アサルトリリィ×仮面ライダー story of グランエプレ   作:黒破リンク

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デート・ア・ライブコラボ編!!
作者、実を言うとデアラ大好きで、コラボストーリー終わったあたりから見始めたんですけど、めちゃくちゃ良かったんで、是非。
推しは時崎狂三さんです。


デート・ア・リリィ編
第1話:引き裂かれた日常〜精霊と剣士の交わり〜


allvision

 

士道「えーと……牛と豚の合い挽き肉にパン粉に牛乳。玉ねぎは一昨日買った残りがあったからいいとして……他に買い忘れはないかな?」

 

青年、五河士道は買い物に出かけていた。

妹や、仲間となった精霊たちのご飯を作るために買い忘れたものがないかを確認していた。

 

士道「ああ、そうだ。琴里がエビフライを食べたいって言ってたな。確か駅向こうのスーパーで海老が特売してたはずだし、そっちも見ておくか。

ハンバーグにエビフライ……なんだかお子様ランチみたいだな。いっその事ワンプレートにして旗でも立ててみるか?

……まぁ、そこまでしたら子供扱いしすぎだって怒られそうだな。とりあえずは駅向こうまでさっさと──」

 

駅向こうのスーパーまで向かおうとした時、地震が起こる。

 

士道「……な、なんだっ?まさか、空間震──」

 

空間震。

発生原因不明、発生時期不定期、被害規模不確定の爆発、振動、消失、その他諸々の広域振動現象の総称であり、空間の地震と称される突発性広域災害。

ただ、この地震は空間震では無いことに、士道は気づいていた。

 

士道「いや、違う!これは空間震じゃないぞ……っ!?」

 

士道の目の前に、ヒュージが現れる。

 

士道「うわぁぁぁぁっ!?

な、なんなんだこいつは……っ!」

 

突然現れたヒュージに理解が追いつかない士道。

今の彼には戦う力がない。そのため、逃げるしか無かった。

 

士道「ば、バケモノ!?

いや、まずは逃げないと……!」

 

??「シドーっ!!」

 

突然声が聞こえ、少女はヒュージに斬撃を放つ。

 

士道「っ、十香……!」

 

夜刀神十香。識別名『プリンセス』。

士道の前に現れた精霊の少女。名前を持たなかったことから、2人が初めて会った日である4月10日から“十香”と命名される。好物はきなこパン。大食いのため、士道の財布は常に空になるらしい。

 

十香「大丈夫か、シドー!怪我はないか!?」

 

士道「あ、あぁ。なんとかな……。

って、それよりもこいつは一体──」

 

??「生憎だけど、それは分からないわ。」

 

士道「琴里っ!お前も来てくれたのか!」

 

五河琴里、識別名『イフリート』。

士道の義理の妹であり、精霊の少女。

普段はラタトスクという組織の司令官を務めている。

妹モードの時は士道のことはおにーちゃんと呼ぶが、司令官モードの時は呼び捨てになる。(ただし、あくまで二重人格という訳では無いため、動揺するとおにーちゃん呼びになる。)

 

琴里「〈ラタトスク〉で異常な反応を検知して来たのよ……。まさか、こんなモンスターとは思ってなかったけどね。

でも、いきなり襲われるなんてなんかしたの?」

 

士道「俺に聞かれても知らねぇよ!

こっちだって突然のことで──」

 

話をしてると、ヒュージが士道へ再び攻撃を仕掛ける。

それに反応した十香が士道を守る。

 

十香「危ない、シドー!」

 

士道「おわぁぁっ!?」

 

十香は攻撃を防ぎ、つぶやく。

 

十香「くっ、効いていなかったか……!」

 

琴里「十香の〈鏖殺公〉(サンダルフォン)でも倒れないなんて……。霊波反応もないし……一体、何なのかしら。」

 

士道は、2人のとあることに気づく。

 

士道「そ、そういえば……2人とも、その格好はどうしたんだ?精霊の力を使ってるみたいだけど……。」

 

琴里「わからないわ……来る途中に、急に精霊の力が戻ったのよ。もしかしたら、この怪物関連かもしれないわね。」

 

十香「シドーの方は何か異変はないか?頭が痛いとか、お腹が痛いとかは!」

 

士道「俺は大丈夫だけど……って、前、前!来てるぞ!」

 

士道が言うと、ヒュージは攻撃を仕掛けるが、3人は避ける。

 

琴里「そうね。今はこいつを何とかするのが先ねっ!

斬り払え──〈灼爛殲鬼〉(カマエル)ッ!」

 

そのまま灼爛殲鬼の一閃でヒュージを斬り払うも、ダメージを負った様子はなかった。

 

琴里「っ………!?私の〈灼爛殲鬼〉にも耐えるなんて……!」

 

十香「琴里、ここは2人で一緒に攻撃するぞ!」

 

琴里「ええ、頼むわ。十香!2人の火力を合わせれば……っ!」

 

ヒュージが士道のいる方向へと突撃する。

 

士道「なっ!?こ、こっちのほうに!?」

 

十香/琴里「「士道っ………!?」」

 

間に合わないかと思われた時、どこからか銃撃が飛んでくる。

 

??「何やら騒がしいと思ってみれば……ふふ、また何かに巻き込まれていますのね、士道さん。」

 

士道「く、狂三っ!!」

 

時崎狂三、識別名「ナイトメア」。

顔の左半分を隠す長い黒髪の16歳くらいの少女の姿をしている。常にやや慇懃無礼ともいえるお嬢様口調で会話し、感情が昂ぶると「〜ですわ、〜ですわ」のように自分の言葉を繰り返す癖がある。分かっているだけでも1万人以上の人間を手にかけている最悪の精霊。

 

狂三「きひひ、ごきげんよう。このまま見学していても良かったのですが……士道さんの力をこんなくだらないことで失う訳にはいきませんものね。」

 

琴里「くっ……ただでさえ面倒な状況なのに、ここで狂三まで現れるなんて……。でも、今は猫の手でも借りたい状況ね。」

 

そう言っていると、ミドル級ヒュージが次々と現れる。

 

十香「琴里!敵がさらに増えてきたぞ!」

 

琴里「とりあえずは、モンスターたちが街にあふれ出る前に無力化するわ!狂三も手伝ってちょうだい!」

 

狂三「あらあら、面倒ごとに巻き込まれてしまいましたわね。とはいえ、まあいいでしょう。わたくしとみなさんの仲ですもの。」

 

狂三はそう言い、〈刻々帝〉(ザフキエル)の能力、〈八の弾〉(ヘット)を使って分身する。

 

狂三(分身体)「では、わたくしが士道さんをお守りいたしますわね。」

 

狂三「ええ、お任せしますわ。」

 

そこから狂三は銃撃を開始。ヒュージを次々と撃破していく。

 

士道「くそっ……!精霊関係じゃなさそうなのに、なんでまた狙われるんだ……。」

 

そう嘆くと、狂三(分身体)が反応する。

 

狂三(分身体)「くすくす……。それが生まれ持った星なのかもしれませんわね。

さぁ、こちらへ……。」

 

士道「あ、ああ……すまない。」

 

突然、前からいたヒュージが、狂三(分身体)と士道に迫る。

 

狂三「くっ……『わたくし』!そちらに怪物が──」

 

士道「えっ──」

 

十香「シドー、逃げろ!」

 

士道「(そんな……やられる……っ!?)」

 

ヒュージの攻撃が士道に迫る──

 

狂三(分身体)「ぐっ、うっ……!はやく、逃げてくださいまし……。」

 

が、狂三(分身体)が士道を庇って、攻撃を受けてしまう。

 

士道「狂三っ……!?まさか、俺を庇って……。」

 

狂三(分身体)「きひひ……お気になさらず。今のわたくしの役目は……。士道さんを守ることですもの……。」

 

そう言って、狂三(分身体)はひずみへと消える。

 

士道「俺を庇って狂三が、ひずみに……!」

 

狂三「……ここであのわたくしを失うわけにはいきませんわね。わたくしもこの空間へ行きますわ。」

 

そう言って、本体である狂三もひずみへと向かう。

 

士道「って、狂三!?いや、どっちも狂三だけど……。

くそっ、俺のせいなんだ。こうなれば俺も助けに──

うわぁぁぁぁっ!?」

 

士道が通ろうとすると、弾かれてしまう。

 

士道「は、弾かれた?さっき狂三は通れたのに……どうなってるんだ?」

 

十香「シドーっ!?大丈夫か!?」

 

士道「っ…………すまない!十香、琴里!頼みがあるんだ!」

 

十香「な、なんだ、シドーっ?」

 

琴里「……言ってみなさい。」

 

士道「この空間は狂三が通れて、俺が通れなかった!それはつまり、精霊なら通れるんじゃないか?」

 

十香「どうなのだ、琴里?」

 

琴里「……確かに、一理あるわね。今の私たちはどういう訳か精霊の力を取り戻してる。その理由は、このひずみの可能性が高いわ。

狂三が通れて、士道が通れないのもそれなら納得がいく。であれば、私たちが狂三を追いかけることはできるはずよ。」

 

士道「……頼む、2人とも!俺の代わりにあいつを……狂三たちを助けてくれ!」

 

十香「シドー……。」

 

士道「お前たちに頼むのは、違うってわかってる……でも、俺のことを庇って助けてくれたんだ!

俺が通れないから、お前たちに頼むしかない……!無責任かもしれないけど──」

 

十香「何を言う。狂三を助けたいのは私たちも同じだ。」

 

士道「……十香!」

 

琴里「そうね。本体まであっちに行ってしまったもの。このまま放っておくわけにはいかないでしょ?」

 

士道「琴里……ありがとう!帰ってきたら、なんでもいうことを聞いてやるからな!」

 

琴里「あら、そんな安請け合いをしていいのかしら?」

 

士道「……ああ!男に二言は無いからな!俺にできる範囲ならなんでもしてやる!」

 

琴里「なら、期待しておくわ。それじゃあ十香、準備はいい?」

 

十香「うむ、大丈夫だ!」

 

琴里「それじゃあ、行ってくるわね。」

 

十香「行ってくるぞシドー!ハンバーグ、楽しみにしてるからな!」

 

そう言って2人はひずみへと飛び込んで行った。

 

士道「……ああ、とびっきりの奴を作ってやるからな!(無事に帰ってきてくれよ、十香、琴里………狂三)

まずは……もしもし、聞こえるか!〈ラタトスク〉の誰か、聞こえてたら返事を──」

 

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飛羽真vision

 

叶星「みんな、周囲の警戒を。ここから先はいつヒュージが現れるか、わからないわ。」

 

姫歌「了解です、叶星様!ひめかが先行しますね!灯莉と紅巴はひめかの背後を守ってちょうだい。なにかに気づいたらすぐに教えるのよ?」

 

灯莉「はーい、まっかせといてー☆」

 

紅巴「はい!わかりました!」

 

飛鳥「私も、着いていくわ。」

 

聖児「俺も、行きます。」

 

「ああ、頼んだ。」

 

高嶺「もし、何かあれば私と叶星がすぐに対処するわね。」

 

侑利「俺達も控えておく。安心しろ。」

 

賢人「頼むよ、姫歌ちゃん達!」

 

叶星の号令で、俺達は動き始める。

 

叶星「それじゃあ……。グラン・エプレ、ヒュージ討伐任務を開始するわ!」

 

灯莉「おーっ☆」

 

灯莉ちゃんは姫歌ちゃんに話しかけ始める。

 

灯莉「ねえ、定盛、定盛〜。この辺で見つかったヒュージってどんなのだろうね?」

 

姫歌「どんなヒュージかを探りにひめかたちが来たんでしょ。あと、定盛じゃなくてひめひめって呼びなさいよ!」

 

聖児「そんなこと言ってる場合じゃないよ。」

 

紅巴「……なんだかこの森、いつもよりも不穏な感じがしますね。ヒュージがいるから、当然なのかもしれませんけど……。」

 

飛鳥「そうね。確かに何か、嫌な予感がするわ。」

 

灯莉「ぼくはむしろワクワクしてるかなー☆いつもと違う雰囲気だから、見たことのないヒュージが出てきそうだし☆」

 

賢人「そんなこと言って、やらかさないでよ?」

 

高嶺「警戒は緩めずに行きましょう。いつ戦闘になってもいいように──」

 

すると近くで戦闘音が鳴った。

 

「戦闘音!?どっかで他のリリィ達が戦ってるかもしれない!」

 

侑利「すぐに音のした方へ向かおう!」

 

叶星「グラン・エプレ、戦闘体勢……!」

 

そして俺たちは戦闘音が鳴った場所まで急いで向かった。

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allvision

 

十香「てやあぁぁぁぁぁっ!!」

 

十香はヒュージを倒し、琴里を心配する。

 

十香「よし、こちらは片付いたぞ。琴里の方は──」

 

琴里「っ、こっちはそう簡単にいきそうもないわ。それに、また増援が来てるわね!」

 

琴里は2体のヒュージを薙ぎ払い、撃破していく。

 

十香「なら、そちらを手伝おう!2人なら、この怪物たちも──」

 

??「危ない!」

 

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飛羽真vision

 

高嶺と叶星がヒュージを撃ち抜いていく。

 

十香「っ………!?」

 

賢人「怪我はない?ここから先は、俺たちに任せて!」

 

十香「……シドー?」

 

賢人「えっ、誰のこと?」

 

「人違い、だと思うぞ。」

 

俺はブレイブドラゴンをドライバーにセットし、火炎剣烈火を引き抜く。

 

『烈火抜刀!』

 

「変身!!」

 

『ブレイブドラゴン!』

 

俺は変身し、ヒュージに向かっていく。

攻撃を受けるも、動じずに進んでいく。

 

「この程度、どうってことねぇ!!」

 

俺は縮地を使って、ヒュージを斬っていく。

 

琴里「怪物たちをあんなにもあっさりと!?あの武器か……?」

 

十香「精霊でもなさそうだ……一体何者なのだ?」

 

叶星「私たちは神庭女子藝術高校所属、グラン・エプレです。ヒュージが出現したと聞いて、増援に来ました。」

 

琴里「ヒュージ……それがこいつらの名前……。」

 

「君ら、知らなかったのか?」

 

ヒュージと戦っていたのにヒュージを知らない……?

それにあの姿と武装は一体なんなんだ……?

 

灯莉「わーっ☆きみたち、すっごい面白いかっこー!ねぇねぇ、それなんのアニメのやつー?」

 

イクサ「りーちゃん!今はそれどころじゃないよ!!」

 

デュランダル「ひとまず、ここは共闘と行きましょう。」

 

紅巴「それで、どこのガーデンに所属されているのでしょうか……?珍しいCHARMですけど、記憶になくて……」

 

紅巴ちゃんの疑問に、はてなマークを浮かべる2人。

CHARMも知らない……?なんなんだろうか、この子達は。

 

十香「ちゃーむ……?」

 

叶星「(彼女たちが手にしている武器……CHARMや聖剣とは違うのかしら?でも、他に武装なんてあったかしら──)」

 

高嶺「叶星、次のヒュージが来たわ!集中しないと!」

 

叶星「そ、そうね!ごめんなさい!」

 

琴里「今度は私たちも協力するわ!いいわよね?」

 

姫歌「オッケー!どこのどなたか知らないけど、アイドルリリィひめひめの実力をみせてあげる!」

 

デュランダル「そう言って、ヘマしないでよ?姫歌。」

 

姫歌「しませんよっ!!」

 

最光「助かる。お互いの利害が一致したな。」

 

カリバー「一気に……片をつける!」

 

十香「うむ!助太刀、感謝する!」

 

灯莉「…………。」

 

紅巴「あ、あの、灯莉ちゃん………?戦闘中によそ見するのは危ないですよ……?」

 

灯莉「──なんだろ?あっちからもっと変な感じが──」

 

「灯莉ちゃん……?」

 

灯莉「……わぁ、すっごく面白そうなのがいるーっ☆」

 

そのまま灯莉ちゃんは何かを見つけた方向へと走っていってしまう。

 

姫歌「あっ、ちょっ、灯莉!?」

 

デュランダル「私が行くわ。」

 

イクサ「今日は珍しく大人しく言うこと聞いてるなって思ってたのに……。」

 

姫歌「こらぁぁぁっ、待ちなさーいっ!」

 

そのまま飛鳥、聖児、姫歌ちゃんの3人は灯莉ちゃんを追いかけて行った。

 

紅巴「ひ、姫歌ちゃんに飛鳥様、聖児さんまで!?か、叶星様!どうしましょうか?」

 

叶星「もう。仕方ないわね。紅巴ちゃん、みんなを追いかけて!ここは私たちに任せてくれていいから!」

 

「4人を頼むよ!紅巴ちゃん!!」

 

紅巴「はっ、はい!任されました!では、行ってきますーっ!」

 

紅巴ちゃんを4人の元へと向かわせ、俺たちは再びヒュージに向き合った。

 

最光「紅巴も向かったな。みんなのことが心配だ。急ごう。」

 

カリバー「それに、あの子たちのことも気になるしね。」

 

琴里「十香、準備はいいかしら?」

 

十香「うむ!〈鏖殺公〉も問題なく使える!」

 

「戦いの中で見極めなきゃな。あの子たちがどういう存在か。」

 

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聖児vision

 

俺たちはりーちゃんを追いつく。

 

「やっと追いついた……。りーちゃん、戦闘中に何してるの──」

 

灯莉「………………ど。」

 

姫歌「え………どうしたのよ?そんな呆気にとられた顔して。そんなに珍しいヒュージが……。」

 

灯莉「ドッペルゲンガーだぁぁ〜☆」

 

姫歌「は………はぁぁぁっ!?」

 

飛鳥「何なのかしら、この銃声。一体どこから……。」

 

少し離れた場所で、同じ姿をした人が互いに銃を向けあっていた。

 

狂三「どういうことですの、わたくし!反逆だなんて──」

 

狂三(分身体)「きひひ。どういうことも何も、わたくしこそが本物ですのよ!この力こそ、その証明ですわっ!」

 

こんなところに、ドレス姿の女の子……?

銃を撃ち合ってる……?

 

灯莉「それにしても……あの子、すっごく変なマギの色をしてるね☆もしかしてマギとは違うのかなー?」

 

飛鳥「マギとは違う……?」

 

姫歌「同じ人間が2人いるぅっ!?」

 

姫歌ちゃんの言葉に、ドレス姿の女の子が反応した。

 

狂三(分身体)「っ…………!?」

 

灯莉「定盛、それはドッペルゲンガーっていうんだって!自分にそっくりなもう1人の自分がいて、うっかり見つけちゃうと死んじゃうんだって☆」

 

姫歌「なるほどー。って、それって物理的な方法でっ!?そうじゃないわよねっ!?」

 

飛鳥「どう考えても違うわね。」

 

「姫歌さん、ナイスツッコミ。」

 

狂三(分身体)「……どうやらお客様がやってきたようですわね。ここは仕切り直しといたしますわね。」

 

狂三「あら、逃げますの?『わたくし』。多少、観客がやってきたくらいですわよ?」

 

狂三(分身体)「ええ、ええ。それだけなら問題ありませんわ。ですが、他の邪魔な精霊さんたちがやってきたら話は別ですわ。」

 

わたくし……?同一人物なのは確かだけど……ドッペルゲンガーってわけじゃ……なさそうだな。

 

狂三「………どうやら、そのくらいの理性はあるようですわね。」

 

狂三(分身体)「きひひ、わたくしこそが本物だと認めさせてさしあげますわ。それでは、ごきげんよう──」

 

そう言って、片方の女の子は消えていった。

 

飛鳥「消えた……!?どうなっているの……!?」

 

灯莉「おお!やっぱりドッペルゲンガーだったんだ!?あれ?でも残ってるならどっちが本物?」

 

すると、紅巴さんが遅れてやってくる。

 

紅巴「皆さん!やっと追いついた……。」

 

姫歌「紅巴!ちょっとこっちは大変なのよ!ドッペルゲンガーが……。」

 

そんなこと言っていたら、ヒュージが現れる。

まずい!あの子に襲いかかってる!!

 

飛鳥「っ!!」

 

オーシャンヒストリー

 

飛鳥「変身!」

 

界時逆回!オーシャンヒストリー!

 

R・E・A・D・Y

 

「変身!」

 

フィ・ス・ト・オ・ン

 

俺は変身し、あの子を守ろうとイクサカリバーを構える。

 

姫歌「ああもう!色々と事件が起こりすぎよ!そこの人、危ないから下がってて!事情は後で聞くから!」

 

狂三「……ええ、わかりましたわ。」

 

デュランダル「さっさと、片付けるわよ!!」

 

灯莉「それじゃー、いっくぞー☆」

 

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飛羽真vision

 

赤髪の女の子が大きな斧を使ってヒュージを倒した。

俺は変身を解除し聖剣とワンダーライドブックをしまう。

 

琴里「ふぅ……これでここにいたのはおしまいね。」

 

やっぱり……あの武器はマギを帯びてない……でもあれでヒュージを倒すなんて、どうなってんだ……?

 

高嶺「おふたりとも、お疲れ様。色々とお話したいことはあるけども、私たちの後輩を先に追いかけても構わないかしら?」

 

高嶺の問いかけに、赤髪の女の子が返答した。

 

琴里「ええ。構わないわ。実は私たちも探してる人がいるの。むしろ、ついて行ってもいいかしら?」

 

叶星「それはもちろん!ヒュージと戦える人が来てくれるなら心強いわ。」

 

十香「そちらの動きも見事だったぞ!ええと──」

 

少し、紫色っぽい髪をした子が困っていたので、叶星が名乗り始める。

 

叶星「私は今叶星です。神庭のグラン・エプレでリーダーをしています。」

 

高嶺「私は宮川高嶺と申します。叶星と同じ、グラン・エプレに所属しているわ。」

 

「俺は桐ヶ谷飛羽真。2人と同じくグラン・エプレに所属してる。」

 

侑利「俺は兎沢侑利。グラン・エプレ所属の剣士だ。」

 

賢人「同じくグラン・エプレ所属の、桐ヶ谷賢人って言います。よろしくお願いします。」

 

十香「私の名前は夜刀神十香だ!よろしく頼むぞ!」

 

琴里「五河琴里よ、よろしく。」

 

俺たちは互いに名前を教え合う。

 

叶星「十香さんに琴里さんね。それじゃあすぐに──」

 

灯莉「あっ、かなほせんぱーいっ!」

 

姫歌「だ、だから灯莉……。1人で、先に行くんじゃないわよ!」

 

叶星「灯莉ちゃん!?みんなも……。そっちは大丈夫だったの?」

 

灯莉「うん、大丈夫だったよ☆

それに、こっちで面白い人を見つけたんだ☆」

 

侑利「面白い人……?」

 

狂三「あら、それはわたくしのことでして?」

 

十香「狂三!そこにいたのか!」

 

狂三「……あらあら、こんなところで奇遇ですわね。十香さんに琴里さん。」

 

琴里「まったく……こっちはあなたを追って、異世界くんだりまでやってきたっていうのに、呑気なものね。」

 

灯莉「異世界っ!?

もしかして……3人は異世界から来た人ってことなのかなっ!

わぁ、ドッペルゲンガーよりも面白そう☆」

 

姫歌「いやいや、異世界だなんてそんなに冗談みたいな話が……。」

 

琴里「そうよ。十香に私に狂三は全員異世界からやってきたの。」

 

姫歌「え……それ、本当なのっ!?」

 

「やっぱりそうか……ならある程度納得がいくな。」

 

灯莉「わーいっ、異世界からのお客様だなんだー!ようこそいらっしゃいませーっ☆」

 

飛鳥「呑気なこと言ってる場合じゃないわよ?」

 

十香「おお!こちらこそ、よろしくなのだ!」

 

聖児「割と馴染むのが早い……。」

 

琴里「馴染むのが早いわね。あなたたち……。

詳しいことを説明したいのだけど……どこかに、安心して話のできる場所はないかしら?」

 

賢人「ありますよ。

みんな、1回向かおう。」

 

そのまま十香さん達を連れて、俺たちは神庭まで戻ってきた。

 

十香「ここが叶星たちの学び舎か。とても綺麗でいい場所だな!」

 

灯莉「でしょー?とってもいい場所なんだっ☆」

 

琴里「……今更だけど、あなたたちってお人好しね。こんな素性の知れない私たちと話をするだけじゃなくて、まさか本拠地に案内するなんて。」

 

叶星「袖振り合うも多生の縁っていうでしょう?困っているときは、お互い様だもの。」

 

高嶺「それに、一緒に戦った仲ですもの。少なくとも信用はできると思っているわ。」

 

十香「袖振り合うも多生の縁か……。うむ!なんともいい言葉だな!」

 

琴里「そうね。本当に助かるわ。

……ところで、私たちが異世界から来たって情報は誰にも伝えていないのよね?」

 

「あぁ。あまり広めていい情報じゃないと思ったから内緒にしてる。」

 

琴里「それなのに、私たちの格好に対して周囲があんまり反応してないのが不思議だわ。もっと騒ぎになると思ったのだけども。」

 

十香「む、そういえば確かに……。

私たちの世界だと、もっと大騒ぎになるはずだな。」

 

聖児「りーちゃ──灯莉が一緒だからですね。

この子の友達、変な子多くて。コスプレした子の1人や2人、珍しくないですよ。」

 

灯莉「日頃の行いってヤツなのかな☆

それに、『劇団定盛の愉快な仲間たち』って説明したからね〜☆」

 

飛鳥「何余計なことしてるのよ。」

 

姫歌「はぁぁぁっ!?劇団って何よっ!?アイドルグループって訂正してきなさいよっ!」

 

紅巴「あ、訂正するのはそこなんですね……。」

 

賢人「すみません、うちのメンバーが……。」

 

琴里「大丈夫よ。

本当に変わった子たちね。でも、最初に出会ったのがあなたたちでよかったわ。」

 

叶星「ふふ、そう言って貰えて嬉しいわ。

それで、そちらの方は……。」

 

狂三「……あら、わたくしのことでして?うふふ、でしたらお気になさらず。通りすがりの人畜無害な一般人ですわ。」

 

「……とてもそうには見えないけど。」

 

琴里「……はぁ。狂三に関してもあとで話すわ。ちょっと色々と事情が込み入ってるのよ。」

 

侑利「なるほどな。

じゃあ、寮まで案内しよう。そこなら外に会話が漏れる心配は無いはずだ。」

 

十香「こちらの世界の寮か……。どう違うのか、楽しみだな!」

 

琴里「十香、本来の目的を忘れちゃダメよ。」

 

寮に3人を案内し、話を聞いた。

 

「なるほどな。あなたたちは精霊という存在で人と違う力を持っているのか。」

 

賢人「それで、狂三さんの……分身体?が逃げ出したってことだけど、分身体っていうのは?」

 

狂三「わたくしの力で作り出した、わたくし自身ですわ。

本体であるわたくしよりも、過去の時間のわたくし。それが、ヒュージという怪物に襲われてこの世界に落ちたのが発端ですわ。」

 

灯莉「つまり……どういうこと?」

 

狂三「大雑把にいえば……そうですわね、自分を増やす能力だとでも考えてくださいまし。」

 

高嶺「そして、この世界にやってきた狂三さんの分身体を保護するためにこの世界へ追って来た、と。」

 

狂三「ええ、その通りですわ。本来であれば見つけた分身体をわたくしが回収して、それで終わりのはずでしたの。」

 

姫歌「んん……?よくわかんないんだけど……。」

 

飛鳥「どうして私たちが来た時にその分身体と戦っていたのかしら?

自分で作り出した分身体なのでしょう?」

 

狂三「誰でも時間やきっかけがあれば、考え方や行動も変わりますわよね?それと同じで、わたくし自身でも考えまでは制御できませんの。」

 

聖児「つまり、今分身体の方は狂三さんと喧嘩してるってことですよね?」

 

狂三「……まぁ、その認識で構いませんわ。

とはいえ、わたくしの分身体は力が暴走しているようでしたから、何かしらのきっかけがあったのは確かですわね。」

 

灯莉「あーっ☆そういえば、ぼく見たよ☆くるくるの分身体さんが変な色のマギを纏ってたの!」

 

狂三「くるくる……?それはもしかしてわたくしのことですの?」

 

姫歌「そういえば、最初見た時に変な色って言ってたわね。灯莉、説明してちょうだい。」

 

灯莉「うーん、最初はマギだーって思ったけどちょっと違うみたい?

だって、とーかもことりんもくるくるも全然マギの色が見えないんだよねー。」

 

琴里「ことりんっていうのは私のこと……?まぁいいわ。」

 

十香「むぅ……。私もそういう呼び方が欲しいのだが……。」

 

琴里「……それは後で相談してちょうだい。

でも、その色っていうのは何なのかしら?」

 

紅巴「灯莉ちゃんの個性で、私たちの使う力……。マギというものが色で見えるんです。」

 

灯莉「今のことりんたちは、別に色はないんだけど……。くるくるの分身体は、もわーっとした色が混ざってて、なんだかグワーってしてたんだよね!」

 

「何言ってるか全然わかんないよ、灯莉ちゃん。」

 

灯莉ちゃんの話を聞いて、琴里さんはとある仮説を述べる。

 

琴里「……おそらくだけど、霊力……私たちの持つ力の暴走ね。

どうにも、話を聞く限りそのマギが混じったせいみたいね。」

 

侑利「わかるのか?」

 

賢人「ヒュージに襲われてマギが混じったとなると、負のマギに汚染されてかなり危険な状態のはず。」

 

姫歌「賢人様、今の説明で理解できちゃったんですかっ?」

 

灯莉/飛鳥「「定盛(姫歌)、どんまいっ☆(。)」」

 

姫歌「ぐっ、ぐぬぬぬ〜っ!」

 

琴里「……情報は整理出来たわね。

私たちの世界と個人的に通信しているのだけど、あちらでもある程度は情報はまとまったみたい。ただそれでも、これだけでは確証は得られないわね。

ねぇ、この世界には情報を扱う特殊な組織は無いのかしら?なるべく、高度な技術力を持っているような……。」

 

高嶺「……叶星、それだったらあの人は頼れるんじゃないかしら?」

 

叶星「そうね、高嶺ちゃん。私もちょうどそれを考えてたところ。」

 

叶星「琴里さん、その条件に思い当たる人がいるの──」

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賢人vision

 

僕と叶星、高嶺は狂三さん、琴里さんを連れてスイーツ屋に到着。

 

百由「あ、来た来た。こっちこっち!」

 

叶星「ごめんなさい、お待たせしました!」

 

百由「いいのいいの!久しぶり、叶星さんに高嶺さん、賢人さん!いつぶりかしらね〜?」

 

思い当たる人物、百合ヶ丘女学院2年工廠科所属の真島百由さん。

前の戦いで世話になった人だ。

 

高嶺「本当にお久しぶりね。お元気そうで何よりだわ、百由さん。」

 

「それで、連絡させてもらったんですが、今回の件について協力して貰うことは……。」

 

百由「全然問題ないわ!とっても興味深い話だったもの!

それで、異世界からのお客様はそちらよね?」

 

琴里「初めまして、五河琴里です。」

 

狂三「時崎狂三と申しますわ。」

 

高嶺「あともう1人、夜刀神十香さんという方もいるわ。今回は留守番してもらっているけれど。」

 

百由「ほうほうほう……見た目は可愛らしい女の子たちね!着ているものはアニメの世界から飛び出してきたみたいね!」

 

琴里「それをいうなら、そっちも武装の……CHARMだったかしら?あれを手にしている姿はアニメそのものみたいじゃない。」

 

百由「あははっ、確かに〜。

ああ、そうだ!わたしは、百合ヶ丘女学院2年生、真島百由。よろしくねー。」

 

琴里「よろしく。

叶星たちからは頼りになる専門家だって聞いたわ。だから、頼りにさせてもらっていいかしら?」

 

百由「ええ、オッケーよ。異世界に関しては流石に専門外だけど、技術的な話だったら任せてちょうだい!」

 

琴里「それは心強いわ。

それじゃあ、最初から説明していくわね。」

 

それで、百由さんに無事に話が伝わった。

 

百由「ふむふむ。なるほど、ね。」

 

琴里「私たちの世界の組織……〈ラタトスク〉と連絡は取れるわ。でもさすがに世界を超えた状態だと十全には動けない……だから、こちらの世界で同じだけの技術力を持つあなたへ相談に来たの。」

 

百由「なるほど……わかったわ。それじゃあ、私の方からも今わかっていることを──

ここ最近、都内を中心に正体不明の負のマギが検知されたの。状況も合わせて考えると、おそらく琴里さんたちの世界へ行ったヒュージがそれの原因ね。

推察するに、狂三さんの分身体が負のマギで汚染された可能性は高そうね。違う世界から来た方とはいえ、放っておくのはとても危険だと思うわ。」

 

狂三「……なんとかなりませんの?分身体とはいえ、わたくしがどうにかなってしまうのは、ぞっといたしませんわ。」

 

百由「んー、そうねぇ。方法としては……分身体のマギを浄化することかな?」

 

琴里「それは可能なのかしら?」

 

百由「それに関しては、私に考えがあるのよね〜。乞うご期待ってことで。」

 

琴里「……もしよろしければ、考えについてまた共有してもらえるかしら?私の世界の組織で協力出来ることがるかもしれないわ。」

 

百由「……ほほーう?その〈ラタトスク〉っていうのはどういう組織なのかな?」

 

「なんでも情報を扱う秘密結社だそうです。高度な技術力を持っているらしいです。」

 

琴里「物理的な行き来は難しいけれど、データのやり取りは制限付きで可能だという検証結果が出ているわ。あなたも凄腕のエンジニアだと話は聞いているわ力私たち〈ラタトスク〉とあなたとで協力すれば、浄化をして分身体を回収することが──」

 

百由「良い話だけど、それだけだとダメなのよね〜。」

 

狂三「ダメ……というのは?浄化するだけでは足りませんの?」

 

百由「結局、一時的に時間を伸ばしているだけだからね。大本である汚染源……負のマギで汚染したヒュージを倒すことが一番重要かな。」

 

高嶺「根元からの根絶が必要というわけね。」

 

百由「そういうこと〜♪さて、他に何か質問はあるかな?」

 

叶星「汚染されている分身体さんからの影響は無いのかしら?」

 

百由「んー、実際に確認してないから確かなことは言えないけれど、おそらくマギ汚染と同じなら二次感染はないと思われるわね。」

 

琴里「つまり、こちらが汚染される可能性は考えなくてもいいわけね。」

 

百由「とはいえ、まだ未知数だからねー。少なくとも、異世界からやってきた狂三さんと同じ存在である3人は何かの間違いで汚染される可能性は否定できないわ。」

 

「そのリスクはありますね…。

つまり、狂三さんの分身体に関しては僕たちが行動を起こすべきだということですか?」

 

百由「そうね。少なくともわたし達リリィなら、汚染されたとしてもリリィ同士で浄化はできるから。」

 

琴里「……ありがとう、情報感謝するわ。

それじゃあ、百由に連絡を取る時にはどうすればいいかしら?」

 

百由「わたしの連絡先を渡しておくわ。しばらくは、すぐに反応出来ると思うから、気軽に連絡してねー。」

 

琴里「〈ラタトスク〉から送られてきたデータや情報もすぐに共有するわ。

それじゃあ。期待してるわ、よろしくね。」

 

百由「任されたわ!それじゃあ、わたしはそろそろ失礼するわね!」

 

叶星「今日はありがとうございました。百由さん、よろしくお願いします。」

 

高嶺「私からも、ありがとうございました。

ふふ、また会いましょうね。今度は普通のお茶会で。」

 

百由「楽しみにしてるわ!それじゃあ、準備が出来たらまた連絡するわねー!」

 

琴里「──ありがとう。とてもいい人選だったわ。」

 

「本当に運が良かったです。

普段は遠くにいて忙しくしてる百由さんが偶然捕まったんですから。叶星が近々会う予定があったみたいなんでそのおかげで時間が作れたみたいです。」

 

高嶺「あら、私に内緒で会おうとしてたの?何か隠し事かしら?」

 

あっ、まずい。

 

叶星「そ、そういうわけじゃないわよ!?高嶺ちゃんに隠すつもりはなくて──」

 

高嶺「ふふ、わかってるわ。CHARM関連で解析させて欲しいって話でしょう?以前、百由さんは興味を持っていたものね。」

 

「高嶺、からかわないで。」

 

狂三「仲がよろしいのはけっこうなことですが、まずはこれからの事をお話しませんこと?」

 

琴里「そうね。

そういえば、狂三。ここで確認しておきたいのだけれども、分身体を殺して回収するというのは駄目なのかしら?」

 

「なっ、殺すって……!?」

 

高嶺「あまり愉快ではない話ね。狂三さんとしてはそれは取り得る手段なのかしら?」

 

狂三「そうですわね。それも手ではありますが……。ですがあの分身体は、出来ることなら無傷で回収しておきたいですわね。」

 

琴里「その理由は?」

 

狂三「わたくしの力を相当使った優秀な分身体ですもの。むざむざ失うのは惜しいですわ。」

 

叶星「そちらの詳しい事情は分からないけど、穏やかじゃない方法は反対よ。」

 

高嶺「私もそんな解決方法は反対ね。グラン・エプレの他の子もきっとそう言うわ。」

 

琴里「まったく、ここは本当はお人好しだらけね……。まぁ、協力者としては理想的だけど。」

 

狂三「我儘を言ってしまって申し訳ありません。その代わり、わたくしにできることは任せてくださいまし。」

 

「ありがとう。神庭に戻ってちゃんとみんなに説明しよう。それから今後のことを話しましょう。」

 

……To be continued





次回、「第2話:来訪者との共闘〜精霊とリリィの共同作戦〜」
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