テレビで金髪のロングヘアーの美女がスーツ姿でスピーチを行っているのが中継されている。
『ちょうど十年前の事でした。
今まで地球上に存在していなかった"青い薔薇"が、この日本の各地に咲き乱れたのは…
その奇跡を最初に引き起こしたと言われているのが、当時、鎧沢村にそびえ立った「巨樹」――
その正体は、いまだに解明できず、多くの科学者を悩ませ続けています。
あの事件を境に生まれた青い薔薇をいつしか人々からこう呼ばれるようになりまし
"青い願い"<ブルーウィッシュ>と…」
家庭のテレビで、そう報じられる。
その前のテーブルにはブルーウィッシュが飾られていた……
『エルサレムで開かれたイスラエル・パレスチナ和平会議の席で、
米国のバイオレット国務長官は、この"青い願い"<ブルーウィッシュ>を手に次のような演説を行いました。
<この薔薇こそは、民族や宗教の違いを乗り越えられず、争いをやめない人類に"地球"からのメッセージに他なりません!!
不変とされる大自然ですら、時には自らの意志で変われるのです!!
私達も地球の一部です! 変われるはずです!意志あるならば!!>』
それを前に朝ごはんをテーブルに並べるのは、可憐に成長したキャロル。
そんな彼女に早朝稽古を済ませて声をかけるのは、ワイルドさを増した隼人であった。
続いてテレビのニュースはスポーツの話題になり、テレビには武士が映されていた。
イタリアのセリエAで活躍する武士が昨日、日本に帰ってきたそうだ。
そんなテレビのニュースを眺めつつ朝食を取る神宮一家であった。
十三はちょっと頭がさびしくなったが『これからのサッカー界を背負って立つだろう』とサッカーをあんまり知らないのに断言したりしているが。
そんな新宮流だが、隼人がK1の軽量級王者になり、話題になっている(素行の悪い重量級王者をエキシビジョンマッチでしばき倒したが決定的だった)。
遥をはじめとして女性の門下生が多いのが特徴で、外国人門下生もK1で有名になる前から多かった。*1
お陰で某バカ犬な元門下生の平賀某も道場に再び学んでいたり。
「ところで隼人兄ちゃんは……いつになったら恵さんにプロポーズ?
あんまり待たせちゃ、他に男、作られちゃうよ」
「んー…?んな事言ったって、奴もオレもいろいろ忙しいんだよ
いいじゃねーか。
オレ達はオレ達のペースでうまくやってんだからよ」
「そーかなー?
女の子は結婚式に憧れるのよ!
この前の遥さんの結婚式とか素敵だったなー」
新宮流古武術の門下生である遠山遥は、予知通り年上のチョイ悪人斬りマッシーンの土方護と無事結婚式を挙げた。
ボーは純粋に祝福し、暁は計画的に外堀を埋められていく土方に無言の敬礼をしていたのは秘密だ……なんだかんだで傭兵業を続ける暁とそれに付き合うボー。
ボーはアリスの一件で思うことがあったのか孤児院を元の世界で開設したそうだ。
ネオナチの新たな新世代を作ると息巻いているが、根の善良さがあるから一般ネオナチとボー式ネオナチは違う事になるだろうが、一般的賢さは孤児院の子供の方がボーより良いだろうから問題ないだろう。
場面は変わって株式会社ブルーメンなのだが…。
会長はブルー、社長は李が就任し、恵も入社している。
「ランゲルハウス財団から、うちのセキュリティソフトを、ライセンス契約したいって返事がきたわ。
あなたの営業が効いたみたいよ」
「フフ…当然でしょう、李社長
うちのソフトは超一流!なにせエグリゴリ相手の情報戦の蓄積ですものね!!」*2
恵は久しぶりに「彼ら」に会うからと、李が気を利かせて先に帰るように言ってくれた。
ビルの外から、恵は彼らに思いを馳せて…
場面は更に変わり、どこかの大学では、偉い教授や博士がこぞってその大学の先生の講義を聞きに来ている。
「まあ無理もないさ 若干22歳ながら、ナノテク医療の第一人者で、超人的な心臓外科医。
おまけに、物理学と遺伝子工学の博士号まで持つ、世界最高の頭脳の講義だもんな…。
知ってるか?あの先生、大企業や有名研究機関からの誘いを全部断って、この藍空医大に来たんだってよ。
患者を治療する臨床の現場を離れたくないってさ!!
まったく"天才"ってのはどこか変… !」
そんな話をしてると、後ろからゲンコツされる生徒。
ゲンコツの主が上から目線で叱りつけてくる。
「こら、凡人!!無駄なおしゃべるするなら、出て行け!!
宇宙最高の頭脳にして超天才…
このアル・ボーエンの叡智に少しでも近づきたければ、一言たりとも、僕の講義を聞き逃すな!!」
成長して凛々しくなったアルだが、生意気な内面は健在だった。
そこにヤジを飛ばす者もいる。
「素人質問で恐縮じゃが……」
「嘘をつくな、サミュエル・ティリングハースト!
アンタが素人なら地球上の人間が素人になる!」
「図体ばっかり大きくなっても落ち着きがないわい。
これじゃワシからチェスの勝負に勝てるにはいつになるかのう」
サミュエルの横で介助をすている金髪の天使のように美しく優しげな女性はその様子をクスクスと笑っている。
サミュエル・ティリングハースト博士は、日本に定住し大学の聴講をしなが悠々自適の生活をしている。
そして藍空東高校に集まる一行、訪れた武士に挨拶代わりにヘッドロックを決める。
そこにアルもやってくるが、相変わらずの言いようにさっそく隼人にゲンコツされた。
「フフフ……」
「何を笑っているんだよユーゴー!」
「大きくなっても変わらないから……」
身長がデカくなったので上からのゲンコツが難しくなったようだが、そんな光景を微笑ましく見ているユーゴーだった。
あとは涼とカツミだけ…だがどうもちょっと遅れている様子だが…
「おーい、カツミ!!約束の時間、もう過ぎてるぞぉ!!
おーい、何やってんだよ!?みんな待ってるぞ!!」
「涼ちゃん、あの子、全然降りてこないわ。
うーん、好奇心旺盛なのもいいんだけどね…。
もう5歳なんだから、もうちょっと女の子っぽくなってくれないかなぁ。
まったく…これって誰の教育のせい!?
あなたが、毎月キャンプなんかに連れだしたりするから…」
カツミの厳しい言葉にたじたじの涼であった。
二人が涼達の子供、亜里須(アリス)に声をかける。
亜里須は木登りをしていた。
その亜里須の側には鳥のひながピーピー鳴いていた。
「パパ!!ママ!!
この木で、とってもめずらしいものを見つけたわ
アマツバメの巣よ!! 普通は高山や海岸線に巣をはるのに…
こんな町中で見つけられるなんて…なんか、うれしくてうれしくて…
あとあっちにお祭りで神輿を担いでいるわ!」*3
「え!」*4
「亜里須?カツミ?」
そういって亜里須は満面の笑みを浮かべるのだった。
「高槻達、今森林公園にいるってさ もうちょっとで来るそうよ」
「もうじき新学期だね。
懐かしいなあ 高槻君達とはこの季節にここで出会ったんだ…」
「ふん…十年前の思い出なんざぁ、この校舎同様きれいさっぱりなくなって、新築されたぜ!!」
―――兜は警察に復帰したようで、ちょうどガサいれの最中であった。
高槻巌は、今日も世界中を飛び回っている……。
「でも…」
亜里須は空を飛ぶアマツバメを見るのだった。
「あの時の気持ちは変わらない…永遠に!!」
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「始、最近はどうなの?」
「……ぼちぼちかな」
実家に寄ったら母上に詰問されたでござる。
ジーザスんところの学校の機材を納品したり学校を拡大に一段落したところで帰ってきたんだがなー。
カシム君やタリクくんも教師になったようで何よりなんだが……
「女の子を待たせちゃダメよ」
空中でリンゴを切っていく母上どの。
少しばかり空気の温度が下がったでござる。
「はい」
そろそろ覚悟決めないとな……。
最後は駆け足で終わってしまった。
同盟の仕事やえあスプリガンやらジーザスというかカシム君のアフターケアやらが主な仕事だったりします>始
高槻始の本編最後の相手は……
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毒親ことキース・ホワイト
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糞実父こと高槻崖