突然だが、皆んなは異世界転生というもの知っているだろうか?よくラノベで見る様なアレである。今の発達した時代に於いて、ラノベを読む者は少なくないから必然的に知る者もまた、少なくないだろう。
だが、それを信じる者はどうなのだろうか?恐らく信じている者は世間から"厨二病"と呼ばれ、冷めた視線の雨に打たれているのだろう。…例えば
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それは突然のことであり今でも覚えている。
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ある日のこと…
小町「お兄ちゃん!いい加減起きて!」
八幡「ん〜.....何だ、どうした、人が寝てる時に。」
俺は日頃の疲れを癒すため睡眠をとっていた。今日は休日ということもあり、少し長く眠る予定だった。
小町「寝過ぎ!!一体いつまで寝てるの!」
八幡「問題無い。今日は休日だから多少起きるのが遅くても平気だろ。」
小町「.....お兄ちゃん?今何時だと思う?」
小町は怒った雰囲気を出しながら笑顔で聞いてきた。
八幡「.....8時半ぐらい...か?」
小町「11時50分!!もうすぐで一日の半分が終わるよ!」
八幡「マジか。」
俺は布団から顔を出して枕元にある時計を見ると、
『11時51分』と表示されていた。
どうやら最近は自分が思っていたより疲れていたようだ。
八幡「すまん。ここまで寝ていたとは思いませんでした。」
俺は起きて早々、我が家の天使であり、妹である小町に深々と土下座していた。
小町「ふーん、ちゃんと反省してるの?朝ご飯せっかく作ったのに冷めちゃったんだけど?」
八幡「反省しています。以後この様なことが無い様に心掛けます。」
小町「ふーん、まぁ、今回は許してあげる。『善処する。』とか言ってたらさらに怒ってた所だけど。」
そう言って小町は怒りを沈めてくれた。まぁ、明らかに俺が悪かったからな。
小町「ではお兄ちゃん。今日は小町と一緒にスーパーに行こう。」
八幡「なんで?俺は今日はもう外に出たくないんだが?」
小町「.....はぁ〜、まったくごみぃちゃんは、そんなの決まってるでしょ。お兄ちゃんと一緒に行きたいだよ、あ、今の小町的にポイント高い!」
さりげなく傷つけてから褒める。小町はどうやらいつもどうりらしい。
小町「というか、お兄ちゃん起きるの遅かったんだから、その罰だよ。」
正直行きたくないが、これは反省の意味も含めて行くべきだろう。
八幡「わかった。これから行く準備をするから下で待っててくれ。」
俺がそう言うと小町はスキップしながら部屋を後にした。
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そして午後…
小町「じゃあ、行こっか!」
俺と小町はスーパーに向かった。どうやら冷蔵庫の中の食材が足りないらしい。
八幡「あ〜、暑い、家に帰りたい。」
今は9月中旬であり、正午頃でもあるため残暑が俺を襲ってくる。
小町「もー、お兄ちゃんは運動しなさすぎ!そのまんまだと将来大変だよ?」
2人で歩きながら小町がそう言ってくる。
八幡「平気だろ、後で運動すればいいし。」
小町「お兄ちゃん、後とお化けは出たことが無いって知ってる?」
小町そう言って呆れて見てきた。だがこれは俺を心配して言っているのだから嬉しくなる。いや、別にドMとかではない。
八幡「まぁ、そう心配してくれんなら頑張るか。あ、今の八幡的にポイント高い?」
小町「普通だよ、なら頑張ってね。いつも応援してるから、あ、今の小町的にポイント高い!」
そんなことを話している内にスーパー近くの横断歩道に着いた。俺たちは青信号を待っている。
その時だった。
小町「うわぁっ!」
後ろから来た自転車のハンドルに買い物用のハンドバッグが引っかかってしまい、小町が道路に出てしまった。自転車は倒れずに行ってしまったが、小町は道路の真ん中で転んでしまい、すぐには動けなかった。すると、
横からトラックが猛スピードで走ってきてしまった。
八幡「小町ぃぃぃー!!!」
俺は急いで小町助けようとしたが、普段から運動をしていなかったことによりすぐには動けなかった。この時、俺は運動しなかった自分を心から呪った。小町は震えて立てずにいた。
小町「い、いやぁ…」
小町に向けてトラックがどんどん近づいて来た。その時だった。誰かに背中を押された。一瞬戸惑ったがおかげで小町の元に向かうことができた。
小町「キャァー!」
八幡「間に合ってくれ!!」
俺はそのまま小町を横に思いっきり押し、
俺はトラックに衝突した。
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頭が痛い、いや、体中が痛い
《確認しました。『痛覚無効』を獲得......成功しました》
遠くから小町の声が聞こえてくる。
小町「・・・ぃちゃん、お兄ちゃん!!」
俺は横になっている身体の内、頭を『小町と反対の方向』に向けた。そこには携帯で電話する人や口を押さえている人がいる中、ただ1人じっと見ている人がいた。俺は確証もなくあの人が俺の背中を押したと思った。
その人は、"蒼く長い髪を持った美女"だった。
小町「お兄ちゃん!!!」
小町の方を向くと怒ると悪魔の様に怖いが、普段は天使の小町の顔が涙でぐしゃぐしゃになっていた。
《確認しました。
八幡「よ...かった。」
あぁ、身体が寒い、いや、日差しで暑いのか?分からん。
感覚がなくなってきた。
《確認しました。『対熱耐性』を獲得......成功しました》
《続けて『対寒耐性』を獲得......成功しました。『対熱耐性』『対寒耐性』を獲得した事により、『熱変動耐性』にスキルが進化しました》
《再構成した種族に『自然影響耐性』を確認しました。『熱変動耐性』を獲得した事により『自然影響無効』にスキルが進化しました》
小町はさっきからずっと泣いている。俺がトラックにぶつかったから。小町から笑顔を奪ってしまった。
《確認しました。ユニークスキル『
俺は小町に笑いかける。そうすれば小町に笑顔を与えられると思ったから。
《確認しました。ユニークスキル『
小町「お、お兄ちゃん?」
八幡「小、町俺の中....に...積もった.....お前との思い出は...俺の宝物だ。」
小町「お兄ちゃん!ごめんなさい!小町のせいで、お兄ちゃんが!」
《確認しました。ユニークスキル『
小町「お兄ちゃん!置いてかないで!小町を...1人に...しないで...」
そうだよな...誰だって、1人はいやな筈だ。俺もそうだ。俺がもっと賢かったら俺も怪我をせずに小町を助けられた筈だ。ごめん、小町。
《確認しました。ユニークスキル『
八幡「小...町...ごめんな。」
意識がどんどん薄れてくる。これが死か。もし次の人生があるなら死にたくないな。
そして、俺の心臓の鼓動は安らかに動きを止めた。
小町「お…兄ちゃん?お兄ちゃん!お兄ちゃん!」
この時をもって俺の人生は幕を閉じた。
小町「うっうぅ、うわぁーん!!!!」
大切な家族を置いて。
《......心にある自己犠牲の感情とそれに立ち向かう意思を確認しました。ユニークスキル『