創世王と見るホロライブラバーズ.blacksun 作:雫お嬢様
好きなもの同士を掛け合わせただけなので失踪します(未来予知)
俺の名前は《南晄太郎》。
何処にでも居るごく普通の怪人……という訳ではない。
怪人達の王にして悪の秘密結社《ゴルゴム》の首魁……《創世王》の次期候補として改造された元人間だ。
俺がまだ幼い頃、兄弟同然に育った親友《彰月信彦》と共にゴルゴムに誘拐され、改造手術を受けたのだ。
その後なんやかんやあって2人で施設を脱走し、結果的にゴルゴムを壊滅させたのだが、それは一旦置いておこう。
今、俺は絶体絶命のピンチに陥っている。
俺の目の前にあるのは、何故か自宅に郵送されてきた《ホロライブ学園》の入学に関する資料だ。
その紙面の『一般常識に関するペーパーテスト有り』の文字が俺の心を掻き乱す。
俺達は幼少時代に怪人となり、今日まで闘いに明け暮れていた。当然、普通の子供が通うような学校に行ける筈もなく……
つまり何が言いたいのかと言うと、俺は小学校さえ卒業したことがない学力底辺ゴミカス世紀王だということなのだ……!」
「いきなりどうしたんだい?晄太郎。心の声が漏れているよ」
「すまない信彦……俺は今、厳しい現実に打ちのめされていたんだ……」
「ゴルゴムを壊滅させた伝説の仮面ライダーとは思えない台詞だね」
「お前と共に戦ったからこそ成し遂げられた事だ。それより信彦ォ!ホロライブ学園の試験まで時間がない!俺はいったいどうすれば良いんだ!?」
晄太郎は頭を抱えた。動揺のあまり飛蝗の脚が背中から飛び出している。
信彦はわしゃわしゃ動く飛蝗の脚を見て笑いそうになるも、視界に入れないようにさり気なく視線を逸らしながら晄太郎に助言する。
「誰かに勉強を見てもらうのはどうだい?教師役を雇うのさ。僕らは金だけなら腐るほどあるからね」
「お前は俺の教師になってくれないのか?」
「以前クジラ怪人にくっついてた鮫の女の子、覚えてるかい?ぐらちゃんっていうんだけど、僕は彼女に日本語を教える約束をしているんだ。つまりは先約だね」
「ファッ!?」
晄太郎は激怒した。必ず、かの邪智暴虐の(世紀)王を除かなければならぬと決意した。晄太郎には勉強がわからぬ。晄太郎は、飛蝗の怪人である。仮面ライダーに変身し、ゴルゴムと遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。
「くっ……俺を裏切るのか信彦!ゆ゛る゛さ゛ん゛!」
「そんなこと言われてもねぇ……ああ、そうだ。ドラゴンの彼女はどうだい?確か、桐生会、だっけ。組織の長であればそれなりの学を修めているだろう。彼女も君に好意を持っているし、引き受けてくれるんじゃないかな?」
「ココを呼んだら勉強そっちのけで性的に喰われてしまうじゃないか!あいつ、俺達の事を『1人、2人』じゃなくて『1本、2本』って呼ぶんだぞ!」
「うーん……それもそうか……」
オレンジの髪に紫の尾を持つグラマードラゴンを思い浮かべて苦虫を噛み潰したような顔をする2人。無尽蔵の体力を持つ超越種が相手では、流石の世紀王も苦戦は免れない。そこへ同居人の天使も混ざると敗北は必至だ。
「なら、ラプラスの所は?聞くところによると、最近秘密結社を設立したそうじゃないか。メールが来てたよ。幹部として迎え入れたいって」
「あ、それなら俺のところにも来てたぞ。何故かメスガキ構文で煽り散らかしてきたから光の速さで削除したけど」
「草」
かつて、創世王を手中に収めて怪人達を支配しようとした人間達を一緒にボコボコにぶちのめして煽り行為を繰り返した煽り仲間であるラプラスの悪魔を思い出す。
彼女のカリスマの元に集まったであろう人材の中に教師役に相応しい人物が居るかも知れないと考えた晄太郎は、小卒以下の学力をバカにされる事を覚悟しながら彼女に連絡を取るのだった。
これは、人と怪人の戦いの記録ではない。
これは、黒き太陽と影の月が、美女美少女に囲まれながら日常を謳歌するギャグ・コメディの物語だ。
「え?wwwお前小学校卒業してなかったの?wwwwウケるwwww」
「ころちゅ」
南晄太郎/仮面ライダーBLACK SUN
主人公。黒髪に赤のインナーカラーを入れた中性的な褐色イケメン。
自身の学力が足りないまま高等学校の試験に臨むことになり焦る。
沸点が低い。
彰月信彦/仮面ライダーSHADOW MOON
ヒロイン(男)。銀髪に緑のメッシュを入れた中性的な色白イケメン。
晄太郎がゴルゴムの怪人と戦っていた裏でこっそり通信教育を受けていたので一般大学レベルの学力を持つ。