ポケモン ~剣盾の世界へLet's go!~   作:YY:10-0-1-2

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 はいどうもYYです!
 いつの間にか108話とか言うね⋯長スギィ!!
 そんなこんなで本編です。


第108話 ジムリーダーとして

 

 「ほんっとにユウリって強いね!」

 

 開口一番、コル二はそう言ってきた。

 確かに、ユウトにも言われてるけど⋯それでも勝てたのはたまたまだ。

 もしかしたらバレてたかもしれないし、なにか対策も出来たかもしれない。

 

 逆に言えば、極められれば⋯まだまだ強くなれるはずだ。

 

 「私ももっと頑張らないと⋯!こんなのじゃ()()()()()()失格だよ!」

 「うん。お互いに頑ば⋯⋯⋯え、ごめん今なんて?」

 「ん?もっと頑張らないと⋯」

 「もうちょいあとかな」

 「?? ジムリーダー失格⋯」

 

 ⋯⋯⋯⋯え。

 

 「「ジムリーダー!!!??」」

 

 私とマリィは一緒に声を上げてしまった。

 私たちのことを心底不思議そうな顔をしているコル二。いやいや、ジムリーダー!?カロス地方の?!

 

 「あっ、そっか⋯ジムリーダーって言ってないもんね」

 「いやいや、言ってないもんねって⋯」

 

 うっそでしょ⋯⋯。

 コル二はジムリーダーだったのか⋯⋯。ちょっと待って。敬語使ってないんだけど。

 

 「コル二⋯さん?」

 「やめてよ堅苦しい!?」

 「で、でもあたし達より歳上でしょ⋯?な、なら敬語使わんと⋯」

 

 コル二ちゃんは手を振って「やめてやめて」と言ってくる。

 コル二ちゃんがやめてって言うならやめるけど⋯⋯。ちゃん付けはさせてもらおう。

 

 コル二ちゃんは、カロス地方にあるシャラシティジムのジムリーダーで、かくとうタイプのポケモンの使い手なんだとか。

 かくとうタイプ⋯って言うと、サイトウちゃんと同じなのか⋯⋯。

 

 「ガラル地方⋯か〜、私も行ってみたいな〜!」

 「ガラル地方はいい所だよ。穏やかだし」

 

 私が言うと、コル二ちゃんはさらに目をキラキラと光らせた。

 ガラル地方はカロス地方と近いみたいだから、きっと、サイトウちゃんと会う日が来るのかもしれない。

 

 「って、どうしよう⋯」

 「ん? どうしたの?」

 

 私が頭を抱え込むと、気になるのかコル二が顔を覗いてくる。

 私はしばらく間を置いた後に、コル二ちゃんに説明するべく、マリィと共に口を開いた。

 

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 ユウリとマリィがコル二と話し込んでいるその一方、ユウト達はと言うと⋯⋯。

 

 

 

 

 「バシャーモ、ホウエン図鑑No.6、全国図鑑No.0257⋯高さは1.9m、重さは52.0kg⋯タイプはほのお・かくとうで特性はもうか。夢特性はかそく。第3世代『ポケットモンスター ルビー・サファイア』に初登場したアチャモの最終進化系⋯ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ

 「ちょっ、怖い怖い怖い、お兄ちゃんストップ止めて???」

 「HPは80、攻撃120、防御70、特攻110、特防70、素早さ80、合計530⋯物理攻撃なら「フレアドライブ」や「とびひざげり」などが候補、サブには「ストーンエッジ」「ブレイブバード」「かみなりパンチ」⋯特殊攻撃としては、「オーバーヒート」、「だいもんじ」、「きあいだま」などが候補、サブは「ソーラービーム」ぐらいだけど「めざめるパワー」という手も確かあったはず⋯難点は多少技のタイプの幅が狭い点、そして両刀型ポケモンとしては素早さが80と低めな点くらいで⋯⋯ブツブツブツブツ

 「私のお兄ちゃんはどこですかぁ!?」

 

 

 

 

 こ の 始 末 ☆

 

 事の発端はユウの言葉で、『バシャーモってどんなポケモンなの?』と聞いた瞬間これである。ナニコレ?

 

 

 「諸君、私はバシャーモが好きだ」と、どこぞの少佐の放った言葉と同じすぎるほど好きなのである。

 ガラル地方にいないと知った時にはガックリと肩を落としたが、冠の雪原のダイマックスアドベンチャー*1で出た際には机を蹴り上げるほど喜んだと言う。

 

 そんな彼はなんとポケモン図鑑の書かれてある説明文だけでなく、使い方なども頭に入れている、ロトムすら腰を抜かし、禁書目録(インデックス)が大爆笑するレベルにまで練り上げられていた。

 

 無論、抜けている部分もあるし、全てを覚えているだとか、SVのバシャーモなどは分からないものの、ほぼ覚えているとかいう芸当を見せていた。

 

 「そ、それであのバシャーモの対策方法は?」

 「いわタイプには効果は今ひとつ。つまり、ルガルガンを使えばなんとか⋯⋯やむを得ない時はZワザ(コレ)も視野に入れてる」

 「ふーん⋯⋯」

 

 ユウは違和感に気づく。

 なぜ、彼はインテレオンを使わないのか。

 

 ユウは多少ながらユウトのゲーム画面を何度も見たことがある。

 そこでいつも使っていたのは、インテレオンであった。

 ならば、ここでも当然⋯というより、ジムリーダー戦を見る限り、インテレオンを決め手として持ってくる回数が多かったので、余計使わないことに違和感がある。

 

 

 ユウは聞こうとしても、ユウトの腕の震えを見て 飲み込む。

 

 

 ───きっと怖いんだ。

 

 ゲームじゃあ簡単に割り切れたはず。

 だが、実際に会って、一緒に育み、一緒に寝て、一緒に食べ、愛情を注いだ。

 そんな宝物にも等しいポケモンを、傷つけることが怖いんだ。

 

 ユウはそう結論づけた。

 

 ユウは自慢の洞察力を持って解析し、どうすればいいかを瞬時に組みたて口に出そうとする。

 が、ほんとにそれでいいのかと心の中で疑問が浮かぶ。

 

 ──お兄ちゃんは、ひょっとすると成長途中なんじゃないか?

 

 人と言うものは、前向きに考え、トラウマを克服⋯乗り越えることで成長できる生物でもある。

 

 もしも、ここでユウが助言を出せば、ユウトは晴れた顔をするだろう。

 だが、言ってしまえばそれは、成長の芽を摘んでいることと同じである。

 

 故に言葉を止めてしまう。

 

 ユウは深刻に考えるが、ユウトはそんなユウの心の中など知らない。

 ユウトは立ち上がり、バシャーモ探しへと再開する。

 

 ユウは不安を、悩みを顔には出さないように、ユウトの後をついて行くのであった。

*1
4人のトレーナーでダイマックスポケモンが生息しているといわれる巣穴を調査するという新たに追加された要素。ポケモンをランダムに選出された3種類の中からレンタルし、そのポケモンを使用して進んでいくという斬新なシステムである。ちなみにヒードランも出てくる。





 ガラル地方→イギリス
 カロス地方→フランス(北)

 あれ、近くない?その下にはパルデア地方もあるし⋯⋯おっとぉ?

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次回予告

バシャーモとの再戦⋯!
絶対に勝ってやるんだ⋯ルガルガン!頼んだ!
俺は、頑張れるはずなんだ。なのに、なんだこれ⋯調子が⋯?

次回、違和感と仲間
まだ、悩んでいるのか?ユウト⋯⋯
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