ポケモン ~剣盾の世界へLet's go!~   作:YY:10-0-1-2

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 はいどうもYYです!
 本日から1ヶ月間毎日投稿です!わァ⋯(自業自得)

 さて、そんなこんなんで本編です!どうぞ!


第103話 トラウマ

 

 

 そんなこんなで、ユウリにバトルを任せることにしたユウト。そんなユウトを訝しそうにマリィは見ていた。

 いつもなら、もうちょっと暴れているはずが⋯いや、暴れてると不味いんだけど、兎に角いつもより静かにしている。

 

 そんなユウトに、ちょんちょんと小突くマリィ。

 

 「なんや?」

 「大丈夫?」

 

 たった文字にして3文字。

 その言葉は、ユウトを少しの間フリーズさせ、笑顔を作らせた。

 

 「あぁ。大丈夫だよ!寧ろ元気いっぱいだぜ!」

 (⋯⋯嘘だ)

 

 マリィはユウトを見て確信する。

 さりげなく、だが、無理やり作った笑顔。それを見てマリィはズキっと痛む胸を抑える。

 

 (こういう時、なんて言えばいいんだろ?)

 

 マリィは顔を表には出さないものの、考える。

 

 「そんじゃ、バシャーモ探そうぜ!アイツ放っといたら不味いんだろ?」

 「え?うん⋯今から探すの!?」

 「当たり前ダロォ?『善は急げ』ってやつだよ!」

 

 ユウトはニカッと笑い、走り出す。そんなユウトの後を、ユウリとユウは追いかける。

 マリィもそれを見た後、少し躊躇った後に走り出す。

 

 「ジャンプした方向は⋯⋯こっちか!」

 「そうだね!えっと、この辺りは⋯エチアベニューか!」

 

 走っていくと、大きな音が全員の耳に入る。

 エチアベニューに着くと、トレーナーが目を回しているポケモンを抱え、逃げようとしていた。

 

 そして、その犯人はやはり、先程飛んで行ったバシャーモであった。

 

 「バシャーモ!」

 

 バシャーモは、片方の目でユウリ達を睨みつける。

 呼応するように炎が覇気と共にパチパチと燃え上がる。

 

 ユウリはゴクリと唾を飲んだ後に、キッと睨みつけて、モンスターボールを取り出す。

 

 「行くよ!エースバーン!」

 

 エースバーンはモンスターボールから出て、バシャーモを見る。

 その覇気はポケモンにも届いているようで、エースバーンはブワッと毛を立たせた後に構えを取る。

 

 マリィもモンスターボールを構えて投げる。

 

 「モルペコ!」

 

 モルペコは出て、すぐさまマリィの後ろに隠れる。

 

 「ちょっ、隠れないでよ!」

 

 その言葉にモルペコはブンブンと首を横に振る。

 ユウトもモンスターボールを握り、投げようとするが⋯

 

 ──また、()()()らどうする?

 

 誰も言っていないはずの、幻聴が聞こえてきた。

 

 ──またインテレオンを傷つけるのか?

 

 その言葉に、ユウトは投げるのを止める。

 

 ──どれだけ願っても、どれだけ立ってくれと願っても。立てなかったんだろ?

 

 ──()()()()()だったのに

 

 「⋯⋯⋯っ!」

 

 モンスターボールを強く握りしめたあと、下ろして別のモンスターボールを手に取る。

 

 「ルガルガン!君に決めた!」

 

 ルガルガンは勢いよく飛び出す。

 だが、ユウトの足はまだ震えていた。それを見て、自嘲するように笑う。

 

 (なんだ?どうしたって事ないだろ?)

 

 足を叩いた後に、息を吐き、前を向く。

 その様子を、バシャーモはただひたすらに捉えていた。

 

 「エースバーン!ニトロチャージ!」

 「モルペコ!スパーク!」

 「ルガルガン!かみくだく!」

 

 エースバーンとモルペコとルガルガンは走り出し、エースバーンはその身に炎を放ち、モルペコは電気を纏い、ルガルガンは口を開く。

 

 バシャーモは地面を蹴って、空を跳ぶ。否、()()

 

 「なっ!?」

 「ルガルガン!ストーンエッジ!」

 

 ルガルガンが空に翔んでいるバシャーモを追撃しようと、地面からストーンエッジを放つ。

 だが、バシャーモはそのストーンエッジに乗り、脚に炎を纏わりつかせてルガルガンを蹴り飛ばす。

 

 「ルガルガン!?」

 

 目線でルガルガンを追った時には遅く、地面に既にゴロゴロと転がっていた。

 

 「エースバーン!避けて!」

 「モルペコ!かみつく!」

 

 エースバーンは後ろに飛び、蹴りを避け、その隙にモルペコが近づき、かみつくを放とうとする。

 

 だが、バシャーモは違った。

 

 「っ!」

 「はっ!?」

 「なっ⋯!!」

 

 片方の目でモルペコを見た後に、その青色の目を光らせ、コメットテール*1を浮かび上がらせながら、モルペコの後ろに回り込む。

 

 モルペコはそれを見て、ペタッと倒れ込んでしまった。

 

 「モルペコ!?」

 「何もされてない⋯それなのにあの圧⋯!?」

 

 すると、声が響く。

 

 「ゲッコウガ!みずしゅりけん!」

 

 

 水で出来た手裏剣が何個もバシャーモに向かって投げられる。

 バシャーモはそれを避けたり、脚を使って弾き飛ばしたりしている。

 

 ユウト達が後ろを向くと、カルムがこちらに走って来ているのを見る。

 

 「カルムさん!」

 「ごめん、待たせた⋯!」

 

 カルムの隣には、ゲッコウガが立っていた。

 ゲッコウガはバシャーモを睨みつけ、バシャーモもゲッコウガを睨みつける。

 

 だが、そう易々と逃がさないのがユウトであった。

 

 「ルガルガン!かみくだく!」

 

 土煙の中から出てきたルガルガンは傷の痛みで目を細めながらも、バシャーモに突撃し、噛み砕こうとする。

 

 バシャーモも意識していなかったのか、唐突に湧いて出てきたルガルガンの攻撃を避けきれず、食らってしまう。

 ルガルガンは、さらに力を込めるが、バシャーモの抵抗のせいで、離してしまう。

 

 バシャーモは地面を蹴り、その場から逃げ出した。

 

 「あっ、逃がすかテメェ!」

 

 だがその声は虚しく空へ消えていったのであった。

*1
光の残像のようなものの事を言う。分かりやすく言うならアニメ映画『AKIRA』に登場するバイクのテールランプの残像





 コメットは彗星という意味でテールは尻尾。だからコメットテールか⋯天才か?
 AKIRAはいいゾ〜^

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次回予告

え?これ読めばいい?なるほど?

えっと⋯やぁ、カルムだよ。
ユウト君、変な感じがするな⋯なんか⋯違和感?腕も震えてるし⋯⋯。
そんなことより、ユウちゃん、ユウト君に近過ぎじゃない?ほんとに他人なんだよね?

さて次回、複雑な関係

また見てね!
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