怪獣の育成をヤプール人に頼まれたけどその目的がウルトラマンゼロを倒すとか無理ゲー過ぎる   作:多趣味の男

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第五話 これは流石にぶっ殺案件(惑星カルカス)

リベルジュと連絡が着くと直ぐ様、物間の元に現れた。

「大丈夫か!生きてるかぁ!」

「あっはい生きてます。」

 

思いっきり焦りながら現れたせいだろう大きさを間違って開けたゲートから上半身だけ現れているリベルジュが物間を見て告げた。

物真は逆にその光景を見て冷静になる。

 

(ヤプール人ってこんなアホっぽいキャラだっけ?

何かもっと知的で陰湿な異次元人ってイメージだったのになぁ....)

 

「良かったぁ....ん?所で物間君モンスギアが起動しているってことは怪獣を捕獲したのか?」

「この穴に落ちた時に見つけたんです。

でも名前が分からなくて.....」

「名前が分からない?ちょっと見せてくれ。」

 

物間はリベルジュにモンスギアを渡す。

それを確認したリベルジュは答えた。

「成る程、これは恐らく捕獲したのが怪獣には関係しているが直接的には怪獣と言いづらい者に対しての表記だな。

だとしたらこの設定をこうして.....良し!これで表示されたぞ。」

 

そう言ってリベルジュからモンスギアを渡された物間は捕獲した物の名前を確認した。

「..."ヴァーサイト"?聞いたことが無い怪獣だな。

ん?....特性が"怪獣生成"?」

「どうやら、コイツは怪獣を作り出す能力があるらしい。」

 

「えっ!凄いじゃないですか!何を産み出すのか分かりますか?」

「ちょっと待っていろ....どうやらそれを捕獲した時に怪獣を産み出す能力が発動しているみたいでもうそろそろ生産されるぞ。」

「えっ!」

 

ワクワクしている物間を尻目に捕獲が成功したとモンスギアから表記されると一匹の小型の怪獣が生産された。

緑色の結晶のような塊から産まれたその怪獣は両手が特徴的な鎌の形をしていた。

その姿を見た物間はこれが何の怪獣なのか理解する。

「これって....."コッヴ"だぁぁぁ!」

「あまり聞いたことの無い名前だな。」

 

ヤプール人が知らないのも無理はないだろう。

何故ならこの怪獣が出演したのは"平成三部作"最後のウルトラマンガイアに登場した怪獣なのだから....

初変身したガイアが最初に戦った相手がこのコッヴだ。

そのヴィジュアルの良さと純粋な戦闘能力の高さから今でも人気の怪獣の一体でもある。

 

コイツはまだ成長する前の生まれたての個体だ。

"コッヴⅡ(幼獣)"とも呼ばれている。

因みにロック音楽が苦手らしくそれを聞いて死滅する程、能力としてこの段階のコッヴは弱い。

だけど、この状態でもコッヴの得意技である光弾"コッヴシッケル"は放てる。

 

原作のガイアでは壊れたヴァーサイトの中からぞろぞろと現れる姿に気持ち悪さを覚えた人もいるだろう。

物間はこの状態のコッヴにモンスギアを向けると詳しいパラメーターが映される。

 

『NAME (コッヴ 幼獣)

 

 

(POWER)E (STAMINA)E

 

(DEFENSE)E(ABILITYアビリティ)D....光弾を発射可能。』

 

うん、まぁ仕方ないとは言えゴミステータスである。

ウルトラマンどころかヘタしたら防衛隊の隊員にも殺られるレベルだ。

だが、弱いことが悪いこととは限らない。

ヴァーサイトの生産能力を見ると大体、一分に付き一体のコッヴ 幼獣を作れる。

数で攻める戦法としても使えそうだ。

 

「結構なレア能力なのに何で捕獲する時の時間が短かったんだろう?」

物真の疑問にリベルジュが答える。

 

「生成能力を持つ怪獣を捕獲する時、本体と生成される怪獣のその時の強さが反映されるのだ。

恐らくそのコッヴは産まれた頃は貧弱であり生成する装置も弱いからこそ簡単に捕獲できたのだろう。」

 

「成る程、リベルジュさんこの生産されたコッヴを育てるにはどうすれば良いんですか?」

 

「何処かの星を襲ってそこにいる生物を食べても良いがこれだけの高い生成能力があるのなら生成された同種の怪獣を戦わせて食い合うだけでも十分効率が良いと思うぞ。」

「成る程....試しにやってみましょうか。」

 

物間はモンスギアを使ってこれからドンドンと生産されるコッヴにお互いを食らい合わせてみた。

どうなるのかリベルジュと一緒に遠くで眺めながら物間は言った。

「そう言えばこのスーツの性能は凄いですね。

ここに転移された時、怪獣に囲まれて死ぬかと思ったんですがこれのお陰で何とかなりましたよ。」

 

ギクッ!とした動きをするリベルジュが言った。

「そそそ...そうか!きっ君が無事で安心したよ。」

「このスーツが起動した時にメフィラス星人のグランデさんの声が再生されたんですけど.....これって本当は転移前に渡される物だったらしいですね?」

 

「............」

「しかも、異次元空間でスーツを起動すると不具合が起きるとか....しかも、それは予めリベルジュさんに説明していたらしいじゃないですか。

おかしいですねぇ....僕には説明がありませんでしたよ?」

物間の冷えた笑いがリベルジュに向けられる。

その気まずい光景にリベルジュは黙ることしか出来ない。

 

「.....コッヴ、リベルジュに光弾。」

物真の声に従うように産まれたばかりのコッヴがリベルジュに向かい光弾を放つ。

「危なっ!....分かった私が悪かったから止めてくれ!頼む!」

「最初からそうやってちゃんと謝れば良いのに...」

そうして物間は次々と産まれてくるコッヴ同士を戦わせて倒した個体を食わせ始めた。

 

それから一時間経った後、ざっと100体と少しのコッヴを食らった幼獣は身体が成長すると白い姿をしたコッヴへと姿を変えた。

「これって確か"コッヴⅡ"だよな?」

「見たところまだ完全に成長しきってはいないようだな....。」

 

コッヴⅡは不完全に成長したコッヴであるが登場した順番からコッヴⅡと呼ばれている。

「紛らわしいから"アルビノコッヴ"と命名しよう。

コッヴⅡだと強化された感じがあるし....」

モンスギアを確認すると物間の声に反応し表記される名前が"アルビノコッヴ"へと変わった。

 

「何はともあれ無事に怪獣を捕獲できたみたいだな。

それじゃあ君を元の場所へ転移....」

 

「おい、ちょっと待て...リベルジュさんの度忘れが原因で僕死にかけたんですけどその事に対して何かないんですか?」

「えっ?どういう....」

「分かりやすく言うと....詫び石寄越せ。(何かくれ)

 

「ふぁっ?....嫌でも生きてたことだし」

「これってベリアル陛下も期待している実験なんですよね?

その期待している実験を潰しかけたんですよ?

何かくれないとベリアル陛下にあったらこの事をチクりますよ?」

 

「そっ....それは勘弁してくれ!

そんな事をしたら私の命が....」

「だから口止め料代わりに何か下さい。」

「何かって言われても....」

 

「そう言えばベリアル陛下に僕たちを守るための怪獣を貰っているんですよね?

それくれませんか?」

「そんなの無理だ!あれはベリアル陛下からお借りしているもので君にあげられる訳がない!」

「そう言えばベリアル陛下はどんな怪獣を貸し与えてくれたんですか?」

 

「"スカルゴモラ"と呼ばれるベリアル様が直々に融合させた怪獣だ。」

 

ウルトラマンジードで登場したレッドキングとゴモラを使ったベリアル融合獣。

まぁ、普通に考えても相当強い怪獣である。

物間は少し考えると妥協案をリベルジュに提示した。

「じゃあ、この怪獣をくれませんか?」

そう言ってリベルジュに名前を言う。

 

「....それならこのカルカスにもいるから大丈夫だと思うが、何故自分で捕獲しようとしないんだ?」

「アルビノコッヴはまだ不完全な形態です。

完全な状態になるまでは無茶をさせたくないんですよ。」

 

「そうか....分かった。

なら君を元の地球へ転移させたら君にその怪獣が入ったインジェクターを渡そう。」

「ありがとうございます。

なら、僕もベリアル陛下には黙っておきますよ。

それと、もうこんな度忘れは勘弁してくださいね?」

 

「あぁ、勿論だ。

では転移を行うぞ!」

リベルジュが手を掲げるとその空間にヒビが入りゲートが作られた。

そこを物間が通ると自分のいた地球をへと戻ってきた。

ひょんな事から死にかけた物間だったがその顔は明るかった。

 

(本物の怪獣を捕まえた....今僕の手には怪獣がある。

あぁ、ヤバイまたテンション上がってきた。)

物間はウキウキしながら自宅へと帰っていった。

余談だがスーツの解除を忘れて自宅に帰宅した為、変なタイツを着た変質者が現れたと警察に報告されるのだがそれを物間が知ることはなかった。

 




物真が新たに獲得した怪獣.....

《惑星破壊機 ヴァーサイト》1体。
コッヴを生産できる全長800mの物体。
厳密には怪獣ではないが内部で生成される物は怪獣でありそれによってモンスギアが誤認し捕獲できた。
一分に一体のコッヴ幼獣を産み出せる。

《アルビノコッヴ》一体。
まだ完全に成長しきってないコッヴ。
まだ体色も白く、全体的に丸みを帯びている。
100体と少しのコッヴ幼獣を食い合わせた事で産まれた。

《???》一体。
リベルジュを脅すことで手に入れた怪獣。
一体どんな怪獣なのか?
まだ、分からない。
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