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追記
主人公の名前、知人より「初見で読めない」といわれましたので
漢字を変更しております。
本編には影響はありません。
「柳瀬(やなせ)さん、そろそろ担当ウマ娘をもってみてはどうでしょうか?」
トレセン学園理事長の秘書である駿川たづなさんは、理事長室に呼び出された俺に対してそう告げた。
「いやー、それはまぁ、、、時期がきたらといいますか、、、」
「そうはいいながら、約2年間も担当ウマ娘をもたなかったのはあなたが初めてですよ、、
規則では決まってはいませんがさすがに我々もこんなにも長く担当ウマ娘をもたないトレーナーを立場上見逃すわけにはいかないというか、、、」
たづなさんは言葉を慎重に選びながら俺に伝えてくれた。
俺はトレセン学園にトレーナーとして就職してから、一度も担当ウマ娘をもったことはなかった。
担当トレーナーが決まらなかったウマ娘の簡易的なメニューを考えたり、他のトレーナーの仕事を手伝ったりと補助的な業務しかしていない。
学園側としてもトレーナー業をしないトレーナーを見逃すわけにはいかないだろう。担当を持つように促してくるのも当たり前の判断である。
「まぁそうですよね、、 でも自分はまだ担当ウマ娘をもつ気にはなれ――」
「朗報!!そんな君にいい話があるぞ!今週末は学園の入学式だ!再来週には選抜レースもある!そこで君のお眼鏡にかなうウマ娘を見つけるといい!!」
俺の言葉にかぶせて、理事長が言い放った。
「いや理事長、俺はま――」
「期待!!今年の新入生はなかなかの粒ぞろいだぞ!私は君が最高と思えるようなウマ娘を担当できることを期待している!頑張ってくれたまえ!!」
「・・・はい。」
理事長の有無を言わせない物言いに圧倒され、俺はそのまま理事長室を後にした。
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「有無を言わさない感じで通されてしまった、、どうしたものか、、、」
家までの岐路である、裏通りの道を歩きながら、ふとぼやいてしまった。
(俺がトレーナーか・・・そんな資格が俺にあるのか、、?)
そんなことを考えながら曲がり角を曲がろうとすると――――、
ドンッ!!
「うおっ!」
俺は後ろにこけて、盛大にしりもちをついた。
「痛ってぇ、、なんだ一体?」
「うおっと、ごめんな兄ちゃん、大丈夫か?」
俺に手を伸ばしてきたのは、自分よりも一回りも小さいウマ娘だった。
俺は差し出された手をとって立ち上がり、尻をはたく。
「ありがとう。だがこんな狭いところでウマ娘がスピードを出して走るのは危ないぞ。」
ウマ娘と人間の身体はかなり違う。なにしろ人間よりも何倍ものスピードで走るのだ。
筋力だけでも何倍もの差がある。
いくら自分よりも小柄だからといって身体能力はまったくかなわない。
今のだって、まともにぶつかれば自転車とぶつかったぐらいの衝撃はあっただろう。
直撃はしていないのでしりもち程度で済んだが。
「ほんまにすまん!再来週にある選抜レースのためにスタートダッシュの練習しとかなあかんと思って・・・」
ん?ということは彼女はもしやトレセン学園の新入生か?
「なるほどな。それだったらここから一本抜けた先に河川敷がある。
そこならひらけているからスタートダッシュとかのスピードを出す練習ができると思う。」
「ほんまか!?じゃあちょっとそこいってみるわ! ありがとうな兄ちゃん!」
そういうと彼女はゆっくりとジョギング程度のスピードで河川敷に向かっていった。
「ふう、、なんか一瞬の出来事だったな」
・・・再来週の選抜レースは彼女もでるのか。関西弁ということは地方から来たウマ娘だろうか?
地方から来たウマ娘は最初の選抜レースで自信喪失してしまい出戻りする娘も少なくない。
いわゆる、東京の洗礼というものを受けるらしい。
それほどまでに、東京と地方のレベルは違うといえるのだろう。
・・・彼女はどのような走りをするのだろうか?
後ろ姿のフォームと、ぱっと見の外観しか見れてないが、
あの小さい体躯では集団でのポジション取りが難しいから先行だろうか?
少しだけだが、再来週の選抜レースに期待しながら帰路に着いた。
筆者自身の初投稿、初作品となります。
これまでは読むのみでしたが、自分の思い描く妄想をなんとか具現化したくて
執筆をはじめました。
文章を書くなんて中学生の読書感想文以来のため、誤字脱字、表現等、間違っていても暖かく見守っていただけますと幸いです。