仗助は杏に連れていかれて、
遥とこはね、みのりと出会った。
「こ、この人たちが…」
「そうだよ!こはね~!待ってたよ!今日もカワイイな~!
それに、遥に、みのりちゃん!」
「花里みのりですっ!よろしくね!仗助くん!」
「桐谷遥です。よろしくね。仗助くん」
「それじゃあ、今日は、楽しもうね!」
「お、おう…」
「それじゃあ、仗助くんの歓迎会に、レッツゴー!」
「おっ、おーっ!」
ここは、杏のお父さんが経営しているカフェだ。
「この新メニューのバナナ&マンゴーパフェ、
すっごく、美味しいよ!
しかも、高校生でも手が届くようなお値段だよ!」
「そ、そうなんすか…あの…杏さん、つかぬことを、
聞いてもイイっすか…?」
「どうかしたの?仗助くん?」
白石杏は、今、パフェをスプーンで一口掬い、
それを、仗助に差し出した。
要は、あ~ん、して、の状態だった。
「なんで、俺にスプーンを差し出すっすか?」
「え?仗助くんに、食べさせるためだよ?」
「じ、自分で食べるっすよ!」
誓って言うが、仗助は、杏と付き合っていない。
こはねやみのり、遥とも付き合っていない。
杏と仗助は、ただのクラスメイトである。
みのりが、仗助の分にと、
スプーンで、パフェを掬い、そのまま、仗助に差し出す。
「仗助くん!わたしからも!」
「えっ?みのりさんまで!?」
「だって~仗助くん!カッコいいもん!」
わからない…何でだー!
なんで、この女の子たちは、俺を狙っているんだ!?
東方仗助は、この4人に、
白石杏に、小豆沢こはね、花里みのりに、
そして、桐谷遥に狙われていた。
いくら、恋愛経験が乏しくて、疎い仗助が、
ここまで、隠しきれないほどの、好意を向けられている。
自分は、どうしたらいいのか、一切わからなかった。
「仗助くん!はい!」
「こ、こはねさん!?」
「ねぇ、仗助くん、食べさせてあげる!」
「は、遥さん!?」
「ねぇ、誰を選ぶの?」
「ちょっと待って!なんで、俺の争奪戦になっているっすか!?」
「だって、カッコイイから、彰人や冬弥よりも」
「でも、仗助くんは、わたしの仗助くんだよ?」
「み、みんなには、仗助くんは、渡さないよ!」
「仗助くん、イケてるし、優しいから、付き合いたい」
「そうそう、彰人や冬弥と違って、紳士だし、
他の男子たちと大違いだし!
この前なんか、趣味の話をしていても、
ちゃんと、真面目に聞いて、リアクションもしてくれるし」
「話していて、楽しい男子って、ポイント高いし!
彼氏にするなら、断然、仗助くんね!」
(いや待て、俺、シブヤの街にやって来てから、
まだ、数週間しか、経っていないのに、
どーして、美少女たちに、好意を向けられているっすか!?
頭がグレートにオーバーヒートっすよ…こりゃ…)
「ねぇ、今度、デートに行かない?
私と二人っきりで!」
「わたしだよね?」
「もちろん、わたしとだよね?」
「私と一緒にデートしてみる?」
「あの…もう、夕方なんで、お袋に怒られたら、
アレなんで…後、次はもうちょっと、和やかに、
お茶が出来たらイイっすけど…」
仗助の希望は、きっと、叶わないだろう。
恋する乙女は、強く逞しく、凛々しく、
そして、淑やかだから。
彼女たちは、手を変え品を変え、ありとあらゆる手段で、
仗助という、たった一人の男を、奪い合うのだった。
仗助と結ばれる未来の花嫁は?
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白石杏
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小豆沢こはね
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花里みのり
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桐谷遥