創世王と見るホロライブラバーズ.blacksun 作:雫お嬢様
「(この小説にシリアス展開なんて)必要ねぇんだよ!」
「そうだよ(便乗)」
「すぅ……すぅ……むにゃ……」
「んぅ……んへへ……もう食べられなぃ……」
深夜、晄太郎と信彦の自宅(通称『世紀王ハウス』)にて。
寝室のド真ん中に鎮座するキングサイズのベッドに腰掛ける家主達。
その傍らには、一糸纏わぬ姿で眠りにつくおかゆところねの姿があった。
「ふぅ……とりあえず一段落したってところかな。そっちは大丈夫かい?」
「気持ち良かったよ。お互いの肉体の相性が良いんだな、とも思った。でも行為の最中に物理的に俺を喰うのはやめて欲しかった……」
「肉を噛み千切られてたね。かなりの回数を。血塗れのセックスもなかなか新鮮で良かったんじゃないのかい?」
微笑みながらジョークを飛ばす信彦を横目に、飛び散った血を【物質操作】のスキルで分解し排水溝へ捨てながら溜息を吐く晄太郎。
「(身体を修復しながら腰を振るのは)いや~キツいっす。そっちは?」
「行為が始まってから彼女が快楽で気絶するまで、ずっっっと僕を洗脳しようとしてきたね。油断も隙もないよ」
「それで信彦を意のままに操ろうと?」
「どうやら彼女は僕の事を超弩級のサディストに仕立て上げようとしたみたいだね。文字通り壊れるくらい激しくシて欲しかったらしい。【精神操作】を持つ僕じゃなければ危なかっただろう」
「怖すぎるっピ!」
予想の斜め上まで飛び上がった思考に恐怖を隠しきれない黒の世紀王。彼にはまだアブノーマルな性癖を受け入れるには早すぎたのだ。
「『ベッドの上での戦いに持ち込んだら楽勝だろww』とか思ってた自分が恥ずかしい……」
「いずれにせよ、一度抱いた程度で収まる問題でもなさそうだ。予想以上に根深いね、これは」
「仕方ないだろ。俺達の時もそうだったが、ゴルゴムの改造手術は基本的に麻酔無しだぞ?そりゃ辛いでしょ」
「その痛みと苦しみの分、僕らを憎んでいる……でも、それと同時に愛してもいる」
「俺達が
「彼女達を見捨てたのは僕達だけど、ゴルゴムを倒して彼女達を救ったのも僕達だからさ」
今までのおかゆところねの言動からおおよその事情を推測し、心情を読み取る。
圧倒的な力と武術で敵対者を破壊する晄太郎とその観察眼を用いて全智と呼ばれる程の精度で周囲の状況を分析する信彦。2人は戦時中無敵のコンビだった。その上現在でも成長を続けている。
「人の心ってよく分からない……ところで、その心臓に刺さったままのナイフは抜かないのか?」
「おっと、忘れていたよ」
そう言って、衣服に付いた糸くずを取るかのような気軽さで身体に刺さったナイフを抜き取る信彦。
おかゆが幻惑能力を用いて密かに刺した凶器には数十種類の毒が塗られていたが、この世界のあらゆる種族をぶっちぎりで超越している信彦には効果が無かった。彼らに搦め手は通用しないのだ。
「さて、そろそろ俺達も寝るか」
「そうだね。超越者たる君や僕にも睡眠は必要だ。主に精神の安寧のために……」
その日、2人は可愛らしい子猫・子犬と戯れる夢を見た。
■
「……と言うわけで、こより!何か心を落ち着ける薬とかない!?」
「こよの薬は万能じゃないんですけど~?」
翌日、holoXのアジト内の一室。こよりの研究室に来た晄太郎は開幕無茶振りをかました。対面のこよりは呆れ顔だ。
「自分を慕う(?)女の子の問題を解決するのに他の女の手を借りるなんて……こよ、どうかと思うなぁ」
「おいおい、『私と付き合ってるのに他の女の話題を出さないで』ってか?」
「そういうのじゃないけどぉ」
「俺は世紀王=王=上司=人を使う立場=人に頼む=こよりに頼る。Q.E.D.証明終了」
滅茶苦茶な理論を振りかざしてこよりを納得させようとする
「過度な潔癖症や恐怖症とかの治療に用いる精神を安定させる薬はあるけど……話を聞く限り、その程度の薬じゃ効果無しだよ?」
「ならどうすれば?」
「ふふん。実はこよ、獣人の女の子に対する攻略法を知っているのだ!」
「何だって!?流石はholoXの頭脳だ!早速教えてくれ!こより博士!」
目の前に現れた解決の糸口に目を輝かせる晄太郎。気分を持ち上げられたこよりは得意顔で晄太郎に告げた。
「彼女達に必要なもの……それはズバリ、金!暴力!セックス!!」
「???????????」
晄太郎は宇宙の神秘を前にフリーズする猫のような顔をした。
「どういう……ことだ……?」
「オッケー!この天才科学者のこよりちゃんが説明してあげよう!」
「お願いします……」
「まず『金』ね。これはお買い物でもデートでも良いから、とにかく相手の女の子に財布を出させないこと!」
「まぁ、奢られて嬉しくない人はあまり居ないか」
「加えて獣人は皆大食漢だからね!ハイスペックな肉体の維持には大量の食事が必要なの。当然食費も馬鹿にならない」
成程、と納得する晄太郎。確かに彼女の言うことは的を射ている。晄太郎は続きを促した。
「じゃあ『暴力』は?」
「ドラゴンや鬼人族もそうだけど、獣人は戦闘に飢えているの。元々が狩猟民族だった名残でね。ほら、テレビでよく見るアスリートも獣人が多いでしょ?肉体に負荷をかけるトレーニングが大好きなんだよ。勿論、一部の例外はあるけどね」
「
それなら得意分野だ、と気持ちを引き締める。自分と信彦は最強だ。驕りや慢心ではなく、自身の生まれ持った才能と今までの血が滲む程の努力の歴史がそうさせるのだ。だが、相手はゴルゴムが改造を施した怪人。模擬戦であろうと決して油断は出来ない。
「で、最後に『セックス』!これは分かりやすいよね!」
「相手に快楽を与えるってこと?」
「それもあるけど、女の子がセックスに求めるのはどちらかと言うと安心感の方なんだよ。『私はこの人に愛されてるんだ』って強く実感したいの」
「こよりも?」
「うぇっ!?……ま、まぁ、うん……?」
「成程。大体分かった(世界の破壊者)。ありがとう、こより」
「ど、どういたしまして……」
そうして礼を言うと、ならば早速とばかりにこよりの手を取る晄太郎。
「あ、あのぉ……この手は何、かな?」
「お礼に今から出掛けよう、こより。お前に言われたことを実践してみようと思う」
「ほわっ!?!?」
言われたことを実践する。それはつまり、今しがた自分が言ったことを全て実際に行うということで……
「ちょ、ちょっと待ってッ!!」
「どうした?もしかして都合が悪いとか?なら日を改めるけど……」
「そ、そうじゃないの!えっと、その……」
「?」
「ふ、服!着替えさせて!白衣のままじゃ格好つかないし!あとシャワーと香水も……」
「お前はそのままでも十分綺麗なんだから大丈夫だろう」
「ミ゜」
顔を真っ赤に染め上げて沈黙するこより。経験者の如く様々な高説を披露したが、結局の所彼女は未だ処女であった。
この後滅茶苦茶実践した。
晄太郎×ころね
『わぉ……んおぉっ♡イぐぅっ♡♡』
『俺も逝きそう(あの世に)』
信彦×おかゆ
『ドSになって♡僕を壊してぇ♡♡』
『嫌です……』
『なんで?(殺意)』
ピンクの頭脳(意味深)
『ふわぁ……ヤった……ヤっちゃったよぉ……こよの初めて……♡』
覗き侍
『こよちゃんが晄太郎殿と逢引きを……!仲良きことは美しきかな、でござるなぁ!ラプ殿にも教えてあげようっと!(善意)』