ポケモン ~剣盾の世界へLet's go!~   作:YY:10-0-1-2

120 / 172

 どうもYYです。
 この前はすみません⋯⋯期間が結構開いてしまった⋯⋯。

 ちなみに、カロス地方は全体的にオリジナル要素が強くなっています。(先に言えよ!)
 前々回とか前回とかなんかネタ要素無いのでネタ要素多めにしておきました。シリアスなんてねぇよ。


 そんな訳で本編です!


第102話 隻眼のバシャーモ

 

 プラターヌ博士達に連れられた俺たちは、走っていた。

 いや、あのままだとワイの脚が死んでしまうからな。さすがにそれだけは避けたかった。

 

 走っていくと、着いたのは研究所からしばらく先にある、オトンアベニューに近いローズ広場。

 そこでは、たくさんのポケモントレーナーが傷のついたポケモンを抱えてポケモンセンターに駆け込んでいた。

 

 「んだこれ!?」

 「なにこれ!?」

 「何があったけん!?」

 

 俺たちが驚いていると、あっ、とユウが声を出す。

 指さした方向にいたのはポケモン。

 

 炎をを纏い、すらりと伸びた手足に、鋭い嘴と一体化した顔、胸から上を覆う二又に分かれた長髪のような羽根。

 まるで鳥人を連想させるようなポケモン。忘れもしない。あのポケモンは俺の大好きなポケモン。

 

 俺が、ポケモンを大好きになるきっかけをくれた、カッコイイポケモン⋯⋯!

 

 「バシャーモ!!?」

 

 俺の声に、バシャーモは反応したのか、こちらを見る。その左目には大きな傷が入っていて、()()であった。

 目に傷がついているバシャーモは、バッと地面を蹴り、近くにある家の屋根に乗ってから逃げていった。

 

 ユウリが口を大きく開けて、マリィは何が起きてるのか分からなそうに首を傾げ、俺はユウの方を見る。

 

 「あれは……?」

 「⋯『隻眼のバシャーモ』⋯⋯私たちはそう呼んでる」

 

 隻眼の⋯⋯バシャーモ⋯⋯。

 俺がユウの話を聞いていると、プラターヌ博士が近づく。

 

 「つい最近現れたポケモンでね。トレーナーに挑んでは倒して、消える⋯⋯とても強いポケモンなんだ」

 「⋯⋯明らかにヤバいポケモンだね⋯」

 

 ユウリの言葉に頷くプラターヌ博士。

 俺は顎に手を当てて考える。

 

 カロス地方にこんなイベントは無かった。つまりイレギュラーのイベント。

 オリジナルって考えれば納得か……。

 

 いや、そもそもここは『ゲームの世界』じゃない。『()()()()()』なんだ。

 俺がここにいることも、ユウがここにいることも。

 

 しかし、隻眼のバシャーモって…

 

 「ちなみに、最初にそう呼んだのは?」

 「ん? ユウちゃんだけれども⋯⋯」

 

 おい。何てへぺろって顔してんだ。お前これ完全にあれだろ。

 完全にSSSレート喰種みたいな名前じゃねぇか。今の子達にこの話は分かんねぇだろ。

 

 「ま、まぁまぁ⋯⋯隻眼ってのは沢山あるし⋯⋯ね?」

 「『ね』じゃないけどな⋯⋯」

 

 えへへと笑うユウを他所に、首を傾げているユウリ。いいんだよ聞かなくて。見なくて。

 

 「それよりも、あのバシャーモ、凄かったね」

 「経験値的には最高レベル…だろうな」

 

 あのバシャーモ、何人ものトレーナーを倒してる……つまり、それなりに経験値は積まれているはず。

 アイツを倒すのは難しそう…だよな……。

 

 そんなことを考えていると、誰かがザッと走ってきた。

 

 「すみませんプラターヌ博士⋯⋯遅れちゃって⋯」

 

 そこには、サングラスをのせた赤い帽子に青いフルジップジャケット。

 その腕には、メガシンカさせるためのメガリングを腕に着けた青年が立っていた。

 

 「あっ、チャンピオン!」

 「チャンピオン!?」

 

 ユウの言葉にユウリが反応する。

 チャンピオンと呼ばれた青年は、頭の後ろを掻く。

 

 「チャンピオンは性にあわな⋯⋯ねぇ、ちょっと。後ろの子倒れてるけど⋯⋯!?」

 「あぁ、いつもの事なので」

 「なんだいつものか」

 

 俺は白目を向いて、倒れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

 

 

 

 チャンピオン──⋯⋯⋯カルムが顎に手を当てて考え込む。

 目の前の少年……は、置いておいて。ガラル地方から来たというユウリ、そしてマリィ。

 

 どちらも、ポケモントレーナーとして見ても、一流であることはカルムの経験からわかる。

 

 

 そして、ユウに言われたのは「お兄ちゃん(ユウト)達にも手伝って貰おうよ」と言うもの。

 別の地方から来た少年少女を使っていいものなのか⋯⋯? とカルムは考えていた。

 

 ただ、ひとつ言えるのは……

 

 「あのバシャーモ⋯⋯倒せるかな!?」

 「どうだろ? ユウトなら行けるかも⋯⋯」

 

 怖いほどやる気満々なのである。

 流石のカロス紳士であるカルムも苦笑いしている。

 

 ふと、話の中に出てきたユウトという言葉にカルムは疑問を覚える。

 

 「ユウト?」

 「はい、ユウトってのはそこで倒れてる子で⋯⋯とっても強いんですよ!」

 

 ユウリがユウトを指さす。

 ユウトは呆然とカルムを見つめていて、その目からは全然生気を感じられない。

 

 (ほんとに生きてる……?)

 

 カロス紳士、ガラルの狂人を疑う。

 ちなみにユウトの脳内はと言うと⋯⋯

 

 

 (うっわぁ〜カロス紳士だぁ……確か名前はカルムだよな。主人公がチャンピオンになってるのかぁ〜あれ、ってことはもしかしてセレナもいるのかな? っていうか誰が彼女さんなんだろ? サナかな? それともセレナ? あぁ、もしかしたらプラターヌ博士だって有り得ないってことは無いだろうし、っていうか手持ちのポケモンってなんだろ〜?確か女主人公で殿堂入り後ってなるとニャオニクス、ピクシー、ブイズ、チルタリス、カロス御三家にアブソルだよな? うっひょー想像してたら燃えてきたぁ〜)

 

 極限化してい(これであ)る。

 

 何やだこの人怖いってぐらいに極限化していた。モンハンのモンスターですら引く。なんなら極限化している怒り狂うイビルジョーでも引く。

 

 そんな彼の頬をパチンと叩いたのは妹であるユウであった。

 叩かれた痛みで一気に妄想の世界から現実に引き戻されるユウト。

 

 ブルブルと顔を横に振り、立ち上がる。

 

 「⋯⋯初めまして。(わたくし)はユウトと申します。この度はこんなところまで御足労ありがとうございます」

 「ちょっ、ユウト普通そんな言い方しないよね!?」

 「うるせー! チャンピオンカルムはこんぐらいしないと行けないぐらいイケメンなんだよ!!」

 「べ、別にやらなくていいよ⋯⋯? 楽にしてくれてればいいからさ⋯⋯」

 

 思いっきり引かれている。

 ユウトは「そうですか。じゃあ遠慮なく」といつものおちゃらけた様子に戻る。

 

 「さて、話は聞かせてもらった! 隻眼のバシャーモは倒せる!」

 「な、なんだってー!?」

 「どうすれば倒せるけん⋯⋯それにどこから聞いてたと⋯⋯?」

 

 ふふふっ、と笑うユウト。

 ビシッと指さしたのはユウリの方であった。

 

 「ユウリ、お前がNo.1だ!」

 「えぇ⋯⋯!? ユウトの方が強いでしょ!?」

 

 ベジータじゃん⋯⋯と心の中で呟くユウ。

 首をもげそうなぐらい横に振るユウリ。そんなユウリの肩をユウトは掴む。

 

 「諦めんなよ、諦めんなよお前! どうしてそこでやめるんだそこで! もう少し頑張ってみろよ! ダメダメダメダメ諦めたら。周りの事思えよ、応援してくれる人達の事思ってみろって。あともうちょっとのところなんだから。俺だってこのカロス地方のところ頑張ってんだよ! ずっとやってみろ! 必ず目標を達成できる! だからこそNever give up!!」

 「なんか熱いな!?」

 

 某炎の妖精、某太陽神っぽいことを言っているユウトに困惑しているユウリ。

 

 そんな状況を見て、カロス紳士であるカルムは頷き、確信した。

 

 (任せよう!)

 

 ちなみに脳死状態である。南無三。





 …から⋯に変わったって言うちょっとした知らせ。誰が気にすんだよこんなこと!!!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次回予告

ようユウトだぜ。
バシャーモを捕らえるために街を走る俺たち!
だけども、いざ会ってみると⋯⋯あれ? なんで俺の手震えてるんだ⋯⋯?

次回、トラウマ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。