俺は少し前から、『博識者』から自分のことついて聞きながら移動している。今聞いているのは、『博識者』からまだ教えてもらっていないスキルだ。今聞いている中で興味のあるスキルは、エクストラスキル『万能感知』と固有能力『物質創造』の二つだ。
エクストラスキル『万能感知』
これは周囲にいる存在や熱源、さらに魔素など本当に色んなものが知覚できる優れ物だった。これのおかげで敵が近づいて来たとしてもすぐにわかるのでありがたい。
あと、これを使って自分の姿も他者の目線で見ることができた。
俺の外見はほとんど以前と変わってなかったが、目は以前よりましになり髪の色は大部分が"黒と灰"、前髪に"金と白"が少し混じり、瞳は"左が金、右が銀"のオッドアイになっていた。
正直に言うと以前より派手になったからか、自分が自分じゃない様だ。
八幡「そろそろ陰キャ卒業か。いや、まだ
そして、
固有能力『物質創造』
これは簡単に言うと魔素を使って物質を作ることができる。
俺はこれですぐに服を作った。転生前は人間として生活していたからか、流石に服無しは恥ずかしい。ちなみに服は和服にした。
そんなことを考えてるうちに、何かが『万能感知』に引っかかった。
《告。生体反応を複数確認しました。体内から漏出した魔素の波長が
なんか来たみたいだな。というか今気づいたけど、"天使族"とか"悪魔族"とかあと、俺の種族の"
《解。"天使族"とは世界が誕生した際に光の大精霊から発生した種族です。また"悪魔族"は闇の大精霊から発生しました。
なるほどな。どうやら俺は普通の個体とは少し違うみたいだ。考えてるうちにさっき『万能感知』で確認した相手が見えてきた。
《告。解析が終了しました。種族名は"
三体の幻獣族は俺を見つけた途端、戦闘態勢に入った。どうやらこれが俺の初めての戦闘のようだ。
****
幻獣族のうち一体がこっちに向かって来た。
俺はユニークスキル『博識者』の『思考加速』と『並列演算』を発動し思考の速度を千倍まで伸ばして攻撃を避け、相手に触れ、ユニークスキル『強奪者』の『強奪』を使う。
八幡「『強奪者』発動!」
途端、体に何かが流れて入ってくる。これが魔素か?途中、相手の体内に今流れてきてるのが収束しているのを見つけた。これが恐らく魔素を溜める
すると相手はそのまま消滅していった。
八幡「おおっ、何だか身体が元気になったぞ」
俺はその後残り二体からも魔素量と魔素を奪った。
そしてあっという間に戦闘が終了し、二つの疑問が生まれた。まずは───
八幡「なぁ『博識者』、お前に他のスキルをリンクさせて演算を俺の代わりにやることって出来ないか?」
《解。可能です。実行しますか? YES/NO》
八幡「YESだ。あと、これから新しくスキルが手に入った時もそうしてくれ」
そう。俺は戦っている時スキル使うことは出来たが、演算が面倒だった。だから『博識者』に頼んだんだが、これでもう問題ないだろう。
あと一つは───
八幡「何だろ、やっぱり身体に違和感があるんだが。」
俺の疑問に、
《解。ユニークスキル『強奪者』の効果により、幻獣族の魔素量が加算された影響です。時間の経過により安定します》
ということらしい。そういえば、さっき幻獣族3体から魔素量を奪ったが、得られた量に差があったな。個人差とかあるのか?
《解。魔素量には個々に差があり原則として、進化以外で増えることはありません》
そう言うことらしい。じゃあ、俺のスキルはすげぇな。ちなみにどうすれば進化できるんだ?
《解。最も簡単な方法は他者に名付けをしてもらうことです》
名付け?それだけ?
《解。魔物や精神生命体は名付けされることによって"
なるほど。なかなか便利だな。
《告。魔物に名付けを行った場合、魔素または、魔素量を消費します》
てことは、魔物に名付けをしたら魔素、最悪の場合は魔素量ごと消費してしまうってことか。魔素は時間が経てば回復するが、魔素量は進化しないと増えないから安易に行えないんだろう。となると俺って今名前ないのかぁ。
《解。現在、名前はありません》
やっぱか。そう思うとなんか寂しいなぁ。そういえば、俺まだ世界に行ったことないな。どうやって行くんだ?
《解。この空間に基軸世界に通じる門があります》
そこに行けばいいってことか。なぁ、道とかわかるか?
《解。『万能感知』で確認しました。脳内に道を表示しますか? YES/NO》
YESだ。そしたら、いきなり脳の中にマップが表示された。本当に便利だな。
そうして俺は世界に向かった。
****
(八幡)「やっと着いた」
俺は今、世界の入り口の門に前に来ていた。ここ来る途中、何体もの
(八幡)「じゃあ、行くか。どんな世界なん「キミ、ちょっと待ってくれない?」何だ?」
俺はこれから生きる世界へ向かおうとしたが誰かに止められることになった。
???「キミにいくつか聞きたいことがあるんだけど」
そいつは背が低く、"紫色の髪"を持ったサイドポニーテールの美少女だったが俺は警戒態勢を取った。そいつからは尋常じゃない気配が発せられているのを感じたからだ。
(八幡)「お前は何だ、俺に何を聞きたい」
そう言うと───
???「ボクは"
と言われた。
(八幡)「俺は「あら、面白い悪魔がいるわね。」次は何だ」
現れたのは"白く長い髪"を持った赤い瞳の美女だった。
???「あら失礼。初めまして、わたくしは"
そう言われたが、こいつからもさっきの原初の紫ヴィオレとやらと同じぐらいの気配を感じる。
(八幡)「俺「クフフフフ、何やら面白い存在がいますね。」....またか」
どうやらまた何かきた様だ。
原初の白「あら、久しぶりね、"クロ"」
???「クフフフフ、ええ久しぶりですね、"白"。"紫"も変わりないようですね」
原初の紫「当たり前じゃん。ボク達悪魔はみんなそうでしょ?」
???「クフフフフ、確かそうですね。それよりもそこにいる彼について説明してくれませんか?」
原初の紫「それがボクにもよくわかんないんだよねぇ。悪魔族の気配はするんだけどさぁ、天使族の気配もするっていうか。そもそもボクもさっき見つけたばかりだから」
原初の白「わたくしは何かが"冥界門"に近づいてきたから確認しに来ただけですわ」
???「ふむ、そうですか。では.....初めまして、私は"
そう言ってきたのに対し、俺はさらに警戒を強めた。この原初の黒とかいう悪魔、明らかに不気味だ。さっきの二体よりヤバい感じがする。
(八幡)「初めまして、俺は、っッ!!」
一応挨拶を返そうとしたら今度は何処からか、魔法が飛んできた。俺はギリギリのところで避けたが、今のが直撃していたらのことを思うと背筋がゾッとした。
???「ほぉ、今の我の魔法を回避するとはな」
原初の黒「"黄"、私にも当たる所でしたよ」
???「狙っていたのさ。さて、それじゃ...私は"
と言ってきたが俺はこいつにさっき魔法を当てられそうになったので正直よろしくしなくない。
というか次々に俺の所にやってくるなぁ。流石にもう来ないだろ。と思った矢先に今度は3体同時にやって来た。
???「おいおい、原初が勢揃いとは珍しいな」
原初の黒「ふむ....まぁ"赤"の言うことは間違ってないですね。全員が集まるなんて滅多にないですから」
???「だろ。でお前はなんなんだ?初めて感じる気配なんだが。あーそうだったオレは"
そう言うと後ろの二体も挨拶をしてきたが俺は目の前のやつから目を離せなかった。こいつ、恐らくこの中で一番強い。気配が尋常じゃない。こいつは敵に回したくないな、と思っていると俺の番がきた。ようやく自己紹介をすることができるようだ。
(八幡)「俺は....そうだなぁ、さっきの感じだと....うん。俺は"
これがこの世界での俺の最初の出来事だった。