ポケモン ~剣盾の世界へLet's go!~ 作:YY:10-0-1-2
ユウトとユウちゃんの過去が明かされる……っ!?
「諸君。俺はポケモンが好きだ。諸君。俺はバシャーモが好きだ。諸君。俺はポケモンをこよなく愛している」
「ねぇ、お兄ちゃん。とりあえず、少佐の真似するのやめよ?」
「推し活を! 一心不乱の推し活を!!」
「よろしい! ならば
私はそう言って、さっきからうるさいお兄ちゃんの頭を叩く。
お兄ちゃんはいつもこんな感じで、とても面白いのだ。
私、
もちろん、成績のこともあるし、何よりも娯楽が少ない私にとっては、勉強が娯楽にもなっていた。お兄ちゃんからは意味わからないと吐き捨てられたが。
そんなお兄ちゃんだが、邪魔することはあんまりないのだが、この時ばかりはうるさかった。それはもう。
なぜなら、本日はポケモン最新作、『ポケットモンスターソード・シールド』が発売されるからだ。
勉強しすぎだろって言われてる私も、ポケモン自体は知ってるし、寧ろ大好きだ。
ただ、引きこもっていたお兄ちゃんを元気にさせた作品として、これ以上にないほど感謝もしている。
お兄ちゃんが引きこもった理由は……まぁ、色々あって…辛い話だけれども、それを吹き飛ばすほどの作品だということも知っている。
因みに私の推しポケはレシラムだ。
「お兄ちゃん買うんでしょ?」
「当たり前。優羽も買うんだよ役目でしょ」
「一体いつからお兄ちゃんはXXハンターになったの?」
こんな会話が出てくるのも私の家だけだろう。
私は立ち上がり、お兄ちゃんと一緒に街に出る。
ポケモン最新作。それはどんなものなのか楽しみだ。私も是非ともプレイしてみたいし。
「お兄ちゃんはどっちやるの?」
「うーん? 本命はソードだな。伝説ポケモンカッコよすぎるってばよ」
「じゃあ、私シールド買おうっと」
私とお兄ちゃんはそんなたわいの無い会話をして、お店の中に入る。
っていうかちょっと待って。私はバイトしてるからいいけど、お兄ちゃんってお金……。
「お兄ちゃん、お金あるの?」
「………俺がね、何のために外を出歩くようになったと思ってるの?」
「……っ!まさか…バイト!?」
「自動販売機の下を漁りまくってた」
「真面目に働いてお願いだから」
しかし、よく貯まったな…え、2年前から貯めてる?バイトしてたらその2年間でこれ以上ないほど稼げたと思うんだけど。
私の正論にズタボロになりながらも、ソードとシールドを買う。
パッケージに写っているポケモンはまるで盾のような
これが、シールドに出てくる伝説ポケモン?いや、多分、ソードの方にも出てくるのだろう。
私とお兄ちゃんは家に帰ると、早速ゲーム機を手に取りソード・シールドをやり始めた。
「ソードシールドだから……略称はなんだろうな」
「うーん……捻って、剣盾とか?」
「なるほど。採用」
やったね。
早速始めてみると、キャラクター制作画面まで飛んだ。
今回のキャラクターは結構可愛く出来るようだ。
「お兄ちゃん、なんで女のコにしてるの?」
「……あのね、キャラクターぐらい性別を変えてみたいんだよ」 「本音は?」
「女の子でプレイした方がもしかしたら百合を見れるかなと思いまして」
「よろしい」
百合は私も好きだから許す。
あれから数日が立った。
お兄ちゃんは既に完全にクリアしていて、『たいせんのわざこうせい』? というものを立てているらしい。
私にとっては対戦は難しいので、ストーリークリアの後はたまにやってる程度なのだが。
お兄ちゃんはやっぱり凄い。
お兄ちゃんの特技のひとつに、見たものを覚え切れるというものがある。
ただ、お兄ちゃんの気に入ったものとかしか覚えられないようで、それを勉強に使えばいいのにと何度思ったか。
いや、お兄ちゃんは勉強自体は出来るんだけど、学校が嫌いだからそれを思い出させるような『勉強』をしないのだろう。
私はそんなお兄ちゃんが好きだ。
兄妹としてとか、家族として、とかじゃなく、好感を持つと言った方の好きだ。
家族に対してこんな感情を浮かべるのはいいものなのかと言われれば、ダメと拒絶されるだろう。
ただ、それでも私はお兄ちゃんが好きだ。この身を抱きしめて欲しい程に。
それが叶うことなら、私は何もかもを捨てても構わないほどに。
だけど、お兄ちゃんはそんなことを許さないだろう。
「…私はポケモンより……」
「ん?なんか言ったか?」
「なんでもないよ!」
私は今日も1人。隠し事をするんだ。
どれが好き?
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マリィ×ユウリ
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ユウト×ユウリ
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ホップ×ユウリ
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ユウト×マリィ
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ホップ×ビート