怪獣の育成をヤプール人に頼まれたけどその目的がウルトラマンゼロを倒すとか無理ゲー過ぎる   作:多趣味の男

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第一話 やっほいヤプールだぁ

ウルトラマン....円谷英二(つぶらや えいじ)が作り出した特撮作品であり怪辻 物間(あやつじ ものま)が愛してやまない最も大好きなコンテンツである。

 

物間が好きなのはウルトラマンもだがそれ以上に怪獣を愛していた。

多種多様の形や種族、そして何よりウルトラマンと戦い最後には爆発して散る様は一種の芸術作品と言っても良い。

 

子供の頃に見てから全てのシリーズを見ている。

勿論、現在放送中のデッカーも視聴済みだ。

僕がバイトに勤しんでいるのもウルトラマンのBlu-rayを買うお金を貯める為に他ならない。

 

その為だったらどんな苦行にも耐えられる。

バイト中、先輩にいびられようがクレーマーに怒鳴られようが関係ない。

全ては愛すべき怪獣がきれいに動く円盤(DVD)を手に入れる為であった。

そんなある日、一人の宇宙人との出会いが物間の人生を大きく変えることとなる。

 

 

それは突然だった。

バイト終わり家に帰ろうと歩いていると突如、目の前の空間にヒビが入り砕けた。

 

現れたオレンジ色の空間の中から紫色で身体に金色の模様が入った怪人が現れた。

その怪人が物間を見ると言う。

 

「君が"怪辻 物間"(あやつじ ものま)だな?」

「...........」

「怖くて声も出ないか?当然だな私は宇宙人なのだから...」

「............」

「先ずは自己紹介をしよう私の名前は"リベルシュ"....実は君に話が」

 

「ヤプール人来たぁぁぁぁ!!いやっほぉぉぉい!」

「ファッ?へっ?」

 

物間の予想外な反応にリベルシュは戸惑う。

「やっぱりいたんだ宇宙人!しかも!ヤプール!異次元人ヤプールじゃないですかぁぁぁ!

やっべ、しかも巨大化前の貴重な姿やん!写メして良いですか?写メ!....うわぁぁ本物だぁぁ!」

「いや、あの...落ち着いてくれ!私の話を...」

 

「あれ?てか貴方、原作に出てないヤプール人ですよね?他媒体でも聞いた事の無い名前ですし...てかヤプールがいるってことはウルトラマンいますよね?えっ?もしかして超獣とか持ってたりするんですか?ちょっと見せて貰ったり....」

 

「良いからちょっと黙れぇぇぇ!」

 

物間の息をつかせぬ質問攻めにリベルシュの我慢が限界に達して吠えた。

その声で物間も一度落ち着く。

 

「はぁはぁはぁ.....」

「大丈夫ですか?....えっと、リベルシュさん。」

 

「あぁ、何処まで話したっけ?」

「いえ、まだ何も聞いてませんよ?」

「そうか...では単刀直入に言おう。

君は怪獣が好きかね?」

「えぇ、まぁウルトラマンを見てるのもそれが目的みたいな所がありますからね。」

 

"怪獣"、ウルトラマンと戦う敵でありながらその生態系や特徴、造型美には惚れ惚れする箇所が多数ある。

色んな方向からのアプローチやテーマで生まれた怪獣を眺めてウルトラマンと戦う映像を見るのが物間が最も楽しみにしている習慣だった。

 

「その怪獣を"自分の手で育て造り上げられる"と言ったら君はどうする?」

"怪獣を自分手で育てる"...そんな事、一怪獣ファンである自分にとっては願ったり叶ったりの要望だった。

「.....それはとても魅力的な言葉ですね。

怪獣ファンであるオタクなら誰しも一度は夢見る光景ですよ。」

 

「それが現実になる機会を今君は手にしている...さぁどうするかね?」

答えなんて"1つ"に決まってる......

 

「勿論"イエス"ですよ。

僕は貴方を含めたウルトラマンの怪獣や怪人、そして宇宙人が好きなんです。

それをこの手で育て作れるなんて断る理由がありませんよ。」

「良かった...ではこれを君に上げよう。」

リベルシュは異次元の中から1つの装置を物間に与えた。

大きさはスマホよりも少し大きく分厚い。

正面には画面がついており底部には"三つの穴"が空いていた。

「これは"モンスギア"と呼ぶ装置だ。

これを使うことで怪獣を操作することが出来る。」

そうして今度は円柱上の銀色のソケットの様な物を複数個取り出し物間に与えた。

「これは"モンスインジェクター"と呼びこれに怪獣を保管する機能がある。

詳しくはまた後日説明しよう。」

 

「分かりました頂きます。」

「では、今日はこれで失礼させて貰う。

.....あぁ、それと良い忘れていたが最終目標は"ウルトラマンゼロを倒す"事だ。」

 

「........は?」

「それではまた」

「いや、ちょっと待て!今、ウルトラマンゼロって言ったよな....おい....おーーい!」

物間の絶叫もむなしく砕けた次元は修復されて元の日常に戻ってしまった。

手に持っているモンスギアとモンスインジェクターが今の出来事が現実であると教えてくれている。

 

それにしても最後の最後に強大な爆弾を落としていかれた。

ウルトラマンゼロ.....ウルトラセブンの息子であり今なお強化が続いている化物ウルトラマン。

そんな奴を倒す怪獣を育てる?

 

.......いや流石に無理だろ。

だってゼロだよ?最新作に出る度に素だと強すぎてヤバイから何らかの弱体化をさせられる程の存在。

 

 

これがニュージェネ世代のウルトラマンならワンチャンあったがゼロだと話が別だ。

「ウルトラマンゼロ倒すとか無理ゲーやん」

 

 

 

これは怪獣大好きなウルトラマンオタクの青年がヤプール人と共にウルトラマンゼロを倒せる怪獣を育てる難易度ルナティックの無理ゲー物語である。

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