怪獣の育成をヤプール人に頼まれたけどその目的がウルトラマンゼロを倒すとか無理ゲー過ぎる   作:多趣味の男

20 / 21

ガッツファルコンに乗る"アスミ・カナタ"は突然現れたモンスアーガを見て驚いていた。
「あの怪獣は...前に倒した筈だろう!」
『落ち着けカナタ!』

ガッツホークに乗る"ハネジロー"が通信でカナタを落ち着かせる。
「でもよハネジロー。」
『どういう理屈かは分からないが奴がもう一度現れたのなら倒し方も同じな筈だ。』

「って事はまた頭部を狙う訳だな。
良しハネジロー、お前はガッツグリフォン変形させてチャンスを待っててくれ。
そのチャンスは俺が作る。」
『まっ!....待てカナタ!
あの怪獣は前のとは姿が違うぞ。
ここは冷静に作戦を.....』

ハネジローの制止の言葉も聞かずにカナタは左手を突き出す。
そこにエネルギーが集中すると左手に"ウルトラDフラッシャー"が現れるのだった。


第十九話 やるしかねぇんだ!(デッカー)

 

物間はリベルジュから告げられた名前を聞き驚いた。

 

「ウルトラマンデッカーって今、放送してるウルトラマンじゃん!」

「その通りだ。

恐らく現場に現れたスフィアはデッカー世界のスフィアだったのだろう。

それを媒体にして転移させられたのだ。

通りで通信が繋がらない訳だ。」

 

「通信が繋がらない理由が分かったのか?」

「分かりやすく言うならばこの時空の時間軸は今、物間が生きている時間と同じ様に流れている。」

 

「つまりデッカーの物語の時間は僕達にとって過去ではなく現在と同じ流れなのか?」

「そうだ。

そして、現在と同じ流れの中では同じ空間でなければ通信は繋がらないのだ。」

 

「そんな....何か方法はないのか?」

「この空間の座標を帝国が特定できれば通信も繋がるし援軍も遅れる。

同じ時間軸ならば時空湾曲も起きないしな。」

 

(つまり、まだネタバレされてない物語なら介入できるのか。)

「と言うことは僕達がここに来たことでそれが新たなストーリーに組み込まれるのか?」

「そうなってしまうな。」

 

驚くべき事実を聞き驚いているとモンスアーガの前で強烈な光が上がるとそこから一人の巨人が現れた。

 

『ウルトラマンデッカー"フラッシュタイプ"』

 

ウルトラマンデッカーフラッシュタイプが現れるとモンスアーガに向かっていった。

 

「あれはウルトラマンデッカー!」

「現れたか光の巨人が....」

 

デッカーがモンスアーガに攻撃を加えるが全く効いた様子はなく反撃を喰らい火花を上げて吹き飛ばされてしまった。

 

「やっぱり、スフィアで強化されたモンスアーガにパワーでは勝てないか。」

「どうやら、それは本人も分かっているようだな。」

 

デッカーはタイプの不利を感じると立ち上がり腕を交差する。

 

「ウルトラマンデッカー"ストロングタイプ"」

 

赤き身体と左手に金色のアーマーを着けたデッカーストロングタイプにタイプチェンジすると強化されたパワーでモンスアーガを殴り付けた。

 

だが、強化された攻撃を受けても尚、モンスアーガは平然としておりそれを見たデッカーは驚愕する。

 

「スフィアの力でパワーだけでなく防御力も上がっているのだろう。」

物間はそれを聞きモンスギアをアナライズモードにしてモンスアーガをスキャンした。

これはグランデにより付けられた新たな機能で怪獣を捕獲ではなくその能力を調査することが出来る。

 

その機能に特化した為、検査結果が直ぐ出るメリットがある。

 

 

【モンスアーガ(変異)】予測変異物....スフィア

 

(POWER)SS(STAMINA)A

 

(DEFENSE)SS(ABILITY)???

 

【能力】スフィア細胞、???

 

 

「ステータスにSSが二つあるだけじゃなくてスタミナも高い!?

これじゃデッカーが勝てないじゃないか!」

「落ち着け物間!....奴もこの前のエボリュウ細胞と同じだ。

急激な強化にはデメリットが必ずある筈だ。」

 

そう二人で話していると戦闘に進展があった。

このままでは勝ち目がないと踏んだデッカーは必殺技の構えを取る。

 

右手にエネルギーを一点集中させてパンチと共に放つ"ドルネイドブレイカー"。

その構えを見たモンスアーガも口内に炎とスフィアの緑色のエネルギー波を溜めて放つ"デスティネントレイ"の準備を始めた。

 

互いの必殺技が同時に放たれた。

 

ドルネイドブレイカーとデスティネントレイ、二つのエネルギーがぶつかり一進一退の攻防を繰り広げていると上空から二機が合体した"ガッツグリフォン"がモンスアーガの頭部に向かって最大出力のグリフォンタロンビームを発射した。

 

過去、モンスアーガを倒したその一撃がスフィアに侵食された今のモンスアーガの頭部に激突する。

 

そしてそれから先に起こった事を見て物間は叫ぶのだった。

 

「まずい!デッカー、避けろ!」

 

 

 

 

ガッツグリフォンのビームがモンスアーガの頭部に直撃したのを見て新生ガッツセレクトの隊員であるキリノ・イチカは喜ぶ。

「やったこれでデッカーの勝ちね!」

 

しかし、この言葉を否定する様に副隊長であるカイザキ・サワが告げた。

「いいえ違うわ!このままではデッカーが危ない!」

 

その言葉を聞き隊長のムラホシ・ダイジが尋ねる。

「どういう意味ですか?」

「このモンスアーガの頭部にあるのは弱点ではありません。

見てください。

このモンスアーガの頭部の結晶は一種のエネルギー増幅機の役割を果たしています。」

 

「では、ガッツグリフォンの攻撃は!?」

「モンスアーガを強化してしまっただけです!」

 

その言葉を聞き驚いたのはハネジローだった。

過去のデータから倒せると判断しビームを放ったハネジローはモンスアーガを見つめる。

 

自分の当てたビームが結晶に吸収され口内のエネルギーが強くなっていく。

 

「っ!逃げろっ!カナタぁ!」

 

モンスアーガの口内からビームにより強化されたデスティネントレイが放出される。

それはデッカーの攻撃を飲み込むとデッカーの身体に直撃し大爆発を起こした。

 

彼の身体が吹き飛びビルに突っ込む。

巨大な一撃はデッカーを一瞬でフラッシュタイプの姿へと戻しカラータイマーが命の危険を音と光で知らせる。

 

モンスアーガはデッカーに止めを指そうとゆっくりと近づいてくる。

それを見た物間がモンスギアにインジェクターを装填しようとするがリベルジュが止めた。

 

「無駄なマネは止せ物間!」

「離してくれ!このままじゃデッカーが負けてしまう。

それで歴史が変わったらどうするんだ!」

 

「さっきも言っただろう!

この歴史が現在だ。

例えデッカーが敗北したとしても歴史は進んでいくんだ。」

「あのモンスアーガをこの地球に連れてきたのは僕達なんだ!

それなのに逃げて良い訳が無い。」

 

「ではどうする!

主力のRコッヴもヴェノフレアも先の戦いから回復してない。

再召喚には時間が掛かる筈だ。

残った手持ちはコッヴだけだ!

それでどうやってあのモンスアーガに勝つと言うのだ!」

「でも、このままじゃ....」

 

「我々はウルトラマンの敵なのだぞ!」

そう言って二人が言い争っているとモンスアーガがデッカーに近付きトドメを指そうとする。

 

「マズイ!」

 

デッカーにトドメの一撃を加えようとした刹那、金色の光がモンスアーガを吹き飛ばした。

 

デッカーの前に光が降り立つと人型の巨人へと姿を変えた。

 

「ウルトラマントリガー"マルチタイプ"」

 

デッカーより前にこの地球を守っていた古代の光の戦士であるウルトラマントリガーが現れるのだった。

 

 

 

モンスアーガの攻撃で指一本動かせないデッカー"アスミ カナタ"の身体に何者かが暖かい光のエネルギーを分け与えてくれた。

 

「これは?」

「無事そうで良かった。」

 

カナタが声の聞こえる方へ目を向けるとそこには過去に地球を守ってくれた光の巨人であるウルトラマントリガーが立っていた。

 

「貴方は!?」

「説明は後....今は目の前の怪獣を」

 

トリガーがモンスアーガを見ながら言った。

「二人で戦おう。」

「....はい!」

 

話が終わるとデッカーとトリガーの二人はモンスアーガに突っ込んでいく。

対するモンスアーガも巨人が増えたこと等、問題ないと言わんばかりに相手をする。

 

モンスアーガの強靭な皮膚には例えトリガーと言えど満足なダメージを与えられなかった。

「くっ!コイツっ硬い。」

「やっぱり、普通に殴った程度じゃ傷一つ付かない。」

 

「なら、これならどうだ!」

トリガーはインナースペースから

 

トリガーはインナースペースで"GUTSスパークレンス"を取り出すと"ウルトラデュアルキー"を持ち手の底部から装填した。

 

『Boot up』『Dual Sword』

 

すると、トリガーの手に金色の刃を持った"ウルトラデュアルソード"が顕現した。

ウルトラデュアルソードを手にしたトリガーはモンスアーガに向けて斬りかかる。

 

強固な皮膚のウルトラデュアルソードの攻撃は通りモンスアーガは仰け反る。

 

「効いた!」

「良しこれでトドメだ!」

 

トリガーはインナースペースでウルトラデュアルソードにウルトラデュアルキーを装填する。

 

『ready』

 

その音声と共にトリガーは一枚の"ウルトラディメンションカード"を取り出しデュアルソードの溝にカードをスラッシュする。

 

『トリガー マルチ!』

 

カードに内包されたウルトラマントリガーマルチタイプの力がソードに宿る。

 

『はぁぁぁぁ!!』

 

トリガーはデュアルソードをモンスアーガに向けると走り出す。

モンスアーガも迎撃の為、デスティネントレイを放つ。

 

『ウルトラマンデッカー"ミラクルタイプ"』

 

しかし、タイプチェンジしたデッカーが瞬間移動すると放たれたデスティネントレイを超能力で異空間に転送した。

その隙にトリガーのデュアルソードがモンスアーガの身体を斬り裂いた、

 

モンスアーガは悲鳴を上げること無く斬られた身体が崩れながら大爆発を起こした。

 

「はぁ...はぁ...やった。』

 

疲労で片膝をつきそうになるデッカーの身体をトリガーが支えながら二人は空を飛び姿を消すのだった。

 

 

 

人間の姿へと戻ったアスミ・カナタ(デッカー)マナカ・ケンゴ(トリガー)の二人は互いについて話し合っていた。

 

「まさか、ウルトラマントリガーの正体が初代GUTS SLECTのマナカさんだったなんて.....」

「僕も驚いたよ。

スフィアが地球を覆った時、僕達仲間は火星に行ってたから誰も守れる人がいないと心配だったけど君がウルトラマンとしてこの地球を守ってくれているなんてね。」

 

「あっ!自己紹介忘れてました。

俺、アスミ・カナタです。

GUTS SLECTの隊員でウルトラマンデッカーやってます。

 

でも、俺がウルトラマンだって事はまだ仲間にも教えてないので秘密にしてくれませんか?」

「そうなんだね分かったよカナタ君。

改めて、僕はマナカ・ケンゴ....ウルトラマントリガーだよ。」

 

「それにしてもマナカさんはどうやって地球に?

今、地球はスフィアのエネルギーフィールドが展開していて外も内も入れなくなってるのに....」

「あぁ、"アキト"が火星を襲ってきたスフィアを分析してこのカードを作ってくれたんだ。

それでね......!?」

 

マナカは不意に感じた悪意に向けてガンモードのGUTSスパークレンスを構える。

「えっ?どうしましたマナカさん。」

「.....何か変な感じがしたんだごめんね。

.....そうだ!君の仲間に会わせてよ。」

 

「はい!勿論です。」

 

カナタはマナカを連れて仲間の元に帰還するのだった。

その姿を遠くから見ていたウォルスが呟く。

「流石は光の巨人....闇と繋がる悪意にも敏感ってことかぁ。

それにしても、デッカーとトリガーかぁ。

奴等がいるんじゃ生半可な怪獣じゃ直ぐに倒されそうだな。

 

これじゃあ物間を介入させる場所がなくなる。

それだと困るんだよなぁ....そう言えばこの世界の隊員の中にも特大の悪意を持ってる奴がいたなぁ。

どうせ、長居する事になるんだ。

そいつと協力するかな。」

 

ウォルスは宝石の様に光るデバイスを取り出す。

『エセクテス....今"どの世界"にいる?』

『ウォルスか?

"俺は何処にでもいる"...知ってるだろう。』

 

『ははっ、まぁね。

ちょっとこっちの世界に来て欲しいんだ。

それでちょっと頼みがあってねいろんな世界にいる怪獣を此方に持ってきてくれないか?』

『何だ?その世界に長居するつもりなのかウォルス?』

 

『そんなところ、君の好きな絶望と地獄が見られるよ。』

『それは"そそる誘い文句だな"。

分かった欲しい怪獣を言え....そっちに持っていく。』

 

『ありがとう....じゃあ』

 

そう言うとウォルスはエセクテスに欲しい怪獣について伝えるのだった。

 

 

 

 

物間とリベルジュは近くに倒れていた異星人を連れて近くの廃ビルに隠れていた。

先程のデッカー達の戦いでのリベルジュとの擦れ違いからお互い話さずここまで来ていた。

 

漸く意識を取り戻した異星人が身体を起き上がらせた。

「ここは.....くっ!」

「無理に動かない方が良いですよ。

スーツの自動治療システムが起動してますから....」

 

「お前は.....」

「覚えてないか?

お前が召喚したモンスアーガからスフィアが発生し我々は時空移動に巻き込まれウルトラマンデッカーの世界に転移してしまったのだ。」

 

「そんな....バカな!?」

「教えて下さい。

あのモンスアーガは貴方の怪獣じゃないでしょう?」

 

そう言われた異星人はマスクに手を触れた。

システム音が流れるとマスクを取り外す。

現れたのは人間と同じ姿をした青年だった。

 

「俺の名はルパーツ星人の"ジェン"。

グレイド様が俺達ルパーツ星人を救ってくれたんだ。」

「だから、彼の道具として使い捨てられても構わないと?」

 

「違う!....あの人は俺達の事を本当に.....地球人の分際で....俺達を裏切っておいて!?」

「裏切るだと?

ルパーツ星人と地球人で一体何があったのだ?」

 

 

 

リベルジュの問い掛けにジェンは答える。

 

 

 

「地球人は俺達の母星を見捨てたんだ。」






  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。