ポケモン ~剣盾の世界へLet's go!~ 作:YY:10-0-1-2
なんか前までシリアスだったのにタイトルがシリアルになりましたね。YYです。
横で「THE WINNER」を聴きながら書いてたせいでしょうかねぇ?
という訳で本編です。
第151話 貴様らがぁ──っ!!(入社2年目の顔)
「よぉ」
「……先、来てたんだ」
ユウリと俺が目を瞬かせ合う。
「控え室、静かにした方がいいだろ」
「というより、別々にして欲しいけどね」
「めっさ分かる」
俺とユウリは苦笑する。
さすがに一緒の部屋ってのは……ねぇ?
ユウリも俺も、いつも通りの顔らしい。
いや、違うな。
どこか、覇気を纏ってるような……いや、それも違うか?
「ユウトね」
「?」
ユウリが喋り始めた。
「私ね、ユウトに勝つよ」
「……おう?」
はて、何かやらかしただろうか……。
とりあえず、ここで勝てれば次はダンデ戦だ。
きっと、ダンデは強いからな。ユウリ……ユウリよりも強い? ユウリよりも???
それってどうなの?
今のユウリって何使えるっけ。
Zリング、あるねぇ。メガリング、あるねぇ。ダイマックスバンド、あるねぇ。
…………? これ、ダンデの印象が薄れるんじゃ……??
……何も考えなかった。おれは何も知らない。そうだ。俺は何も知らない。
「ちょっと、今何考えてる?」
「いやぁ? なにも?」
「嘘。その顔は嘘ついてる顔」
ユウリはジト目で言ってくる。
「やーい、うるせぇやい! 俺はてめぇをボコすための策を考えてたんだよわりぃかよ!」
「はーっ!? 倒させないし! 私が倒すし! ユウトは地べたに這いずってペロペロするんだよ!」
「あっ、おまっ、い、言いやがった! 土ペロさせてやるって! いいやがったなコノヤロウ! 戦争だぞそれ!」
俺とユウリはやいのやいの騒いでいる。
俺たちは、ふとそれをやめて……笑い合う。
「やっぱ、変わんないね」
「そうそう、変わってたまるか」
俺とユウリは構える。
いよいよだ。
「じゃあ、やるか」
「だね」
俺とユウリはそれぞれ、場所から離れる。
定位置に、たどり着いて振り向く。
ユウリがそこにいる。
始まってしまう。そう考えたら、なんだか……寒気もしてきた。
……勝てる勝てないじゃない。それは分かってるし何回だって言ってやる。
自分を奮い立たせるために。
自分を進ませるために。
さぁ、行こう。
やってやるぞコノヤロウ。
「行けっ!! インテレ──」
「行くよ!! エースバ──」
思いっきり振りかぶり…………。
大きな衝撃で、それを止めた。
「……!!!?」
ユウトは目を見開いて、モニターを見る。
するとそこには、灰色の砂嵐映像の後に、ローズ委員長が顔を出した。
『ハロー! ユウト君に、ユウリ君』
そんな、軽く弾んだ声で話すローズ。
直後。
ブチッ。
何か、何が大事なものが、ユウトの中で何かキレた。
ユウトはボールを握りしめて、大きな青筋を浮かべて下を俯く。
『ガラル地方の未来を守るために……』
ローブの言葉を無視して、ユウトは自身の持っていたボールを下に投げつけた。
途端、そこから先程までボールの中にいたインテレオンが現れた。
インテレオンは、ユウトの方を向いてプンプンと怒ってくる。
【ちょっ、危ないでしょユウ……ト……?】
ユウトはインテレオンを無視して歩く。
ローズは言葉を続けようとして……その前に、歩いてくるユウトを見て止まる。
ダンデも、ホップも、マリィも、ビートも、観客達も。
ユウリも、ユウトを見て止まる。
ユウトは全力で息を吸い込んだ。
「ごちゃごちゃうるせぇぇんだよ、このクソ薔薇ァァ!!!」
(((((えええええええーーーーーーっっっ!!!?)))))
ダンデ達が、口を大きく開けて止まった。それどころか、観客達でさえもユウトの言葉にドン引きしている。
流石にユウトの発言にビックリしたのか、ローズは開けていた口を閉じてしまった。
ユウリがユウトの方に走ってきて、インテレオンがユウトを抑えるが止まらない。
いや、寧ろユウトは止まらせてたまるか、と言いたげに続ける。
「ああぁ?!? ブラックナイトぉぉ!? ガラルの未来ィ!? んなもんドブに捨てやがれコノヤロウ!!!」
(ダメでしょーーーーっ!!?)
(ユウトーーーっ!!? どげんしたんーーーっ!!?)
ユウリとマリィが白目を向く。
というかガラルの未来をドブに捨てろとか言うなといあツッコミを炸裂させる。
『いやあの』
「こちとら、てめぇの秘書と!!! 運営と!!!! クソ天パのせいで!!!! まだユウリと試合出来てねぇぇぇぇえんだよ!!!!」
「殴り殺しますよ!!?」
「えっ、ユウト!? ほんなこつどげんしたんユウト!!? ていうか、ビートも落ち着いて!?」
あーもーめちゃくちゃだよ。*1
ユウトは片足を上げて、インテレオンとユウリはそんなユウトを抑える。
【ユウト落ち着いて! 一旦ステイ! 自分が何言ってるかわかってる!?】
「ユウト!? インテレオンがなんか言ってる! なんか言ってるから落ち着いて!?」
その後に、スタジアムの真ん中でマゼンタ色の光が上がる。
それは、ワイルドエリアのダイマックスポケモンの生息する巣穴から漏れる光の柱と酷似していた。
そればかりか、モニターに映る他のスタジアムのコートの中心からも同じ光の柱が立ち上っていた。
それを見て、ユウトも落ち着いたのか息を切らしながらもユウリの方を向く。
「ちっ、ブラックナイトか……このイベント今やるかよ普通……っ!」
「ぶ、ぶらっくないと!? いべんと!? 何の話!? というかなんでそんなこと知ってるの!?」
「あぁ? それは……あれだよ……予知夢!!」
「予知夢!?」
ユウトの発言にユウリが目を回すものの、ユウトがユウリの腕を掴むことでハッと意識を何とか戻す。
「とりあえず外に出るぞ!」
ユウトの言葉に従って、ユウト達は外に出た。
『ダンデ君が話を聞いていたらこんなことにはならなかったのにね!』
「ダンデ……さんが!?」
「知るかぁ!! んな難しいこと考えんな!」
ユウリの発言にユウトが答える。
ユウト達が外に出る。聞こえてくる会話では、ガラル中でポケモンがダイマックスして暴れてしまってるとの情報が。
「ユウト! ユウリ!」
ホップ達がユウト達に駆け寄る。
ユウトはその姿を見てとりあえずホッと一息をついて、ビートの肩に手を乗せて言った。
「とりあえず、天パ。今のは事実ということで受け取ってくれ」
「よろしい、そこに直りなさい。思いっきり蹴り飛ばして上げますよ」
「ふざけてる場合なの!?」
いつまで経ってもこの調子である。
ユウト達が落ち着きを取り戻すのは、この会話が終わった1分後のことである。
なんでこんなんなってるんですかねぇ……?
私にもわからん。
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次回予告
次回、ブラックナイト(1)