ポケモン ~剣盾の世界へLet's go!~   作:YY:10-0-1-2

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 今回の話は凄く難産だったよ……YYです。
 実はこれを書くのに5時間ぐらいかかってるのナイショね。

 そんなこんなで本編です


第120話 カルムVSユウリ&マリィ 前編

 

 「行くよ! ルカリオ!」

 「任せたばい! アブソル!」

 「さぁ、御二方はルカリオとアブソルを繰り出しましたね。どう思いますか解説役のお兄ちゃん」

 「カルム選手はどうするのかが気になりますねぇ……」

 

 俺とユウはベンチに座りながらそう会話する。

 実況役はユウ、そして解説役は私、ユウトがお送りいたします。

 

 「何してるの二人とも……」

 「ん? 実況役と解説役の遊び」

 「遊びって……」

 

 コル二の質問にユウが真面目に答えて、それにカルネさんは苦笑いする。

 俺は同じく苦笑いしつつ、ユウリ達を見る。

 

 カルムが何を出してくるかは本当のことだ。

 

 「さて、行くよ。ゲッコウガ、バンギラス」

 「!? バンギィ!?」

 

 俺は驚きながら立ち上がる。

 なんでバンギラス…!? いや、確かにバンギラスはメガシンカポケモンの中でも結構強い方……いや、トップクラスとも言えるけど、ルカリオとの相性最悪だろ!?

 

 そうか、メガバンギラスの種族値は700を超えるはず……つまり、やわな攻撃じゃあ絶対に倒れない。

 さらには、砂嵐の効果だってある…!砂嵐の効果は、D(特防)が1.5倍だったはず……。

 

 「コイツは厄介だな……」

 「なんで?」

 

 バンギラスの事は知ってるだろうから、いいとして。

 何が厄介なのかユウの質問に、俺は簡単かつ丁寧かつ小声で教える。

 

 「メガバンギラスは『りゅうのまい』を持ってる。もしも1回でも積まれたら、アブソルどころか、ルカリオも最速抜きされる」

 「……つまり、ソッコーで試合終わっちゃうってこと?」

 「……デュエマの全盛期バイクデッキみたいな感じでね」

 

 俺の言葉にユウが冷や汗をダラっと垂らす。バイクデッキで伝わるんだ……。

 

 「ルカリオ、ボーンラッシュ!」

 「アブソル、エアカッター!」

 

 ルカリオが走っていき、ゲッコウガにボーンラッシュを食らわそうとして、アブソルはバンギラスとゲッコウガ2人にエアカッターを放つ。

 

 ルカリオはエアカッターを避けながら、ボーンラッシュを叩き込んでいくが、ゲッコウガはそれをいとも容易く回避している。

 

 バンギラスはエアカッターを避けずに、ずっしりと構えている。

 

 バンギラスのタイプはいわ、あくの複合タイプ。ひこうタイプの技は効果今ひとつなのだが……。

 

 「っ!全然聞いてない……?!」

 

 マリィが言う通り、バンギラスは全くもって傷すら付いていなかった。

 効果今ひとつでも、傷くらいは付くと思ったのだが。

 

 「なら、アブソル!つじぎり!」

 

 今度は、アブソルが近づいてバンギラスを斬ろうとする。

 

 「バンギラス、じだんだ」

 

 アブソルに向かってじだんだを放つ。

 しだんだを食らったアブソルは勢いよく吹っ飛ばされ、クルクルと回転した後に、綺麗に着地する…も、ガクッとよろけそうになる。

 

 相手が強すぎるってのもあるけど、それ以上にバンギラスは硬すぎるし、攻撃が重すぎる。

 

 「ルカリオ、はっけい!」

 

 今度は標的を変えて、バンギラスにはっけいを放とうとする。

 が、そんなことをカルムが許すわけが無い。

 

 「ゲッコウガ、みずしゅりけん」

 

 ゲッコウガのみずしゅりけんがルカリオの前に突き刺さる。

 ゲッコウガは行かせないぞ、と言った雰囲気を漂わせながらルカリオの前に立っている。

 

 ルカリオは汗を垂らしながら、ゲッコウガにはっけいをぶつける。

 

 ゲッコウガは威力を後ろに飛んで逃がして、スタっと綺麗に着地する。

 

 「ゲッコウガ、つばめがえし。バンギラスはいわなだれ」

 

 2体のポケモンの技がルカリオとアブソルを襲う。

 ルカリオは、ゲッコウガのつばめがえしを食らってしまい、後ろに飛ばされ、アブソルはいわなだれを食らってその場に倒れ込んでしまう。

 

 「アブソル!」

 「ルカリオ!!」

 

 俺は口を開けて、あんぐりとして立っているしか無かった。

 

 あそこまでの実力差があるのに…どうして、そんな条件を……。

 いや待て、逆にどうしてそんな無理ゲーな事が分からない?

 

 カルムが言ったってことは、カルム自身も分かってるはずだ。勝てないって。

 

 じゃあ、なんでこれをやる意味がある?

 

 ルカリオやアブソルとの、絆を高めるため?それとも、圧倒的な力の前にひれ伏させるため?

 

 ……。非効率的過ぎないか?

 

 俺は二人を見ながらそう考える。

 

 「ルカリオ!まだ行ける?」

 「アブソル、大丈夫と?」

 

 ルカリオとアブソルは二人の言葉を聞いてよろよろと立ち上がる。

 

 「…無理だろ」

 

 俺はそう呟いてしまう。

 だが、同時に、勝ってくれと願ってしまう自分もいる。

 

 というより、後者の方が強い思いがある。

 

 何か、何か無いのか…あの二体を倒す方法…。

 

 多分、弱点であるかくとうタイプの攻撃を喰らわないように、ゲッコウガがルカリオを防いでるんだよな。

 だけど、マリィもバンギラスで手一杯なのか。

 

 「どうにかして崩せないかな…?」

 「……あの二体は、カルムのポケモンの中でも強い部類に入るわ。そうそう崩せないわね…」

 

 マジかよ畜生。

 

 「くっ、ルカリオ、はどうだん!」

 「アブソル、ふいうち!」

 「ゲッコウガ躱して、バンギラスはそのまま耐えてかみくだく」

 

 ルカリオのはどうだんを、ゲッコウガは避けて、バンギラスはアブソルのふいうちをわざと食らって、アブソルに大きな口を開ける。

 

 だが、一つ違う点をあげるとするならば

 

 「っ!」

 

 ゲッコウガが避けたはどうだんはそのままUターンし、バンギラスの背中にぶち当たる。

 

 そう、ユウリは戦いの天才…と言うより、発想の天才だ。

 

 それをこなすルカリオにも驚きだが、何よりも回転をかけることではどうだんを戻ってこさせるという発想に至るのが凄い。

 そういう所を何度も見ていたが、やはり驚かされるものもある。

 

 「これで…」

 「うん、体制が崩れる!

 

 今までは、アブソルをバンギラス。ルカリオをゲッコウガと言うふうに対峙していたが、はどうだんで変わる。

 

 アブソルはゲッコウガを睨みつけ、ルカリオはバンギラスの方を向いてニヤッと笑う。

 

 体制が崩れた今、カルムは……

 

 「……なるほど…ね」

 

 笑っていた。





 区切っちゃうZE☆

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次回予告

後編に続くわけだァ。

ホップ戦は?

  • やる!!
  • やらない!!
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