ポケモン ~剣盾の世界へLet's go!~   作:YY:10-0-1-2

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 シリアス展開真っ只中でヒーヒー言ってます。YYです。
 個人的にシリアス展開は好きなんですが、ここまでのシリアスにする気は無かったはずなのに⋯!?

 予定通りに行かない。まさに人生と同じですね!HAHAHA!

 ⋯それでは本編どうぞ。


第113話 友達として。ライバルとして

 

 カルネさんとの試合が終わったあと、私はユウトに水を差し出す。

 ユウトはこちらを向いてから、「ありがと」と小さく呟いて、水を飲み干す。

 

 「因みにそれ私の飲みかけね」

 「ブッ⋯っ!?」

 

 嘘だけど。

 真実を言うと、ユウトは咳き込みながら「んだよ。嘘かよ」と呟いてから再び水を飲む。

 

 私はユウトの隣に座って聞く。

 

 「なんでインテレオンを使わないの?」

 「えっ⋯⋯⋯あぁ、インテレオンはその、強いからよ。ルガルガン達を積極的に」

 「嘘だ」

 

 私がそういうと、ユウトは引き攣った顔を一瞬覗かせる。

 ユウトは、カルネさんみたいな強い人と戦う時や本気のバトルの時はいつもインテレオンを使う。

 

 なのに、さっきの試合では使わなかった。

 

 いや、使わなかったんじゃない。きっと()()()()()んだ。

 インテレオンがいない理由⋯は、流石に分からないけど。

 

 「最近のユウト、変だよ?」

 「⋯⋯やっぱ、バレるか⋯」

 

 ユウトは先程の顔とは違って、疲れたかのような笑みを浮かべる。

 それを見て、私は息を飲む。

 いつも、ユウトはふざけたような笑顔を浮かべるから、こういう顔は始めてみる。

 

 「何が、あったの⋯?」

 「インテレオンと喧嘩した⋯」

 

 ユウトがそう言う。

 簡単に言えば、インテレオンを大切に思っての行動のはずが、インテレオンにとっては逆効果だった。

 

 私はそれを聞いて、唇を噛み締めてから言ってみた。

 

 「インテレオンは、きっと⋯ユウトに心配かけさせたくなかったんじゃないかな?」

 「⋯⋯何?」

 「ユウトからすれば、これ以上インテレオンが傷つくところを見たくない。けれども、インテレオンからすれば、これ以上ユウトの顔を泥で汚したくない⋯だから、もっと戦って強くなりたいんじゃないかな?」

 

 私が言うと、ユウトは顎に手をつけて目元を暗くする。

 

 ⋯なにかまずい事言ったかな私⋯。

 

 「そっか。そうかも⋯な」

 「⋯⋯」

 

 ユウトはまだ疲れきった顔を見せている。

 どうすればいいかな⋯ユウトが喜びそうな方法⋯バトル?は余計か⋯。

 

 喜びそうなこと⋯喜びそうなこと⋯⋯?

 

 私の隣で、悪魔のような姿をしたソニアさんと、天使のような姿をしたマリィちゃんが出てくる。

 

 「抱きしめちゃえば、きっと元気出るよ!」

 

 だ、抱きしめる!?

 ソニアさんなんてこと言うの!? と思っていると隣のマリィちゃんが腕を引っ張ってくる。

 

 「いや、そげんことしたら、ユウトが死んじゃうけん。エールを贈る!これが1番だよ!」

 

 そ、そうだよ、エールを贈ればいいじゃん!私だって恥ずかしくないし、ユウトにも応援が届く!

 

 「ほんとに〜? 本当は抱きしめたいんじゃないの〜?」

 「うううっ!」

 

 私が隣で唸っているのが聞こえてるのか、ユウトがギョッとした顔でこちらを見てくる。

 

 「だ、大丈夫かよ⋯?」

 「大丈夫!!」

 「お、おう⋯」

 

 って、私がユウトを拒絶してどうするのさ!

 でも、エールだけで足りる?足りなかったら⋯⋯どうしよう?

 

 「だから絶っ対効果がある抱きしめでいいじゃん?」

 「いや、エールの方がいいけん!」

 

 悩んでいると、ユウトが口を開いた。

 

 「俺って弱かったんだな」

 

 いきなりの言葉に私はビックリする。

 っていうか、弱いって⋯自分で言っちゃダメでしょ⋯それに⋯

 

 「ユウトは強いよ?」

 「いや、弱ぇ。こんな所で悩んで、ユウリ達に慰められて。もっと強くなるって決心したはずなのにな」

 「だから、悩んでるってのは強い事じゃないの?」

 

 私が言うと、ユウトは心底驚いたような顔をして私を見てくる。

 そして、そのまま無言になり私の言葉の続きを促す。

 

 うーん、言葉にするのは難しいんだけどなぁ⋯。

 

 「えっと⋯悩むってことは、改善点があるってことでしょ?改善点を見直せばもっともっと強くなれるんじゃないの?」

 「⋯⋯改善点⋯か」

 

 ユウトの顔は未だ暗いけど、先程よりかはマシになった気がする。

 私はそっと、ユウトの手に触れようとする。

 

 ヤバい。心臓バクバク言ってる。

 どうしよう、触れたら爆発しそう。どうしよう。

 

 「なぁ、ユウリ、俺の戦い方に改善点とかあるか?」

 「へ!?い、いや、うーん、そう言われると難しいな?!」

 

 私はうーんと考え込む。

 持ち物を見直す⋯とか、他に何かあるかな⋯?

 

 「⋯ユウトは、人気者だから、ポケモンが割れてるんだと思う」

 「おん」

 「だから、とにかくもっともっと!いっぱい強くなれればいいと思う!」

 

 ユウトは少しだけ微笑みながら「ありがとな」と言う。

 私はうん。と頷いて⋯ふと、手に違和感を感じて見る。

 

 ユウトの手は、私の手の上に乗っかっていた。

 

 「⋯⋯!!!?!?」

 「どうした!?」

 「い、いいい、いや?別に!?」

 「別にで済ませられる反応じゃないぞソレ!」

 

 私の反応にユウトがツッコミを入れる。

 ゆ、ユウトの手が!ユウトの手が!私の手の上に!

 

 どうしよう。私変かも!嬉しいんだけど、うへへって顔が歪むんだけど!

 私は直ぐにそこを離れようとして、ふと、立ち止まってユウトの方を向く。

 

 「ユウト!」

 「⋯なに?」

 「例えどんな事があったとしても!自分のパートナーは自分を信じてるんだからさ!」

 

 私は大きく息を吸って⋯

 

 「インテレオンを仲直りしなよ!」

 

 と、私はそれだけ言ってから、その場を逃げるように立ち去った。




次回予告

インテレオンはユウトを許せるのか!?
ユウトは仲直り出来るのか!?
そして、バシャーモが姿を見せる!

次回、仲直りの証!

速くシリアス展開から抜けてくれ!By作者
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