サンサーラ同盟掲示板   作:Dadaga

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Did you see the sunrise?(仮面ライダー) 後編

誰もいない採掘場……。

志村はオーロラで移動してから呟く。

 

 

「来いよ,相手をしてやる」

「■■■■ ■■■■ ■■■■」

 

 

志村の言葉に反応して志村の陰から怪物が現れる。

犬を模した頭部が両肩にもあり、ベルトらしきものをしている。

かつて仮面ライダーブレイドの世界で造られた人造アンデッド……

ケルベロスアンデッドである。

だが、本来以上の迫力があり、叫ぶとどんよりとした重力が発生した。

落下する雨すらゆっくりになる。

ロイミュードの重加速である。

……本来、ケルベロスアンデッドには持ち得ない特性だ。

 

 

「大ショッカーにより全ての怪人の特性を付与し、

 新たな人類の脅威を観測される度に自動的にアップデートされる。

 まさしく究極の怪人と言えるな」

「■■■■!」

「変身」

 

 

重加速の中で突進するケルベロスアンデッドだが…。

どんよりとした重加速が発生する前に腕を十字に交差して変身を果たす。

ダークグリーンのボディにカミキリムシに似たマスク。

仮面ライダーギルスに酷似している……この姿はアナザーギルスと呼ぼう。

だが異なる部分がある。

胸部に黄色に輝く石が埋め込まれている。

胸に賢者の石(ワイズマンモノリス)の代わりに愚者の石(フールストーン)と呼ばれるものがあり、

老化を抑制するのに加えて、フォームチェンジ能力がある。

アナザーギルスの愚者の石が輝くとケルベロスアンデッドが吹き飛ぶ。

アギト覚醒前に超能力に目覚めるが、アナザーギルスはそれをテレキネシスとして運用した。

ケルベロスアンデッドが立ち上がる時にはアナザーギルスは通常と同じ速度で腕から触手を伸ばし、叩きつけた。

 

 

「もう遅い、『適応』したぞ!!」

 

 

しばらく殴られ続けたケルベロスアンデッドであったが、

突然目の前から消えた。

アナザーギルスは胸の愚者の色が赤に変わる。

超越感覚の力をもって索敵し背後に肘鉄を入れる。

 

 

「■■■■■!?」

「クロックアップか?

 ならクロックダウンさせる!!」

 

 

アナザーギルスはタキオン粒子をモーフィングし、

非活性化させてケルベロスアンデッドのクロックアップを無効化した。

アギトではなくグロンギの力を用いたアナザーギルスであった。

 

 

「お前と俺はリンクし、最強の怪人とそれを用いる悪の仮面ライダーとして計画された。

 故に怪人の力も俺の力だ!!

 力で来い!!納得いくまで相手してやる!!」

 

 

能力合戦では埒が開かないとケルベロスアンデッドは真っ直ぐ突進し、

アナザーギルスは大きく手をあげて迎えうった。

 

 

 

 

 

 

南は、しばらくラジオを聴いてぼんやりしていた。

その時、扉が開くと服が汚れた志村が入ってきた。

 

「ただいま」

「おかえり……って服が汚れているけどどうしたんだい?」

「少し力比べをね。

 マシな顔になったな、少しは」

 

 

志村はシャワーを浴び,椅子に座った。

暫く沈黙が続く。

南が口を開く。

 

 

「聞かないのか?」

「訳アリは察しがつく。

 答え合わせなら喋りたくなればすればいい」

「そうか」

「なんか予定はあるか?」

「いや……」

「少し……ひとっ走り付き合ってくれ」

 

 

志村が唐突にツーリングに誘い、それに付き合う。

雨が上がり、目的はなく走りやすい場所を走る。

南は、マシンの声を聞き、風を切って走る事を心地良さを感じた。

 

 

「バイクは良い。

 一人きりだが自由に走らせるのも孤独を楽しめる。

 旅をする時はいい気晴らしになっている」

 

 

公園に停車し、アルコールランプでお湯を沸かし、

コーヒーを飲みながら志村は言った。

確かにあのまま何もせずに朽ちていくよりは良いのだろう。

南は、差し出されたコーヒーを飲む。

苦味と酸味はあるが飲んだ後に不思議と漲るものを感じた。

コーヒーを飲み終わり、片付けているとサッカーボールが転がってきた。

数人で遊んでいるようだ。

 

 

「すいませーん」

「ほらよっと」

 

 

ボールを軽くパスで返す志村。

少年たちの様子をいて聞いた。

 

 

「数が少ないな」

「まだゴルゴムの租界から戻って来ていない友達も多いんだ」

「……よし!俺達も混ぜてくれないか?」

「いいよ!おじさん達」

 

 

おじさんと言われ、少し傷つく二人であったが…。

二手に分かれ、サッカーを始めた。

 

 

「孤独が好きなんじゃないのか、志村?」

「それはそれ、これはこれだ。

 こういうのも悪くない。

 ……それに、俺の感傷だな」

「感傷?」

 

 

サッカーで子供達のレベルに合わせて動く二人。

その合間に会話を行う。

 

 

「一人の少年がいた。

 彼のお陰で……怯え逃げるだけの人生が変わった。

 目標を持てた」

 

 

ホルスターに仕舞ったディエンドライバー改に意識を向けた。

魂に火がついた瞬間であり、魂の目覚めであった。

志村はそのまま語る。

 

 

「その少年とは別れたが、

 親想いの善良さと勇気を持った子だ。

 きっと元気にしているだろう。

 彼に恩返しをしたいが……旅を続けているからな。

 だから代わりにって感じだ」

「そうか……」

「おじさん達もっと早く動いて!!」

「あいよ!」

「ああ、行こう志村!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

警視庁・副総監室

 

 

「がはっ……」

「かなしいなあ、霧島副総監」

 

 

密室で首を絞められる中年。

フードを被った男が片手で中年を持ち上げ、壁に押し付けている。

 

 

「ゴルゴムに忠誠を誓いながらコウモリして滅んだら残党を手柄首か?

 いい趣味してるな」

「き…君は何者だ?」

 

 

苦しみながら問いかける霧島副総監に更に腕の力を増して首を絞めた。

大仰に、威厳に満ちた声でそれは答えた。

 

 

「我こそは真の魔王……真の創生王!!

 貴様を新たな三神官にしようと思ったがやめだ」

 

 

首の骨が折れる音がした。

霧島の身体から力が抜けた。

男はそのまま霧島を放り投げた。

 

 

「別に誰でもいいしな。

 どうせなら遊べる使い方をしないとな、南光太郎」

 

 

手には三つ……3色の石があった。

ゴルゴムの天、地、海の石だ。

それを玩びながら呟く。

 

 

「クライシス帝国は、なかなかの食い出があったが……。

 貴様はどうだろうなぁ、ブラックサン」

 

 

 

 




次回の仮面ライダー銃剣は……


迫る魔の手!!


「この石には三振間の残滓とパワーを詰まっている。
 これでお前は大神官ダロムだ」



「俺は……!!」


黒き太陽は沈み消えるのか?


「逃げてもいい、立ち止まってもいい、
 時の流れは残酷だが心の傷を癒してくれる。」


新たな創世王に立ち向かう風来坊!!


「いつか立ち上がればいい。
 立ち上がる時間は俺が稼ぐからな」



仮面ライダー銃剣(グレイブ)
『give courage to love』



次の話は?

  • スパロボ!
  • ヒロアカ!
  • ネギま!
  • ゼロ魔!
  • ライダー!
  • ジョジョ!
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