ポケモン ~剣盾の世界へLet's go!~ 作:YY:10-0-1-2
「行くぞインテレオン!アクアブレイク!」
ユウトの言葉に呼応するようにインテレオンは走り出す。
インテレオンは腕に水の刃を溜めて、それを振るう。バシャーモはそれを一つ一つ丁寧にいなしていく。
バシャーモの攻撃をギリギリのところで避けるインテレオン。
それを見て、ユウトは指示を出す。
「インテレオン!もうちょっと離れてからねらいうち!」
インテレオンはバシャーモから離れ、構える。
バシャーモはそれを見て、させまいと更に近づいてくる。
「インテレオン!避けろ!」
【
インテレオンの声が響くと共に、勢いよく横に転がり、バシャーモの蹴りを避ける。
インテレオンは水を溜めたままバシャーモの方に指先を構える。
ピュッと消え入りそうな音が聞こえると同時に、バシャーモに水の弾が貫くようにぶち当たる。
だが、バシャーモはそれを腕で受け止め、水をすぐ下に弾く。
「強いな⋯」
カルムが呟く。
勝ってくれと祈るユウリは、「それでも」と呟く。
「ユウトが勝ちますよ。これは、私の勘ですけど⋯多分、今みたいにユウト⋯
ユウリの声にカルムがユウトを見る。
その顔は、ニヤッとまるで戦いを楽しんでいるかのような、そんな顔をしている。
それを見て、カルムは確信する。
(彼は⋯⋯逸材だ)
「インテレオン、水のショットガン!」
インテレオンがバシャーモに近づき、水で作られた散弾を放つ。
バシャーモはそれを回避し、インテレオンにふたたび蹴りを入れ込む。
インテレオンは後ろに吹き飛びかけるが、脚に力を溜めて踏ん張る。
「インテレオン大丈夫か!?」
【
ユウトの掛け声に応えるインテレオン。
すると、インテレオンは構えて、目を閉じる。
「あぁ、そうだな。本気を出すしかねぇよな!」
ユウトの声と共に、インテレオンの足先から水がザバザバと溢れる。
足から体へ纏うように水が重力に逆らって上がっていく。
そして、ユウトとインテレオンの左眼が同時に、赤色に輝く。
「来たっ!」
「覚醒!」
ユウリとマリィが体を前にのめり込むように動かす。
カルムは汗を垂らし、鳥肌が立つも、笑う。
「まだだ⋯!まだボルテージは上がってる⋯!!」
インテレオンにさらに水が纏わりつく。
ユウトが腕を前に構えると、インテレオンも同じく構える。
「俺たちは、繋がってる⋯!」
「思いも、力も!一緒に勝つために繋がるんだ!」
「そうだろ?インテレオン!!!」
インテレオンの身体が光り輝いていく。
その光景を見て、プラターヌ博士が、ユウが⋯そして、カルムがさらにニヤッと、獰猛な笑顔をうかべる。
「行くぞインテレオン!!!!覚醒だぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
その掛け声と共にインテレオンの身体が変わる。
インテレオンの背中にある皮膜部分が大きく広がり、まるで長いコートのように足まで伸び、尻尾はさらに鋭利なものに。
左眼の上に赤色の線のようなものが伸び、さらに背が伸びスリルな姿に。
腕には、常にアクアブレイクの様な水が纏ってあり、インテレオンの足にも装甲のような水が纏わりつく。
その進化したのような姿に、ユウリ達がポカンっと口を開けた。
その姿を見て、ユウが叫ぶ。それから、プラターヌ博士も顎に手をつけ呟く。
「まさかあれって⋯!」
「きずなへんげ⋯。文献の通りだ⋯!」
「ぶん⋯けん⋯?」
マリィの言葉に頷いたのはユウであった。
「きずなへんげ⋯。トレーナーとポケモンの絆が最高に高まった時に起こる特殊な現象⋯。お兄ちゃんのインテレオンは、急所に当たった時にさらにダメージを与える⋯特性『スナイパー』も持ち合わせてる」
「へ?じゃ、じゃああの姿って⋯⋯!」
ユウリの言葉にプラターヌ博士が頷く。
「ユウト君が捕まえたあのインテレオンは⋯特殊個体だ!」
「いや、特殊個体だなんてちゃちゃなもんじゃない…色違いで、特製二つ持ちで、きずなへんげ出来る…超特殊個体だ!」
カルムの目は、キラキラと輝いている。
そんな会話してると知らずにユウトは指示を出す。
「インテレオン!アクアブレイク!」
インテレオンが駆け出し、バシャーモにアクアブレイク。
バシャーモはそれを受け流そうとするが、勢いが強く、バシャーモを吹っ飛ばす。
バシャーモは驚きながらも、ズザザッと踏ん張り、前を向く。
インテレオンは止まらない。アクアブレイクを纏ったままバシャーモに近づく。
アクアブレイクの攻撃は止まらず、バシャーモは耐えるので精一杯であった。
「す、凄い⋯バシャーモが守りに徹してる⋯!」
「ユウト、さらに強くなってる⋯!」
インテレオンのアクアブレイクによって、吹っ飛ばされたバシャーモはニヤッと笑みを浮かべる。
バシャーモが炎を纏わり始めると、インテレオンとユウトは佇む。
まるでバシャーモの本気を待つかのように。
バシャーモが地面を蹴って一気にインテレオンに近づく。
インテレオンはバシャーモの攻撃一つ一つを避けたり、受け流したりしてダメージを喰らわないようにしている。
「ねらいうち!」
唐突な指示。
そして、ねらいうちという、技の指示。
ねらいうちは通常、溜めて放つが主流⋯
だが、きずなへんげによって変わったインテレオンは違う。
常に水を纏い、溜め込んでいるからこそ、ゼロ距離での狙撃が可能となっている。
バシャーモに先程の貫くかのような痛みとは違う、さらなる痛みが襲う。
バシャーモは顔を歪めて後ろに飛び退ける。
「凄い⋯バシャーモを追い詰めてる⋯!」
「いいぞユウト!このまま勝て〜っ!!」
ユウリの言葉に頷くユウト。
ユウトはふぅっ、と息を吐いてインテレオンに指示を出す。
「インテレオン!行けるか!?」
【
インテレオンは高くジャンプしてから思いっきりシッポを振り抜く。
すると、そこから空気のカッターのようなものが飛び出し、バシャーモを吹っ飛ばす。
「エアスラッシュ!?」
「いつの間に!?」
「からの!」
エアスラッシュを受けたバシャーモは怯んでいる。
そこを狙ってインテレオンが近づく。
だが、バシャーモもそんなにやわでは無かった。
インテレオンのことを掴むバシャーモ。周りにオーラが迸り、バシャーモが拳を構える。
まずいと思った時には時すでに遅し。
インテレオンは思いっきり殴られ、勢いよく後ろへズザザッと転がりながら吹っ飛ぶ。
「マジか!?インテレオン!」
インテレオンは立ち上がってユウトを見て頷く。
「きしかいせい⋯!」
きしかいせい。
自分の残りHPが少ないほど、威力が大きくなる技⋯威力は20から最大200まで膨れ上がる。
これを食らったインテレオンも痛手を食らうが、逆に言えば相手も今力尽きる手前までとなっている。
逆転の技でもあり、ピンチを表す技でもある。
「インテレオン、行けるか?」
【
「だよな。ぜってぇ倒す!!」
ユウトが拳を握ると、同じくインテレオンも握り拳を作る。
バシャーモはそれを見て、ゆったりと構える。
「インテレオン⋯⋯」
ユウトが指先をバシャーモに向ける。
幾度となく見てきたそれを、構える。
インテレオンも同じくバシャーモに向けて構える。
バシャーモは走り出す。
インテレオンに迫り、あと一歩というところでユウトの言葉が発される。
「ねらいうち」
今度は最後までましっかりと溜めた水の弾を放つ。
バシャーモに当たり、まるで貫通したかのような水しぶきと共に立ち止まる。
インテレオンはバシャーモを睨んだまま。バシャーモはインテレオンを睨んだまま。
だが、バシャーモは耐えきれずに、その目を閉じて倒れた。
その姿を見て、ユウトとインテレオンは同じタイミングでため息を吐いて、インテレオンは元の姿に戻る。
その立ち姿を見て、ユウリ達は歓声を浴びせながら近づくのであった。
どうもYYです。
シリアス展開バトルなので前書きには何も書かずにここに書きます。
ユウトとインテレオン、バシャーモに打ち勝ちましたね。
ここの話を書くにあたってずっと裏で『XY&Z』聞いてました。まさに絆を感じさせる曲ですからね。皆さんももう一回この話を見たいって時には、是非とも『XY&Z』を聴きながらの方がテンション上がるかも?
それではここら辺で。それではまた次回!
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次回予告
久々に次回予告を読むんじゃないか?ユウトだ。
インテレオンと仲直り出来た俺は、まさかの『きずなへんげ』が発現⋯発現?
兎に角、また新しい力を手に入れたってことで!
それと、ユウリにはお礼、言っておかなくちゃだよな。
次回、新たなる輝き!
ついでに、インテレオンの言葉がわかるようにもなって嬉しいッピ!