怪獣の育成をヤプール人に頼まれたけどその目的がウルトラマンゼロを倒すとか無理ゲー過ぎる   作:多趣味の男

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お久し振りです。

何とか書く時間が出来たので書きました。

今書いているのが落ち着いたらこちらも進めていきますのでそれまでお待ちいただけると幸いです。


by 作者


第八話 許さないと言ったな...あれは嘘だ

本当にすいませんでした...

リベルジュが物間の部屋で土下座をかましている。

 

理由は他でもない物間がはじめて合成した怪獣の名前を勝手に付けられてしまったからだ。

それにガチギレした物間は、

ウルトラ水流(広範囲ゲロブシャー)を行い

あまりの臭いから物間の部屋へと退避したのだった。

 

「はぁ...もう良いですよ。

頭を上げてくださいリベルジュさん。

僕も大人げなかったです。」

冷静になった物間がリベルジュに告げる。

 

まだ怒りは残っているが本人も反省しているし、

自分も少し大人げなかったと思えるまでには冷静になった。

「それで今日はどんな用で来たんですか?

僕の怪獣を見に来たって訳じゃないでしょう?」

 

物間の問いにリベルジュは答える。

「じっ....実はベリアル様のご命令で君を"次元移動"に連れていこうと思ったのだ。」

「次元移動?」

 

「簡単に言えば、依代を使って別時空の世界に移動する方法だ。

これを使うことで物間が見ていた"ウルトラマンの世界に入る"ことが出来る」

「.......は?」

余りの衝撃の言葉に物真の頭が一瞬真っ白になる。

 

(僕が....ウルトラマンの物語に行ける?.....)

 

「勿論、ある程度の"制約"はあるがその世界に侵入することで怪獣を捕獲し育てる事がベリアル様のお考え......」

「URyyyyaaaaa!!」

 

「ふぁっ!えっ!」

突然叫びだした物間にリベルジュは怯える。

「しゃっ!しゃっ!ウルトラマンの世界に行ける!しゃっ!夢にまで見た世界に行けるしゃっしゃっしゃぁぁぁぁぁ!」

 

今まで何度も円盤を使い見続けてきた世界に行けると言う事もあり物真のテンションは最低値から一気に最高値まで上がり振り切れたのだ。

 

「そうと決まれば直ぐに行きましょう!

ウルトラマンの世界へ!

さぁ!早く!let's Go!!」

「いや落ち着けぇ!まだ制約についても話してないからぁ!」

 

リベルジュの言葉を受けて少し落ち着いた。

「すいません....

ちょっと嬉しすぎて精神が振り切れてました。」

「いや、正気に戻ってくれたなら良い。

それじゃあ、制約について話そう。

 

そう言うとリベルジュは次元移動について話し始めた。

 

先ず、次元移動に必要なのはその時代や世界に関係ある物。

これを使うことでその時代と繋がる道を作る。

その中に入るとその物が存在していた時間軸で好きに動くことが出来るが問題もある。

 

1つ目は自分達のいた痕跡を残してはならない。

少し位なら構わないが今後の流れを変えてしまう程の変化を与えると時空が乱れ最悪、その時空が壊れてしまう。

 

もう1つが歴史を変えることをしてはならない。

例えば本当なら死ぬ予定だった怪獣を救ったり死ぬ予定の無い存在を殺したりすることだ。

これは過去その物を変えてしまう為、大きなバタフライエフェクトが起きて最悪、自分の存在が無くなる危険性があるらしい。

 

 

「だとしたら怪獣を捕まえる事は不可能じゃないですか?」

そう言う物間にリベルジュが告げる。

 

「その為にモンスギアがあるんだ。

モンスギアのビームを当てると捕獲待機状態になる。

その間、例え倒されても細胞の欠片が残っていれば捕獲することが出来ると言う訳だ。

「つまり、ウルトラマンに倒される前に捕獲用のビームを当てて細胞が少しでも残っていたら捕まえられるってことですね?」

 

「その通りだ。

そして今回は移動する時空も限定させて貰う。

そう言うとリベルジュは三つのアイテムを取り出した。

「これは何ですか?」

 

「この角は彗星怪獣ドラコの物だ。」

「と言うことは転移できるのは初代ウルトラマンの世界ですね?」

「そうだ....そしてこの羽根は古代怪鳥ラルゲユウスの物だ。」/vib》

 

「ラルゲユウス.....ひょっとしてウルトラQの怪獣?

そこまで網羅してるのか....」

《vib:1》「最後は宇宙帝王バド星人の腕....」

 

「あっ、要らないっすソイツだけは....」

名前を聞いた瞬間、不要だと判断した事にリベルジュは少し驚いた。

 

(宇宙帝王バド星人....あんな名前負けの怪獣(?)は流石に要らないなぁ....と言うか星人も捕獲できるのか。

後で確かめてみたいな。)

 

「まっ....まぁ良い。

それでどの時代に行きたいかね物間君?」

 

出された選択肢を見て物間は真剣に悩む。

(怪獣の強さで見れば三体ともそこまで強くない。

それに意図的に平成より前の世界に移動させようとしてる.....一体なんで駄目なんだろう?

まぁでも余り強くない方が捕まえる分には助かるけど...そう言えばアイテムで移動と言っていたけどその使うアイテムと同じ怪獣の時間軸に行くのかな?)

 

疑問に思った物間はそれをリベルジュに尋ねる。

 

「あぁ、あくまで怪獣の因子に残された記憶を引き出して時空と繋げるだけだ。

その怪獣が現れた前後に動くから必ずその怪獣が捕まえられると言う訳ではないぞ?」

 

(ならバド星人の腕を依り代にしてもウルトラセブンの世界観に行くだけでバド星人が来るとは言えない訳か.....でもなぁ、何か縁起悪いよなぁバド星人。)

 

 

因みにバド星人について知らない人に解説すると宇宙帝王と名乗るわりに"弱い、頭が悪い、見た目がキモい"の三拍子揃ったせいで逆の意味でネットで話題になっている星人だ。

ウルトラマンセブンが肉弾戦で投げ飛ばし頭から落ちたせいで死んだと言うウルトラマンの世界でそのダサくて盛り上がらない死に方あり?と言う結末を出した為、メチャクチャネタにされていた。

 

だってその結末で宇宙帝王は名前負けレベルを越えてるよねぇ....と言うこともあり移動する依り代にしても何か縁起が悪いと感じてしまうのだ。

 

(やっぱりこの中じゃ彗星怪獣ドラコかなぁ....ウルトラマンの世界の怪獣は面白い能力を持っている奴も多いしそれに初代ウルトラマンの強さを知れるならここにしてみようかな。)

 

そう決めるとリベルジュに告げた。

「じゃあ、ドラコ....ウルトラマンの世界に行きます。」

「ほぉ...まぁ最初の移動だからそれが妥当だろうな。

良し....では移動の準備をしていこう。

 

そう言うとリベルジュはドラコの角を超能力で浮かせるとエネルギーが発生しそのエネルギーが時空に亀裂を与えていく。

 

「移動する前に伝えておくが私は君と一緒に次元移動することは出来ない。

この能力を使えるのが私しかいないから余り動けないんだ。

だから君のサポートをさせる為の専用のアンドロイドを作って置いた。

時空移動が終わったら起動してくれ。

 

「え.....いや!そんなっ!」

 

「あっ....もうそろそろ開きそう...あっ!来る!開くぞぉぉぉ!」

「嫌だから、説明と時間が....」

 

もっと説明と準備の時間をと言いたかったが時空移動が始まると言われた物間は危険を感じてスーツを起動すると開いた時空に物真は吸い込まれていった。

 

 

「うわぁぁぁぁぁ!」

 

 

景色がグルグルと回りながら移動していくがスーツが身体を安定させてくれる。

そして、移動する景色を眺めているとスーツのマスクに映像データが映し出される。

そこにはグランテの顔が映っていた。

 

『この映像が再生されていると言うことは次元移動が行われていると言う事だろう。

 

このスーツには次元移動が始まると肉体を守る様に球体型のエネルギーフィールドが生成される。

メリットはこのフィールドが発動すれば次元移動中何が起きても君の身体に異常は起きない。

 

宇宙船を保護する大型エネルギーフィールド発生装置の出力を君達の身体に合わせて発生させているからな。

余剰エネルギーをフィールドの強化に使っているから大抵の攻撃では傷一つ付かないだろう。

 

デメリットはそれを発動するとリチャージに大体1週間程、かかってしまう。

だからこそ次元移動での最低滞在時間は1週間だと思ってくれ。

因みにその間の生活は君達をサポートする者が面倒を見てくれる筈だ。

 

まぁ、パラートや"グレイド"なら心配はないだろうが...あの"ど忘れリベルジュ"がそれまで忘れてない事を祈っておこう。

 

それとまぁ、そこまでのトラブルは起きないと思うがもし自らの身に危険が起きた場合、緊急用の発信器をそのスーツには搭載させている。

だが、次元移動して暫くの間は移動した時空間を安定させる為、発信器は使用できない。

それまでの間はサポートする者に助けて貰うと良い。

 

取り敢えず伝えることはこれだけだ。

また聞きたくなったならスーツを操作すればこの映像は見れる。

では、次元移動を楽しんでくれ....』

 

 

懇切丁寧な説明を受けて物間は泣きそうになる。

「俺、グランテさんがサポートしてくれたら良かったなぁ.....」

 

取り敢えず説明された事を整理していく。

 

「移動した世界で1週間も生活しないといけないのかぁ....その間はサポーターを頼れって言われたけどリベルジュさんは来れないんだよなぁ....確かアンドロイドを用意してるって言ってたよなぁ....でも不安だなぁ。」

 

カルカスの一件を上げてもリベルジュにはど忘れの余罪が多過ぎる。

もし、移動した場所でいきなりウルトラマンに遭遇したらどうしよう....

物間はスーツに装着されているモンスギアとインジェクターに触れる。

 

(今の手持ちはRコッヴとコッヴ....それにアルビノコッヴが二体、幼体とヴァーサイトは家に置いてきちゃったんだよなぁ。

あの時は新しい怪獣を見ることで必死になってたから....)

 

兎に角、着いてから考えよう!

 

 

そう覚悟を決めた物間が前を見ると時空間の切れ目が見える。

どうやら、もうそろそろ着くみたいだ。

 

覚悟していると時空間から抜けて球体のエネルギーのまま地面に着地した。

着地が終わるとエネルギーフィールドが消える。

 

ピピッ!『エネルギーフィールド再使用までチャージします.....再使用予定時間、1週間です。』

 

物間はスーツの機能を使いながら周囲を探索する。

1面、森の景色しか見えない。

「ここ....何処だ?」

 

周りを散策してみるが何もない。

マジで森、森、森、デカイ山.....ホントに何処だ?

そうして散策しているとスーツに反応が起こる。

 

『200m先、起動前アンドロイドを確認。』

 

「これがリベルジュさんの言っていたアンドロイドか。

良し!行ってみよう。」

 

物間はスーツのナビゲートに従って移動するとそこには近代的な金属で覆われた棺が地面に刺さっていた。

その棺に物間が触れると棺が稼働し中から入ってきた存在が現れた。

 

「.....システム起動を確認。

サポート対象を認識....これより対象に合わせた性格設定を開始します。」

その姿を見た物間は絶句する。

リベルジュが残したアンドロイドはとても可愛げがある見た目であった。

 

目はくりくりして可愛らしく耳は柔らかそう。

お腹が大きくポテポテとした独特な歩き方をしていた。

だからこそ、システム音が似つかわしくない。

 

「システム設定完了。

.......やぁ、君が物間君だねぇ!」

どうやら、設定が終わったのか物真を見てアンドロイドが笑顔で告げる。

笑顔から二本の歯が見えて愛らしい。

 

「僕は、リベルジュ様より貴方のサポートを命じられた"Boosted,Intelligence,Special,Kindly,Robot"

TYPE1966だよ。

宜しくね。」

 

物真はアンドロイドの後ろを向いて空中に向かって叫んだ。

 

「スゥー...ブースカやぁぁぁぁん!!

 

その大声にアンドロイド....いやまんま見た目ブースカが答える。

 

「わわわっ!そんな大声出してどうしたの?」

アンドロイドって言うからぁ!人型だと思うじゃん!てか、何でブースカ?

全く溶け込めないじゃん!

えっ?何?これ連れて町歩くの?100%捕まるやん!

防衛隊以前に警察に見つかるわボケぇ!」

 

因みに物間はブースカは好きな為、そこまでリベルジュに怒りをぶつけられないのも腹立たしさに拍車をかけていた。

 

(えっ?マジでどうしよう?

ブースカ連れてこんなスーツ着てたら宇宙人ってよりも大道芸人じゃん!

普通に無理だが!ブースカ連れて怪獣捕まえるの....誰にも見られたくねぇ。)

 

そんな事を考えて頭を抱えているとブースカは何か分かった様に手を打った。

「あぁ!そうだよね。

いきなり、こんな所に出て来たら驚くよね。

それにお腹空いてるみたいだね。

それは良くないよ。

お腹減るとイライラしちゃうから....そうだ!

これを食べなよ。」

 

そう言うとブースカの体内で何かが動く音がする。

そしてチーンと言う電子レンジの様な音が鳴るとブースカのお腹が開いて中からラーメンが出て来た。

 

いや、えぇぇぇぇぇ!!お腹開いたぁぁぁ!

 

「さぁ、出来立ての醤油ラーメン御上がりよ。」

 

そうして渡されたラーメンを物間は受け取ると食べた。

結論から言うとめっちゃ旨かった。

 

そして、それに食べるのに夢中になりマスクに表示された現在地に気付かないでいた。

 

 

 

 

マスクには現在地が"ギアナ高地"と表示されていた。




『所持品』

モンスギア

インジェクター(Rコッヴ、コッヴ、アルビノコッヴ)

高性能スーツ ヨラク


高性能アンドロイド(ブースカ)

リベルジュが製作したアンドロイド。
便利な能力が多数搭載されているらしいが案の定、説明を忘れている。
体内で料理を作ることが出来る。
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