ttps://syosetu.org/novel/302285/704.html
あ、終盤の再覚醒からの「力が欲しいか?欲しいならくれてやる!」
の三連続大ゴマでのくれてやる連発はここでは無いよ……。
ブルーメンとARMSの少年達が鎧沢村を侵攻していく……
・南東(巴武士)ルート
巴武士を先頭にして南東から侵入していくと、モデュレイテッドARMSの小隊が立ちはだかった。
「止まれ、巴武士。
エグリゴリの作戦を邪魔するな。
(ハインツ*1の反対を押し切って念の為に戦力を振り分けたが……案の定か、いや……)」
エグリゴリで唯一カシムは、オリジナルARMSが休眠している事を知っても尚、慢心していなかった。
万が一ARMSが復旧するか助力がやってくる可能性を想定した。
副隊長のハインツや隊長は、カシムの具申を鼻で笑って却下したがどうにか説き伏せて戦力を振り分けて守っていたのだ。
武士は、静かにカシムに向けて語りかけた。
「君は優しいね」
「優しい……だと?」
「普通のエグリゴリは警告はしないで問答無用で襲いかかっているよ」
「……作戦が進めば戦いは無意味だからな」
「それに、僕や後ろの皆を見下さずに接しているし」
武士の動きに警戒しているカシムだが目を見開く。
コート着た東洋系の壮年が進み出てきた。
記憶を消去された過去のないカシムには初めて見た存在だったが、心臓が跳ね上がった。
「カシム」
「誰だ……貴様は…誰だ?」
「俺を忘れたのか、カシム」
「モデュレイテッドARMSに選ばれた俺は過去の記憶は消去されている。
俺の肉親であろうと俺は貴様を撃つ」
「タリクがお前の帰りを待っている。
オマール、アリー、ファーティマ……
ハディージャやサラは間に合わなかった……
それに小百合も……」
「やめろ……!」
男の姿を見た時の動揺を隠そうとするが、男の上げる名前を聞くたびに心が乱されていくカシム。
記憶を消されても尚、脳裏の残っているのだろうか?
「『ソレ』が私の……僕の大事な人だとしても!!
僕には記憶がない!!
もう僕の手は血塗られている!!
どの面下げて会いに行けばいい!?
もう、僕はエグリゴリで生きるしかないんだ!」
「そんなわけあるか!」
「じゃあどうすればいいんだ!!」
カシムは他のモデュレイテッドARMSと違って選民思想でもなく人格は穏やかでマトモだった。
それでも互いに蹴落とし殺し合う環境で心をすり減らしたカシムの魂の叫びであった。
それを迷いなく男は断言していく。
「帰ってくればいい。
例え血塗られた手でも……どう生きればいいか教えてやる」
「なんで……どうしてそこまで言える……」
「俺はお前の先生だからな……」
コートの男はそう言って手を差し伸べる。
カシムはその手に向かって自分の手を伸ばそうとするが……
「情に流される失敗作だったなカシム」
「カシム!」
「ハ、ハインツ……」
背後からレーザーでカシムは、狙撃される。
右腕がARMSを起動してレーザーを発射したのはハインツと呼ばれた男だった。
カシムはARMSのおかげで致命傷ではないが重症を負い、倒れ伏す。
ハインツは、右腕を倒れたカシムに向けていく……エネルギーをチャージしていき、カシムへ向けて止めを刺そうとする。
「選ばれし存在でない者で捨て去った過去に縋るとは!
こんなやつが俺の副隊長の座を脅かしていたとは失望した。
先生には裏切ったので粛清したと『蛇影拳!』おびtsy7wbしs!」
モデュレイテッドARMSの目でも認識できないくらい程の死角から蛇のように低姿勢で高速で駆け寄りながらの肘打ちでハインツの顔面を粉砕していく黒い疾風が存在した。
武士は辛うじてその姿を捉えていたが……
「(この人……ARMSじゃないのに速い!)」
「戦友を背後から撃つ外道が……人の記憶を奪い弱者を痛ぶるのが優れた人種だと!
片腹痛い!このボー・ブランシュが鉄拳制裁してくれる!」
「お、おにょ『蛇影拳!蛇影拳!蛇影拳!超発破弾!』」
ハインツがボーに反撃しようとするが連続の肘打ち攻撃からの浴びせ蹴りで返り討ちにあい、吹き飛ばされていく。
武士はその隙に、白兎を展開してカシムを回収して後退していく。
「副隊長が……!
このサルがああ!」
「殺せえええ!」
「五月蝿いぞ」
「雑魚が」
ブレードを展開して大男に切り掛かるモデュレイテッドARMSがいたが、ブレードの側面を叩いてブレードを折っていく。
それに動揺してまごついたところで背後に回して首を大蛇のように剛腕を巻きついていって首をへし折る……いや、首を素手で捩じ切って投げ捨てる。
これではARMSの再生能力を発揮できないまま即死した。
また、足にモデュレイテッドARMSを展開してカシムと武士を追いかけようとする者がいたが、その動きを先読みして、『刃筋』を置かれた。
オリハルコンの刃に向かって高速で駆け抜けていく死の行進で胴体を横一文字で真っ二つになった。
足のモデュレイテッドARMS使いは悲鳴を上げるが、無情にも縦に刀を一閃しコアごと両断されて死亡した。
ボーは更に高速で二人のモデュレイテッドARMS使いをスタンナックルで感電させてから巨漢の男や日本刀使いの男に向かって投げ飛ばす。
「暁、土方!そのままトドメを頼むぞ!
さあ来い外道ども!
俺と暁と土方の黄金トリオは無敵だ!」
「勝手に仲間にするな、相棒を止めろよ」
「相棒じゃねえって言ってんだろ」
顔面を再生させたハインツが叫ぶ。
「なにをやってるんだ、おまえらは!!僕達はARMSだぞ!!
僕達は無限の"力"を手に入れたんだ!! それなのに…
索敵班はどうした!?」
「………l
索敵能力持ちのモデュレイテッドARMS使いは白目を剥いて失神した。
首筋に小さな傷がついていた。
「『SPARC』、ワスプモード解除、通常戦闘に移行する」
『了解』
南東ルートで戦闘が開始された。
チームビルトビルガーの奇襲により状況は優位に運んでいるが、果たして……
・
・
・
・南西ルート(涼、恵)
「うーん静かだな」
「当然でしょ、私が細心の注意を払って進んでいるんだから」
「いや、そうじゃなくてこのルートに人がいないようだ」
キース・ホワイトはもはや抵抗できる存在はいないとタカを括っているのか……。
他の方面に戦力を割いているのか……
(※抵抗できる戦力は来ないだろうとタカを括って戦力を割いてカシムを謀殺しようとしていました。
他のルートの干渉も相待ってレッドカーペットを歩くように進んでいけている。
これが新人類の姿かよ!)
更に進むと、南東、北西、北東と大きな爆発などの戦いの音が遠くの涼でも聞こえてくるほどだった。
「隼人や武士も心配だが……今の二人なら信じて俺は進んでいける」
「そう?私は隼人は頼りないと思うけど。
でもブルーやサミュエル博士もいるから大丈夫だと思うけど……いやアルがいるから差し引きマイナス……」
隼人に対して意地を張る恵だがなんだかんだ仲間を信じているが憎まれ口を叩く。
そして奇跡的に誰にも会う事なく最深部に辿り着き、巨大な世界樹のようなARMSの繭を眼にする。
「カツミ……ん?」
涼の存在お感知したせいか、地面が揺れ、ARMSが共振する。
そして繭が砕け中から何かが現れる。
アリスの意思を宿し、赤木カツミに取り憑くARMS『パンダースナッチ』。
キース・ホワイトの計画の根幹が現れたのだ。
その姿は、ジャバウォックに似た魔獣の外見……だがそこに大きな差異があった。
ジャバウォックと違い青色の体色、ジャバウォックと違い、頭に捻り鉢巻のようなものがついており、胴体は裸身でなく法被のようなデザインになっている。
アリス……いやパンダースナッチは声を上げる。
『我はパンダースナッチ……
涼達は絶句した。
ARMS適性者として生を受けた事は、すなわち地上を総べるエリートである事と信じ、異常なまでにプライドが高い選民思想の持ち主。
しかし、戦闘面ではARMSの能力に頼り切った戦い方で、ARMSの力を過信し過ぎるあまり、大人数で襲撃したにもかかわらず、2度も生身の人間同然の涼たち3人にやられる無様な醜態を晒した。
鐙沢村での戦闘で涼たちにそのプライドを傷つけられ、藍空市内では最終形態となり涼たちを瀕死にまで追い込んだが、復活したホワイトラビットとの戦闘に敗れ、崩壊し死亡した。
主人公がラスボスの姿に絶望の余り、言葉が出ない……こういう恐ろしいラスボス戦であるべきだと思うんですよ!
アルクベイン ワスプモード
小型の蜂型ドローンを操作できる。
索敵型のARMSへドローンで攻撃。
コンピューターウィルスで五感を盛大に狂わせていったのが今回の攻撃。
小型すぎるので『ヴェノム』を搭載できなかった妥協の産物である。
なお、スコーピオンモードで直接ヴェノムを叩き込むので問題ないといえばない。
イラストはカラー版、モノクロ版別に頼んだけど一緒になった……まあいいでしょう。
高槻始の本編最後の相手は……
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毒親ことキース・ホワイト
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糞実父こと高槻崖