ポケモン ~剣盾の世界へLet's go!~   作:YY:10-0-1-2

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 前回後半と言ったな…あれは嘘だ。

 追記.タイトルが間違えていたので修正。


第121話 カルムVSユウリ&マリィ 中編

 

 カルムは天才である。

 

 カロス地方の南にあるアサメタウンから、ライバル達と共に各地のジムを制覇し、ポケモンリーグのチャンピオンを目指して旅に出た。

 

 途中、フレア団との戦いがあったりしながらも、攻略を進めていき、遂にはフレア団のボスであるフラダリすらも倒してしまう。

 さらには伝説のポケモンであるゼルネアスとイベルタルと接触。

 

 そして、チャンピオンであったカルネを倒して殿堂入りを果たす。

 

 これを短い期間で、しかも、()()()()()()()()()()()()

 そこから、王座の座は未だ誰にも渡していない。

 

 他のトレーナーに勝負を挑んでも、勝ってしまうのは当たり前。

 それどころか、戦うことすらも拒否されてしまっていた。

 

 だが、唯一と言ってもいいほど、自身と同じ高みに登れる少年と少女達が現れた。

 

 カルムは、希望を抱いた。

 もしかしたら、自分にあるこの欲求(感情)を満たしてくれるのではないか、と。

 

 カルムは、別に戦闘狂でもなんでもない。

 

 ただ、戦いたいだけなのだ。

 

 まだ見ぬ強いトレーナーに、会ってみたいだけなのだ。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 (彼女達は、強くなる)

 

 内心、そう確信していた。

 

 だが、確信所ではなく、段々とそれ以上の力を見せつけてきているユウリ達に、冷や汗を垂らす。

 

 ルカリオのはどうだんによって、ルカリオがバンギラスと向かい合ってしまった。

 アブソルの一瞬の移動によってここまで形勢が逆転するとは、とカルムは心の中で呟く。

 

 トレーナーがお互いに信じあっているからこそ。そして、ポケモンの力を信じているからこそ出来る力だ。

 

 「やられたな…」

 

 バンギラスは、かくとうタイプに弱い。

 だからこそ、ゲッコウガにルカリオを任せていたのだ。

 

 「よし。行くよ、ルカリオ!」

 

 ユウリの言葉で、ルカリオが「ガウッ」と叫んでから、バンギラスを睨みつける。

 

 「でんこうせっか!」

 「バンギラス、うちおとす」

 

 ルカリオがでんこうせっかで近づいていき、バンギラスから出た黄色い光の球がルカリオに迫る。

 

 ルカリオはでんこうせっかでそれを避けて、拳を構える。

 

 「ルカリオ、はっけい!」

 

 バンギラスにはっけいを繰り出すルカリオ。

 バンギラスは流石に堪えたのか、後ろにズザザッと吹っ飛ばされてしまう。

 

 さらにルカリオの手は止まらない。

 

 「ルカリオ、しんくうは!」

 「バンギラス、いわなだれ!」

 

 ルカリオのしんくうはは、バンギラスのいわなだれによって、防がれてしまう。

 

 四倍弱点を防げるように、カルムの立ち回りはすぐに変更される。

 

 「バンギラス、うちおとす」

 「ルカリオ、はどうだん!」

 

 バンギラスのうちおとすとはどうだんがぶつかり合い、大爆発を起こす。

 

 その爆発が起こった煙の中から、アブソルが飛び出し、バンギラスに向かっていく。

 

 「なっ!」

 「アブソル!つじぎり!」

 

 アブソルのつじぎりがバンギラスに突き刺さる。

 だが、やはり硬いバンギラス。踏みとどまり、アブソルに威圧をかける。

 

 (ルカリオがいない!)

 「バンギラス、気を付けて!」

 

 ルカリオが居ないことに気付いたカルムは、バンギラスに注意を呼びかける。

 だが、2人の狙いはバンギラス────

 

 「ルカリオ、はっけい!」

 「っ!!」

 

 ──……ではなく、ゲッコウガに向いていた。

 

 四倍弱点であるバンギラスではなく、ゲッコウガ。

 

 (ゲッコウガ!?なんでゲッコウガに!?狙いはバンギラスじゃないのか!?)

 

 考えを重ねていく。

 そして、1つの可能性に辿り着く。

 

 元々狙っていたのは……バンギラス()()()()

 

 「そうか……!」

 「へへっ、やっと分かったかな?」

 

 ユウリはユウトすらも認める天才だ。

 

 だからこそ、天才(カルム)を欺くためには天才(ユウリ)の考えがいるのだ。

 

 「あたし達は掛けたんだ!ユウリを信じる!

 

 ゲッコウガははっけいには耐えれず後ろに飛ぶ。

 それをアブソルが後ろから。

 

 「きりさく!」

 

 なんの因果か、きりさくはゲッコウガの急所にあたる。

 いくらレベルが高かったとしても、いくら頑張って耐えていたとしても。

 

 急所からは逃れられない。

 

 そして、その隙を見逃すようなトレーナーは…

 

 「ルカリオ、ボーンラッシュ!!」

 

 そんなトレーナーはいない。

 

 ゲッコウガにボーンラッシュが突き刺さる。

 

 一回、二回、三回、四回。

 

 「これで、ラストだぁぁぁ!!!!」

 

 ユウリの叫びと共に、最後の一回がゲッコウガにぶち当たる。

 ゲッコウガは吹き飛ばされていき、そのまま目を回している。

 

 「…やられたな…」

 

 カルムは悔しそうにつぶやく。

 

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

 「凄い…凄いよ!2人とも!」

 

 俺は横で飛び跳ねているコル二に、あぁ…と呟きつつ、顎に手を当てる。

 

 この作戦は…マリィが信じたからこそ成り立った。いや、ユウリの考えが天才的だった…いや、どちらも有り得ると考えるべきか。

 

 兎にも角にも、アイツらゲッコウガを倒しやがった。

 

 きりさくが急所に当たってなかったら倒せてなかったんじゃないか?

 ほんとアイツら奇跡を起こすよな……。

 

 これで四倍弱点の持っているルカリオと、急所が当てられるアブソル*1の二対 VS バンギラス VS ダークライ VS またしても何も知らない大〇洋さんになった訳だ。

 

 にしてもキツイか。

 

 あのバンギラスだ。そう簡単に倒させてくれるわけが無い。

 

 「カルム君の事だから…」

 「カルムさんの事だから…」

 

 カルネさんとユウも同じ考えのようだ。

 

 「何か、隠し持ってるでしょうね……」

 

 俺がそう言うと、2人とも頷く。

 何かを隠し持ってないとあの二体に対抗できる術が少なすぎる。

 

 カルムは二人の対策を考えてきているはずだ。

 

 …八割型『メガシンカ』だろうな。

 メガシンカし終えたあとのメガバンギラスは硬すぎる。

 

 多分だけど…いや、多分どころじゃないな。相当キツくなるな。

 

 バンギラスの育成論は見てないから知らないけど、確かその素早さは…60族より上じゃなかったか?

 

 つまり、調整がしやすい訳だが……。

 

 …って言うか待て。

 

 

 俺は大事なことに気づき、口をぽっかりと開ける。

 

 「すなおこしじゃねぇ!!?」

 「わっ、ど、どうしたのお兄ちゃん!?」

 「『特性』だよ!『特性』!」

 

 バンギラスの特性はすなおこし。確か、すなおこしの効果でいわタイプのポケモンは特防が1.5倍だったはず。

 

 なのにすなあらしが起きなかった。

 

 そうなると、隠し特性になってくる。

 

 バンギラスの隠し特性は確か………きんちょうかんか!

 

 いや、だがきんちょうかんって木の実を使えなくさせる効果だったはず。

 対戦ならば使えることは多々あるだろうが……

 

 「…ただの隠れ特性…なのか?」

 

 だとしても、バンギラスを出しても、すなあらしを起こさないと言うのはあまりにも酷だ。

 

 ならば……

 

 ふぅ、とため息をついたカルム。

 それを見て、汗を垂らしてしまった。

 

 マズイぞ。

 

 「バンギラスとの絆が僕に伝わる」

 

 「大地が、空が、僕とバンギラスを支えてくれる…っ!」

 

 「さぁ、行くよ2人とも。これが本場の……

 シンカを超えたシンカ! メガシンカだ!!

 

 カルムの右腕首にあるキーストーンが光り輝く。

 そして、バンギラスの腕に着いていたメガストーンも共鳴するかのように輝く。

 

 キーストーンから出た虹色の光が、バンギラスのメガストーンから出た光と繋がる。

 

 バンギラスの姿はみるみる変わっていく。

 

 頭の角や、両肩や尻尾の棘が大きく伸び、腹の青い部分が赤くなり。

 胸には目玉模様が現れて、サナギラスの面影をそこに見せる。

 

 一回り大きくなったバンギラス……否、メガバンギラスはアブソル、そしてルカリオを睨みつける。

 

 「さぁ、行くよ。メガバンギラス!!」

 

 カルムの声に共鳴するかのように、メガバンギラスが吠えた!

*1
ピントレンズ?するどいツメ?ナニソレオイシイノ?




次回予告

次回、やっとこさ後編や!!

ホップ戦は?

  • やる!!
  • やらない!!
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