短編でまとめるために再投稿するぜ
クリスマスにあげたやつな
2023年、12月25日。世間一般的に言うクリスマスっていう日だ
きっと本来私くらいの年代の子だと普通ならテンションが上がったりするものなのかもしれないけど私は特になんとも思わない
なんせ私は小さい頃からクリスマスというものに縁がなかったから
それこそ小さい頃はプレゼントを貰ったりしてたけど…ちょうど父親と母親の仲が悪くなり始めた頃いつも通り迎えたクリスマスの日
私はいつも通りサンタに手紙を書いてプレゼントが来るのを待っていた。だけどその日はプレゼントが来なかった
もちろんその年になにか悪いことをした記憶はなかったし、手紙を出し忘れたなんてこともなかった。そんな歳が1年か2年続いたかな、そんなある日だったかな
『サンタはいない』なんて噂を聴いた。最初はさすがに疑ったけど考えれば考えるほどその言葉はすんと受け入れられるようになった
親が仲が悪くなった時からプレゼントが貰えなかったことや、私が願ったことが叶わなかったこと含めてやっぱり『サンタはいない』というのは理にかなってる気がした
だから私にとってクリスマスは、なんでもないただの一日だ。それに、デスゲームに囚われた私にとっては尚更そんなことを気にする余裕はないからね
〜〜〜
「ふぅ、これでひと段落かな」
そんなクリスマスの日、私はSAOの中で1人黙々と装備品を作っていた。念願の店を開いて早数ヶ月、ようやくある程度経営も安定してきて
先程まではいわゆる『結婚』状態にあるプレイヤー、つまりはカップル達が来ていたけどそれももうパタリと来なくなった…今頃宿屋では何をしてる事やら…
「っ…!!」
何を考えてるんだ私は!そんなこと私には全く関係のないこと、それなのにこんなこと考えるなんて…はぁ、落ち着こう。これはあれよ、思春期特有のそういう思考になってしまうあれよ。だから仕方ないのよ、うん
って誰に言い訳してるんだろ、馬鹿みたい
さてと!もう少しだけやったら今日はお店閉めようかな!
カラン カラン
あれ、お客さん?
「いらしゃいま…せ……アスナ?」
「うん、久しぶりミト」
なんで?どうして?しかも今日?…まさか!?ってそんなわけないか、アスナにはもう"アイツ"がいるからね。うん、そんな訳ない
でもだとしたらなんの用で今?…とりあえず聞いてみよう
「えっとなにか用事…?」
「あー…えっとぉ…」
ん?なにか言い難いことなのかな……あー、なるほどそういう事ね。私完全に理解したわ
「もしかしてアイツへのプレゼント?それならいいのがいくつか」
「ミト!」
「!?びっくりした…どうしたのアスナ?」
顔は真剣そのもの、もしかして真面目な話?
「えっと…ふぅ、その…これ」
「えっと…これは?」
アスナから貰ったものは…ネックレスかなこれ?でもこんなドロップ品あったかな…うーん、思い出せない。もしかしてレアドロップ?
「その…私が作ったの」
俯きつつアスナがそう言った…え?アスナが作ったのこれ!?
「えっ?本当!?これアスナが!!」
「うん、なにかミトに上げたいなぁって思ってさ。ミトみたいに上手くは作れなかったけど」
「全然っ!!そんなことない!!すっごい綺麗よ!!特にここの…」
…あれ?おかしいな、なんで涙が
「っ!!深澄どうしたの!?」
「ち、違っ!なんで…それとこっちではミトだって、うぅ、明日奈ぁー!!ありがとぉー!!」
「うわぁ!?」
気付けば私はアスナの胸に抱かれて泣いていた…恥ずかしい
ーーーーーー
「…ごめん、急に取り乱しちゃって」
「ううん、いいよ。私もそんなに喜んでくれるなら嬉しいよ」
「うぅ、アスナぁ…」
「ふふふっ、もうミトったら」
クリスマス、確かになんでもない日かもしれないけど。これからは少しくらい幸せな気持ちで過ごせる、気がする
だって今がこんなに幸せなんだから