仗助と杏と遥は一緒にクレープを食べた。
「二個目なんだけどハハッ」
「食べきれなかったら、俺が食ってやるぜ」
「あげませーん」
「俺、今日、焼きそばパンしか、
食ってねえから、マジお腹空いてるんだよ~」
遥は仗助の口の前にクレープを差し出した。
目をぱちくりした仗助だったが
「あげる」と言われたような気がして1口齧った。
嬉しそうに食べる仗助を優しく見守る杏と遥。
「付いてるよ」
「おっ、すまねえな」
仗助の口端には生クリームが付いていて、
杏が人差し指で拭ってペロリと舐めた
「そこは謝るんじゃなくて、ありがとうって言うのよ」
「二人ともありがとう!」
「「どういたしまして」」
ふふっと、声に出して笑う二人に、
状況を上手く掴めなくて顔を傾ける、仗助だったが、
遥と杏が楽しそうにしている様子を見て深く考えなかった。
「そういえば仗助、勉強大丈夫なの?」
「……う、うっす」
「なーにがうっすよ、どうせまた赤点取りそうなんでしょ?」
「流石っすねよくご存知で、ははは…
転校前は、そんなに、赤点取ってなかったっすけどね~」
杏はテーブルに頬杖をついて呆れた口調で仗助をからかった。
図星をあてられ、目を泳がす仗助の額には薄ら汗が滲む。
「私が教えてあげよっか?」
「い、いいんすか」
「うん」
遥が柔らかい口調で言うから仗助は、遥がまるで天使のように思えた。
ほっと息をつく仗助に遥は下から覗き込んだことで自然と上目遣いになる。
「ただし!」
「ただし…?」
「私の事、遥さんじゃなくて遥って、
なるべく、呼び捨てで呼んで欲しい」
「そんなことでいいんすか?」
遥の耳が赤くなっていることを杏は見逃さなかった。
「じゃあ、アタシからも、勉強教えてもいいよ?」
「大丈夫っすか?杏?」
「だ、大丈夫よ!こはねから、勉強を教わっているからね!」
「わかったすよ…じゃあ、杏、遥!
俺に勉強教えてください!」
「でも、宮益坂女子と神山って、
勉強のカリキュラムが違う気が」
「まぁ、だいたい、一緒な気がするから、
問題ない気がする」
「は、はい」
こうして、杏と遥は、仗助の勉強を見ることになった。
「じゃあ、早速始めるけど、
仗助くんは、文系と理系、どっちが、好き?」
「う~ん、どちらかというと、文系よりっすね…」
「じゃあ、国語や漢字の読み書きをしよう」
「う、うっす」
こうして、三人で国語の勉強をするのだった。
「仗助くん、大好き、彰人や冬弥と違って!」
「仗助くん、大好きだよ、誰よりも」
「えっ…えっと…い、いきなりっすよ…」
またもや、仗助は困惑する。
なぜ、こんなにも、女の子たちに、好意の目を向けられるのか、
よくわかっていない。
仗助と結ばれる未来の花嫁は?
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白石杏
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小豆沢こはね
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花里みのり
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桐谷遥