春「じゃあ、私が悪い子になってスミスくんに迫ります!」
スミス「いや、引越しの物件紹介すると言って両親の外堀埋めて家に招く時点でヨゴレじゃ……(可愛い……これは結婚しないと)」
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(※雉も鳴かずば撃たれまい……なんで本音と建て前を逆にしたんだ。
でも末路は変わらないと思うが)
<survivor>
朝一番に集まった一番達。
一番が分かったことを話し始める。
「将門公の言っていた『赤い羊膜に包まれて生まれし悪鬼が海の外より来て、白い羊膜に包まれて生まれし海の外の武士(もののふ)が追っている』ってのは多分クドラクとクルースニクって寺転移の先輩が言ってたぜ」
「クドラク?ドラキュラとどう違うんだ?」
「『吸血鬼ドラキュラ』(きゅうけつきドラキュラ、原題:Dracula)は、1897年に出版されたアイルランド(イギリス)の小説家ブラム・ストーカーによる怪奇小説(ゴシックホラー)、つまり創作上の存在なんだ。
15世紀のワラキア公国の君主であるヴラド3世がモデルで、冷徹な統治で外敵や罪人を串刺しにして晒したので有名だね」
明智がドラキュラについて説明する。
一番は、同盟の寺転移のK・Kこと高野孔雀からクドラクとクルースニクについて説明していく。
クドラクは、黒い狼の姿をしており、真の正体は悪の魔術師であるとされ、赤い羊膜に包まれて生まれてくる。
悪疫や凶作の原因とも考えられ、確実に絶命させるためには、セイヨウサンザシで作った杭によって串刺しにするか、膝下の腱を切断した後に埋葬する必要がある。この処置を怠ると、さらに強力な怪物となって蘇るとされる。
その敵対者がクルースニクである。
クルースニクは、同じ吸血鬼ハンターのダンピールと違って人間の子供である。ただし、白い羊膜に包まれて生まれ、クドラクと戦う宿命にある。
普段は凛とした青年の姿をしているが、クドラクと戦う際は互いに馬、豚、牛、猪などに変身して戦う。この時、クルースニクが化けている動物は白いので、簡単にクドラクとの見分けがつく。戦闘時は自分が生まれた時に自分を包んでいた白い羊膜の一片を左脇の下に付着させておくか、その白い羊膜を粉末状にして液体に溶かしたものをあらかじめ飲んでおかないと、クドラクには勝てない。
スラブ地方ではこのクルースニクに纏わる話は様々なバリエーションが存在している。
例えば上記とは違い神の敵は真の光の使者を倒すことは出来ないため、クルーニスクは常にクドラクに勝利できるという伝承がある。
このひとつの伝説は、スロベニア、クロアチア(主にイストリア半島と島々)や他の国で紀元前に存在していた、主神ペルーンが冥界の邪悪な蛇ヴェレスと永久に戦い続けるという神話が派生している。スラブ神話の主神、雷神のペルーンと関連し、ペルーンがクルースニクとなり、冥界の蛇ヴェレスがクドラク(吸血鬼)となった。
「先輩が『将門公が言及しているからどうにかしてクルースニクを見つけて助太刀してクドラクを倒さないと復活する可能性が極めて高い』って……」
「動物に化けているならコミジェルのカメラに映りゃいいがな、吸血鬼は鏡に……ってあれは創作だったか。
エヴァの婆さんも鏡やカメラに映るから大丈夫か」
足立は懸念を言うが勝手に自己解決していく……聞かれたら平手打ち食らいそうな言動をしたが。
ナンバが続ける。
「K市とS市のそれぞれの現場を調べたい。
幸いサッちゃんも協力してくれるから二手に別れたい。
俺と足立さんでK市を調べに行って、明智さんとさっちゃんでS市の調査をしてくれ」
「振り分けの理由と春日君がいない理由が聞きたいね」
「俺とさっちゃんは調査に使う『レベリオ』が得意だからな。
一番はエヴァのところに行ってもらいたい」
明智が振り分けの理由を聞き、ナンバが返答し、一番はエヴァンジェリンのところに行くよう示唆されたら一番は自分に指差しながら理由を聞いてくる。
「俺が?なんで?」
「そりゃ……一番エヴァに話しやすいからな。
今、別件の吸血事件が複数起こっていること、立派な魔法使いがエヴァを疑って襲い掛かりかねないという事……
そして将門公がライン越えしたら祟るという警告をする必要があるからな。
あれは……ヤバかった」
明智は、紹介状があって友好的に接触できたがそれでも将門公の存在感の恐ろしさは直感的に感じた。
『闘争』という部門に関してラヴェンツァや統制神・ヤルダバオトより上回ると。
エヴァンジェリンは強者であるが人の形をした厄災にはなす術はないと。
「まぁエヴァさんは自信家だから逆に喧嘩売らないか心配だな……いや、筋の通らない暴力はしないだろうけどそれでも心配だな……。
分かった、俺がエヴァンジェリンの所に行ってくる」
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<K市>
「……現場はまだ警察が調査中か」
「まぁ然程時間が経っていないしな」
鑑識や警官達が現場を調査を続けている……。
使い魔に偵察させようかと思ったら、人気のない場所に空間の歪み……異界の入り口があった。
異界のほうから調査する方がより精度が高い情報が取れると判断したナンバと足立は異界に踏み込む。
現世と同じように見えるが……血の匂い、腐乱した肉の匂いはむせ返っている。
「臭ぇ……こりゃ酷い」
「長い事発見されなかった仏さんが中から蛆虫に喰われたりメタンガスが溜まってぶよぶよになって風船みたいに膨らんだヤツとか前世でご対面したのを思い出すぜ……」
そう言っていると、物陰からのそのそと女性の腐乱死体が四肢を喰われて欠損したが複数出てきた。
まだ若そうな女性達であった…。
「被害者の遺体は回収された筈だが、まだ被害者がいたのか?」
「被害者の無念(マグネタイト)が活性化して実体化したのかもしれねえ。
いずれにせよ……成仏させてやらないと」
戦闘は極めて一方的だった。
孔雀が想定して送ってくれた『施餓鬼米(メイドイン孔雀)』を投げつけて成仏させた。
問題は、成仏する間際に被害者の最期の記憶がナンバ達に繋がった。
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その儀式は冒涜的だった。
ベースは道教だが、西洋魔術、イスラム式魔術、ブードゥー教、日本の呪術など複数の術式をぶち込んだ混沌たる術式であった。
だが、術者の才覚か悪魔の悪戯か、それがうまく行った。
「完成だ!これだけ強力な吸血鬼を眷属にできれば闇の福音すら倒せる!」
黒ずくめの男が歓声をあげる……見たところ中華系の道士服を着た男だった。
清時代の満洲族の正装である暖帽に補褂着て額に符をつけ、更に片方の足は青銅で出来ており、もう一方の足はロバの足をした女性が両手を水平に上げている女性が立っている……その数は四体。
その女性達からは死体の腐臭が漂っている……
「全く、結界に入ってくるとは面倒な……、おい、喰っていいぞ」
四体の怪物は、道士服の男に言われるがままに運悪く入ってきた女性二人を捕まえ、食いちぎりながら血を啜っていく。
「燃費が悪い、血が足りない……もう少し狩っていくか」
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「……」
「糞!」
ナンバは無言で立ち尽くし、足立は怒りで足踏みをする。
外道な行いもさることながら、魔法関連の事件で警察に立件できない可能性もあると足立が考えたからだ。
「……奴の顔と、化け物の特徴は分かった……戻って一番達と共有しよう」
何が見たい?
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聖騎士の兄
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兄リー
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パンケーキが如く