ちょっと失恋したりなんだりあったので……
まぁ、大丈夫です、あとネタ不足が深刻なのは内緒
愛してるゲーム
「愛してるゲーム?なんですか、それ」
「いやぁね、ついこの間テレビを見ていたら目に入ってねぇ…最近流行ってるそうじゃないか」
「そうですか…それで、私とやろうと?」
カフェはやっぱり察しがいいねぇ…それでこそ、私の恋人…
「勿論だよ!私と君は愛し合う仲だからねぇ!」
「……まぁ、いいですけど…それで、ルールはどういうものなんですか?」
「お互いに向かい合って座り、まず『愛してる』という人を…今回はじゃんけんで決めようか」
「…なるほど」
「言い方は自由で、ボティタッチ等もアリらしい」
「なるほど…」
「そして言われた人は…返事をするみたいだねぇ…『もう1回』とか『本当に?』みたいな」
「なるほど」
「そして、照れたり笑ったりした方が負け…これでルールはおしまい、分かったかい?カフェ」
「勿論ですよ、では…じゃんけん、しましょう」
…レースの時の、私を射抜くかのような目……いいねぇ…!
「やる気とは珍しいねぇ…よし、じゃあ、じゃんけん───」
───
「私が先…ですね」
「いやぁ…まさかあいこが10回以上も続くなんてねぇ」
私とカフェは阿吽の呼吸ってやつなんだろうねぇ…
「……阿吽の呼吸、ですかね」
「ふふっ…そうだねぇ……じゃあカフェ、いつでもいいよ」
「…愛してます、タキオンさん」
カフェの言葉が私の耳を通って脳で処理される…
一言一句記憶して、何度も反芻する。
例えこれがゲームであれど、嬉しくなるものなんだねぇ
「…本当かい?カフェ」
「…貴女の寝ている時の表情、貴女が起きた時の表情、貴女が起きている時の表情、貴女がご飯を食べている時の表情、貴女が私と話している時の表情、貴女が研究をする時の表情、貴女が欠伸をする時の顔、貴女が私に駄々をこねる時の表情、貴女が私に頼み事をする時の表情、貴女が眠る前の時の表情……貴女がする仕草……どれもを…全てを、愛しています」
カフェの愛情を一身に受けて耐えられる私も私だねぇ…
体の奥底は幸福で一杯なのに、それでもまだ足りないとそのまた奥の感情が叫ぶ。
まだ、足りない。
「…そうだねぇ……次は、私の番でもいいかい?」
「…いいですよ」
「…愛してる、カフェ」
「…本当に?」
「勿論だとも、カフェの言葉、カフェの表情、カフェの髪の毛、カフェの愛情、カフェの瞳、カフェの指先、カフェの身体、カフェの唇……そして、今座っている姿も…カフェの全てを、愛しているよ」
「…じゃあ、証明してみて下さい」
…カフェは、本当に私をどうしようもなく愛している。
私も然りだけどねぇ……
カフェの指と絡める、カフェの手を握る。
右手も、左手も。
ソファに軽く押し倒す。
上から見下す様に、カフェに乗り上げる。
痛くないように、慎重に。
それでいて、私を感じられる様に。
カフェにそっと顔を近づける。
耳元で囁くように。
「愛してる」
「…っ…そう、ですか……」
「ん?顔が真っ赤だけど…」
「…貴女が…そんな…こと……」
「…なら、私の勝ちだねぇ……」
「…そう、ですね……」
カフェの顔は真っ赤で、ソファに埋もれているはずの尻尾はいつの間にか出てきて忙しく動いてる。
でもその耳だけは……私の言葉を逃がさんとする……ふふっ…
「……負けたなら、罰ゲームというものじゃないか?」
「…罰ゲーム……?」
「…こうやって、カフェの耳元でずっと囁き続ける…なんてのは?」
「っ…タ、タキ…オン、さん……」
「私が飽きるまで続けるから…そうだねぇ、ざっと半日以上は、覚悟しておいた方がいいんじゃないか?」
カフェは真っ赤な顔をしつつも、嬉しそうに微笑んで。
…私だけに見せる、表情……あぁ、愛おしい。