転生したら刃王剣十聖刃でした《一時完結》 作:不死身の機動歩兵隊
‐ワンダーワールド‐
タッセル
「皆さん、ボンヌ・レクチュール!僕はタッセル。前回、没落した元副団長のオーギュストが雇ったフランの天敵である青猫族のギュランにトラウマを呼び起こされて防戦一方になるフラン。
更に追い討ちでアルターライドブックで暗黒剣士メギドに追い詰められる!けど刃王剣十聖刃の激昂に闘志を思い出して仮面ライダーバスターに変身ッ!
暗黒剣士メギドを倒し、オーギュストをギルドに引き渡して帰ろうとした時に現れた黒髪ロングの女性エルフにお母さん宣言されて抱き着かれたフランと十聖刃は大困惑ッ!一体この先どうなるのかしら?」
‐現実世界‐
何なんだこの黒髪ロングの女性エルフはッ!?フランを見るなり抱き着いてお母さん宣言するし、もう訳分からんッ!
フラン
「ん~~~プハッ!違うし!」
黒髪ロングの女性エルフの胸から脱出したフランはそう言って抱き付いてる黒髪ロングの女性エルフの顔に手を当てて押し退ける。
黒髪ロングの女性エルフ
「・・・少し間違えたようね。私をママって呼んでいいのよぉぉ~~~♡」
フラン
「いや呼ばないし!」
黒髪ロングの女性エルフ
「ああんもう~つれない子ねぇ、いいのよ遠慮しなくて。はぁぁ~照れちゃって可愛い~♡」
フラン
「離せ離せ離せ!」
黒髪ロングの女性エルフ
「離せ?じゃあ離すからチュウしていい?」
フラン
「嫌~~~ッ!」
何を間違えたらママ呼びにしてくれになるんだよ・・・しかもフランが滅茶苦茶拒絶されてるのにこの人全然動じないな・・・鋼メンタルかよ。ってか、フラン全然抜け出さないな?
刃王剣十聖刃
『フラン、そんなに嫌なら何で抜け出さないんだ?』
フラン
『師匠・・・っ抜け出せない。この人、強い・・・ッ!』
刃王剣十聖刃
『え、マジで?』
この黒髪ロングの女性エルフ、ただの変人じゃないのかッ!?
クリムト
「ほらほらアマンダ君、いくら子供好きでもその辺にしておきなさい。
アマンダ
「ちぇ、分かったわよ。ごめんなさいね、つい燥いじゃった。」
ギルマスの言葉に渋々と言った感じにフランを離したけど、この人があの・・・ッ!
クリムト
「Aランク冒険者、アマンダ。これでも我がアレッサギルドのエースです。」
フラン
「Aランクッ!」
ギルマスの言葉に俺達は目の前にいる人物、Aランクの称号を持つ冒険者に驚愕する。ってか本当にAランクなのか?鑑定ッ!
名称:アマンダ 年齢:58歳
種族:ハーフエルフ
職業:嵐闘士
状態:平常
〈レベル:70〉
HP:646 MP:825 腕力:327 体力:293 敏捷:451 知力:390 魔力:423 器用:356
〈スキル〉
威圧:Lv7、詠唱短縮:Lv6、隠密:Lv8、解体:Lv8、火炎耐性:Lv6、格闘技:Lv4、格闘術:Lv7、風魔術:LvMax、危機察知:Lv9、気配察知:Lv8、剛力:Lv5、採掘:Lv7、採取:Lv8、瞬発:LvMax、瞬歩:Lv7、眠気耐性:Lv6、属性剣:Lv7、投擲:Lv8、毒耐性:Lv6、氷雪耐性:Lv5、鞭技:LvMax、鞭聖技:Lv2、鞭術:LvMax、鞭聖術:Lv4、暴風魔術:Lv4、麻痺耐性:Lv8、魔力感知:Lv5、雷鳴耐性:Lv7、オークキラー、気力操作、ジャイアントスレイヤー、身体強化、デーモンスレイヤー、ドラゴンキラー、敏捷大上昇、暴風強化、魔力操作
〈ユニークスキル〉
精霊の寵愛
〈称号〉
子供の守護者、オークキラー、ジャイアントスレイヤー、ダンジョン攻略者、デーモンスレイヤー、ドラゴンキラー、疾風の如き者、風術師、魔獣の殲滅者、Aランク冒険者
〈装備〉
天龍髭の魔鞭、老多頭蛇の全身革鎧、魔毒蜥蜴の外套、魔眼王牛の靴、身代りの天輪、雷霆鳥の羽飾り、防壁の指輪、魔痺梟の羽手裏剣×24
oh・・・ギルマスやドナドを見た時にも驚いたが、アマンダの実力はそれ以上だ。ガチで戦っても勝つビジョンが全然思い浮かばない。例えワンダーコンボを使ってもだ。下手したら幹部級の上位怪人とも戦えるんじゃ・・・
アマンダ
「貴女は・・・確かフランちゃんね。」
フラン
「ッ!何で名前・・・?」
アマンダ
「・・・そりゃ・・・まあ
フラン
「ん。」
そう言ってアマンダはフランと握手する。さっき一瞬だけアマンダは何処か物憂いしく、されど懐かしむ様な顔でフランを見詰めていた。まるで誰かの面影を重ねる様に・・・
クリムト
「彼女は何人かの冒険者と一緒に異変のあった魔狼の平原の調査に行ってもらっていたんです。」
魔狼の平原・・・俺がヒャッハー!しまくったせいでかなり生態系を崩したからな・・・*1
アマンダ
「そう言う訳でちょー面倒臭いけど報告をしなくちゃいけないのよぉ。」
クリムト
「こらこら。」
アマンダの台詞にギルマスは苦笑いする。
アマンダ
「悪いけどまたね、フランちゃん!」
フラン
「悪くない・・・ばいばい。」
ウィンクするアマンダと別れた俺達はギルマスの部屋を出て宿へと戻る。けどそこからが問題だった・・・
‐翌日 アレッサ近辺の森‐
アマンダ
「あらフランちゃん、薬草採取の依頼?偶然ね。」
フラン
「・・・」
ちょっとした
‐2日目 ギルド資料室‐
フラン
「アレッサから近い他のダンジョンって何処?」
管理長
「近い処でウルムットのダンジョンなぞがいいんじゃないかの?」
フラン
「ウルムット・・・考えとく。」
アマンダ
「あらまた偶然。」
フラン
「ッ!?」
次の目的地を決めに来たギルドの資料室で。
‐3日目 屋台市‐
フラン
「綿あめ頂戴。」
アマンダ
「あら、偶然ね!」
何故か働いた綿あめ屋で。
‐4日目 宿の浴場‐
アマンダ
「偶う然!」
フラン
「・・・・・・」
果ては浴場まで。それから数日間、兎に角あらゆる時間と場所でアマンダと遭遇しまくった。風魔術で場所を索敵してるのか?
‐数週間後 冒険者ギルド‐
フラン
「ネルゥ~あの人何処にでも付いて来る・・・怖い。」
ネル
「アハハ、フランちゃん気に入られちゃったみたいねえ。」
ギルドの受付カウンターでぐったりしたフランがギルドの入口にいるアマンダに指を指しながら言う姿にネルさんは苦笑いを浮かべる。
ネル
「アマンダは変じ・・・ちょっとおかしい人だけど悪い人じゃないのよ。『鬼子母神』アマンダ、子供好きで有名でね。あれでも若い頃から孤児院を開いて身寄りの無い子供達を助けたりしてるのよ。それもあって彼女は『子供の守護者』って称号を持っているの。称号はその人の行動によって神様から与えられる称賛とか祝福みたいなもので、異名かな?
その『子供の守護者』って称号は本当に子供の事を想って味方に行動を続けないと消えてしまうらしいの。信じられないかもしれないけど神様達の折り紙つきなのよ・・・信じられないかもしれないけど。」
フラン
「ふ~ん(2回言った)・・・」
変人だけど結構人格者なんだな、アマンダって。でもあのストーカー紛いの見守り方はどうなんだ?下手すればトラウマ物だぞ。
アマンダ
「なによう~ネルぅぅ?」
ネル
「きゃあッ!?ちょっと!気配消して勝手にカウンター入って来ないでくれる?」
び、ビビった~ッ!目の前にいたのに喋るまで全然気付かなかった。
アマンダ
「何か私の悪口言ってなかった?」
ネル
「いーえ、フォローしてたのー」
アマンダ
「本当~?」
ネル
「ちょっと!!揉むのやめてよぉ///」
フランの前で刺激的すぎるイチャイチャは控えてくれよアマンダ・・・
男性冒険者A
「おいあれAランクのアマンダさんじゃ・・・?」
男性冒険者B
「マジすか・・・オレすっげファンッ!やっべ!やっべッ!」
後ろにいる冒険者達がアマンダの登場にざわめく。まぁ国に数人しかいない英雄的人物が現れたらこのざわつきも当然か。
アマンダ
「フランちゃん!いいのよ・・・すぐにじゃなくて。」
フラン
「?」
アマンダ
「貴女の心の整理がついたらママと呼ん「呼ばないから。」ああんいけずう♡」
男性冒険者B
「じゃあ俺が呼びますぜェ、アマンダマンマア~ッ!!」
するとアマンダのファンだと言っていた男性冒険者がアマンダに飛び掛かるが。
アマンダ
「大人は読んじゃダメよぉ~♡」
男性冒険者B
「ノォオオォオ、ギブ!ギブッ!」
顔面アイアンクローであっさりと迎撃された。動きが速すぎて全然捉えられなかった。じゃれ合い程度でこの速さ・・・これが本気だったらと思うとゾッとする。
ネル
「あ、フランちゃん。ギルドマスターが呼んでたわよ。」
フラン
「ん?」
刃王剣十聖刃
『ギルマスが?』
‐ギルドマスターの執務室‐
ガンガンガン
クリムト
「ちょ!誰ですッ!?その乱暴なノックはッ!」
ガチャ
フラン
「来たー」
クリムト
「フランさん、もう少し穏やかに入って来てくださいよ。」
フラン
「盲点」
クリムト
「はぁ。次はお気を付けください」
すいませんギルマス、俺がしっかり教育するので。
フラン
「最近ギルマス呼び過ぎ。」
クリムト
「まあまあ、そんな顔しないで下さいよ。貴女には悪い話じゃありませんよ。」
ジト目のフランにギルマスがそう言うと机から小さいアイテム袋を取り出して逆さにすると机の上に10個程の魔石が転がり出る。チラっと鑑定したら全部脅威度D以上の魔石じゃないかッ!?
クリムト
「私が現役時代に集めたヘソクリです。欲しくないですか?どれも脅威度D以上の魔獣の魔石ばかりですよ。」
フラン
『どうしよう・・・』
刃王剣十聖刃
『脅威度D以上の魔石はめっちゃ欲しいけど、タダって訳でもないよな。』
フラン
「くれるの?」
クリムト
「そうですね。この中から2つ、お好きな魔石を差し上げましょう。ただし私からの依頼を受けて頂ければ・・・の話ですが。」
フラン
「依頼?」
ギルマスから依頼か・・・無理難題とかじゃないよな?
クリムト
「貴女にはアレッサ近郊のダンジョン、『蜘蛛の巣』の調査に参加してもらいたいのです。」
蜘蛛の巣か。名前通り蜘蛛系の魔獣限定のダンジョンか?
フラン
「魔石10個なら受ける。」
刃王剣十聖刃・クリムト
『「えッ!?」』
ダンジョンの予想を考えていた時、フランの言葉に俺とギルマスは驚いてハモる。だっていきなり全部くれって言われたら驚くだろ。
クリムト
「なっ、それは流石に!3つ、3つならどうです!」
フラン
「8個。」
クリムト
「8ッ!?それは横暴です!では4つ出しましょう。」
フラン
「・・・6個。」
クリムト
「いやいやいや、だから4つが限界です!これ以上は本当に無理ですッ!」
フラン
「じゃあ、さようなら。」
クリムト
「わ、分かりました!5つッ!」
退室しようとするフランにギルマスは立ち上がってそう言う。
フラン
「本当に5個?」
クリムト
「もうダメですよ!これ以上はほんとダメッ!」
フラン
「仕方ない、5個前払いで受ける。」
クリムト
「うぅ、乗せられてしまった・・・」
こうしてギルマスから前払いで選んだ魔石5個を受け取り、俺達がこの依頼を受ける事になった経緯を聞く。何でもDランクへ飛び級昇格した俺達を怪しんでるギルド職員や冒険者達が大勢おり、その信用を得る為にこの調査依頼を受けてほしいそうだ。
フラン
「ギルマスが勝手に昇格させた。」
クリムト
「それを言われると痛いのですが、貴女が金銭を使って昇格しただの、実は私が幼女趣味があるからだのと言う噂が出ていまして・・・そんな訳ないでしょうにッ!」
等と文句を言うギルマス。もしかしてランク相応の依頼に参加させて俺達の信用と実績を積ませる序にロリコン疑惑の誤解を早急に払拭したいのか。
クリムト
「なお、この依頼を熟していただければウルムットのダンジョンへの入場許可を発行しますよ。」
フラン
「何で知ってるの?」
クリムト
「こう見えてもギルマスなので。アレッサ内の施設の情報は嫌でも集まって来るんですよ。」
成程、ギルマス独自の情報網と人脈で知ったのか。
フラン
『師匠、どうする?』
刃王剣十聖刃
『よし、受けるか。お互い得するしな。』
フラン
「ん、分かった。その依頼受ける。」
バーーーンッ!!!
アマンダ
「あら偶然話は聞かせてもらったわよ。私も同行するわッ!」
フラン
「え~」
依頼を受けると決めたその時、執務室のドアが吹き飛ぶと同時にアマンダが入って来た。盗み聞きしてたのか?だからってダイナミックな登場するなよッ!危ないだろッ!!そしてアマンダはギルマスの机まで近付き、先程の調査依頼の紙を手に取って目を通す。
アマンダ
「思った通り、この依頼に参加する冒険者、ほぼ全員男じゃないのッ!」
クリムト
「いや、しかしですね。依頼の適正ランクという物がありますので。」
アマンダ
「同行するわッ!」
クリムト
「・・・分かりました。」
そして何を言っても無駄だと悟ったギルマスは顔に手を当てて溜息を吐いてアマンダの同行を許可する。この依頼、受けたの間違いだったかな・・・そう不安に思いながら俺は天井を仰ぐ。
‐10分後 宿‐
刃王剣十聖刃
『そんじゃ早速魔石吸収して新スキルをゲットだッ!』
フラン
「おー!」
宿に戻った俺達は早速ギルマスから貰ったDランクの要塞ヤドカリ、シーライオン、トライデント・シャーク。Cランクはレッド・コロッサス、オールド・イエティという魔獣の魔石を吸収する。順に会得したスキルはこんな感じだ。
Dランク
要塞ヤドカリ
魔石値39、空腹耐性:Lv1、水圧耐性:Lv1、水中呼吸:Lv1、重量減少
シーライオン
魔石値79、水泳:Lv1、水流操作:Lv1、水弾発射:Lv1
トライデント・シャーク
魔石値43、水中音響:Lv1、水流噴射:Lv1、遊泳:Lv1
Cランク
レッド・コロッサス
魔石値196、狂化:Lv1、耐熱:Lv1、重量増加、腕力中上昇
オールド・イエティ
魔石値127、耐寒:Lv1、毒知識:Lv1、氷雪耐性:Lv1、知力小上昇
Dランクは水系のスキルが充実し、Cランクも中々の物だ。そして5つの魔石を吸収した事で俺は待望のランクアップができた!
攻撃力:495 保有魔力:3500/3500 耐久値:2500/2500
魔力伝導率・A+
〈スキル〉
自己進化〈ランク9・魔石値3830/4800・メモリ85・ポイント54〉
いやーギルマスには感謝しかない。でも見境なく吸収してるからスキルの数が多くて把握するのが大変になったな。
フラン
「ねえ師匠、『蜘蛛の巣』って強い魔獣いるかな?」
刃王剣十聖刃
『ん?そうだな。既に攻略済みだし、余程のトラブルが起きない限り無理じゃないかな?』
フラン
「むーつまらない。」
刃王剣十聖刃
『アハハ、でもこの依頼を受ければ次行く予定のウルムットのダンジョンの許可証がタダでゲットできるんだ。悪くはないさ。』
その後俺達は就寝し、その翌日に調査依頼の当日まで日数があるのでポーション等の準備を行った。
‐2日後 集合場所‐
アマンダ
「おはよぉぉぉ♡フランちゃあああん!」
そして当日、『蜘蛛の巣』調査依頼に参加する冒険者達の集合場所に行くと3つのパーティーとアマンダが既におり、俺達が一番最後に合流すると同時にフランの姿を見たアマンダが急接近してひょいと抱き上げる。朝から元気だなこの人・・・それと涎が垂れてるぞ。
アマンダ
「良く寝れた?私の出る夢とか見ちゃったりした?」
フラン
「ん・・・出て来た。悪夢だった。」ゲッソリ
アマンダ
「ああん、ひどい。」
アマンダのペースに苦笑いしていると金髪イケメンの冒険者が注目が集まる様に声を掛ける。
クルス
「揃った所で聞いてくれ。この調査依頼はEランク2パーティーの昇格試験を兼ねている。俺はクルス、Cランク冒険者パーティ『紺碧の守り手』のリーダーだ。メンバーのリグ、アイゼールと共に統括役兼試験官を務める事になる。よろしく頼む。続いて自己紹介をしていってくれ。」
名称:クルス・リューゼル 年齢:28歳
種族:人間
職業:瞬剣士
状態:平常
〈レベル:33〉
HP:256 MP:175 腕力:113 体力:119 敏捷:178 知力:80 魔力:91 器用:119
〈スキル〉
悪意感知:Lv3、隠密:Lv2、回避:Lv5、宮廷作法:Lv3、気配察知:Lv4、剣技:Lv5、剣術:Lv7、護身術:Lv4、指揮:Lv2、瞬発:Lv7、耐寒:Lv4、毒耐性:Lv5、罠感知:Lv2、気力操作
〈称号〉
正義漢
〈装備〉
火炎のミスリルロングソード、軽銀鋼の鎧、軽銀鋼の篭手、軽銀鋼の脚甲、百脚蜘蛛の外套、耐毒の腕輪
クラッド
「・・・フン。俺の名はクラッド、Eランクパーティ『竜の咆哮』のリーダーだ。こんな試験スパっとクリアしてやるぜ。気合入ってンでそこんとこヨロシク。」
名称:クラッド 年齢:23歳
種族:人間
職業:戦士
状態:平常
〈レベル:20〉
HP:127 MP:97 腕力:67 体力:56 敏捷:47 知力:50 魔力:46 器用:42
〈スキル〉
運搬:Lv2、軽業:Lv4、危機察知:Lv3、空腹耐性:Lv3、拳闘術:Lv1、槍技:Lv1、槍術:Lv4、恫喝:Lv3、登攀:Lv3、気力操作
〈称号〉
なし
〈装備〉
上質の鋼鉄の槍、岩石牛の甲鎧、岩石牛の腕甲、大蜘蛛のブーツ、石蜘蛛の外套、自然治癒の腕輪・微
フリーオン
「私はフリーオン。Eランクパーティ『樹海の目』のリーダーです。」
名称:フリーオン 年齢:49歳
種族:ウッドエルフ
職業:精霊使い
状態:平常
〈レベル:26〉
HP:71 MP:233 腕力:36 体力:34 敏捷:60 知力:91 魔力:111 器用:69
〈スキル〉
弓術:Lv1、採取:Lv2、栽培:Lv4、邪悪感知:Lv3、樹木魔術:Lv3、植物知識:Lv7、眠気耐性:Lv3、精霊魔術:Lv5、土魔術:Lv3、水魔術:Lv4、薬草知識:Lv4、精霊の加護、魔力操作、森の子供
〈装備〉
黒斑楡の杖、赤猿の胸当て、森蜘蛛糸の服、森蜘蛛糸の外套、産水の指輪
金髪イケメンのスピード重視剣士にヤンキー槍使いと地味な精霊使い。この3パーティー+aと俺達が一緒に調査をするのか。
アマンダ
「あ、次は私か。アマンダよ、よろしく♡」
アマンダの挨拶にクルスのパーティーを除いてクラッドとフリーオンのパーティーがざわつくけど無理もない。ただ単にフランに付いて来ただけだしな。って、こっちに笑顔で手を振らないでくれ。余計なやっかみを生むからッ!!
フラン
「私はフラン。Dランク。好きな物はカレー、よろしく。」
この世界の住人にカレーとか知らないだろ。
クラッド
「フン・・・やっぱりテメェだったか・・・ギルマスに取り入ってランクアップさせてもらった自称Dランクのガキっつぅのはよッ!!」
フランの挨拶に苦笑いしているとクラッドが近付いて槍の矛先をフランに向けてそう言い放つ。まあ無理もない。何せぽっと出のDランクだし。こんな小娘が自分達より上位ランクなのが許せない彼の心情は当然だろう。
クラッド
「本当意味分かんねーぜ・・・Eランクが受ける試験にAランクのババァとギルマスお気に入りの自称Dランクのガキが一緒なんてよォッ!」
おいおいコイツ死んだわ。
アマンダ
「大丈夫よ~怒ってないわよ~♡」
クラッド
「何だゴルァッ!?ちょっとあの世見えってんぞ!?あっマジすいませんでしたァァアアッ!?」
一瞬で背後を取った黒い笑顔のアマンダに振り返った瞬間で上体を後方に反らした状態で顔面アイアンクローされるクラッド。メキメキと嫌な音が聞こえるんですが・・・それに血が出てる。
クラッド
「ハァハァ、だが・・・コネで昇格した様な奴は俺は認めねえからな・・・」
フラン
「コネじゃない。」
クラッド
「フン!遠足気分のガキは家に帰って
あっ、コイツ知らないとは言えフランのタブーを踏みやがった。
フラン
「・・・お母さんは死んだ。だからいない。」
クラッド
「・・・チッ!」
フランの言葉に一瞬唖然となったクラッドは舌打ちをしてパーティーメンバーの元へ戻る。流石にそこまで狂犬じゃない様だ。
クルス
「アマンダ様は特別参加の立会人に過ぎない。緊急時のフォローをしてもらう程度だ。彼女が本格的に参加したら瞬く間に踏破してしまい、君達の試験にならない。では説明に移らせてもらう。」
クルスから説明でアレッサ冒険者ギルド管理下の攻略済みダンジョン『蜘蛛の巣』を調査。同時に道中遭遇する魔獣を間引きながらダンジョンコアルームで生成される魔鉱石の回収を行うそうだ。
クラッド
「ハッ、脅威度Fランクの魔獣だろ?余裕で殲滅させちまうかもしんねーな。」
クルス
「ダンジョンは魔獣の魔力を少しづつ貰って動力源にしている。殲滅は止してくれ。まあ6層まであるダンジョンだ、簡単にはいかないだろうがね。」
事前にギルマスから聞いた説明だと、ダンジョンマスターが居なくなった攻略済みダンジョンは大幅な制限が掛かるが普通の人間でもダンジョンコアを操作して多少の魔獣や鉱石等の資源を生み出すのが可能。アレッサギルドは『蜘蛛の巣』を管理して定期的に冒険者を派遣して魔獣の間引きと資源回収で収入源にしてるそうだ。
刃王剣十聖刃
(その内ゴブリンダンジョンも似た様な感じになるんだろうな。)
だがそんな利益を生む半永久無限資源生成機となったダンジョンを欲しがる国や組織も少なくないので気が抜けないそうだ。まあ表立った戦争が無いだけマシだろう。
クルス
「話しは以上だ。ここから『蜘蛛の巣』まで半日は掛かる。早速出発しよう。」
クルスの説明が終わると同時に俺達は攻略済みダンジョン、蜘蛛の巣へ出発する。
‐数時間後 蜘蛛の巣前‐
すったもんだの末に出発した一行は、半日掛けて蜘蛛の巣へ到着した。道中大変だった。主にクラッドがフランに突っかかったり、それが失敗した様を笑ったアマンダにババァと言ってシバかれる。それを繰り返しながら目的地に着いた頃には夕方となっていた。
クルス
「君達が一々諍いを起こすから予定より大分遅れてしまった。今晩はここで野営。明日早くにダンジョンへ入る事とする。各々食事と寝具は準備してあるな?」
クルスの言葉に特に何もしていないフランは解せぬといった顔をし、アマンダは苦笑い。クラッドは何度も顔面アイアンクローを受けて包帯がまかれている。そして野営の準備を終えた後、夜の見張り番の話でアマンダを除いて最初に俺達で次にクルスの紺碧の守り手、クラッドの竜の咆哮、フリーオンの樹海の目の順番で決まった。
クラッド
「Aランク様は見張りなしかよ。」
クルス
「見張りも評価の内だ。それに彼女に任せたら試験にならんだろ。余りアマンダ様を頼るな。」
そりゃそうだ。Aランクなんて言う規格外に手を出されたら、スーパーイージーだ。むしろ、邪魔なくらいだ。アマンダはいざと言う時の保険程度に思っておいた方が良い。
アマンダ
「ごめんね~」
クラッド
「チッ!」
そしてそれぞれが自分達の建てたテントへ戻る。俺達はその中央にある焚火の傍で見張りをする。
アマンダ
「フランちゃあぁぁあん!見張りとか他の男共に任せてあっちで一緒に寝「遠慮する。」ああん。」
案の定アマンダが寄って来るがフランはキッパリと拒否して見張りに着く。
‐数十分後‐
暫く火の晩をしていると足音を立てながらクラッドがやって来た。
フラン
「何?」
クラッド
「コネでDランクになったフランさんよ、テメーみてぇなガキに見張りが出来んのかよ。」
フラン
「大丈夫、出来る。それにコネじゃない。」
クラッド
「ふーん・・・じゃあ俺とちぃと
フラン
「・・・・・・」
刃王剣十聖刃
『フラン、相手しなくていいからな。この依頼は俺達の信用と実績を得る為に来てるんだ。態々問題を起こす必要はないからな。』
クラッド
「オイオイ、そんな大層な剣を腰に差してるクセにビビってんのかよ?それともその剣は玩具の剣か?だったらそんな
おいバカ止めろッ!確かに前世だと実態物は玩具だったけど・・・俺をバカにする発言にフランの耳がピクピクと動き、ゆっくり立ち上がる。あーあ、もう完璧に
フラン
「それは聞き捨てならない。分かった・・・軽く揉んでやる。」
クラッド
「ヒュ~、言うね~」
刃王剣十聖刃
『フラン、本当に良いのか?』
フラン
『師匠をバカにされた。思い知らせてやる。』
クルス
「ほう、模擬戦か。お手並み拝見だな。」
アマンダ
「ママ応援するわよ!フランちゃあんッ!」
真っ先にアマンダが止めに入るかと思ったけど、応援する側なのか。そんで誰も止めないんだな。
バルツ
「クラッドの兄貴!あのガキに現実を教えてやってくれッ!」
クラッド
「おぉよッ!あのガキ・・・絶対ハリボテのDランクだ。化けの皮引っ剝がしてやっぜッ!コネで昇格とかセコいマネは許さね・・・!ってよォ・・・ッ。俺の中の
バルツ
「流石クラッドの兄貴ィィ!!かっけェェェッ!!」
ビクトル
「やべェエッ!!」
ゲンネル
「しびれるゥゥゥッ!」
クラッドのカリスマ?漢気?に感激して叫ぶクラッドのパーティーメンバー。ってか子供にしつこく突っ掛かるのはセコくないのか?
刃王剣十聖刃
『フラン、一応魔獣が来ても分かる様に風と土の魔術結界を張っておこう。見張りをサボるといけないしな。』
フラン
「分かった。」
そしてフランは呪文を唱えて魔術を発動する。
フラン
「ウィンド・ゾーン、アース・ゾーンッ!!」
このウィンド・ゾーンとアース・ゾーンは風と土魔術の結界で基点から任意の範囲を半球形に覆い、空中から地中まで一定の範囲内に入って来た敵を感知できる。
フリーオン
「なッ!?二属性の魔法ですってッ!?」
クルス
「魔剣士・・・にしてもすごいな・・・」
クラッド
「ん?お前何かやったか?」
フラン
「見張りの仕事。」
クラッド
「フン?まあいい構えろや。」
クラッドの言葉にフランは鞘から俺を抜いて構える。
クラッド
(剣・・・ね。俺はこの槍で今まで喧嘩した同ランクの奴にゃ負けた試しがねェ、その中には剣術使いが何人も居た。このリーチの差を覆すにゃ相当な実力差がねェと無理よ。恥知らずのコネガキには剣より槍の方が圧倒的に強ェって事を教えてやるぜッ!)
互いに武器を構えて少し経った時、先にクラッドが動く。顔面への全力突きを弾き、そこから繰り出される連撃をフランは的確に防ぐ。するとクラッドが一歩下がり、穂先が一瞬で手元に行く。
クラッド
「槍技!ダブル・スピアッ!!」
バルツ
「出たッ!兄貴の十八番ッ!」
クラッドが放った二段突きが再びフランの顔面に迫るが、上体を左右に少しずらして回避する。
クラッド
「なッ!?2発とも避けただとッ!?チィ、逃がさねぇ!!槍技、パワー・スイングッ!!」
クラッドは槍を振るいフランを吹き飛ばそうとするが、フランは高跳びの要領で避ける。そこから連続で突きを放つが、全て避けられてフランには当たらない。
クラッド
「クソがァッ!?何で当たんねぇッ!?」
フラン
「息上がってる。」
クラッド
「ッ!!」
連続で繰り出される中の一撃にフランは足で柄の部分を強く踏んで槍を地面に突き刺して動きを止める。そして柄を伝って走り、回し蹴りを頭に叩き込む。そのままクラッドは倒れ伏した。
フラン
「見たか、これがスーパー凄い剣の力ッ!!参ったかッ!!」
刃王剣十聖刃
『えーと、フラン?
フラン
「ハッ!それはうっかり。」
そんで峰(剣の腹)打ち?でクラッドは完全に意識を失い、パーティーメンバーに運ばれていった。まあスキル共有でフランの能力値アップしてるから間違ってはないか。
刃王剣十聖刃
『とは言えこれでケチや突っ掛かる奴は無くなったな。』
フラン
「ん、模擬戦楽しかった。」
さて、気を取り直して見張りの続きを―――
アマンダ
「すごいわ~中々やるじゃないフランちゃん!良かったら私とも模擬戦してみなぁい?」
フラン
「ッ!アマンダと模擬戦?」
しようと思った時、アマンダが模擬戦の申し出をフランに言う。ただ、彼女の顔には少し違和感がある。いつも通りの柔和な笑みであるがその眼は笑っておらず、獲物を見つけた猛禽類其の物であった。けど
アマンダ
「私、緊急時とかじゃないと戦闘に参加できないじゃない?このまま何もしないと退屈で肩が凝っちゃいそうで。」
フラン
「・・・分かった、受けて立つッ!その代わり私が勝ったら二度と付き纏わないで。」
アマンダ
「ッ!凄いわ、勝つつもりなのね!いいわ!じゃあ私が勝ったらそうね・・・ママって呼んでもらおうかしら。」
フラン
「ッ!?そ、それは負けられない。」
見事に墓穴を掘っちゃったな・・・そして2人は距離を取って構える。クルス達は2人の模擬戦を観戦する。
フラン
『師匠、援護はしなくていい。自分の判断で戦ってAランクに何処まで通用するか試してみたい。』
刃王剣十聖刃
『分かった。フランが心から必要だと思わない限り俺達は手を出さない。フラン自身の全力で戦って来いッ!!』
フラン
「んッ!」
アマンダ
「準備はいーい?フランちゃん。」
アマンダがそう言うと腰に手を回して武器を取り出す。
フラン
「鞭?」
アマンダ
「珍しいかしら?天龍髭の魔鞭*2・・・長年の相棒よ。じゃあいくわよ!先ずは小手調べ。」
フラン
「ッ!」
振るわれた鞭をフランはギリギリ避けるが、鞭の先端が頬を掠めて血が流れる。そして何度か鞭を振るわれたが、フランは避けつつ接近する。
アマンダ
「そ~れッ!」
フラン
「ッ・・・!!」
横薙ぎに鞭が迫り、フランは防ごうとするが野生の勘が警告を上げ、それに従ったフランは姿勢を低くして避ける。鞭は普通の武器と違って受け止めても回り込んで攻撃を受けるし、逆に絡め取られて
アマンダ
「じゃ
その言葉と同時に一段と速くなった鞭が嵐の様な猛攻でフランに迫る。戦闘中で気付かなかったが、意識が回復したクラッドはフランとアマンダの激戦を見て唖然としていた。
刃王剣十聖刃
(アマンダから一切魔力の流れを感じない。鞭技や魔術を使えば少なからず魔力の流れを感じ取れる。だが彼女は通常技の鞭技、純粋な技量だけでこの実力・・・これでまだ本気じゃないのが恐ろしい。)
だがフランもこの猛攻の中で最少の動作で避けられる様になった。勝負はまだこれからだッ!
フラン
「ハアァァァッ!」
フランは岩場に壁蹴りの要領で勢いを付けてアマンダに迫るが、鞭の引き戻しが速く、攻撃を止めて回避する。惜しい、もう少しで剣の間合いだったにッ!
アマンダ
「危ない危ない、このままだと一太刀入れられそうね。ちょっと本気だすわよ~ッ!」
一切感じなかった魔力の流れが天龍髭の魔鞭に伝導されたッ!!
刃王剣十聖刃
『フラン、今まで以上に気を引き締めろッ!!』
フラン
「んッ!」
アマンダ
「鞭技、蛟撃ちッ!!」
フラン
「あぶ・・・ッ!?」
すると鞭が意思を持っているかの如く追り来る。フランは回避に専念して如何にか当たらずに済んでいるが、手元の魔力操作でこの動き、やっぱりAランクはトンデモないなッ!!
アマンダ
「フランちゃん流石だわ・・・ッ!これ初見殺しの技なのよ。避けられたのは久しぶりだわッ!」
変幻自在に放たれる蛟撃ちをフランが躱す度に周囲の木々や岩を一瞬で粉砕する。これじゃあジリ貧だ、体力が尽きれば確実に一撃で倒されるッ!そして恐れていた事が現実となり、フランの脇腹を鞭が僅かに抉り、血が舞う。
フラン
「カハッ!」
刃王剣十聖刃
『フランッ!!』
僅かに動きを止めてしまったフランに追撃が迫る。フランは致命傷こそギリギリ避けるが、身体に傷が増えて更に血が舞い、装備の所々が赤黒く染まる。
フラン
「まだ、まだ・・・ッ!」
アマンダ
「(ここが止め時ね。フランちゃん、貴女はAランクの私に良く戦ったわ・・・)これで決めるわッ!」
放たれた止めの蛟撃ちが迫る。フランッ!
フラン
「負けない・・・絶対に、勝ってみせるッ!!!」
その叫びと同時にフランは剣を振るう。そして鞭と剣がぶつかった瞬間、俺は風に包まれて弾けると
アマンダ
「剣が変わった?」
フラン
『・・・師匠。』
風双剣翠風
『翠風が勝手にフランと戦いたいって言ってるんだ。なら使ってやれ。』
フラン
『でも・・・『このままだとアマンダをママって呼ぶ羽目になるぞ?』ハッ!』
戦いに夢中で忘れてたなこれ。まあ仕方ないか。
フラン
『分かった、なら遠慮なく使うッ!』
風双剣翠風
『おうッ!』
アマンダが剣の変化に驚いてる隙にフランは猿飛忍者伝をライドブックホンダナーから取り出して開く。
音声が鳴り終わった後、ワンダーライドブックを閉じてハヤテシェルフに装填。背後に巨大な猿飛忍者伝ワンダーライドブックが現れる。そして風双剣翠風を2本の剣に分離する。
『猿飛忍者伝!双刀分断!壱の手、手裏剣!弐の手、二刀流!風双剣翠風!翠風の巻!甲賀風遁の双剣が、神速の忍術で敵を討つ!』
首に気流を操り、体術を加速させるマフラー、ブラストラッパーを付けた風の剣士。
へと変身した。突然剣が変わっただけではなく、姿まで変わった事にアマンダ達は驚く。
剣斬
「必ず勝つッ!」
剣斬が宣言すると同時に駆け出し、アマンダに接近する。それに気付いて意識を切り替えたアマンダは再び蛇撃ちを放つ。そして直撃する瞬間、鞭が逸れる。
アマンダ
(風を纏って攻撃を逸らしているッ!)
自身の攻撃が逸らされている事に驚くも猛攻は続き、剣斬は分離した風双剣翠風で攻撃を捌きながら接近していく。けど出血多量の状態で何時倒れてもおかしくない。
風双剣翠風
『強引にでも自分のペースに持って行けッ!』
剣斬
「分かってるッ!風魔術、ウィンド・フットッ!分割思考ッ!!」
風双剣翠風で強化された機動力を上げる風魔術と、今まで使わなかった分割思考を同時詠唱しているッ!?あれだけ頭痛がするから嫌だって言ってたのに・・・成長したんだな!
アマンダ
「楽しいわねフランちゃん!でも・・・今度こそ決めるわッ!!」
アマンダの放った蛟撃ちが迫り、直撃する・・・だが今の剣斬は止められないッ!
剣斬
「グッ!風魔術、エアバーストッ!!」
自分の背に風魔術で圧縮した空気を打ち出して強引に加速し、顔を顰めながら剣斬は前進し続ける。風双剣翠風で強化された状態なら鞭の引き戻しは間に合わない。アマンダは無防備だッ!
剣斬
「ヤアァァァッ!」
猿飛忍者伝!ニンニン!翠風速読撃!ニンニン!
シンガンリーダーに猿飛忍者伝ワンダーライドブックを読み込ませ、必殺技を発動する。二刀流モードの風双剣翠風の刀身に風のエネルギーを纏わせて放つ疾風剣舞 二連でアマンダに斬り掛かる。
アマンダ
「風魔術、ウィンド・シールドッ!」
甲高い音と共に、一撃が防がれた剣斬は高く弾き飛ばされる。だが予想通りだッ!
猿飛忍者伝!ニンニン!翠風速読撃!ニンニン!
剣斬
「翠風速読撃ッ!!!」
アマンダ
「ッ!?」
防がれた時に剣斬はもう一度分割思考で必殺技を発動させ、風のエネルギーを纏わせて発動待機させてたライダーキックを放つ。完全に意表を突かれたアマンダは防御が間に合わず、ライダーキックが炸裂する。落下速度も加えた一撃だが、大爆発したけど・・・死んでないよなッ!?
アマンダ
「ふぅ、凄い・・・ここまでとは思わなかったわ。」
風双剣翠風
『ゑゑゑッ!?直撃したのに無傷ッ!!??』
爆炎の中から光の膜に包まれたアマンダが立っていた。ウッソだろ、全力のライダーキックを直撃させたんだぞッ!?
フラン
「無念・・・」バタッ!
そして出血多量で意識が朦朧とし、肉体の限界を迎えて変身解除されたフランはその場に倒れて気を失った。ヤッベッ!?回復を―――
アマンダ
「フランちゃんッ!ごめんなさい、許してね。ちょっとやりすぎちゃったわッ!」
行おうとした時、倒れたフランにすぐさま駆け寄ったアマンダが取り出した2本のポーションをフランに振りかける。ってか、ソレって懐事情で買えなかった高級ポーションじゃんッ!?
アマンダ
「ちゃんと喰らって上げたかったんだけど、私の固有スキル〈精霊の寵愛〉*3は勝手に発動しちゃうのよ。」
成程、それで翠風速読撃が通じなかったのか。こんなズルい固有スキルがあんのかよ・・・とは言え爆炎で火が木に移っちゃったな、後で消火してくれてるクルス達に感謝と謝罪をしないとな。
刃王剣十聖刃
『しっかし翠風が勝手に手を貸すまで手加減してたアマンダを本気にさせて鞭技、風魔術を使わせたんだ。本当にお疲れ様、フラン。』
今は少しでも休んでくれ。見張りはクルス達が変わってくれるだろう。
‐フランside‐
???
「・・・ラン・・・フラン、私の可愛いフラン。」
暖かい手の感触に朧気に眼を開けるとそこには私の頭を膝に置いて頭を撫でる死んだ筈のお母さんがいた。
フランのお母さん
「黒猫族の・・・貴女の未来の為・・・頑張るからね。」
フラン
「にゅ、うにゅ・・・お母さん・・・」
私はお母さんに手を伸ばそうとした時、意識がハッキリとしていく。
‐フランside END‐
アマンダ
「気が付いた?」
フラン
「・・・アマンダ?」
刃王剣十聖刃
『おぉ、起きたか!2時間程気絶してたけど大丈夫か?』
フラン
『師匠・・・』
フランは起き上がろうとした時、アマンダがそっと止める。
アマンダ
「良いのよ、まだ横になってて。見張りはクルス達がやってくれてる。大丈夫よ。」
フラン
「でも・・・」
アマンダ
「傷は塞がったけど疲労は残ってる筈よ。子供何だから甘えられる時は大人に甘えときなさい。」
刃王剣十聖刃
『アマンダの言う通りだ、お言葉に甘えとけ。』
その言葉を聞いたフランは暫く横になって星空を見ながらアマンダと話す。
フラン
「アマンダはとても強かった・・・」
アマンダ
「良い線いってたわ。」
フラン
「でも気を失った。負けは負け。」
アマンダ
「ふふふ、潔いわね~・・・約束は覚えてる?」
フラン
「・・・ハッ!!!そうだった・・・」
約束という言葉に反応してガバッと起き上がるフラン。そして約束は守りたいけど言いたくない気持ちで鬩ぎ合っているとアマンダにそっと抱きしめられる。
アマンダ
「ふふ!ちょっと虐めちゃったかしらね。分かってるわ、貴女の中にちゃんと「お母さん」がいるものね・・・あなたのお母さんに並べられると思ってないし、すぐに信じてもらえるとは思ってないけど・・・私は何時だって貴女の味方よ。いつでも頼ってね。」
フラン
(良いにおい・・・)
何度か〈虚言の理〉でチェックしたけどアマンダのフランに対する言葉に嘘はない。これが『子供の守護者』か・・・何か妬けるな。
‐翌日‐
フラン
「昨日は森の傍で爆発させてごめんなさい。」
クルス
「いや・・・まあ、あそこまで白熱するとは俺達も考えが及ばなかった。皆・・・連帯責任って事で。」
フラン
「見張りもありがとう。」
クルス
「気にするな。」
翌日の朝、クルスに模擬戦で起きた二次災害の謝罪と見張りを変わってくれた事への感謝をする。昨日は本当にクルス達にお世話になったからな。ってか何か傷だらけになってないか?
フラン
「ん・・・傷?」
クルス
「ああ、あの後皆の闘志に火がついてね。アマンダ様に挑んだんだが・・・君程は保たなかった。」
クルスが顔を向けた先には傷だらけのクルスのパーティーメンバーやクラッド達の姿があった。
クルス
「噂通り凄い腕だ。今日のダンジョン調査、よろしく頼む。」
フラン
「ん、頑張る!」
‐蜘蛛の巣・入口‐
クルス
「知っての通り、このダンジョン『蜘蛛の巣』はアレッサギルドが管理している。入口はギルド幹部か許可の降りた冒険者しか通れない。」
クルスが説明しながら門の横にある装置に自身のカードを翳すと鉄格子の門がゆっくりと開かれる。そしてクルスの号令と同時にダンジョンへ入っていく。
刃王剣十聖刃
『さて、試験クリアして次のダンジョンの通行書をゲットだッ!』
フラン
「んッ!」
俺達もそれに続き、『蜘蛛の巣』の奥へ進む。
第7話END
次回「スパイダートラップ」