創世王と見るホロライブラバーズ.blacksun   作:雫お嬢様

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南『晄』太郎・『彰』月信彦は誤字ではないです。
原作の光太郎・信彦とは別人である事を示すためにわざと違う字を使っています。


第2話 罠が待つ、暗闇の底。

 

「えっ何このサブタイトルは(困惑)」

「……?どうかしました?」

「いや、何でもないです……」

 

 

 

 不穏すぎるサブタイに恐れ戦く晄太郎。

 

 彼は今、知り合いの悪魔が総帥を務める秘密結社holoXのアジトに居た。

 

 自分に勉強を教えてくれる教師を求めて昔からの知人であるラプラスに連絡を取ったところ、学力の無さを散々煽られた後に『教師役を紹介してやるから吾輩の結社に入れ!』と交換条件を提示され、ホイホイと彼女が示した場所まで来てしまったのだ。

 

 ちなみに信彦は予定通り鮫の少女の教導に向かった。

 

 『なんか不安だから一緒に来てくれ』と言う晄太郎の懇願を一蹴し、創世王を守る聖剣【サタンサーベル】をしつこく食い下がる晄太郎の心臓に突き立てて逃走したのだ。

 

 瞬く間に肉体の修復を終わらせた晄太郎は床に溢れた血を掃除しながら信彦の名を叫ぶ事しか出来なかった。

 

 飼い主に捨てられた仔猫の如き男の姿が、そこにはあった。

 

 

 

「あー……鷹嶺ルイさん、でしたっけ。質問しても良いですか?」

「ええ。何でしょう?」

 

 

 

 タブレット端末を携えたholoXの副官、鷹の獣人の女がにこやかに応対する。

 

 

 

「あの侍の子、どうして突然襲い掛かってきたんです?思わず四肢の骨をぶち折って腹パンしちゃったんですけど」

「あの子……風真いろはは我が結社に入るための試験官です。戦闘能力を見るためのね……流石に、あそこまでヤられるとは思っていませんでしたが」

「だって敵かと思っちゃったし……」

 

 

 

 晄太郎とルイの背後には『なんでぇ……』とうわごとを呟きながら痛みに悶える和服の少女と、彼女に怪しげな薬を飲ませているピンク髪のコヨーテ獣人の女が居た。

 

 

 

「いろはちゃ~ん。こよ印の回復薬だよ~」

「んぐんぐ……あ゛ぁ……痛みが少しだけ引いてきたでござるぅ……」

「お~よしよし……そこの鬼畜新人くん!相手は女の子なんだから優しくしなきゃダメでしょ?」

「ゴルゴムが現役だった頃の癖が抜けなくて……不意打ちする相手には反射でライダーパンチしちゃうんです」

「怖すぎない???」

 

 

 

 黒殿様飛蝗怪人の鬼畜の所業に恐怖を隠せない白衣のピンクコヨーテ博衣こよりといろはを後目に、ルイは苦笑しながら晄太郎に問いかける。

 

 

 

「流石は伝説のブラックサン、と言ったところかな?……さて、それじゃあ晄太郎さん?次が最終試験だけれど、準備は良い?」

「そもそも試験って何のことです?ラプの奴からは結社に入れてやるからアジトに来いとしか言われてないんですけど」

「えっ」

「えっ」

 

 

 

 その場で固まる4人。沈黙がその場を支配した。

 

 

「……ひょっとして、何も聞いてない?」

「(聞いて)ないです」

「ラプちゃんさぁ……(呆れ)」

「これ風真やられ損じゃん!!!!」

「おのれラプ……ゆ゛る゛さ゛ん゛!」

「まぁまぁ……一旦落ち着こう?もうスケジュール組んじゃってるから、ここで騒いでもどうにもならないし……」

 

 

 

 アジト内は()()()()()()になりかけたが、頼りになる大人のお姉さんであるルイの言葉により事なきを得た。

 

 瞬く間に場を落ち着かせた手腕で周囲の尊敬を集めて得意顔になったルイは、改めて晄太郎の最終試験の内容を言い渡す。

 

 

 

「では、晄太郎さん。貴方にはこれから試験官が待機している部屋へ向かい、部屋の掃除を手伝い、試験官をお風呂に入れてもらいます」

「はい!分かりま……ごめんもう一度言ってくれる?」

 

 

 

 

 

 

「やだやだやだやだぁ!!!掃除なんて必要ないよぉ!!この部屋の状態が沙花叉の黄金比なの!!!」

「(足の踏み場が)入ってないやん!どうしてくれんのこれ?」

「沙花叉には物の場所とか分かってるから良いの!」

「部屋の汚さもあるけど単純に臭いんだよ!末期の創世王より臭いとかお前どうなってんの!?もう良い!部屋は俺が片付けておくからお前は風呂に入れ!」

「やだ」

「喉笛噛みちぎるぞシャチ女(過激派)」

 

 

 

 最終試験会場にて。晄太郎は試験官(?)のシャチ獣人、沙花叉クロヱと激闘を繰り広げていた。

 

 

 

「こうなったら仕方ない……力づくで風呂に入れてやるッ!」

「力づく〜?ぽえぽえぽえ〜?holoXの掃除屋であるこの沙花叉に勝てると思ってんのぉ〜?wwww」

「キングストーンフラッシュ!!」

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」

 

 

 

 晄太郎は腰に埋め込まれた世紀王の証【太陽のキングストーン】のエネルギーを光に変えて放出、クロヱの目を眩ませた。

 

 目を押さえて悶えるクロヱの服を素早く脱がせ、そのまま浴室へお姫様抱っこで運ぶ晄太郎。試験はまだ始まったばかりだ。

 

 戦え!晄太郎!戦え!仮面ライダーブラックサン!

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっす〜今帰ったぞ〜」

「おかえり。もう、ラプ?駄目でしょ?ちゃんと晄太郎さんに説明しないと」

「そっちの方が面白そうだったからな。アイツ、今何してんの?」

「クロヱと一緒にお風呂入ってる」

「ファッ!?!?!?」

 




晄太郎
女と一緒に入浴したが、相手が不潔だったので勃起しなかった。

信彦
信彦に惚れたぐらに海中に引き摺り込まれそうになるも、不思議なことが起こって回避に成功した。

ルイ
ブラックサンの力を組織のために利用しようと考えているが、悪意を感知したキングストーンが近いうちに不思議なことを起こす予定

いろは
黒がトラウマになりかけるも、大量の獣人の写真が入った秘密のアルバムを見て心を落ち着ける。

こより
世紀王の肉体で実験したい、ついでにゴルゴムの研究資料も欲しいと思っている。

クロヱ
初めて男と裸の付き合い(意味浅)をして頭がパンクしそうになり、晄太郎を飼育員呼ばわりしてしまう。

ラプラス
以前から内心『良いな』と思っていた男が突然部下と一緒に入浴したことで焦り始める。
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