怪獣の育成をヤプール人に頼まれたけどその目的がウルトラマンゼロを倒すとか無理ゲー過ぎる 作:多趣味の男
【side ペダン星人】
偏屈三人集.....ベリアル帝国でそう呼ばれている三人のペダン星人がいる。
科学者としてとても優秀ながらもプライドが高く拘りも強い。
彼等の作る発明品は優秀な物が多いがベリアル陛下から命令がない限り仲間とは言え道具を与えたりすることは無かった。
そんな三人はパーティを早々に抜け出すと割り当てられた自分達の部屋に入る。
扉を閉めると盗聴盗撮防止の電波とノイズキャンセリング機能の付いた家具を起動させるとペダン星人の言語で我慢していた感情を張り上げた。
「「「千鳥たんに会えたぁぁぁぁぁぁぁ!!
いやっふぅぅぅぅ!!」」」
三人は喜びを全身を使って表現する。
「やっぱりいつ見ても可愛いなぁ千鳥たんはぁ!」
「生千鳥たん!....最高でごわす。」
「彼女に会えた....それだけで私の人生に意味があったのだと実感できる。」
何故、ここまで彼等は千鳥に好意を寄せているのか?
その一つが彼等の作り出したキングジョーの会話が盛り上がった点だ。
千鳥のキングジョーに対する知識や知見はペダン星人から見てもとても有意義なものであり尚且つ科学者である三人からすれば唯一まともに会話が出来る内容だったのだ。
そして、人間の容姿に体する醜悪も学んだペダン星人にとって美人でロボ談義の出来る者など早々見つかることの無い逸材だった。
では何故、それを表に出さないのか?
それは三人に残された唯一のプライド....千鳥にはカッコ良く見られたい。
それが千鳥に対するつんけんした態度の真実だった。
分かりやすく言えば千鳥と言うアイドルにお熱になっているオタクなのだ。
「それにしても心配したなぁ。
千鳥たんが超獣に襲われたって聞いた時は....」
「しかも、その犯人がバイト先の店長だと言うじゃないですか!」
「しかもしかも、千鳥たんの彼氏面をしたそうですよ。」
「「「極刑だな!」」」
「ですが、パラートが止めてくれて本当に良かった。」
「しかし、そうなると彼女に渡したキングジョーはやはり両方ともハイエンドモデルにした方が良かったんじゃないか?」
「そうだそうだ!
そうすれば彼女が怖い目に遭うことも無かったのに!」
彼等が千鳥に渡した二体のキングジョーには秘密があった。
口ではゴミと言ってはいるがこの二体のキングジョーはペダン星でも用意が難しいと言われている超高性能機....ハイエンドモデルの二機なのだ。(その中で一番と二番目の性能を持つキングジョー)
「だが、あれ以上の性能のキングジョーを作るとなると本国....何れはベリアルの腰巾着であるケイにバレてしまうぞ。」
「それがどうした!そんな事より千鳥たんの安全が第一優先だ!」
「いや、処分されるのは私なのだが....」
「「それで済むのなら安い犠牲だな」」
「お前達、一度道徳を学び直してこい!」
「だが、実際問題どうする?
千鳥たんから預かったキングジョーは見たが確かに損傷が激しかった。」
「あぁ、それにハイエンドモデルにした影響で大きくなったエネルギー消費についても見逃せない。
彼女のキングナースがあったから超獣二体を葬れたが持久戦は厳しくなるのではないか?」
「ふっふっふ....実は良き案があるのだ。」
そう言うと手に持っていた設計図を投影させた。
「これは....我々が本国から打診されて作ったキングジョー用の強化パーツではないか。」
「うむ!ペダニウムをふんだんに使った数々の武装を装備することでキングジョーの強化を図るプランだ。」
「だが、設計図があっても実際に物が無ければ意味がないのでは?」
「そこでこれを見よ!」
そうして映されたのはもう一つの資料だった。
「これは本国に送った強化パーツの一覧だ。」
「どれどれ....んん!?
我々が共同で開発した武装が無いではないか!」
「当然だまだ"送ってない"からな!」
「「何だって!?」」
「この作戦を指揮していた指揮官のことを覚えているか?」
「あぁ、プライドが高く傲慢でムカついたな。」
「最後には"地球人には醜悪な顔と性格の奴しかいない"とのたまっていたな。」
「うむ....故にムカついたから自信作だけは送ってやらなかった!」
「「やはり、お前は最高だ!」」
「あっはっは!そうだろうそうだろう。
つまりだ!
我々の自信作である"マルチペダニウムユニット"が丸々と此方に残っているのだ。
これを使って千鳥たんのキングジョーを強化しようと考えているが諸君らの意見を聞きた....」
「「異議なし!早速やろう!」」
「パーツをパクった私が言うのも難だがお主らそれで良いのか?」
「それで千鳥たんの安全が確保されるのなら問題はない!」
「あぁ、本国の奴等がどうなろうが知るか!」
「....それもそうだな。
良し!ではこの話についてはこれで終わりで良いだろう。
では、次の議題だが......千鳥たんの隣にいた
「「
「良し"満場一致"だな!
では早速キングジョーの強化を行おう!
あの男の処遇はその後だ!」
そう言うと三人のペダン星人は推しの千鳥の為にキングジョーの強化を行うのだった。
後に強化パーツを搭載したキングジョーの軍団を従えたペダン星人の指揮官がウルトラマンゼロに挑むが瞬殺されてしまうことになる。
しかし、そんな事は三人にとってはどうでも良く直ぐに記憶の中から消えてしまうのだった。
【side パラート+リベルジュ】
パラートとリベルジュは店長を連れて拷問室へと足を運んでいた。
拷問室から出て来たパラートにリベルジュが尋ねる。
「どうだった?」
「ぜーんぜん、収穫なしもいいところ。
やっぱり捨て駒として使われてたんだなあの男。
記憶も覗いてみたけど使われた神経ガスのせいで映像がぐにゃぐにゃしてて見れたもんじゃない。
声なんてもうヤプール空間ばりなカオスだったしね。」
「我々の生活する場所をカオスと表現されるのは些か不本意だが....」
「収穫があったとすれば指示したのが一人だと言うこととギリギリ見えた服装が軍服ぽかったって事だけ...」
「軍服....何処かの軍国国家出の宇宙人か?」
「それか、そう思わせる様にカモフラージュしたか。
つまり、何の手がかりも無いって事だね。
俺達を小馬鹿にするだけの実力は確かにあるよ。」
パラートは口では称賛しつつも内心ではイライラを募らせていた。
それが分かるからこそリベルジュは敢えて触れないように話を進めた。
「使われてたインジェクターの破片をグランデに調べて貰おう。
.....それであの男はどうする?
邪魔ならば処分も出来るが....」
「そんな野蛮な事はしないよww
それに処分したらその後の辻褄合わせが面倒だろう?
記憶を消去して近くに捨てておくよ。」
「....そうか。」
(流石はエリートと呼ばれた事のある男だ。
公私混同せずに物事を選択できる。)
「ってそんな簡単に逃がすわけ無いじゃん。」
「パラート!?」
「だってコイツ操られる前から盗撮とかしてんだぜ?
コイツの人生や遺伝子なんて残すだけ無駄無駄。」
「だっ...だが先程、お前は辻褄合わせが面倒だと.....」
「まぁね。
だから、肉体的には殺しはしないけど..."精神的"には殺す。」
そう言うとパラートは拷問室のパネルを操作する。
すると、さっきまで気を失っていた店長が絶叫を上げ始めた。
「なっ!?...何をしたんだ?」
「コイツの過去の記憶を改変した映像をループ再生させてるだけだよ。
具体的に言えば.......
"小学生の頃フルチンでランニングしている姿を全校生徒に見られて罵倒される"映像や、
"告白した女子がそれをバカにしながら周りに喧伝して親からバカにされる"映像。
更には"警察に色んな
「かなり残酷すぎないか!?
もう、最初の記憶の段階でトラウマレベルの映像だと思うのだが....」
「いいや、まだ足りないね。
丁度良いリベルジュ教えておこう。
一流の諜報員にとって必要な要素って何だと思う?」
「それは....潜入能力や交渉術だろう?」
「残念、正解は適度にストレスを発散できるサンドバッグを用意することさ!」
「おもっくそ私怨込もってるじゃないか!?」
「あはは!何の事は分からないなぁ!
あー、次いでに性的嗜好も変えておこう。
"若い女子"から"ガチムチマッチョの男性"に...それと二度と余計なことが出来ない様にカメラや他、映像を機器を見つけるとトラウマを再発し自殺したくなるようにプログラムを....」
「もう止めて!店長のライフは0よ!」
「あっはっは!この際だ俺達を小馬鹿にした異星人分のストレスも発散させて貰おう!」
「それに関しては完全に店長は関係ないではないかぁ!?」
こうしてパラートのストレス発散を受けた店長は記憶を消されて道端に放置されることとなり、目を覚ました直後にバイト先に退職届を出して夜の二丁目の街へと姿を消した。
彼がこの後どうなったのか?
我々には分からないが一つだけ分かった事がある。
パラートは"一流の潜入工作員であると同時に一流の拷問官"だと言う事だ。
彼にストレスを与え過ぎるのは危険だ。
だからグランデ....即刻、メトロン星人用のストレス発散アイテムの開発を.....
グシャ!!
グランデはリベルジュから提出された報告書を握り潰した。
「アイツはまともな報告書も書けないのか?」
眉間に寄っている皺を指でほぐしながらグランデはリベルジュの報告書を書き直して上に提出するのだった。
【キャラ紹介】
『ペダン星人....偏屈三人集』
千鳥への貢が止まらない厄介オタク。
こんな性格だが科学者としての腕は超一流。
ペダニウムランチャーやペダニウムランスと言ったキングジョーのカスタム形態の武装はほぼこの三人が開発した。
更にキングジョーのハイエンドモデルも彼等三人が数日で完成させている点から見ても超優秀。
だからこそ、ベリアルに認められ城で研究開発を行っている。
腕は良いが偏屈でプライドが高い。
腕は良いが好き嫌いが激しく嫌いな奴は例え同族でも助けたくない。
腕は良いが仕事に100%の公私混同で取り組む。
ぶっちゃけ千鳥がペダン星を欲しいと言ったらありとあらゆる手を使ってペダン星を制圧してツンデレ気味にペダン星を差し出すぐらいには千鳥を推している。
もし、千鳥がアイドルになったら厄介オタクとして名を馳せていたかもしれない。
この世で恐ろしいのは技術を持ったオタクなのかもしれない。
『メトロン星人....パラート』
当初は千鳥のサポーターと説明されていたがその前は、メトロン星に置いて教育された優秀な潜入工作員だった。
どれだけ凄いかと言うと原作セブンで登場した初代メトロン星人と成績を競いあってたライバル。
楽観した性格やチャラチャラした言動から不真面目に思われるがそれは本人の優秀さの裏返しであり故に今回の一件で一番、怒りを募らせた。
店長に行った拷問は情報を取れなかった事へのストレス発散+サポートしている千鳥の今後の身の安全を考えた合理的行動なので周りも認めるしかなかった。
尚、この一件で最もストレスを溜めたのはリベルジュからの報告書を読み問題が無いように書き直したグランデだったりする。
『ヤプール人....リベルジュ』
物間のサポーターであり重要なことを説明し忘れるのに定評のある宇宙人。
時空間を操作し移動させる力を持っておりこれを使ってウルトラマン世界の過去に物間達を転送している。
本人は気付いてないがかなりの天然。
本編では言い忘れによるトラブルを良く起こしてはいるがおまけでは良識人ポジションにいる。
パラートの徹底した拷問に恐怖を抱き、本気でメトロン星人のストレス発散案を提示した.....やっぱりまだ天然かもしれない。