物書きは得意じゃないけど地底の仏師殿とか読んだ勢いで書いた
SEKIRO関係の小説少なくて悲し
戦国の世 葦の地にて生きた薬師がいた。稀代の薬師であったがその者は修羅と相対し散っていった。だが冥府に行くはずだった魂は何故か幻想の楽園に流れつく…………
「ここは……」
目を開けるとそこは深い森だった。だが葦名の森とは違い、霧はなく木漏れ日が眩しい見知らぬ森だった。
「私は確かに刺されたはず…」
彼女の名はエマ。薬師道玄の弟子の一人であり葦名一心に仕えていた薬師である。彼女は闘いの末、心の臓を貫かれ、死んだと思える記憶を鮮明に覚えている。
だがその記憶が嘘であったかのような自分の状況に驚いていた。
(あれは夢だったのか……いえ違う。あれは現であるはず。貫かれた時の苦しさが幻のはずはない)
そう思いながらもどこか確信が持てず悩んでいると上から声がかかる。
「こんなところに人間がいるとは。里の人間とは少し違うようですし外からの人ですか?」
声のした方を向くと背中に黒い羽を生やした異質な少女が浮いていた。
その姿に驚いていると
「初めまして。私、清く正しいをモットーとする新聞記者 射命丸文 と申します。良ければ話を!」
と言いながらどんどんと詰め寄ってくる。戸惑っていたが羽がついている以外は普通の人間と変わりないこの少女に話しを合わせれば情報が手に入るだろうと思いとりあえずは話に応じてみることにした。
「私はエマ。薬師をしております。話と言われましても大したことは話せませんがそれで良ければ。」
その答えに彼女もとい射命丸文は首を傾げ
「どうしてですか?」
「私は、どのようにしてここに来たか覚えていないのです。ここに来る以前のことは鮮明に覚えていますがそこからの記憶が全くないのです。」
と自分で言っておきながら今初めて自分がここにどうやってきたのかがわからないことに気づいた。どのようにしてここに至ったのかそれを考えていると
それを聞いた射命丸は少し困った顔をして
「なるほど、記憶喪失ですか。うーんとりあえず神社に連れて行ってあげますよ。ここで放置して行くのは気が進まないですし。さあ、行きましょう!」
となんだか勝手に話が進められてしまったがこのままここにいても埒があかないのは目に見えているので従うことにした。
「では、そうさせt」と言い切る前にいきなり抱き抱えられ
「さあ、行きますよ!しっかり捕まっててください!」
と声を上げる暇もなく空中へ持ち上げられ短いながら長く感じる恐怖の飛行体験をするのであった。
〜博麗神社〜
巫女はとても暇であった。普段であれば腐れ縁の友であったり妖怪達が朝から勝手に入り浸りにきているのだが珍しいことに今日はそういった者が来ず、ぼんやりと縁側で座っていると巫女があまり来てほしくないと思っている存在が風切り音と共に降りてきた。
「何用かしら..ってあんた人攫いなんか始めたの?だったら退治するわよ。」
「いや、違いますからその大幣をしまって下さい!霊夢さん!」
会ってそうそう物騒な物言いをするのはこの神社の巫女 博麗霊夢 である。巫女らしくない態度だが実力は確かであるためここではそれなりに信頼されている。
「じゃあ何よ?」
「実はですねこの人、どうやら外から来た人らしいんですけど」
「射命丸その人下ろしてあげなさいよ。顔青くしてるわよ。」
「あっ!すいません!」
そうしてやっと、といっても大した時間ではないのだが地に足をつけることができて安心していると巫女から話しかけられた。
「大丈夫かしら?見た感じあいつに無理矢理つれてこられたんだろうけど。私は博麗霊夢ここで巫女やってるわ。よろしく。」
「は、はじめまして私はエマ。薬師をしております。こちらこそよろしくお願いします。博麗殿。」
と先ほどの恐怖を少し引きずりながらも挨拶をする。
「あーそんな堅苦しくなくていいわよ、私そういうの苦手だしあと霊夢でいいわよ。」
「では、霊夢殿と呼ばせていただきます。」
「まあいいわ。で射命丸、どういうことかしら?」
「いつものようにネタがないかと飛び回っていたら山の開けたところに人影が見えたので見にいったらエマさんがいたんですよ。困っていたようでしたのでここに連れてきました。」
「ふーん、それでエマさんはなんでそんなところに?」
「それが……覚えていないのです。何故自分がそこにいたのか。」
「厄介ね。思い出せれば良いのだけど..そういう妖怪いたかしら?」
と言うと霊夢は唸り始めた。そんな霊夢を見ながら射命丸が問う。
「とりあえずどこまで覚えているか教えてくれませんか?話してれば思い出すかもしれませんし。」
「そう…ですね..」
改めて記憶を遡ってみるが出てくるのはやはり貫かれ死んだところであった。これを言っていいものかと考えるうちに霊夢が話しかけてくる。
「とりあえず今すぐに帰りたいなら送るわよ?」
葦名に戻る。
戻っても良いのだろうか。あの後の葦名がどうなったかは想像に易い。
いい思いはしないだろう。だがそれが生き残った者のするべきことだと思った。ここや彼女らも気になるが答えは一つ。
「お願いします。」
「わかったわ。それじゃあ場所を教えてくれるかしら?」
「葦名と呼ばれる場所です。」
「アシナ、あしなね、どこかしら?射命丸わかる?」
「どこかで聞いたことがあるようなないような……」
「困ったわね。エマさんはわかる?」
葦名の場所はわかる はずだったが
(場所がわからない?そんな筈は…)何故か記憶が抜け落ちているのだ。わかると頭で理解していても出てこない。そんな状況に戸惑っていると
「まあ、紫ならわかるでしょ。紫ー」
「何のようかしら?霊夢?」
突然声が聞こえたのでそちらを見ると何もない場所が裂けておりそこから妙齢の女性が出てきていた。裂け目から体を出しているのと少し変わった服を着ている以外は普通の人であった。
「アシナって場所わかる?外の人帰さないといけなくて。」
「葦名ね。わかるけど彼女を送るのかしら?」
「どうして?」
「どうして って気づいてないのかしら。天狗も気づかないのは意外ね。」
それを聞いて怪訝そうな表情をする二人だったが次に発せられた言葉を聞きとても驚くことになる。
「だってそっちの彼女、亡霊よ。」
「「えっ」」
むずい
修羅エンドのエマさん未練凄そう
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