内容はそこまで濃くないです!
オリジナルキャラが少し出てきます
カナヲを見送った後、俺は藤襲山に向かっていた・・・
炭治郎
「それにしても、何で山の中で鬼が大量発生してるんだろう」
雪丸
「藤襲山は、鬼殺隊の最終選別の場所だからな。選別用に鬼を連れて来たんだろうが、管理できずに逃げ出した可能性が有るな」
炭治郎
「最終選別って何?」
雪丸
「掻い摘んで説明すると、鬼殺隊に入隊する為の試験だ。生き残れば鬼殺隊士になる。死んでしまえば鬼の餌食になる」
炭治郎
「そんはふざけた試験を何で今も続けてるんだよ!」
雪丸
「鬼殺隊は、万年人不足だ。少しでも生き残る可能性のある隊士を選別しているんだろう」
炭治郎
「そんな事の為に、子供を生きるか死ぬかの世界に引き入れるなんて間違ってる・・・」
雪丸
「討鬼伝もやっている事はそこまで変わらないがな」
炭治郎
「でも、秋月流の剣士は免許皆伝の称号を貰わないと討鬼伝に入れないって師匠が言ってたけど」
雪丸
「討鬼伝は、隊士を使い捨てにはしない。時間を掛けて一人前の剣士に育ててから入隊するからな」
「例え時間が掛かっても、手塩にかけて育てている。そのお陰でこれまで鬼と戦って殉職した剣士は居ない」
「上弦の鬼や下弦の鬼と戦う時は、常に仲間同士で助け合うのが常識だからな。鬼殺隊は、毎年何人も隊士が命を落としているそうだ」
炭治郎
「もし、俺が藤襲山の鬼を殲滅したら当分は最終選別は行われることは無いって事だよね」
雪丸
「どれ位の期間で最終選別を中止に出来るか分からないが、それで何人もの子供達が命を落とさなくて済むことに変わりは無いだろう」
炭治郎
「そうと決まれば早速鬼を退治しに行こう。それと最終選別が行われていたら、俺が全ての鬼を倒して妨害しよう」
雪丸
「何体の鬼が居るかは分からないが、異形の鬼が居る可能性も有る。くれぐれも慎重に任務を遂行しよう」
炭治郎
「そうだね。藤襲山はこの方角で合ってるんだよね?」
雪丸
「この道をひたすら真っ直ぐだ。この先に見えている大きな山が藤襲山だ」
炭治郎
「山に入る前に、準備はしていかないとね。食料と水と一応包帯も買っていこう」
雪丸
「野宿用にマッチも忘れるなよ。それと顔を隠せる面も買っておけ」
炭治郎
「分かった。良し、いざ藤襲山に鬼退治に参る」
藤襲山・・・最終選別会場
???
「遂に最終選別まで来たんだね・・・錆兎が刀を折られて逃げ出すしかなかった異形の鬼・・・私が倒してみせる」
耀利哉
「それでは本日より七日間の間、鬼を討伐して生き残った方が最終選抜を突破した方です」
かなた
「山の中には、多数の鬼が居ます。どの鬼も人を三人程度食べた鬼です」
「どうぞ、ご武運を」
真菰
「絶対に鱗滝さんの元に生きて帰るんだ」
その頃、炭治郎は・・・
炭治郎
「山に入る道が全部獣道で登るのだけでキツイよ・・・」
雪丸
「最終選別を滅茶滅茶にするために来てるんだから、真正面から入る訳にはいかないだろう」
「それにこの道が一番最短距離なんだ。我慢しろ」
炭治郎
「分かったよ・・・ようやく上り終わったけど藤の花で周りを囲ってあるんだね」
雪丸
「藤の花の毒で鬼を閉じ込めているんだろう。何処かに藤の花で囲われていない所が有るのか、鬼が血気術で花を枯らせたのか・・・何かしらの原因で鬼が逃げ出したという事か」
炭治郎
「とりあえず、花に沿って歩いてみよう。途中で、藤の花が無い場所が有ればそこを塞いでおかないと被害が出るかもしれないから」
雪丸
「そろそろ顔を隠しておけよ。隊士ではないとはいえ、顔を見られると面倒だからな」
炭治郎
「あぁ。それにしても狐のお面に日輪が書いてあるなんて珍しい作風のお面が売ってるもんだね」
雪丸
「風が変わったな・・・⁉炭治郎、近くで何人かが鬼に喰い殺させたようだ・・・」
炭治郎
「そんな⁉血の匂い・・・それにこの匂いは普通の鬼じゃない・・・かなり人を食べてる鬼が居る」
雪丸
「急いで鬼を倒さないと犠牲者が出るぞ!」
炭治郎
「分かってる!!全速力で向かうよ!剃!」
真菰
「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・鬼の数は少し多いけど、まだ何とかなるね。少し休んで傷の手当てをしないと」
手鬼
「クフフフッ・・・また鱗滝のガキが来たようだな~」
真菰
「コイツが錆兎の刀を折った異形の鬼⁉」
手鬼
「錆色の髪をしたガキは逃がしたが、お前は俺が食ってやる!憎き鱗滝への恨みをアイツの子供を喰い殺す事で晴らすのさ!!」
真菰
「お前が鱗滝さんを悲しめる元凶か!!許さない!」
「水の呼吸・肆ノ型・打ち潮!」
バキンッ!!
真菰
「刀が⁉」
手鬼
「俺の首は錆色のガキでも切れない位に硬いんだ。お前のような華奢なガキの剣で切れるモノか!!」
「お前はどうやって食ってやろうか・・・決めた!手足を捥いでバラバラにして食ってやろう!」
手鬼は、真菰の両手両足を掴んでそれぞれの手足を引っ張り出す・・・
真菰
「痛い!!」
手鬼
「痛いだろうなぁ♪今まで鱗滝のガキを11人喰ってきた・・・お前で12人目だ。鱗滝の悔しがる顔が目に浮かぶぞ!!」
真菰
「鱗滝さん・・・錆兎・・・義勇・・・私ココまでみたいだよ・・・帰れそうにないや・・・ごめんなさい」
「誰か助けて・・・死にたくないよ」
手鬼
「お前をココに行かせた鱗滝を恨んで死んでいけ!」
炭治郎
「コッチから匂いがする・・・腐ったような酷い匂いが・・・見つけた!」
「秋月流・雷の型・雷光!」
バシュン!
手鬼
「俺の腕が⁉」
真菰
「・・・誰?」
炭治郎
「もう大丈夫。俺があの鬼を倒すからそこで休んでて」
「子供を食い漁る悪鬼・・・お前はココで俺が滅殺してやる・・・覚悟しろ!」
手鬼
「俺の首が切れるものか!!お前もバラバラにして食ってやる!」
炭治郎
「ゴォオオオ・・・下からか!秋月流・岩の型・土龍閃!」
炭治郎は、カタナを地面に突き刺して全力で岩の型を使った・・・
手鬼
「コイツ⁉俺の腕の動きが見えているのか⁉」
炭治郎
「お前の姑息なやり方なんてお見通しだ!お前の首を刎ねる!覚悟しろ!」
「ヒノカミ神楽・飛輪陽炎!」
手鬼
「ガッ・・・俺の首が切られるなんて・・・」
炭治郎
「この鬼からは悲しい匂いがする・・・きっと鬼になる前は辛い事があったんだろう。でも、もう苦しむ必要も誰かを苦しめる必要も無いんだ。安心してゆっくり休んで良いんだよ」
手鬼
「・・・ありがとう・・・お兄ちゃん・・・」
炭治郎
「・・・鬼は悲しい存在だ・・・好きで鬼になった訳じゃないかもしれない。辛い事から逃げる為に鬼になった人もいるかもしれない」
「これからは、鬼をただ殺すんじゃなく安らかに浄土に行けるように送ってあげたいな・・・憎しみや悲しみの連鎖を後世に引き継がない様に」
雪丸
「炭治郎は優しい心を持っているんだな。俺達はただ鬼を殺すんじゃなく、鬼になってしまった人を苦しみから助けるのも仕事の1つなんだろうな」
炭治郎
「甘ったれるなって言われるかもしれないけど、俺はそうゆう風にこれからは任務を遂行していくよ」
雪丸
「御大将にも炭治郎の考えはしっかりと伝えておこう」
炭治郎
「でも、鬼舞辻無惨は問答無用で地獄に叩き落とすけどね」
雪丸
「当然だな。諸悪の権化なんだからな」
炭治郎
「話は変わるけど・・・この子は如何すれば良いと思う?」
雪丸
「流石にこのままにしておくと、鬼に食べられてしまう可能性が有るから目を覚ますまでは近くに居た方が良だろう」
炭治郎
「向こうに小さな池が有るからそこまで運んであげよう」
真菰
「う・・ん・・」
炭治郎
「目が覚めた?」
真菰
「ココは・・・痛ッ!!」
炭治郎
「無理はしない方が良いよ。左腕と右足の骨にヒビが入ってる」
「添え木をして応急処置はしておいたけど、無理をすると怪我が悪化するからもう下山する事をオススメするよ」
真菰
「刀も折れちゃったし・・・これ以上最終選別を続けることは出来ないね・・・悔しいな・・・今まで頑張って鍛錬してきたのに」
炭治郎
「生きていれば何度でも機会はやってくるよ。死んでしまったら、会いたい人にも会えなくなる・・・それに君が死んでしまったら悲しむ人が居るんじゃないかな?」
真菰
「そうだね・・・今回は諦めてまた挑戦する事にするね」
炭治郎
「そうした方が良いよ。入口までは同行するよ」
真菰
「君は、何でお面を付けてるの?」
炭治郎
「俺の顔には、大きな痣が有ってね・・・気味悪がられるからお面で隠してるんだよ」
真菰
「そうなんだね・・・入口はココだよ」
炭治郎
「ココまで来れば大丈夫そうだね」
真菰
「ココまでありがとう。私は、鱗滝真菰だよ。君の名前を教えてくれないかな」
炭治郎
「・・・炭治郎だ。帰り道は無理しない様に気をつけてね、それじゃあ」
真菰
「行っちゃった。炭治郎か・・・また何処かで会えたら良いな」
炭治郎
「少し予定は変わったけど、ドンドン鬼を倒して行くよ」
雪丸
「炭治郎、この先の開けた場所に鬼が多数集まっている。一気に終わらせるんだ」
炭治郎
「了解。秋月流・参の型・灯篭流し!」
鬼
「グヘッ!!」
「ギャッ!!」
「ボヘッ!!」
炭治郎
「鬼は弱いけど、駆け出しの剣士が相手にするには結構キツいだろうな」
雪丸
「ココに居た鬼が最後だったようだな。案外呆気なかったな」
炭治郎
スンスン・・・
「鬼の匂いはもうしない・・・これで暫くは最終選別は出来なさそうだね」
雪丸
「鬼殺隊への立派な営業妨害だな」
炭治郎
「子供達が命を落とさないためには仕方ない事だよ。俺の正体もバレてないし早めに切り上げて戻ろうか」
雪丸
「一日で鬼を結構討伐したから報酬も期待できるぞ」
炭治郎
「俺はそこまで報酬は要らないんだけどなぁ・・・」
べベンッ!!
炭治郎
「今の音は?」
???
「お前があの方が仰っていた子供か」
炭治郎
「目に下弦の肆・・・数字持ちの鬼か」
零余子
「お前の首を持って行けば、あの方から更に血を頂ける・・・その首を寄越せ!」
炭治郎
「ご生憎様。俺の首は安くないよ・・・死に物狂いで掛かってきなよ」
零余子
「調子に乗るな!」
炭治郎
「ホイっと・・・ホイっと。襲い掛かってくるだけでちっとも当たらないね」
零余子
「有り得ない⁉私は、十二鬼月だぞ!」
炭治郎
「十二鬼月だからって、人間より強いと思うなよ!」
「ヒノカミ神楽・円舞!」
零余子
「カッ・・・」
炭治郎
「えっと・・・採血刀を刺せばいいんだよな・・・おぉ!血が取れてるよ」
ニャ~
炭治郎
「茶々丸、この採血刀を珠世さんの所までお願いね」
茶々丸
「ニャ~」
茶々丸は、夜の闇の中に消えていった・・・
雪丸
「この場所に下弦の鬼を送り込んでくるという事は・・・最終選別を直接狙って来たか、炭治郎を直接狙って来たかの二択だな」
炭治郎
「俺を狙って来たのなら好都合だ。襲い掛かってくる鬼を次々に倒して行けば、ワカメ頭のクソ野郎が出てくるだろうから」
雪丸
「それもそうだな。これで当分は最終選別も行えない筈だ・・・子供達が命を落とさずに済む」
炭治郎
「よし!帰って今の現状を報告書に纏めよう。その後は美味しいご飯を食べてしっかり休む!それに限るよね」
その頃、山の入り口では・・・
耀利哉
「ただいまをもって最終選抜を終了します。怪我をした方は治療できる蝶屋敷までお運びします」
かなた
「無事に通過した方は、採寸と玉鋼を選んでいただきます。それとカラスを一羽付けさせていただきます」
真菰
「私はまた最終選抜に挑戦しないと・・・」
かなた
「真菰様は選抜を通過なさいました。なので玉鋼を選んでください」
真菰
「え、でも私は怪我で途中で棄権してきたのに・・・」
耀利哉
「最終日に棄権なさったので七日間を無事に通過したと判断しました。怪我の治療の為に蝶屋敷にお運びしますので玉鋼を選んでください」
「隊服の採寸は、蝶屋敷でも出来ますので」
真菰
「なら、これにします」
かなた
「隠の皆さん、真菰さんを蝶屋敷までお願いしますね」
隠
「畏まりました」
真菰は、籠に乗せられて運ばれていった・・・
炭治郎は、今日泊まる宿に向かっていた・・・
炭治郎
「今後の任務の予定は分かってるの?」
雪丸
「今のところは未定だな。炭治郎は、重要な情報を多く手に入れているからそれも鑑みて、1週間ほど休みが貰えると思うぞ」
炭治郎
「休みか・・・休みになってもやる事があんまりないんだよな・・・適当に放浪の旅にでも行こうかな」
雪丸
「なら京都にでも行くと良い。菓子に京料理に舞妓も居るぞ」
炭治郎
「舞妓さんは、一見さんお断りでしょ。それに16歳の俺が行っても店に入れないだろうから行かないよ」
雪丸
「なら、道場巡りでもするか?案外面白い発見があるかもしれないぞ」
炭治郎
「道場巡りか・・・それも良いかもしれないな」
俺が、道場巡りをしようと思った時・・・ハクが飛んで来た
ハク
「炭治郎、カナヲから手紙を預かって来たよ」
炭治郎
「もう?別れてからまだ3日しか経ってないよ」
ハク
「手紙読んで~」
炭治郎
「なになに・・・無事にカナエ姉さんから呼吸剣術を教えて貰えることになりました」
「それと少し相談したい事が有ります。しのぶ姉さんが鬼の首を切れない事ですごく悩んでいます」
「出来れば、炭治郎にアドバイスや指導をお願いしたいです。もし出来るのなら連絡ください・・・カナヲ」
ハク
「お返事書く~?」
炭治郎
「ココじゃ書けないから、宿に着いたら書くよ」
宿・・・
炭治郎
「さて・・・手紙の内容に関してですが、鬼の首を切れない事に関しては幾つかアドバイスは出来ると思います」
「鬼殺隊本部に俺が行くことは出来ないので、今は宇都宮に滞在しているので栃木の道場などに来て貰えると助かります」
「その時に、ある人を紹介します。しのぶさんの悩みの解決に微力ですがお力になれると思います」
「俺は、数日間はお休みを頂けたのでその間でしたら対応する事は可能です。もしあれなら、留守の蝶屋敷を守る剣士の派遣も出来ますよ。お早い返答を待っています・・・竈門炭治郎」
炭治郎
「良し・・・ハク、この手紙をよろしくね。それと手紙を届けたら本部に行って大和さんが居たら蝶屋敷まで連れて行ってもらえないかな」
ハク
「分かった~行ってくるね~」
雪丸
「誰を紹介するんだ?」
炭治郎
「毒使いの明日香さん」
雪丸
「明日香か・・・あのマッドサイエンティストを紹介するのは如何かと思うぞ」
炭治郎
「明日香さん、人と会う時は普通だから大丈夫だよ。俺と会った時も良い人だったし」
雪丸
「まぁ、人当たりは良いからな・・・アイツは」
炭治郎
「手紙の返事が来るまで、のんびりしながら休みますか・・・その前に、夕ご飯食べて・風呂に入って・刀の手入れしないとね」
「今日の夕ご飯は何かな?」
蝶屋敷・・・
ハク
「カナヲ~、炭治郎から手紙だよ~」
カナヲ
「早いね。手紙には何が書いてあるんだろう・・・しのぶ姉さんに伝えないと」
「しのぶ姉さん、炭治郎が協力してくれるって」
しのぶ
「ホント?」
カナエ
「良かったわね、しのぶ」
カナヲ
「炭治郎が一週間はお休みになったから、その間なら対応できるって」
しのぶ
「明日から蝶屋敷は、一週間お休みにします。カナヲ、炭治郎君の所に行きますよ」
カナエ
「ちょっと待ちなさい!!蝶屋敷を休みにしたら、流石に怪しむ輩が出てくるわよ!それにお館様を誤魔化す事もそろそろ危なくなってくるわよ」
しのぶ
「・・・なら、姉さんが留守番してね」
カナエ
「嫌よ!!私だって炭治郎君とお話ししたいもの!!」
アオイ
「私達で、留守を預かりますので行ってきてください。そこまで重症でなければ対処できますので」
しのぶ
「アオイ・・・良いの?」
アオイ
「大丈夫です。隊士の誰かに聞かれても、任務か珍しい薬を買いに行っていると誤魔化しておきますので」
なほ
「しのぶ様、頑張ってくださいね!」
すみ
「私達、応援してますから!」
きよ
「留守は、私達に任せてください!」
しのぶ
「みんな・・・ありがとう」
カナエ
「今日は、準備して明日宇都宮の方に行きましょう」
しのぶ
「えぇ」
隠
「怪我人をお連れしました。治療をお願いします」
しのぶ
「分かりました。コチラに運んでください」
カナエ
「この痣は、骨が折れてるわね。整復して固定しておきましょう」
しのぶ
「応急処置は済んでいるわね。これなら早く治るわ」
真菰
「どれ位で治りますか?」
カナエ
「全治一ヵ月位かしらね。静養していれば早く治るわ」
真菰
「良かった・・・」
しのぶ
「アオイ、後の事はお願いね」
アオイ
「分かりました」
カナヲ
「ハク、明日は炭治郎の所まで案内お願いね」
ハク
「分かった~。明日の朝来るね~」
ハクは、討鬼伝の本部に飛んでいった・・・
討鬼伝 本部・・・
ハク
「大和~、炭治郎からお願いだよ~」
大和
「炭治郎から?なんのお願いだ?」
ハク
「炭治郎が鬼殺隊のお友達にアドバイスしている間、蝶屋敷の留守を守ってほしいの」
大和
「あい、分かった。弟弟子の頼みなら断れんからな。案内してくれ」
ハク
「りょうか~い」
次の日・・・
しのぶ
「では、アオイ・なほ・すみ・きよ、数日の間お願いね」
アオイ
「お気をつけて」
なほ・すみ・きよ
「頑張ってください!」
ハク
「迎えに来た~」
カナヲ
「ハク、その人は誰?」
大和
「炭治郎から蝶屋敷の留守を守るように言われた、剣崎大和だ。お前さん達が戻ってくるまでは俺が暴れる奴や鬼共を相手してやるから、炭治郎にしごかれて来い」
しのぶ
「お手数をお掛けして申し訳ありません」
大和
「気にするな。弟弟子の頼みだ」
カナエ
「では、行きましょう」
カナヲ
「ハク、案内お願いね」
ハク
「コッチだよ~」
アオイ
「数日の間ですが、よろしくお願いします」
大和
「あんまり固くならなくて良い。俺は堅苦しいのは苦手でな・・・砕けた感じで構わない」
アオイ
「では、肩のチカラを抜かせて貰います。緊張するのも疲れるので」
大和
「それで良い」
なほ
「それじゃあ、お洗濯と病人食作らないとね」
すみ
「お薬も用意しないとね」
きよ
「やる事が多いけど、頑張ろうね」
大和
「まだ小さいのに働き者だな、この子たちは」
アオイ
「大和さんは縁側で休んでてください」
大和
「俺に出来る事が有れば遠慮なく言ってくれ」
蝶屋敷・・・
不死川
「いつまで包帯巻き付けておくつもりだ!!さっさと解きやがれ!!!」
アオイ
「しのぶ様とカナエ様に当分はこのままにしておくように言われているので無理です」
不死川
「こんな包帯・・・引きちぎってやる!!シィアアアアア!」
ブチブチブチ!!
「俺をこんな状態にしやがったあのガキを殺してやる!!」
大和
「自分の実力を過信してる阿呆は早死にするぞ。お前に炭治郎が殺せるものか」
不死川
「何処のどいつか知らねえが俺に意見するんじゃねえ!!」
大和
「ハァ・・・秋月流・陸の型・木枯らし」
バシンッ!!!
不死川
「カッ・・・」
「今のうちに前より包帯でグルグル巻きにして木に吊るしておこう。こういう血の気の多い阿呆は抵抗できない様にして、無様に扱うのが一番だ」
大和は、持っていた包帯で手足を縛った後・・・ミノムシの様に気にぶら下げた・・・
大和
「これで良し。阿呆の相手は疲れるからイヤなんだ」
なほ
「大和さん、お強いんですね!」
すみ
「風柱様を簡単に倒すなんて」
きよ
「しのぶ様達が会いに行った炭治郎さんも強いのかな?」
大和
「炭治郎は、秋月流の剣士で一番強いかもね。なんせ、秋月流の他に日の呼吸も使えるんだから」
アオイ
「・・・風柱様が厠に行く場合は如何すれば良いでしょうか」
大和
「・・・その事を考えてなかったな・・・厠に吊るしておけば良いか。いつでも用を足せて一石二鳥か」
アオイ
「それはそれで困るんですが・・・」
大和
「冗談だよ。面倒だし、このまま退院でいいんじゃない?徹底的にトラウマ植え付けておいてからだけど」
アオイ
「その方向でお願いします。風柱様は、暴れて手に負えなかったので」
大和
「分かった。おい、起きろカス野郎!」
不死川
「グッ!・・・テメェ・・・殺してやる!!」
大和
「掛かって来いよ。鬼殺隊で柱程度を務めてるガキに俺達秋月流の剣士が負けるわけねぇだろ」
それから大和は、不死川を徹底的にボコボコにして、最低限の手当てをした後・・・蝶屋敷を追い出した
アオイ
「ありがとうございました。お礼に今日のお夕飯はお好きな物を一品作りますよ」
大和
「なら、鳥大根を頼むよ。鶏肉と大根煮込んだ奴」
アオイ
「分かりました。お茶をお持ちするので縁側で待っててくださいね」
大和
「分かった」
とある道場・・・
炭治郎
「明日香さん、最近毒の研究は捗ってますか?」
明日香
「それが最近上手くいかなくてね~。鬼を殺せる毒の開発が滞ってるんだよ」
「何かいいキッカケがあれば良いんだけどな~」
炭治郎
「本部に合流した珠世さんに聞いてみたら如何ですか?」
「珠世さん、鬼だけどお医者さんだからそういうの詳しいんじゃないですか?」
明日香
「そうだね~。今度本部に行ったときに聞いてみるよ」
「炭治郎の方はどんな感じ?」
炭治郎
「相変わらず鬼を倒してますよ。この前鬼の始祖と遭遇したけど逃げられました」
明日香
「あのワカメ頭の似非紳士でしょ?あんな奴が鬼の始祖だなんて見えないよね~」
炭治郎
「病的に白い顔してたから、揶揄ったら向こうから出て来るんじゃないかって思ってるんですよ」
明日香
「良いね♪今度秋月流のみんなが集まった時にやってみようよ!」
炭治郎
「そうですね。もしやってきたら全員でタコ殴りですね」
明日香
「そうそう♪今までの罪を償えってね♪」
雪丸
「炭治郎、客人だぞ」
炭治郎
「カナヲ達が来たかな・・・」
ガラガラ!
カナエ
「炭治郎君♪会いたかったわ~♪」
ヒョイ
炭治郎
「いきなり抱き着こうとしないでください、カナエさん」
カナエ
「受け止めてくれても良いじゃない!!」
しのぶ
「炭治郎君、今日はありがとう。短い間だけど、ご指導お願いします」
カナヲ
「私も勉強させてもらうね」
炭治郎
「とりあえず、中にどうぞ」
明日香
「その人達が、炭治郎が教える人達?」
炭治郎
「そんな感じです」
カナヲ
「炭治郎、この人は誰?」
炭治郎
「俺の姉弟子の結城明日香さん。毒使いの明日香なんて呼ばれてる凄い人だよ」
明日香
「結城明日香で~す♪炭治郎の事は、弟みたいに可愛がってま~す♪」
しのぶ
「胡蝶しのぶです」
カナヲ
「栗花落カナヲです」
カナエ
「胡蝶カナエです」
明日香
「よろしくね~♪それで鬼の首が切れないんだって?」
しのぶ
「・・・はい」
明日香
「私も鬼の首切れないんだよね~。筋力はそれなりに有るんだけど、どうしても刀握ると切れないんだよね」
しのぶ
「なら、どうやって鬼を倒しているんですか?」
明日香
「色んな毒を使って鬼を倒してるんだよ。言ってもまだ確実に殺せる毒は作れてないんだけどね」
しのぶ
「毒ですか?」
明日香
「そうそう。私みたいに、首が切れない剣士は突き技で鬼の頭を吹き飛ばすか、毒で殺すしか方法が無いからね」
しのぶ
「突き技で頭が飛ぶんですか⁉」
明日香
「普通に飛ぶよ?炭治郎、試しにやってみてよ」
炭治郎
「良いですけど、秋月の技ですか?ヒノカミ神楽ですか?」
明日香
「両方見せてよ」
炭治郎
「分かりました・・・秋月流・特式奥義・牙突零式!」
「ヒノカミ神楽・陽華突!」
炭治郎は、あらかじめ用意しておいた藁で出来た人に見立てた人形に技を繰り出すと・・・頭部分が吹き飛んだ・・・
しのぶ
「ウソ・・・突き技で本当に頭が吹き飛ぶなんて・・・」
炭治郎
「ココまでのレベルに至るまでには相当鍛錬しないと無理です。秋月流の剣士の人達は、大体は人外レベルなのでこれ位は普通に出来ます」
しのぶ
「本当に全集中の呼吸は使ってないのよね?」
明日香
「私達はともかく、炭治郎だけは全集中の呼吸は使ってるよ。ヒノカミ神楽の呼吸だっけ?」
炭治郎
「元々は日の呼吸ですけどね。鬼殺隊には使える人は居ないと思いますよ」
「文献にも残ってないんじゃないですかね。俺の家に代々受け継がれてきた神楽の舞いですから」
カナエ
「試しに、全集中の呼吸を使わずにもう一回やってみてくれないかしら?」
炭治郎
「ヒノカミ神楽は、呼吸使わないと使えないんで牙突だけで良いですか?」
カナエ
「お願い」
炭治郎
「秋月流・特式奥義・牙突零式!」
バシュン!
カナエ
「呼吸無しでもこの威力・・・鬼殺隊が勝てない筈ね」
明日香
「鬼殺隊とは、歩んできた歴史が違うもん。鬼殺隊は、昔から伝わる呼吸剣術しか使わないけど・・・秋月流の剣は、様々な流派の剣技を取り込んで進化してきた流派だから今でも進化してるよ」
「剣士それぞれが自分だけの型を作り出して持ってるし、常識に捕らわれない剣術って言うのが私達の強みだから」
カナヲ
「炭治郎も自分だけの型を持ってるの?」
炭治郎
「有るよ。まだ使った事無いけど」
カナヲ
「見せて」
炭治郎
「・・・明日香さん、相手お願いしても良いですか?」
明日香
「良いよ~。私も一回だけ反撃するから受けきってね」
炭治郎
「分かりました・・・行きます!」
「秋月流・我流壱の型・星獣の一撃!」
明日香
「秋月流・我流蝶の型・黒死蝶!」
ガキンッ!!!!
炭治郎
「明日香さん、コレ毒使ってません?」
明日香
「あ、分かっちゃった?」
炭治郎
「稽古に毒を使わないでくださいよ!!危ないじゃないですか!!」
明日香
「大丈夫だって♪ちょっと痺れるだけだから♪」
炭治郎
「全然大丈夫じゃないでしょ!!」
カナヲ
「・・・凄い」
カナエ
「鬼殺隊の呼吸剣術が可愛く見えてくるわね」
しのぶ
「私は、どうやって鬼を倒せば良いのか分からなくなってきわ・・・」
明日香
「自分だけの呼吸を作ってみたら?」
「別に今までの固定概念に捕らわれない新しい呼吸を考えて、突き技だけの呼吸剣術作るのが良いと思うよ」
炭治郎
「そういえば、今ある呼吸剣術は日の呼吸が誰も使えないから、誰でも使えるように日の呼吸を基本として作り変えたって文献に書いてあったっけ」
「なら、しのぶさんが使っている呼吸を基本にして新しい呼吸を作り出すのが一番負担が少ないかな・・・如何します?」
しのぶ
「私だけの呼吸を考えてみます。少し時間を下さい・・・」
数分後・・・
しのぶ
「私が今使っているのは水の呼吸です。雫波紋突きを主に使っているので、それも主軸にして作っていこうと思います」
明日香
「呼吸は、何の呼吸にするの?」
しのぶ
「蟲の呼吸にしようと思います。毒を使った型を考えたいので」
明日香
「なら私が教えるのに適任かな~。丁度毒使いで突き技中心だし」
炭治郎
「なら、しのぶさんの事は明日香さんにお願いします。俺は、食事の用意してきますね」
「お風呂も沸かしておくので好きに使ってくださいね」
カナヲ
「炭治郎は、料理が出来るの?」
炭治郎
「普通に出来るよ。いつも母さんと妹と3人で食事の用意してたから。家事全般は得意だよ」
カナエ
「なら私も手伝うわ。これでも蝶屋敷で料理を良く作ってるから自信あるのよ」
カナヲ
「私、何も出来ない・・・」
炭治郎
「カナヲもおいで。料理の作り方教えてあげるよ」
「最初は、お米の研ぎ方から覚えようか」
カナヲ
「炭治郎・・・ありがとう」
カナエ
「炭治郎君って・・・もしかして天然ジゴロなのかしら・・・炭治郎君が他の女の子を無意識に惚れさせたりしないか心配だわ・・・」
炭治郎
「カナヲ、お米は優しく洗うんだ。水が白く濁ってきたら水を変えてもう一回お米を洗う・・・これを2回繰り返せば終わりだよ」
カナヲ
「まだ水が白く濁ってるけど良いの?」
炭治郎
「お米を研ぐのは表面に付いてる米ぬかを落とすためだから、あんまり洗い過ぎるとお米の美味しい所が無くなっちゃうからこれで良いんだよ」
「お米を洗ったら、お釜に移して水を入れて・・・手のひらをお米の上に軽く置いてくるぶしの部分まで水が来てれば水の量は大丈夫だよ」
「水を入れたら30分位置いておくんだ。そうするとお米がしっかりと炊けるようになるんだよ」
カナヲ
「こうやってご飯を炊くんだね・・・」
炭治郎
「後は、カマドに火をつけるんだけど・・・最初に杉の枯れ葉とかを使うと良いよ。外から枯れ葉を適当に集めてきたらカマドに入れて・・・火をつけて薪を入れる」
「薪を入れて火が安定して来たら、そのまま暫くお釜からボコボコって泡が出てくるまで待つんだ」
「泡が溢れてきたら、火をかなり弱くして30分位蒸らすんだ。そうすれば美味しいご飯が炊けるんだよ」
カナヲ
「楽しみ・・・」
炭治郎
「そうしたらオカズを作らないとね。カナエさんは何か食べたいモノは有りますか?」
カナエ
「炭治郎君の得意な料理が食べてみたいわ」
炭治郎
「俺の得意料理ですか?別に良いですけど・・・おまかせで作りますんでお楽しみに」
「カナヲ、カナエさん、後は俺一人で大丈夫だからしのぶさんの方に行ってあげて下さい」
カナエ
「分かったわ」
カナヲ
「後で、また来るね」
炭治郎
「さて、食材は何があるかな~。なるべく痛みやすい食材から使わないといけないから・・・野菜と猪肉が痛みやすそうだからこれを使う料理・・・得意料理だと煮物と炊き込みご飯なんだけど・・・」
「ご飯は、今炊いてるから混ぜご飯にしよう。ショウガとネギの混ぜご飯が良いかな」
「オカズは、猪肉を使った野菜炒めにしよう」
「汁物は・・・冷蔵箱の中に木綿豆腐と竹輪が有るな。豆腐と竹輪のすまし汁にしようかな・・・副菜は、ホウレンソウが有ったからお浸しにしよう」
「外の畑に大根とカブがあるから、煮物も作ろう。干しキノコも有るから入れちゃえ」
「良し・・・料理も出来たし、お茶でも飲んで待ってようかな」
道場・・・
明日香
「とりあえず、私の使う秋月流の剣技を纏めた本を作ったから読んでみてね」
しのぶ
「拝見します・・・本当に突き技しか無いんですね」
明日香
「突き技しか使えないんだから、他の型作っても使えないんだから意味無いもん」
「読んでみて、何か使えそうな方は見つかったかな?」
しのぶ
「この、虫の名前が付いた型が気になってます」
明日香
「あぁ、蝶の型と蜂の型だね。黒死蝶と雀蜂は毒を打ち込むのに特化した技だから、しのぶちゃんが毒を使う技を考えるには一番分かりやすいかもしれないね」
「でも、この型を使うには特殊な刀が必要になるんだよね。私の刀を見ると異様な形で分かると思うけどね」
しのぶ
「まるで毒針を模した刀ですね」
明日香
「柄の中には毒液が仕込んであって、刀の中を通って毒液が出てくる仕掛けになってるんだよ。しのぶちゃんもこんな感じの刀を作らないといけないんだけど・・・今回は、私が昔使ってた刀をしのぶちゃんにあげるからそれで蟲の呼吸の技を考えてみようか」
しのぶ
「はい!」
カナエ
「しのぶの真剣な顔を久しぶりに見たな・・・カナヲ、私達はココで見守っていましょう」
カナヲ
「しのぶ姉さん、頑張ってね」
縁側・・・
炭治郎
「今日のお茶は玉露だね・・・和菓子を買っておいて良かったな」
「おはぎと雷おこしは、緑茶や抹茶と一緒に食べるのが一番かな」
雪丸
「雷おこしを少しくれ」
炭治郎
「好きなだけ食べて良いよ。多めに買って来てあるから」
雪丸
「そろそろ夕暮れだが、向こうは進展があっただろうか・・・」
炭治郎
「如何だろうね・・・何かキッカケさえ見つければ大丈夫だと思うよ。自分で決めた事を達成する喜びは何物にも変えられないかけがえのないモノだからね」
「俺がヒノカミ神楽を必ず最後まで舞えるように必死に努力して出来るようになった時も、師匠から秋月流の剣を覚えて・・・免許皆伝の称号を頂いた時も心の底から嬉しかったし」
雪丸
「必死に努力したモノを馬鹿にするような奴は所詮そこまでの人間だ。最後まで諦めなかったモノにだけ本当の誉れが与えられる・・・努力は裏切らないモノだ」
炭治郎
「そろそろ夕ご飯を食べられるように準備しておこうかな。お風呂をもう一度沸かしておかないといけないよね」
お風呂をもう一度沸かし終えた俺は、台所で準備をしていた・・・
カナヲ
「炭治郎、手伝うよ」
カナエ
「私も手伝うわ」
炭治郎
「ありがとう。カナヲは、炊けたご飯にショウガとネギを炒めたモノを混ぜてくれるかな」
「カナエさんは、煮物と汁物を器に盛りつけて貰えますか?」
カナエ
「・・・炭治郎君、これ全部1人で作ったの?」
炭治郎
「そうですよ。俺の家って大家族なんでこれ位の量は1人で作れるんですよ」
カナヲ
「ご飯混ぜたけど、これで良い?」
炭治郎
「これで大丈夫だよ。お盆にのせて座敷に運ぼう」
御座敷・・・
明日香
「とりあえず、蟲の呼吸の明確な形は見えて来たね」
しのぶ
「はい・・・まさかこんなに早く新しい呼吸が出来てくると思いませんでした」
明日香
「先生が良いんだろうね♪」
炭治郎
「それ、自分で言うと説得力無いですよ」
明日香
「炭治郎のくせに生意気だぞ~!少しは姉弟子を褒めなさい!」
炭治郎
「あとで、誉めてあげますから。夕食の用意が出来ましたよ」
明日香
「炭治郎のご飯だ♪」
しのぶ
「これ炭治郎君が作ったの?」
炭治郎
「そうですよ。料理は得意なので」
カナエ
「早速頂きましょう」
カナヲ
「いただきます」
みんな
「いただきます」
カナエ
「・・・負けたわ・・・」
しのぶ
「女としてのプライドが・・・」
カナヲ
「美味しい」
明日香
「やっぱり炭治郎のご飯は美味しいね♪料理も出来て、家事も出来る・・・結婚するなら炭治郎みたいな人が理想だよね♪」
カナエ
「まさか炭治郎君・・・結婚する予定でもあるの⁉」
炭治郎
「無いですけど?」
「許嫁とか居ないですし、想い人も居ないんで」
しのぶ
「こんな良い人を放っておくなんて・・・世の女性達は損をしているわね」
カナヲ
「結婚って何?」
明日香
「好きな人と家庭を築くことかな♪子供を授かって、生涯を一緒に過ごす事だよ。ある意味契約みたいなモノかな?」
炭治郎
「俺に結婚は無縁のモノだと思いますよ。剣士やってる以上・・・いつ死ぬかも分からないですし」
「もし、鬼舞辻無惨を倒せたら・・・そういう未来も有るかもしれませんね」
カナエ
「・・・これはチャンスが有るかもしれないわね・・・炭治郎君と上手くキッカケを作らないと」
しのぶ
「姉さんが変な事を考えてるわね・・・」
カナヲ
「結婚・・・結婚すると幸せなのかな・・・」
明日香
「幸せになる為に結婚するんだから、幸せだと思うわよ。愛する人と人生を共にする・・・私も旦那と一緒に居る時は幸せだし♪」
炭治郎
「ご馳走様でした。食器は桶の中に入れておいてください」
「俺は、少し巡回してきます」
明日香
「気をつけてね~♪何かあったら呼ぶ事、これはお姉ちゃんとの約束なんだからね」
炭治郎
「はいはい、行ってきます・・・姉さん」
明日香
「グッジョブ♪」
炭治郎
「鬼の匂いはしない・・・今日も異常なしかな」
???
「こんな夜更けに、子供が1人で歩くと危ないよ・・・私の家においでよ・・・」
炭治郎
「鬼の匂いはしない・・・でも、明らかに人間じゃない・・・お前、何者だ!!」
???
「私の妖術が効かないなんて・・・一体何者だい?」
炭治郎
「俺は、剣士だ!!」
???
「今の時代にまだ剣士が居たとはね・・・それに、その額の炎を模したような痣は縁壱さんを彷彿とさせるね」
炭治郎
「・・・縁壱さんを知っているのか?」
???
「知ってるさ。私を鬼舞辻から解放してくれた恩人だからね」
炭治郎
「珠世さんだけじゃなかったのか・・・」
朱雀
「珠世・・・久しぶりにその名を聞いたね。私は朱雀・・・かつて珠世と共に鬼舞辻に使えていた鬼さ」
「今は鬼の呪いを解いて、妖怪みたいな感じでココを夜中に1人で通る子供達を朝まで保護したりしてるんだよ」
「それにしても・・・アンタ、縁壱さんにソックリだね。その耳飾りも縁壱さんが身に着けていたモノだね」
炭治郎
「・・・縁壱さんについて色々と聞かせてくれませんか」
朱雀
「構わないよ。すぐそこに私の小屋が有るからおいで」
「アンタに見せたいモノが有るんだよ」
炭治郎
「見せたいモノ・・・」
小屋・・・
朱雀
「これがアンタに見せたいモノ・・・縁壱さんの肖像画さ」
炭治郎
「この人が継国縁壱さん・・・俺のご先祖様に日の呼吸を託してくれたヒノカミ様なんだ・・・」
朱雀
「アンタ、日の呼吸を使えるんだね・・・それとこれは、縁壱さんが生前に着ていた着物だよ」
「私は、縁壱さんと妻のうたさんの子供を取りあげる筈だった・・・私は、鬼を辞めた後は助産師だったからね」
炭治郎
「縁壱さんと奥さんの子供・・・」
朱雀
「うたさんが産気づいた時に、私も呼びに縁壱さんが家を離れた時を狙って・・・鬼がうたさんとお腹の子供を喰い殺したのさ」
「私は、その鬼を太陽の下に引きずり出して殺してやったよ・・・縁壱さんの放心状態は酷かったよ・・・」
「縁壱さんは暫くは立ち直れなかった・・・私が鬼舞辻の事を教えると目は息を吹き返して、縁壱さんは鬼舞辻を倒す旅に出たんだよ」
「道中、実の兄・・・継国厳勝が上弦の壱の鬼になって立ち塞がった・・・縁壱さんは、生涯を鬼を倒す事だけに費やしていたんだよ」
「旅の途中で秋月三左衛門と言う侍と出会って、縁壱さんは親友を作る事が出来た・・・それは縁壱さんの心の支えになっただろうね」
「ずっと1人で戦いの道に身を落としていたんだから・・・」
炭治郎
「討鬼伝の文献に書いていない事が幾つもあった・・・朱雀さん、アナタが知っている事を本に纏めて頂けませんか?」
「俺は、縁壱さんの意志を継いで鬼舞辻を殺すために旅をしています。秋月流の剣技と日の呼吸を使って」
朱雀
「秋月流の剣技・・・そうかい、アンタは三左衛門の剣も受け継いでいるんだね」
「分かったよ。早めに私が知っている事を全て纏めて本にしておくよ・・・書くのは何処まで書けばいいんだい?」
炭治郎
「朱雀さんが知っている鬼舞辻の情報と上弦の鬼の情報・・・それと上弦の壱の鬼の名前と容姿が分かれば肖像画をお願いします」
朱雀
「分かった。書くことが多すぎるから時間が掛かるけど・・・一か月くらい掛かるかもしれないよ」
炭治郎
「構いません。その間の朱雀さんの身の安全は俺達討鬼伝の秋月流の剣士がお守りします」
「今すぐに本陣に便りを飛ばします。明日には迎えが来る筈です・・・それまで俺が滞在している道場に来てください」
「そこには俺以外の信頼できる秋月流の剣士が・・・結城明日香が居ます。俺と明日香さんで必ずお守りします」
朱雀
「・・・私も覚悟を決めるかな・・・アンタ達を信じるよ」
炭治郎
「はい」
朱雀
「なら、今すぐにココを出ようかね。手荷物はそう多くないからスグに準備出来るから」
数分後・・・
朱雀
「行こうかね」
炭治郎
「道場はすぐ近くです。急ぎましょう」
道場・・・
カナエ
「炭治郎君って普段どんな子なんですか?」
明日香
「炭治郎?良い子だよ~♪困ってる時は毎回助けてくれるし、私達が元気無いときは励ましてくれるし、良く手紙書いて送ってくれるんだよね♪」
「私達、秋月流の剣士達の可愛い弟かな♪炭治郎は、家族思いで・自分の意志をしっかり持ってて・剣の腕も秋月流の中では上位に入ってくる位立派だし・・・非の打ちどころが無い良い子だよ」
「家族を守れなかった私なんかを姉さんって呼んでくれる・・・大切な家族だよ」
カナエ
「秋月の剣は様々な流派を取り込んでいるんですよね?」
明日香
「何代も脈々と受け継がれながら、新しい流派の技を取り入れて今も進化してる剣の流派だよ」
カナヲ
「今の当主様が、私がカナエ姉さんに認めてもらえたら秋月流に迎え入れてくれるって言ってたから、炭治郎と肩を並べられるように頑張らないと」
カナエ
「ちょっと、今のは初耳なんだけど?」
カナヲ
「言ってなかったから」
しのぶ
「カナヲは、蝶屋敷を出て秋月流の門を叩くの?」
カナヲ
「カナエ姉さんに認めてもらえたから、そうするつもり」
しのぶ
「自分で考えられなかったカナヲが、ここまで自分で決められるようになるなんて思わなかったわ」
カナエ
「お姉ちゃん的には認めるわけにはいかないんだけど!」
明日香
「なら、カナエちゃんも秋月流に鞍替えしちゃえば?全集中の呼吸が使えなくても戦えるようになるよ」
カナエ
「・・・大変魅力的な提案ね・・・」
しのぶ
「私も出来れば、秋月流に鞍替えしたいんだけれど」
明日香
「しちゃえしちゃえ♪私は、大歓迎だよ♪」
しのぶ
「でも、蝶屋敷に居るアオイ達を残してくるわけにはいかないし」
明日香
「なら、建物丸ごと移築する?秋月家ってかなり人脈広いから、大工さんも大勢いるよ」
カナエ
「非常に魅力的な提案よね・・・」
カナヲ
「でも、鬼殺隊には治療院は蝶屋敷しか無い」
しのぶ
「そこが問題なのよ!」
「どいつもこいつも怪我して運び込まれて、治療してもお礼すら言わない碌でなし連中ばっかりだし!」
「いい加減頭に来るわよ!!」
カナエ
「・・・良し!!鬼殺隊に辞表を出して辞めてしまいましょう」
「そしたら、蝶屋敷のみんなで秋月家に協力しましょう!それが良いわ♪」
しのぶ
「・・・確かに、秋月流の方が待遇が良さそうだし・・・鬼の首を切れなくても馬鹿にされないし・・・良いかもしれないわね」
カナヲ
「私は、鬼殺隊に入ってないから今スグに鞍替えできる」
明日香
「如何する?本当に鞍替えするなら、当主様にお手紙書くよ?」
カナエ
「・・・来週、辞表を出してきます。お手紙はそれ以降でお願いします」
明日香
「良いよ。カナヲちゃんにはハクが付いていたよね?」
カナヲ
「はい」
明日香
「なら、ハクに何月何日に鬼殺隊を離れるかを書いたお手紙を持たせて、当主様に宛てて出してくれる?」
「そうすれば、誰かしら迎えに行けるから」
カナヲ
「炭治郎と明日香さんに迎えに来てもらいたいです」
明日香
「う~ん・・・何とか予定は合わせるから早めに連絡してね」
カナヲ
「はい」
しのぶ
「そうと決まれば、残り数日をしっかりと頑張りましょう」
炭治郎
「戻りました」
明日香
「おかえり。後ろの人は誰?」
炭治郎
「俺が出会った、鬼舞辻の事と上弦の鬼の情報を持っている方です」
「元鬼の朱雀さん・・・新しく協力してくれる心強い人です」
明日香
「・・・炭治郎って、本当に鬼舞辻の情報集めるのが上手いよね・・・出先で必ず情報と協力者を見つけて来るし」
炭治郎
「たまたまですよ」
カナエ
「炭治郎君・・・まさかその人を口説いて来たりしてないわよね・・・」
朱雀
「ある意味口説かれたわね。アナタのチカラを貸してもらう代わりに、俺達がアナタをお守りしますって」
カナエ
「炭治郎く~ん・・・ちょっとお姉さんとお話ししましょうか?」
炭治郎
「結構です」
カナエ
「炭治郎君が結構でも、私は問題あるのよ~!!」
炭治郎
「・・・カナエさんは如何したんですか?」
明日香
「炭治郎にはまだ分からないかな~♪恋する乙女の難しい悩みだよ♪」
炭治郎
「はぁ・・・」
明日香
「気にしない気にしない♪さぁ、布団敷いて寝ようよ。もうそろそろ丑三つ時だよ?」
炭治郎
「俺は、もう少し見張りをしてから寝ますね」
カナヲ
「おやすみ、炭治郎」
しのぶ
「先に寝させてもらうわね」
カナエ
「明日は、色々と聞かせてもらうからね」
明日香
「おやすみ」
朱雀
「アンタ・・・随分と女性に囲まれてるんだね」
炭治郎
「何ででしょうね?」
朱雀
「私が知る訳ないじゃない」
「アンタも寝なよ。今日は、私の妖術でこの道場を隠しておくからさ」
炭治郎
「では、お言葉に甘えて」
朱雀
「さて、妖術・・・次元操作・・・これで鬼舞辻ですら私の居場所を見つける事は出来ないよ。なんせ、位相をずらして違う世界に一時的に繋いでいるんだからね」
「待ってなよ・・・クソワカメの臆病者が」
翌日・・・
彦十郎
「炭治郎、お前さんは何で欲しい情報を持っている重要人物を簡単に見つけられるんじゃ?」
炭治郎
「分かりません!!俺は、自分が気になった事を追及して、正しいと思っている事を正直にやっているだけなので!」
彦十郎
「欲が無い炭治郎だから出来る事なのかもしれんな・・・」
炭治郎
「師匠、朱雀さんの事よろしくお願いします」
彦十郎
「あい、分かった。炭治郎、これからの旅も体に気をつけてな」
炭治郎
「はい!」
彦十郎
「それと炭治郎に報告じゃ。葵枝さんのお腹の中に、炭治郎の弟か妹が居るそうじゃ」
「今度、本部に戻ってくると良い。家族皆が炭治郎の帰りを持っておるからの」
炭治郎
「・・・分かりました。今度お休みを貰った時に一度戻ります」
彦十郎
「ではな」
彦十郎と朱雀を乗せた馬車は、秋月家に向かって走り出した・・・
明日香
「炭治郎~、朝ご飯まだ~?」
炭治郎
「もう出来てますから、食べる分だけお皿に取ってください」
明日香
「は~い」
カナヲ
「炭治郎、おはよう」
炭治郎
「おはよう、カナヲ」
カナヲ
「炭治郎、私に花の型を見せてくれない?」
炭治郎
「いきなりだね・・・俺が使える花の型って2つしか無いんだけど」
カナヲ
「見てみたいの」
炭治郎
「良いけど・・・とりあえず道場に行こうか」
道場・・・
炭治郎
「とりあえず、木刀でやるけど良い?」
カナヲ
「うん」
炭治郎
「フゥ・・・・秋月流・花の型・花びらの爪!」
「秋月流・花の型・花一心!」
カナヲ
「綺麗・・・」
炭治郎
「本当は、二刀流の型が有るんだけど・・・今日は木刀が一本しかないから見せられないよ」
カナヲ
「私も花の呼吸を習得しないと・・・」
炭治郎
「焦らず一歩一歩進んでいくのが一番だよ。立ち止まっても、誰かが支えてくれるから前に進めるんだ」
「俺だって、1人で戦えって言われても限界が有るし。仲間が居るから頑張れる、心の支えは大事なんだ」
カナヲ
「炭治郎って、やっぱりお兄ちゃんなんだね」
炭治郎
「確かに俺は長男だけど・・・みんなのお兄ちゃんとかじゃないよ?」
カナヲ
「良いの♪私の中ではお兄ちゃんだから」
炭治郎
「はぁ・・・」
しのぶ
「姉さん・・・炭治郎君と結婚するのは、カナヲになるかもね」
カナエ
「私・・・かなり出遅れてる?」
しのぶ
「相当出遅れてるわね。挽回は難しいんじゃない?」
カナエ
「・・・こうなったら既成事実を作ってでも」
しのぶ
「そんな事したら私は、姉さんと縁を切るわよ」
カナエ
「だって・・・」
しのぶ
「なら、炭治郎君を逢引きに誘いなさい。後の事はそれから考えれば良いわ」
カナエ
「炭治郎君と逢引き・・・緊張するわね」
しのぶ
「それ位しないと挽回は無理ね」
カナエ
「・・・良し!明日誘いましょう」
しのぶ
「今スグ誘いなさいよ・・・」
カナエ
「だって、まだ心の準備が・・・」
カナヲ
「炭治郎、今日は何かするの?」
炭治郎
「日課の鍛錬をやったら、買い出しに行くかな・・・野菜とかは日持ちしないから、必要な時に買った方が新鮮で美味しいから」
カナヲ
「私も一緒に行っても良い?」
炭治郎
「別に良いよ。普通に買い物行くだけだから」
しのぶ
「ほら、カナヲに先を越された」
カナエ
「・・・妹に負けたわ・・・」
しのぶ
「炭治郎君に恋してるなら、ドンドン伝えれば良いのに」
カナエ
「だって、緊張するんだもん」
しのぶ
「そんな事言ってると、一生結婚出来ないわよ」
カナエ
「それはイヤ」
しのぶ
「だったら、覚悟を決めて告白しなさい!」
カナエ
「分かったわよ!!今スグに告白して来るわよ!」
「炭治郎君!!」
炭治郎
「カナエさん、如何かしましたか?」
カナエ
「炭治郎君!あの時に助けて貰ってから、アナタが好きです!!結婚してください!」
炭治郎
「えっと・・・いきなり結婚するのは無理です」
カナエ
「・・・そうよね・・・」
炭治郎
「なので、お付き合い前提で良ければ・・・お受けします」
カナエ
「・・・良いの?」
炭治郎
「はい。カナエさんの事は好ましい女性だとは思っていましたから」
「結婚とかは考えていませんでしたけど」
カナヲ
「姉さん、おめでとう」
しのぶ
「これで解決ね」
カナエ
「カナヲは、炭治郎君の事が好きなんじゃないの?」
カナヲ
「炭治郎は、お兄ちゃんだから結婚とかは考えてないよ?」
「それに、姉さんと炭治郎が結婚すれば炭治郎は、本当に私のお義兄ちゃんになるから」
カナエ
「・・・私って早とちりしてたかしら?」
しのぶ
「私もてっきりカナヲは、結婚するつもりなのかと・・・」
明日香
「何々~♪夫婦の契りを交わしちゃうのかしら?」
「結婚式はいつやるの♪帝国ホテル貸し切って盛大にやる?」
「それとも神前式?秋月流の剣士全員集めて盛大にやっちゃう?」
炭治郎
「明日香さん、まだお付き合い前提で受けただけですよ」
明日香
「何言ってるよ!女の子にとって結婚は人生に一度しか無い最高の晴れ舞台なのよ!」
「夫になる炭治郎が、そんな感じじゃダメじゃない!もっとアナタを生涯を通して守り抜くので・・・結婚しましょうって言わないとダメじゃない!」
炭治郎
「え~・・・」
明日香
「カナエちゃんも押し倒すぐらいしないとダメじゃない!女の子なら、好きな男性を射止めたいなら猛アタックしないと!」
カナエ
「だって、恥ずかしいし・・・」
明日香
「私が大和と結婚した時は、押し倒して既成事実を作って結婚したんだからそれ位しないとダメよ!」
カナエ
「大和さんって誰ですか?」
炭治郎
「今、蝶屋敷に用心棒に付いてくれている剣士の方です。剣崎大和さんって言います」
しのぶ
「結婚してるのに、苗字が違うのは何でなの?」
明日香
「私達って引退するまで、それぞれ元の名前を名乗るの。苗字が変わると、色々と手違いが起こるかもしれないからね」
「でも、ちゃんとした夫婦だから関係無いんだ♪私は、大和を心から愛してるし・・・大和も私の事を愛してくれてるから」
カナエ
「何だか恥ずかしいわね・・・」
しのぶ
「こういうのを惚気話って言うのね・・・」
炭治郎
「俺達の組織は、ほとんどの人達が隊士同士で結婚してますよ。子供が居るご夫婦も居ますから」
明日香
「そういう訳で、カナエちゃんと炭治郎が結婚する事をご当主様に報告しないとね♪結婚式の日取りが決まったらお姉ちゃんに教えてね♪」
炭治郎
「行っちゃったよ・・・」
カナエ
「これからよろしくね・・・アナタ♪」
しのぶ
「カナヲ、私達は食器の片づけをしましょう」
カナヲ
「うん」
炭治郎
「これは、帰ったら師匠に揶揄われるな・・・」
それから数日間、しのぶは明日香から刺突技と毒の作り方を教わった・・・
カナヲは、カナエと炭治郎から剣技と呼吸剣術を教わった・・・
明日香
「今日で皆とお別れだね。寂しくなるね」
しのぶ
「短い間でしたけど、ありがとうございました・・・お姉ちゃん」
明日香
「お姉ちゃん・・・やっぱり良い響きだよ♪」
カナエ
「戻ったら、スグに辞表出して鬼殺隊辞めてくるから。そしたらスグに炭治郎君達に合流するからね」
炭治郎
「慌てなくて良いですよ。辞めるのに時間掛かるかもしれないですし」
しのぶ
「カナヲ、アオイ達にこの事は既に伝えてあるの?」
カナヲ
「大丈夫。既に伝えて、賛成してくれてるから」
しのぶ
「それなら安心ね」
炭治郎
「道中は気をつけてくださいね。もし夜になるようなら、この地図に書いてある宿を使ってください」
「俺達、討鬼伝に協力してくれる方達が営んでいる宿です。この証明書を見せれば無料で泊まれますから」
カナエ
「有難く使わせてもらうわ」
明日香
「藤の花のお香は持ってる?」
しのぶ
「持ってません」
明日香
「この袋の中に大体1週間分のお香が入ってるから、このお香受けに置いて火を付ければ1日は鬼が寄ってこなくなるから。蝋燭立てに差しても使えるからね」
「討鬼伝特製の藤の花を純度8割使ってる高級品なんだからね♪」
炭治郎
「ハク、何かあればスグに知らせてくれよ」
ハク
「分かった~」
カナエ
「それじゃあ行きましょう」
カナエさん達は、蝶屋敷に戻っていった・・・
蝶屋敷・・・
大和
「今日で、俺の仕事も終わりだな」
アオイ
「今日までありがとうございました」
なほ・すみ・きよ
「ありがとうございました!」
大和
「カナヲと言う少女が、俺達と連絡が取れるから何かあれば手紙を送ると良い」
「まぁ、コチラに合流するから意味は無いか」
アオイ
「はい。鬼殺隊を辞めますから」
大和
「俺達討鬼伝は、今後方で支援してくれる人材を募集しているから有難いな」
カナエ
「アオイ・なほ・すみ・きよ、ただいま」
しのぶ
「私達が居ない間は、大丈夫だった?」
アオイ
「暴れる隊士達は、大和さんが無力化して追い出してくれたので大丈夫でした」
カナヲ
「これ、お土産に買ってきたお煎餅。みんなで食べよう」
なほ・すみ・きよ
「ヤッタ~♪」
大和
「では、俺はこれでお暇させて貰う。明日香から大体の事は手紙で掻い摘んで聞いている」
「鬼殺隊を辞めた後は、俺達に任せてくれれば大丈夫だ。また会うかもしれないが、元気でな」
大和は、アオイ・なほ・すみ・きよの頭を優しく撫でると、蝶屋敷を後にした・・・
カナエ
「それじゃあ、お館様に辞表出してくるから。みんなは荷物纏めておいてね」
カナヲ
「ご当主様に手紙を送っておくね」
しのぶ
「最低限の薬だけ残して纏めちゃいましょう」
産屋敷家・・・
輝哉
「やぁ、カナエ。調子は如何かな?」
カナエ
「調子は良いですよ。今日は鬼殺隊を辞めさせて頂く為に来ました。今までお世話になりました」
耀哉
「辞めた後は如何するんだい?」
カナエ
「私、結婚する事にしました。なので寿退職です」
「辞めた後は、夫の伝手で働かせてもらえる場所を紹介してもらえるので大丈夫です」
耀哉
「蝶屋敷は誰かが続けるのかな?」
カナエ
「蝶屋敷のみんなで退職します。その後はみんなで転職します」
耀哉
「それは困るかな。誰か治療できる人を確保できないのかな?」
カナエ
「もう既に話を進めてあるので出来ません。それでは失礼します」
耀哉
「カナエたちが辞めてしまうとは・・・困ったね」
「一体誰と結婚するのかな・・・カラスに少し調べて貰おうかな」
蝶屋敷
カナエ
「辞表出して来たわ~。来週辺りにお引越しよ~」
真菰
「あの・・・ココは無くなっちゃうんですか?」
しのぶ
「えぇ。少々事情が有って蝶屋敷を移設する事になりました」
「移設した後は、鬼殺隊所属では無くなります。真菰さんの怪我は完治しているようですので、退院となります」
真菰
「あの・・・もしまた怪我をしたときは如何すれば・・・」
カナエ
「この住所に来てくれれば治療するから大丈夫よ。蝶屋敷は、正式な病院になるから安心してね」
しのぶ
「治療は前と同じで無料でしますよ。ちゃんとお礼を言ってくれた隊士の方はずっと無料だから安心して」
カナエ
「この事は他の隊士の人達には内緒にしてね。特に柱級の隊士にはね」
真菰
「分かりました。私は育手の鱗滝さんの元に帰ります・・・お世話になりました」
カナエ
「道中気をつけてね。鬼殺隊の隊士にならずに、隠として生きて行く事も出来るからね」
「無理に命を危険に晒す事は無いの。特に自分の階級に合わない任務の多い鬼殺隊ではね」
真菰
「はい。しっかり考えてみます」
真菰は、自分の育手の元に帰っていった・・・
一週間後・・・
明日香
「約束通り迎えに来たよ~」
炭治郎
「荷物等は有りますか?荷車を持ってきたので、どうぞ使ってください」
大和
「子供達は、荷車に乗ると良い。乗り心地の保証は出来ないがな」
カナエ
「炭治郎君、会いたかったわ♪」
抱きッ
炭治郎
「カナエさん、いきなり抱き着かないでください・・・恥ずかしいです」
カナエ
「良いじゃない♪夫婦になるんだから♪」
明日香
「初々しいわね・・・大和、今月非番の日って有る」
大和
「来週の結婚記念日は非番にして貰ってるぞ。何処かに出掛けるか?」
明日香
「うん♪」
しのぶ
「荷物はこれで全部ね。アオイ、もう荷物は残ってなかった?」
アオイ
「全て出し終わりました、しのぶ様」
カナエ
「最後に、悲鳴嶼さんに挨拶したかったけど・・・任務に行っていて居ないみたいだから仕方ないわね」
カナヲ
「ハク、悲鳴嶼行冥さんに手紙を渡してもらえる?」
ハク
「僕、その人知らない~」
カナヲ
「なら、岩屋敷に手紙を置いて来てくれる?」
ハク
「それなら良いよ~。ちょっと待っててね~」
三十分後・・・
ハク
「行って来たよ~」
カナヲ
「ありがとう。ご褒美にお煎餅食べる?」
ハク
「食べる~」
カナエ
「行きましょうか。新しい場所に」
炭治郎
「道中は、観光地の近くを通るので寄りたい場所が有れば言ってくださいね」
明日香
「お弁当も用意してあるから遠慮なく食べてね♪炭治郎のお手製のお弁当だよ♪」
大和
「・・・如何やら招かれざる客人が来たようだな」
宇随
「おいおい、胡蝶達は引っ越しか?大荷物纏めて何処に行くんだ?」
カナエ
「私達、鬼殺隊を辞めたんです。今後は、病院を営みながら暮らして行く事にしたんです」
宇随
「にしては、随分と物騒だな・・・そいつ等は何で帯刀してるんだ?」
「このご時世で、帯刀しているのは俺達鬼殺隊だけだろ」
カナエ
「彼らは、私達の護衛役をしてくれる警察の人達よ。皆さん、行きましょう」
宇随
「おいおい、ちょっと待てよ。鬼殺隊で唯一治療が出来る胡蝶達を連れて行かれると困るんだがな」
カナエ
「もうお館様には辞表を出したわ。今更撤回するつもりは無いわよ」
「それに、懸命に治療しても隊士達に悪態をつかれるのに嫌気が差したの。だから引退したの」
宇随
「そうかい・・・なら、コイツを持って行きな。つい先日、秘境の村に出没する鬼を退治した時に礼に貰った古今東西の薬学の知識を事細かに記した文献だ」
「俺が持っていても、使い道が無いからな。中には面白い薬の作り方も書いてあったぜ・・・鬼を殺す薬と、鬼化した人間を元に戻す薬の作り方がよ」
「だが、保存状態が悪かったせいか所々虫食いで読めない状態でな・・・これでも良ければ選別に持って行けよ」
カナエ
「宇随君・・・ありがとう。もし薬が必要になったらこの住所の場所まで来て」
「治療もするし、奥さん達の相談も受けるから遠慮なく来てね」
宇随
「悪いな。それと、そいつ等は討鬼伝の連中だろ?」
カナエ
「宇随君、知ってるの?」
宇随
「俺の本職は忍者だぜ?情報集めるのは忍者の本職だからな。安心しな・・・誰にも言ってねぇし、言うつもりもねぇからな」
炭治郎
「今後も内密にお願いします。本来、討鬼伝と鬼殺隊は相容れない存在なので」
宇随
「任せときな。俺も嫁達も以前、討鬼伝の剣士に助けて貰った事が有るんでな」
「確か、望月アヤメって言う忍者だったな」
明日香
「アヤメちゃんに会ったんだね♪アヤメちゃんに伝えとくね」
宇随
「頼む。例も言えなかったんでな」
大和
「・・・カラスが飛んでいるな・・・サクラ、追い払って来てくれ」
サクラ(ハヤブサ)
「了解した」
大和に言われたサクラは、空を飛んでいたカラスを追い払いに向かった・・・
宇随
「チッ・・・監視のカラスが飛んでいやがるな。大方お館様のカラスだろうな」
「早く行きな。ココは俺が誤魔化しておく・・・行け!」
カナエ
「宇随君、ありがとう!」
炭治郎
「全速力で行きます!しっかり捕まっていてください!剃!」
明日香
「大和、私達も行くよ!剃!」
大和
「分かった!宇随と言ったか、この証明書を持っていろ。これが有れば俺達討鬼伝の協力者としての扱いになる」
「もし上弦の鬼と戦う事になりそうだったら相談しに来い!討鬼伝には上弦の鬼を倒した事が有る剣士が居るからな!」
宇随
「その時は頼むぜ!」
大和
「あぁ!!また会おう・・・剃!」
宇随
「鬼殺隊も随分と隊士が減って来てるな・・・音柱も楽じゃねぇぜ」
カナエ達は、無事討鬼伝の本部に到着し・・・討鬼伝の見習い剣士として所属する事になった・・・