ポケモン ~剣盾の世界へLet's go!~   作:YY:10-0-1-2

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 どうもYYです!
 常にエアコンが必要な気温⋯死んでまうで!

 そんなこんなで本編どうぞ!


第104話 複雑な関係

 

 ──ほんとに俺は、強いのか?

 ──約立たずでじゃないのか?

 ──インテレオンの力を引き出せてないんじゃないか?

 

 ──俺は⋯⋯何のためにチャンピオンになるんだっけ?

 

 「お兄ちゃん?大丈夫?」

 「⋯あぁ、大丈夫だよ」

 

 カロス地方に来て、バシャーモとの戦闘とかがあって中々に濃密な朝を過ごした。

 今は夜だ。カロス地方はフランスモチーフ。フランス自体は過ごしやすい天候らしいが、今はちょっと肌寒いかな。

 

 「お兄ちゃん、元気ない?ハグしとく?」

 「⋯一応言っておくけど、前世が兄妹なだけで、赤の他人だからな?」

 「ム〜〜⋯意地悪!」

 

 意地悪⋯じゃないけどな?

 俺は苦笑いしつつ、ベンチに座り、手に持ってるコーヒーを飲む。

 

 「お兄ちゃん、悩みがあるなら聞くよ?あっ、下ネタでもいいよ?」

 「妹に俺の性的事情は言わねぇ⋯⋯⋯おい待て、なんでそんなキラキラした目でこっち見んだやめろや⋯」

 

 コイツこんな下ネタ好きだっけ?

 ユウはえー?と言って、頬を膨らませて脚をバタバタと動かす。

 

 「⋯なぁ、お前、死んだんだよな?」

 「⋯それ聞いちゃう?⋯⋯そうだよ。転生してきたって感じ」

 「っ⋯!」

 

 やっぱりか。

 ポケモンの世界に異世界転生したのは俺だけじゃないことは分かっていた。ヨウがそうだったようにな⋯いやあれば転移?それとも憑依?まぁいいか。

 だけど、ユウは違う。憑依でも転移でもなく、俺と同じ転生者だ。

 

 しかしユウってこんな美形⋯っていうか、女の子っぽい顔になかなかなボディ持ってたっけ?

 

 「お兄ちゃん、いま変態の思考してなかった?」

 「なぜバレたし。いや違くてね?」

 「やっぱお兄ちゃん、パソコンで見てたのって⋯」

 「オーケー俺が悪かった許してくださいまし!!」

 

 俺が冷汗ダラッダラで言うと、嘘だよと笑うユウ。

 ほんと怖いわこの子⋯⋯。

 

 「あーあ⋯あともう少しだったのにな〜」

 「? 何が?」

 「あぁ、お兄ちゃん刺した犯人を捕らえようとしてね?」

 「待ってくれ、警察になったってのかお前?」

 「そうだよ?」

 「わぁ萬国驚天掌」

 

 ⋯懐かしいなこの感じ。

 そうだ。俺が今のわかんないことを言って、それを妹が首を傾げてて⋯俺が元ネタを教えて⋯⋯⋯。

 

 あぁやばい、涙出てきた。

 

 「なんで泣きそうなの!?お兄ちゃんってもしかして涙脆い!?」

 「違うわい!」

 

 俺はいつまでしみじみしてるつもりだ⋯!

 話を変えようと、考え込み、聞きたかったことを聞いてみた。

 

 「で、ポケモン博士になってどうするんだ?」

 「? 簡単だよ!全てのポケモンの生態を知って、書き留めて⋯⋯それでたっくさん愛してみたい!」

 「⋯⋯楽観的?」

 「え、酷くない?結構ガチだよこっち?」

 

 oh⋯⋯それは済まなかった。

 だけど、ユウらしい⋯可愛い目的だな。

 

 「お兄ちゃんは、チャンピオン目指してるんでしょ!」

 「⋯⋯あぁ⋯」

 「? どうしたの?」

 「⋯⋯迷ってる」

 

 俺は弱気を吐き出すまいと口を紡ぐが、ため息と共に出てしまったらしい。

 

 「迷ってる?」

 「⋯⋯分かんねぇんだ。なんでチャンピオン目指してんだろって」

 

 メインストーリーも面白い。ゲームだからだ。チャンピオンを目指すのも、そのストーリーの最終目標ってだけ。

 

 だからなんだ?ここは『現実(リアル)』の世界なんだ。ゲームの世界じゃない。

 チャンピオンになった後は?それでおしまい?

 

 ⋯⋯分からない。

 

 約束だから?それとも、チャンピオンになること。それが義務だから?

 

 

 なんで俺は目指してたんだっけ?

 

 「⋯⋯」

 

 ユウは黙りこんでしまった。

 しまった、ダークすぎる話だったかな⋯。

 

 「悪ぃ、変なこと口走って⋯⋯」

 

 違う。黙り込んでたんじゃない。

 一生懸命、考えてくれてたんだ。俺の、この問いの答えを。

 

 「⋯理由なんて⋯必要?」

 「⋯⋯は?」

 

 ユウの言葉に首を傾げた。

 

 「理由はさ、確かに素敵だよ?自分を肯定できる道具にもなる。でもさ、それってほんとに必要なものなのかな?」

 「⋯⋯必要だろ?」

 「行動する過程も、行動した結果も、全部含めて良ければそれでいいんじゃないかな?」

 

 ユウの言葉は、真っ直ぐとした、ねじれもひねりも何も無い、ただ一つの意見。

 なんか、暗闇の中に1つの光が差し込んできたかのような感覚に陥る。

 

 「いいんじゃないかな?分かんなくたって。チャンピオンになる理由がなくたって」

 「⋯⋯いいのか?」

 「うん!()()()()()()()()()()()。それだけで充分だと私は思うよ?」

 

 ユウの言葉に目を見開く。

 ユウは、言葉を訂正するかのように手を振る。

 

 

 「あぁ、別に理由が悪いって訳じゃないよ?⋯⋯理由は目標を支えるための柱、って感じかな?」

 「⋯⋯本髄は、大黒柱は行動原理⋯⋯か」

 「まぁ、そんな感じ!」

 

 なんか、なんか晴れた気がする。

 心の中にあった、何かが晴れて、暗闇から抜けたかのような⋯。

 

 「なんか、ありがとな」

 「お兄ちゃん、1人で抱え込むのはダメだよ?たまには他の人も頼ってね?」

 

 ⋯⋯。

 他の人も頼れ、か⋯⋯。そういえば⋯いつから忘れちまったんだろうな⋯。

 

 「さて、ぼちぼち戻るか⋯っと!」

 「あぁ、私の家すぐそこだよ?私とユウト、2人だけだよ?」

 「え、いや⋯流石にそこまですると怪しまれるって言うか⋯⋯?」

 

 なんでそんな心底残念そうな顔をしてるんですかねこの子はァ⋯⋯。

 

 「ユウ」

 「ん?」

 

 俺は笑みを浮かべて言った。

 

 「サンキュー!」

 「⋯⋯!うん!」

 

 ユウも、にっかりと笑って答えてくれた。




次回予告

いよいよ本題に入っていく俺たち。
え、3人で協力してバシャーモを倒せって!?
あいつのこと攻略出来るのか⋯!?

次回、不安要素

俺はやっぱり⋯⋯!
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