ポケモン ~剣盾の世界へLet's go!~ 作:YY:10-0-1-2
きっとそれは、心からの───。
正直、ユウトのことを好きになるだなんて思ってなかった。
だって、ウールーに蹴り飛ばされても起き上がって、外で寝る! なんて言い出すんだもの。
昔っから、って訳でもないけど……。私的には、ユウトは「変な人」ってイメージだった。
私がポケモンに触れ始めてからは、早口で解説を始めたり……。
ポケモンについて疑問を持てば、それを解説するし。
バトルを見れば、実況も解説も詳しく喋るし。
でも、どこかでそれは。
あぁ、ほんとにユウトって、ポケモンが好きなんだなぁ。
と、思えるようになった。
それは、いい事なのか、悪いことなのか……いや、多分いい事なんだろうけど。
分からないわけじゃない。うん。ユウトの事だし、何かあったのかも。うん。
ユウトは、変な人だった。
変な、友達だった。
変な、仲間だった。
変な、親友だった。
けれども……今は。
とっても、好きな人になってしまった。
この恋心は、叶うのだろうか?
ユウトは、きちんと向き合って、ちゃんと……応えてくれるのだろうか?
それは、ユウト自身なのだろうけど。
私は、私は……。
それでも、ユウトのことが好きでたまらないのだ。
あぁ、きっと、そうだ。
ユウトが大好きで、大好きでたまらないのだ。
バトルで考え込んでいるユウトが好きだ。
カレーを作ってくれているユウトが好きだ。
ポケモンのことを解説してくれるユウトが好きだ。
いらないところで気を使ってくれるユウトが好きだ。
ユウトの横顔が。
ユウトの真正面が。
ユウトの笑った顔が。
ユウトの怒った顔が。
ユウトの驚いた顔が。
ユウトの真面目な顔が。
ユウトの泣いてる顔が。
ユウトの楽しそうな顔が。
ユウトのふざけてる顔が。
ユウトのその、全ての表情が大好きだ。
ユウトの言葉が好きだ。
ユウトの行動が好きだ。
ユウトの思いが好きだ。
ユウトの姿が好きだ。
ユウトの、全てが好きだ。
私を抱きしめて、暖かくしてくれるユウトが好きだ。
私に向き合って、私のことを褒めてくれるユウトが好きだ。
あぁ、好きで……好きでたまらない。
この想いを伝えたい。
この思いを伝えたい。
この恋心を伝えたい。
君に。
ユウトに。
だから。
だからね。
「全力で、勝つね」
◇◆◇
正直俺は楽しめればそれでいいと思っていた。
バトルも。
ポケモンも。
人生も。
友達も。
文句は言わない。
異論はない。
ただちょっと。
怖かったんだと思う。
嫌われるのが。
夢を壊すのが。
ユウリには、きっと。
良い人ができる。
心のどこかでそう思ってたんだ。
だけど。
それでもやっぱり。
あぁ、好きなんだなぁ。
そういう気持ちが抜けなかった。
踏んでは行けない線を。
登っては行けない壁を。
見てはいけない思いを。
知らないふりをしないといけないのに。
叫ぶんだ。
心のどこかで。
「友達」で終わりたくないって。
「友人」で終わりたくないって。
「親友」で終わりたくないって。
「仲間」で終わりたくないって。
出来ることなら。
叶うことなら。
一緒にいたい。
隣で。
一緒の景色を見たい。
ずっと。
一緒の食べ物を食べたい。
永遠に。
それ以外何もいらない。
たった一つの、それが欲しい。
線を越えられる。
壁を登れる。
思いを知れる。
逃げ出したら負け。
逃げ出すな。
そういう心が。
勇気が。
そういう勇気が、欲しい。
この戦いが終わったら、俺は何を言うのだろう。
もしかしたら、変なことを言い出すかもしれない。
そしたら。
ユウリになんと言われるのだろう。
否定されるかも。
肯定されるかも。
それが嬉しいのかも。
それが悲しいのかも。
分からない。
どう転がるかなんて、分からない。
俺が転生してきたとしても。
俺がこの先の展開を知っていたとしても。
人の心までは分からない。
思ってることは伝わらない。
だから。
だからぶつける。
ここで。
この場所で。
「勝つぞ。ユウリ」
激重感情 VS 激重感情
ファイッ!!
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次回予告
次回、???