時過ぎて(大人悪魔ほむら×大人さやか短編集) 作:さんかく@
<あれ・・・ここは・・?>
しばらくして、ああ、私は夢を見ているんだ、と美樹さやかは気付いた。
夢の中での自覚は結構やっかいなもので、わかっててはいても目覚めることができない。そしてまたまどろみながら夢の世界へと落ちて行く。その波のような繰り返しの中人は真実をかい間見るのだというが・・・。今、どこにいるかもわからずただ蒼い空間にただずむ少女もそうだった。
<誰、あんた・・・?>
そう呟いてさやかはぼんやりと映った目の前の影に目を凝らす。影は・・・美樹さやか自身だった。魔法少女の姿の。右手の剣を振りかざし、口を大きくあけ、さやかに向かって必死に何か叫んでいる雨でも降っているのだろうか、叫んでいるさやかはびしょ濡れだ。濡れた前髪で表情は見えない。自分の姿に一瞬ぎょっとしたような表情をさやかは浮かべるが、すぐに険しい表情に変わった。
<何?・・・なんて言ってるの?>
その必死な様子が気にかかり、さやかは自分自身に近づく。彼女は元々正義感の強い少女だ。憶することなく近づくと、顔を自分自身に寄せる。と、ガシ、といきなり肩を掴まれた。必死の形相がさやかの視界いっぱいに広がる。
『タタカウンダ、サヤカ、ホムラト!』
いきなりの大音響で言葉が脳に流れ込んだ。ぐわん、と何か固いもので殴られたような衝撃がさやかの頭を襲う。顔をしかめながらも、さやかは必死に言葉を聞き続ける。
「・・・え・・何・・なんて」
『オモイダシテ!!』
『オモイダシテ!!』
『サヤカ!』
「・・・・・・さやか」
「わッ!」
さやかの視界いっぱいにピンクの色彩が広がる。焦点が定まると、そこには薄い桃色の唇が映し出されていた。誰だろうと訝しげな顔をさやかは浮かべるが、彼女の顔には相手の長い黒髪が幾房もかかり誰だか認識できない。しばらくして、相手が誰か認識できたのか、怯えていた美樹さやかの表情が安堵に変わる。
「あ、ほむら・・・」
ほむらと呼ばれた少女は口元を少しだけ歪め、うっすらと笑った。
長い黒髪、紫の瞳の美少女だ。
「あなた、うなされてたわよ」
「へ?あ・・・」
気付くとさやかはベンチに横たわっていた。
頭はほむらに膝枕されている。
「あーあ、見てられないっつうの」
あっちいあっちいとからかうような、あるいは拗ねているような仕草で両手をひらひらと動かしながら、佐倉杏子がベンチから立ち上がる。ベンチにはペットボトル、弁当箱が無造作に置かれていた。そしてようやくさやかはここが学校で、昼休みであることを思い出した。
「え、えへへ・・ごめんほむら、なーんかいつの間にか眠ってたみたい」
照れ笑いをしながら身体を起こそうとするさやかの頭を白い手が押さえた。
「え?」
意外と強い力で押さえつけられているのに驚いたのか、さやかはきょとんと黒髪の美少女を見上げる。表情は見えない。彼女の唇が艶めかしく開いた。
「大丈夫?」
「へ、ああ、うん、あははなんていうか変な夢見てさ」
「・・・そう、どんな夢だったのさやか・・」
「え・・と・・それは」
すう、とほむらはさやかの額を優しく撫で始めた。そして
今まで聞いたことのない艶のある声でほむらはさやかに囁く。
「忘れなさい・・・美樹さやか」
「ほむ・・ら?」
一瞬さやかは顔を赤らめる。黒髪の友人に色香を感じたからか、それとも
今、自分が置かれている状況に恥じらいを感じているのかそのどちらもなのか。
「あー、もう、なんだよおまえら!付き合ってんのかよ!」
やってらんねーとばかりに杏子が腰に手をあてながら叫ぶ。
「ちょ、こら、きょーこ!」
顔を真っ赤にさせて美樹さやかはガバ、と勢いよく飛び起きた。
思わずほむらも体勢を崩し、一瞬きょとんとした顔になる。
「うるせーさやかのバーカ!」
べえと可愛く舌を出して杏子は屋上の階段を駆け下りていく。
「こら待て、きょーこ!」
右手を振りあげながらさやかも後を追いかける。まるで台風が去った後のように
取り残された暁美ほむらの空間を静寂が包んだ。
「・・・・・・」
ふ、と笑い声が漏れ、暁美ほむらの唇がわずかに吊りあがる。
「変わらないわね・・・あなた」
美樹さやか・・と呟きながら、黒髪の美少女は目を細めた。
禍々しい光を宿したまま。
******
ここは「魔なる者」である暁美ほむらが改変した新しい世界。
彼女が唯一愛する少女鹿目まどかのいるこの世界で、人外の者に成り果てた彼女は、ただまどかだけを想い続け、いつの日か自ら滅び消失するのを待つ虚ろな生き方を選択した。だが、暁美ほむらは以前のように普通に学校に通い、人間の少女として生活している。それは愛する少女がその生を終えるまで傍で見届けたいという想いと、そしてまた人間としての生活に対する彼女の「執着」からくるものであるが、おそらく後者の自覚は少女にはない。時を何度も逆行しているとはいえ、齢十四かそこらの少女が客観的に自らを分析できるはずもなく、ましてや社会性などを全く身につけてもいない彼女だ。少女の激しい自己愛ともとれる「鹿目まどか」への圧倒的情念の熱量は魔法少女の能力を遥かに凌ぎ、とうとう人外の者である「悪魔」と成り果てたが、未発達な少女である「暁美ほむら」もまた同時に存在している。ほむらは「まどか」という少女のためだけに悪魔となり、世界を書き換えたはずだが実はそうではないことにほむらは後に気付くことになる。ただし、それはほむらが精神的に成熟する頃の話だが。
「あ、あのっ、暁美・・さん」
気弱そうなみつ編みの少女が暁美ほむらの元へ駆け寄ってくる。
ファサ、と黒髪を流しながらほむらは少女に「何?」と囁いた。その美しさに憧れを抱いているのか少女は「あ・・」と顔を赤くし、しばらく俯いた。そのおどおどとした姿に特になんの感情も抱くことなく、ほむらは冷酷な眼差しで少女を見下ろしていた。みつ編みの少女はおそらくほむらのクラスメイトだが、ほむら自身に認識はない。人外の者となった暁美ほむらにとって「鹿目まどか」という存在以外の者はどうでもいい彼女いわく「ゴミ同然」のものだった。
「あ、あの先生が職員室にって・・」
「そう、わかったわ・・ありがとう」
黒髪がたなびく。廊下にいた生徒達は皆、その優雅な立ち居振る舞いに見惚れる。
もともと美しかったほむらは、「魔の者」として人外と成り果てた途端、その魔なる者の持つ背徳的な色気を醸し出すようになった。艶のある黒髪、透けるような白い肌に紫の瞳、少女特有の儚さを体現しているその美しさと、その得もいわれぬ内面からにじみ出る年不相応な色香は生徒のみならず教師の心さえ奪っていった。今では学校で最も注目される人物となっていたが、その「尋常じゃない」近寄りがたい雰囲気のため周囲から孤立していた。ただ一人の「稀有」な存在を除いて。
「おう!ほむらー、一緒帰ろう」
「・・・・・」
その能天気ともいえる元気な声の主を認識した途端、ほむらの美しい唇からそっとため息が漏れる。
そう、暁美ほむらにとって、最も想定外だったのは「美樹さやか」だった。
記憶が薄れかけていくちょうどその時、正義感の強い蒼い髪の少女は黒髪の人外に対し怒りに満ちた感情をぶつけていた。だが、記憶が無くなった途端、彼女はほむらを親友として認識・接触してきたのだ。いくら暁美ほむらとはいえ、記憶に干渉はできても個人の人格にまで干渉はできない。ただのクラスメイトとしての記憶を植え付けたはずだったのに。ほむら自身気付かない深層心理が記憶操作に影響したのか、それとも美樹さやかの深層心理が表面化したのか。そのどちらもなのかはわからない。
「・・・・・・杏子と・・帰らないの?」
ようやくほむらの口から言葉が紡ぎ出された。そっけない友人の態度をまるで気にすることもなく、さやかは手を頭の後ろに組んでにっこりと微笑んだ。さわやかな笑顔だ。顔を背けるほむら。
「いやーちょっと喧嘩しちゃってさ、あれ、そっちこそ転校生は?」
「・・・・・・・まどかは今日は用事があるから早退したわ」
ほむらが一瞬固まる。「転校生」という言葉にほむらが反応したことをさやかが知る由もない。
「それより喧嘩って、あの時の?」
「えへへ、ま、あんたのせいじゃないからね、気にしなさんな」
さやかはさわやかに笑顔を浮かべると、よしよしと優しくほむらの頭を撫でる。
以前の、世界がほむらによって改変される更にその前の世界を知っている者がいるならば、この光景は奇跡だと驚嘆するだろう。だが、それを知る者も今はもう暁美ほむらしかいない。
ほむらの唇が固く結ばれる。
「・・・・ほむら?」
俯いた友人の表情を覗き込もうとするさやか。
空のような蒼い瞳と、アメジストのような紫の瞳。
互いの瞳を覗き込むように2人の視線が絡み合った。
「・・・あなた・・もう完全に忘れてしまったの・・・?」
「・・・・え?」
「・・・美樹・・さやか」
苦しそうに暁美ほむらは囁く。だが、二人とも瞳を逸らさない。まるでお互いに見惚れているように互いの瞳に映る自分自身の姿を見つめる。
「転・・・校・・生・・?」
アメジストの瞳を覗き込みながら、さやかの口から言葉が漏れる。だがさやか自身もなぜそんな言葉が出たのかまだ認識できていない。そっと、白い手が美樹さやかの頬を撫でる。
ほむらの手だ。
蒼い瞳に映し出された暁美ほむらは笑っていた。その笑みは人外の者としての冷酷な笑みではなく、嬉しい時に人が泣きながら笑うような、そういう笑みだった。
「ほむら・・、あんた・・・」
色々な感情が湧きあがり、うまく言葉にできない、そして言葉にできないまま美樹さやかの意識は途切れた。
美樹さやかは夢を見た。
それはひどく遠い昔の夢で、桃色の髪をした少女と時間を気にすることなく子犬のように転げ回って遊んでいた頃の夢だ。胸がしめつけられるような切なさでさやかは泣いた。
「まどか・・・」
だが、まどかの名前を呼んだのはさやかだけでなかった。
気がつくと、さやかの傍に美しい黒髪の少女が立っていた。暁美ほむらだ。
「ほむら・・あんた」
ほむらは人間の姿をしていなかった。
黒い翼をした悪魔の姿だ。悪魔は声を殺して泣いていた。
「あんたって・・・あんたって奴は・・・」
ぎり、と歯をくいしばりさやかは悪魔に飛びかかる。
さやかがほむらに触れた途端、ほむらの姿は制服姿に戻る。右手を振りあげさやかはほむらを殴ろうとするが、押し留まる。代わりに握っていた拳を開き、ほむらの胸ぐらを掴み激しくゆすぶる。
「なんでだよ!なんであんなこと・・・みんなだいなしにして・・」
ほむらは何も語らない。表情さえ読み取れない。
「なんで・・」
それでもさやかは縋るようにほむらを激しくゆすぶり続け、叫ぶ。
「悪魔なんかになっちゃったんだよ!」
涙がさやかの目からあふれ出た。
アンタトトモダチニナリタカッタノニ・・・・・
「・・・・・・さやか」
「・・・・え?」
さやかの視界いっぱいにピンクの色彩が広がる。焦点が定まると、そこには薄い桃色の唇が映し出されていた。誰だろうと訝しげな顔をさやかは浮かべるが、彼女の顔には相手の長い黒髪が幾房もかかり誰だか認識できない。
しばらくして、相手が誰か認識できたのか、怯えていた美樹さやかの表情が安堵に変わる。
「あ、ほむら・・・」
ほむらと呼ばれた少女は口元を少しだけ緩め微笑んだ。
長い黒髪、紫の瞳の美少女だ。
「あなた、泣いてたわよ・・」
「へ?あ・・・」
「怖い夢でも見た?」
優しく額を撫でられる。何故かさやかは気恥ずかしくなり視線を逸らす。
気付くとさやかはベンチに横たわっていて、頭はほむらに膝枕されていた。
「あーあ、見てられないっつうの」
あっちいあっちいとからかうような、あるいは拗ねているような仕草で両手をひらひらと動かしながら、佐倉杏子がベンチから立ち上がる。ベンチにはペットボトル、弁当箱が無造作に置かれていた。既視感を覚えながらも、ようやくさやかはここが学校で、昼休みであることを思い出した。
「え、えへへ・・ごめんほむら、なーんかいつの間にか眠ってたみたい」
手で涙の跡をぬぐいながら、さやかは身体を起こそうとした。と白い手がさやかの頭を押さえた。
「え?」
意外と強い力で押さえつけられているのに驚いたのか、さやかはきょとんと黒髪の美少女を見上げる。表情は見えない。彼女の唇が艶めかしく開いた。
「大丈夫?」
「へ、ああ、うん、あははなんていうか変な夢でさ」
「・・・そう、どんな夢だったのさやか・・」
「え・・と・・それは」
ほむらはさやかの頬を優しく撫でる。そして
今まで聞いたことのない艶のある声でほむらはさやかに囁いた。
「もう忘れていいのよ・・・美樹さやか」
「ほむ・・ら?」
一瞬さやかは顔を赤らめる。黒髪の友人に色香を感じたからか、それとも
今、自分が置かれている状況に恥じらいを感じているのかそのどちらもなのか。
「あー、もう、なんだよおまえら!付き合ってんのかよ!」
やってらんねーとばかりに杏子が腰に手をあてながら叫ぶ。
「ちょ、こら、きょーこ!」
顔を真っ赤にさせて美樹さやかはガバ、と勢いよく飛び起きた。
思わずほむらも体勢を崩し、一瞬きょとんとした顔になる。
「うるせーさやかのバーカ!」
べえと可愛く舌を出して杏子は屋上の階段を駆け下りていく。
「こら待て、きょーこ!」
右手を振りあげながらさやかも後を追いかける。まるで台風が去った後のように
取り残された暁美ほむらの空間を静寂が包んだ。
「・・・・・・」
ふ、と笑い声が漏れ、暁美ほむらの唇がほころんだ。それは禍々しいものではなく
とても嬉しくてたまらないとでもいうようなもので。
「・・・仲良くしましょうね・・美樹さやか」
暁美ほむらはゆっくりと顔をあげ空を見上げる。
その色と同じ色の瞳をした友人を思い浮かべながら。
************
「さやか・・・さやか」
聞きなれた友人の声で美樹さやかは眠りから覚めた。
「あ、ほむら・・」
目の前で心配そうに自分を見つめる恐ろしいほど美しい黒髪の友人に、さやかは無意識に微笑む。と、いきなり額を平手で叩かれた。あいた、と声をあげるさやか。
「ちょっと痛いじゃない!もう!」
「へらへらしてるからよ、心配して損したわ」
まったく・・と呟きながら暁美ほむらはベッドから下りる。長めのキャミソール以外に何も身に纏っていない彼女の肢体は眩しいくらいに美しい。透けるような白い肌に長い艶のある黒髪が幾筋かかかっている様子は恐ろしいほど妖艶だ。鏡台に座ると髪を梳き始める。その美しい後ろ姿を見ながら、さやかは複雑な表情を浮かべる。
「あんたさあ・・・ほんと青春無駄遣いしてるよね」
「青春って、私もあなたももういい大人よ・・・それに美樹さやか、あなたに言われたくないわ」
「それってどう・・わ!」
鏡台に座ったほむらがパン、と手を叩くと同時にベッドに置かれていた枕が美樹さやかの顔に当たる。
「ちょっと、今のせこ!」
タンクトップの肩のずれを直しながら、さやかが反撃する。思いっきり枕をほむらに投げつけると、ほむらの後頭部に枕が当たった。思わず前のめりになるほむらを見てさやかが吹き出した。黒髪を乱したほむらが流し目でさやかを睨みつける。
「こんの・・・」
「わっ」
さやかに向かって、ほむらは人さし指を突きつける。さやかの身体が硬直し、そのままベッドに押し付けられる。いつの間にかほむらはさやかの傍のベッドのふちに腰かけていた。
「この横暴悪魔女・・・」
「あなたがこの私に喧嘩を売るからでしょう?」
フフフ、と勝ち誇ったようにほむらは微笑みながらウインクする。10年も経てばこのような仕草もできるようになるのだ。人さし指をクイと動かし、さやかの上体を起こすと硬直を解いた。
微笑んでいた唇を元に戻し、ほむらは少し表情を険しくしてさやかに囁く。
「・・・それで、美樹さやか、さっきあなたはどんな夢を見て、どんな悲しい想いをしたの」
「・・・・」
「泣いてたわよ、また・・・」
さやかはただ、にこりと微笑み、えへへと笑った。
「あんたのさ、夢を見てたんだ・・」
どんな辛い時でも笑うことのできる彼女の性質をほむらはあまりよく思っていなかった。裏を返せば、それは辛い時に自分を頼ってほしいという気持ちの表れなのだが、成人しても自己分析の足りないほむらにはまだそれがよく理解できていない。
代わりにはあ、とため息をついて、友人の腕を掴む。
「それで・・・「今」はどこまで思い出しているの?」
世界を書き換えてまもなく、彼女の気持ちを知った時、正直なところもうさやかには記憶を取り戻さないで欲しいとほむらは願うようになっていた。普通に生きていくにはこの記憶は重すぎる・・だが、美樹さやかは今でも記憶を取り戻すことがある。
取り戻さないで欲しいという気持ちと、記憶を共有したいという気持ち、その二つの相反した気持ちが人外であるほむらの心の中でせめぎ合う。
「んっとね・・・・」
明るく美樹さやかは答える。ああこの子はどこまでも不器用だ、とほむらは思った。どうしてこう無駄なことばかりに努力するのか。腹ただしい。
「あんたが悪魔だってことと・・」
そしてさやかは自分を掴んでいるほむらの手を優しく包む。
「あんたがさびしがり屋ってことかな?」
えへ、とさわやかに微笑む。・・たぶんもっと思い出しているのだろうとほむらは感じた。さやかの澄んだ蒼い瞳がどこか憂いを帯びているのをほむらは見逃さなかった。見逃すも何ももう10年も連れ添っているのだから。
「ああ、もう」
ほむらは思わず声をあげて、そしてさやかを押し倒す。
「ほむら?」
「あなたを見てると・・・無性に殺したくなるわ」
「ちょ、怖!なんでよ」
「どうしてでしょうね?」
「知らないわそんなの!」
そう言いながら、ほむらは顔を猫のようにさやかの首に押し付けてくる。
「・・・ほむら今日はダメとか言ってなかったっけ?」
「・・・・気が変わったのよ」
上体を起こし、黒髪をファサと流すと、再びほむらはさやかの上に優しく包むように覆いかぶさった。
END
ほむらが少しだけ時間逆行しているのは、さやかと交流するのが癖になったからです(何…)
あと大人ほむらさんは怒らせると怖いということで笑