ポケモン ~剣盾の世界へLet's go!~   作:YY:10-0-1-2

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きっとそれは、心からの───。





第150話 心のファンファーレ

 

 

 

 

 正直、ユウトのことを好きになるだなんて思ってなかった。

 

 だって、ウールーに蹴り飛ばされても起き上がって、外で寝る! なんて言い出すんだもの。

 

 昔っから、って訳でもないけど……。私的には、ユウトは「変な人」ってイメージだった。

 

 私がポケモンに触れ始めてからは、早口で解説を始めたり……。

 

 ポケモンについて疑問を持てば、それを解説するし。 

 

 バトルを見れば、実況も解説も詳しく喋るし。

 

 

 でも、どこかでそれは。

 

 

 あぁ、ほんとにユウトって、ポケモンが好きなんだなぁ。

 

 

 と、思えるようになった。

 

 それは、いい事なのか、悪いことなのか……いや、多分いい事なんだろうけど。

 

 分からないわけじゃない。うん。ユウトの事だし、何かあったのかも。うん。

 

 ユウトは、変な人だった。

 

 変な、友達だった。

 

 変な、仲間だった。

 

 変な、親友だった。

 

 けれども……今は。

 

 とっても、好きな人になってしまった。

 

 この恋心は、叶うのだろうか?

 

 ユウトは、きちんと向き合って、ちゃんと……応えてくれるのだろうか?

 

 それは、ユウト自身なのだろうけど。

 

 私は、私は……。

 

 それでも、ユウトのことが好きでたまらないのだ。

 

 あぁ、きっと、そうだ。

 

 ユウトが大好きで、大好きでたまらないのだ。

 

 バトルで考え込んでいるユウトが好きだ。

 

 カレーを作ってくれているユウトが好きだ。

 

 ポケモンのことを解説してくれるユウトが好きだ。

 

 いらないところで気を使ってくれるユウトが好きだ。

 

 ユウトの横顔が。

 

 ユウトの真正面が。

 

 ユウトの笑った顔が。

 

 ユウトの怒った顔が。

 

 ユウトの驚いた顔が。

 

 ユウトの真面目な顔が。

 

 ユウトの泣いてる顔が。

 

 ユウトの楽しそうな顔が。

 

 ユウトのふざけてる顔が。

 

 ユウトのその、全ての表情が大好きだ。

 

 ユウトの言葉が好きだ。

 

 ユウトの行動が好きだ。

 

 ユウトの思いが好きだ。

 

 ユウトの姿が好きだ。

 

 ユウトの、全てが好きだ。

 

 私を抱きしめて、暖かくしてくれるユウトが好きだ。

 

 私に向き合って、私のことを褒めてくれるユウトが好きだ。

 

 あぁ、好きで……好きでたまらない。

 

 この想いを伝えたい。

 

 この思いを伝えたい。

 

 この恋心を伝えたい。

 

 君に。

 

 ユウトに。

 

 だから。

 

 だからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全力で、勝つね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 正直俺は楽しめればそれでいいと思っていた。

 

 バトルも。

 

 ポケモンも。

 

 人生も。

 

 友達も。

 

 文句は言わない。

 

 異論はない。

 

 ただちょっと。

 

 怖かったんだと思う。

 

 嫌われるのが。

 

 夢を壊すのが。

 

 ユウリには、きっと。

 

 良い人ができる。

 

 心のどこかでそう思ってたんだ。

 

 だけど。

 

 それでもやっぱり。

 

 

 あぁ、好きなんだなぁ。

 

 

 そういう気持ちが抜けなかった。

 

 踏んでは行けない線を。

 

 登っては行けない壁を。

 

 見てはいけない思いを。

 

 知らないふりをしないといけないのに。

 

 叫ぶんだ。

 

 心のどこかで。

 

 「友達」で終わりたくないって。

 

 「友人」で終わりたくないって。

 

 「親友」で終わりたくないって。

 

 「仲間」で終わりたくないって。

 

 出来ることなら。

 

 叶うことなら。

 

 一緒にいたい。

 

 隣で。

 

 一緒の景色を見たい。

 

 ずっと。

 

 一緒の食べ物を食べたい。

 

 永遠に。

 

 それ以外何もいらない。

 

 たった一つの、それが欲しい。

 

 線を越えられる。

 

 壁を登れる。

 

 思いを知れる。

 

 逃げ出したら負け。

 

 逃げ出すな。

 

 そういう心が。

 

 勇気が。

 

 そういう勇気が、欲しい。

 

 この戦いが終わったら、俺は何を言うのだろう。

 

 もしかしたら、変なことを言い出すかもしれない。

 

 そしたら。

 

 ユウリになんと言われるのだろう。

 

 否定されるかも。

 

 肯定されるかも。

 

 それが嬉しいのかも。

 

 それが悲しいのかも。

 

 分からない。

 

 どう転がるかなんて、分からない。

 

 俺が転生してきたとしても。

 

 俺がこの先の展開を知っていたとしても。

 

 人の心までは分からない。

 

 思ってることは伝わらない。

 

 だから。

 

 だからぶつける。

 

 ここで。

 

 この場所で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「勝つぞ。ユウリ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







激重感情 VS 激重感情

ファイッ!!

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次回予告


次回、???
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