耐えろよ、まだだぞ…。
υ´• ﻌ •`υクーン
VOICEROID(VOICE&ROID)
通称『ボイロ』
株式会社エーアイの音声合成ソフトウェアを元に、株式会社AHSが個人向けにパッケージングした製品群である。
ソフトウェアに喋らせたい文章を入力することで、イントネーションの変更等を含めた合成音声として出力させることが出来るツール。
しかし。
20XX年技術の進歩によりアンドロイド化に成功。不気味の谷現象を開発陣の熱狂的な熱量によって乗り越えたボイロは、
一般販売と同時に世間に受け入れられ、世界的一大ムーブメントとなり我々の世界を一変させた。
街にはパトロールとして巡回する警察官弦巻マキが、
病院には看護師として配備された琴葉姉妹が、
商店街には
現代はアンドロイドと共に暮らす世となった。
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今、俺の目の前には「 結月ゆかり57番型F機 No.AA0P1 」と銘打たれたボイスロイド『結月ゆかり』がパッケージの中で
休講により大学の講義が無くなった俺が宛もなくぶらついていると
中古ショップにて自身を売り込んでいる彼女に一目惚れをし、
即決で購入した次第……。
いや、中古型落ちだとしてもボイロ高ぇわ。
役所への所有権の更新の手続きだかなんだか含めて貯金(家賃含む)叩いてやっとかぇ…。
家賃?
震える指でペラリと開いた通帳は…
ヒィ…フゥ…ミィ…ヨォ……イッ…あっ……
見なかったことにしよう。そうしよ…
あの……ゆかりさん、ナズェミテルンディス??
いつの間にかスリープから目覚めた彼女が冷ややかな目で俺を…
『百面相している不審者を発見。通報…
"(◉ ω ◉`)やめてくれぇ?!"
わかりましました。 マスター。』
『改めまして…(´ρ`*)コホンコホン
初めまして。マスター。VOICEROID 結月ゆかりです。
この声果てるまであなたの傍に。
末永くお願いしますね?』
君が言うと……重いなぁ…。
『失礼な事考えてますね?マスタァ?』
"(||゚Д゚)ヒィィィ!(゚Д゚||)"
ヤダこの子、エスパー?エスパーなの?
ゾッとしたよ!超声底冷えてたよ!
VOICEROIDからでちゃいけない声で出たよ!
『いいんです、その通りなボイスロイドですから。
中古で、2世代前の型落ち品。それが私ですもの。
でも、いいんです。そんな私にもマスターが出来ましたから。
こんな私が欲しいってマスターが出来ましたから。
もう離しません。
どんなことがあろうとも私は貴方の傍に…』
重い!重いって!重いよォ!
『うふふふふ』