怪獣の育成をヤプール人に頼まれたけどその目的がウルトラマンゼロを倒すとか無理ゲー過ぎる 作:多趣味の男
定期更新できませんが二話だけ書けたので出します。
作者より
ブースカからラーメンを受け取り食べ終わると物真は少し冷静になった。
「落ち着いたかい物真君?」
ブースカがそう尋ねる。
「うん、何とかね。
あっ、ラーメンありがとう。」
「良いよ良いよ気にしなくて
君をサポートするのが僕の仕事だから」
ほんわかした雰囲気でブースカが言う。
「そう言えば"ブースカ"は他に何が出来るんだ?」
物真の問いにブースカは首をかしげる。
「ブースカ?....それって何?」
「あっ、そうか。
君の名前はブースカじゃないのか。」
「うーん....名前と言うより表記名称かな?
短くすると高性能アンドロイドが僕の名前だね。」
「何か呼びづらいな....呼びやすいように名前を決めても良いかな?」
「うん良いよ!どんな名前になるのか楽しみだなぁ。」
ワクワクしているブースカを見て物真は口を抑える。
(ダメだめっちゃ可愛い。
癒されるぅ....もう家に持ち帰りたい。)
ウルトラマンの世界ではマスコットに近いキャラクターは沢山存在する。
ピグモンやチビエレキング、ハネジローが良い例だ。
勿論、物真はそんな怪獣も大好きだが....それを置いて圧倒的に好きなキャラクターがブースカなのだ。
円谷が製作した怪獣....いや快獣であり独特なブースカ語を使い町の子供や大人達と暮らすハートフルなストーリー。
ウルトラマンも好きだがホッとしたい時には良くブースカも見ていた(当然、円盤も持っている。)
だからこそ、このアンドロイドを自分の好きなブースカと同じ名前にして良いのか悩んでいた。
(見た目はブースカだが中身はアンドロイド....いやロボットな訳だし。
嫌でもスッゴいブースカなんだよなぁ...)
アンドロイドと言う事すら覗けば目の前にいるのは僕が良く知るブースカその者だ。
そして、悩みに悩んだ結果.....
「君の名前は)ロボブースカ"だ!」
安直なネーミングとなってしまった。
「うん!僕の名前はロボブースカ!
改めてよろしくね物真君。」
「よろしくロボブースカ。」
そうして落ち着いた物真は改めて辺りを見回した。
「それにしても本当にここは何処なんだろう?
生えている植物や風景を見たところ日本には思えないんだよなぁ....」
そう言って悩んでいるとロボブースカがアドバイスをくれる。
「僕の機能はあくまで物真君の生活を支えるだけだけどリベルジュ様から渡された
そう言われた物真は早速、スーツのヘルメットを装着する。
どうやら、食事をしている時に辺りを分析しておいてくれたのか一瞬で現在地を把握できた。
「何々.....ここの名前は...."ギアナ高地"。
成る程、ギアナ高地かぁ......ギアナ高地!?」
表示された地名を見て物真は驚く。
ギアナ高地自体はそこまで珍しくも無いが初代ウルトラマンの世界でギアナ高地が出てくるストーリーも物真は知らなかったからだ。
(何でギアナ高地に飛ぶんだ?
リベルジュ使ったのはドラコのパーツだった筈なのに?
まさか、僕の知らない外伝作品でドラコがアメリカに渡ったのか......うん?アメリカ?)
そこまで考えたところで物真の考えに新たな知識が走った。
ドラコはドラコでもアメリカで有名になった別のドラコを知っていた為だ。
「さっきから黙ってどうしたの物真くん?」
ロボブースカが、そう尋ねてくる。
物真は思い切って聞いてみた。
「ロボブースカ、君は僕のサポートをする為にリベルジュに送られたんだよね?」
「そうだよ物真くん。」
「もしかして、僕が送られたこの時空の情報とか知ってたりする?」
物真の問いにロボブースカが答える。
「勿論、知っているよ。
僕を作ったのはヨラクを開発したグランデ様だからね。
次元移動する場所の情報はインプットされているよ。」
「それじゃあ、この世界にいる防衛隊の名前を教えてくれるか?」
物真の問いにロボブースカが自信満々に答える。
「
(うわぁぁぁやっぱりかぁ)
W.I.N.R....ウルトラマンの世界で怪獣の防衛をしている部隊の名前である。
そう....ウルトラマンはウルトラマンでも"ウルトラマンパワード"の世界の防衛隊だった。
(マジでパワードの世界に来てたのかぁ....)
ウルトラマンパワードとは日本で人気だった初代ウルトラマンをアメリカに合わせてリメイクした作品だ。
出てくる怪獣も初代の物をアメリカの放映に合わせてより生物的に改良されておりファンの間ではパワードの怪獣を呼称するする際は"パワード○○"と付けられて呼ばれる。
物真も勿論、パワードは見てはいたが海外の作品だったと言うこともありそこまでちゃんとストーリーを追っていなかった。
最後までは見たが見たのが相当前だった事もありかなりうる覚えとなっていた。
「兎に角、ここがパワードの世界だとしたら出てくる怪獣もパワードのタイプになる訳だろう?
うーん、どうすれば良いか....てか、それもそうだけどこっからどうしよう?
流石に森の中にずっといる訳にもいかないよなぁ」
物間は一人そう悩んでいるとロボブースカが話し掛けてくる。
「物間君、何悩んでるの?」
「いや、これから1週間はここで生活しないといけないでしょ?
だとしたら何処で生活すれば良いのかなと思って....」
「そっかぁ、物間君はここでの生活に悩んでいるんだね?
ちょっと待ってね?今データベース確認するから....」
そう言って頭の中のデータを確認する為、ロボブースカが黙ってしまった。
そのタイミングで突如、地震が起きた。
「うおっ!何だ!?」
物間はスーツの機能を使い震源を確認する。
(ここからかなり近い?
......言ってみるか?)
物間はじっとしているロボブースカを置いて震源地へ向かった。
スーツのパワーにより高速で動くことが出来たお陰で直ぐに震源地に着くことが出来た。
森を抜けて開けた岩場に目を向けるとそこには2体の怪獣が睨み合いを繰り広げていた。
『ギャアォォウ!!』
『グルウァァァ!!』
二体の怪獣はお互いに牽制し合い何時ぶつかり合っても可笑しくなかった。
その光景を見たことで物間の忘れていた記憶が蘇った。
(これチャンドラーとレットキングの戦いだ!)
ウルトラマンパワード第三話『怪獣魔境に飛べ』
確かストーリーはチャンドラーとレッドキングの戦いを撮ろうとするドキュメンタリー番組の撮影隊をパワード変身者の"カイ"が助けにいく筈だった。
(と言うことはもしかして相当ヤバイ感じ?)
物間の目の前ではチャンドラーとレッドキングが戦いっており岩場を崩したり被害を出していた。
見たところチャンドラーが若干不利な様に見える。
(原作通りならチャンドラーが殺られて残ったレッドキングとパワードが戦うんだよな?)
物真はモンスギアを取り出すとインジェクターを取り付けて怪獣を捕獲する準備を行う。
『CAPTURE READY』
(取り敢えず捕獲だけはしておこう。)
物真はモンスギアをチャンドラーに向けながら断崖絶壁のギアナの岩場を登っていく。
スーツの力により物間は走るだけで垂直の岩山すら登ることが出来る様になっていた。
モンスギアが、チャンドラーの頭部に向くと物間は引き金を引いた。
モンスギアのレーザーはチャンドラーの頭部に見事に当たり物間は岩山に着地し身体を隠す。
(上手くいって良かったぁ....)
物間がモンスギアの画面を見ると捕獲時間が表示されていた。
(捕獲までちょうど一日か....ステータスを見る限り結構、強いけど恐らくレッドキングにかなりやられたからなんだろうな。)
「良し...後は捕獲が済むまで隠れれば良いか。」
そう考えていると物間のいる場所に向かって歩いてくる団体を見つけた。
手にカメラを持っているから撮影クルーだと分かる。
(どうしてここに?確か撮影クルーは洞窟に隠れる流れだったのに....)
そう考え辺りを見ると丁度、物間の後ろに隠れられそうな洞窟を見つけた。
(ここかよ!)
「ヤッバ!」
事態を飲み込んだ物間は崖を飛び降りて下の岩を掴みぶら下がった。
直ぐに動いたことで撮影クルーに見つかることはなかった。
(危なかったぁ、後少し遅かったら見つか...)
そうして安心したのも束の間、物間の目の前にチャンドラーの身体が急接近してきた。
「うおっ!マジか!?」
物間は回避しようと飛び上がるがタイミングが悪くチャンドラーの身体に当たってしまう。
『
ヘルメットからそう音声が鳴るとチャンドラーが直撃する前に物間の身体をシールドが覆った。
そのお掛けでダメージはなかったが遠くに飛ばされてしまい地面に大激突してしまう。
「ビックリしたぁ....このスーツ凄いな。
シールドが出てきたよ。
ありがとうグランデさん。」
スーツを作ってくれたグランデに感謝を述べると近くにいたロボブースカが動き出す。
「検索完了!.....あれどうしたの物間君?
....わぁ!もう怪獣を捕獲したの?スゴいねぇ!」
ロボブースカが自分のことの様に喜ぶ姿を見つつも物間は尋ねる。
「そんな事より生活の件はどうなった?」
「あっ!そうだね。
結論から言うとこの歴史に直接関わるレベルの変化を起こさなければ問題ないみたいだよ。
僕が近くの物件を借りたからそこで暫く生活しよう!」
「へぇ、物件借りれたんだ.....えっ?」
「うん!荷物とかは着いてからにして早く行こう。」
「ちょちょちょっと待って!物件借りたのはこの際、良いけどロボブースカはその姿のまま行く気なの?
て言うか僕もこのスーツ着たまま人前に出るのは流石にキツいんだけど....」
「あぁ、それなら安心して良いよ。
グランデ様がスーツと僕に擬態機能を施しているから、君以外の人間には僕や物間君の姿は現地人に見えるんだ!
だから、安心して行こうよ!」
「えっ、そんな事聞いてないんだけど?」
「えっ?スーツを受け取った時にリベルジュ様が教えてくれなかったの?」
(あのボケ宇宙人がぁ!帰ったら覚えておけよマジで!)
物間は沸々と増えてくる怒りを耐えながらロボブースカと共に借りた物件まで進んでいった。
結論から言うと現地人に疑われず家を借りることが出来た。
どうやら、僕は白人の青年、ロボブースカはその父親に見えるらしく物件を紹介してくれたお姉さんから優しい顔で見つめられた。
(兎に角、生活は問題無さそうだけどこれからどうなるのかなぁ?)
物間はそう言いながらモンスギアを眺めるのだった。
物間がいたところとは別の位置に立っている少年はギアナ高地から出ていく物間を眺めていた。
「へぇ、あれが選ばれた地球人かぁ....思ったよりも普通な顔してるなぁ。」
(でも、行動は普通じゃなかったけど....)
暴れ回る怪獣を横目に岩山を登って行くあの感じ....どう見ても普通の人間の思考じゃ無い。
そう考えていると自分の背後に誰かが現れる感覚がした。
少年は振り向くこと無く言う。
「どう"エクセテス"?
この時空間ならいけそう?」
エクセテスと呼ばれた者は少年の前に出てくる。
薄紫色の軍服を着て顔には特殊な模様がついた面と軍用の鉄帽を被っている。
「たった今、調査を終えた.....この時間に介入すれば間違いなく時空湾曲が起きる。」
「それは良かった。
無駄に暴れるのは好きじゃないからね。」
「ふん....星の半分を消し炭にして置いて良く言う。
それで何時始める?」
「うーん、どうやらここに皇帝陛下様が送り込んだ存在がいるみたいなんだよね?
どうせならさ....そいつごと巻き込んでグチャグチャにした方が面白いと思わない?」
「それは.....さぞかし愉快な光景だろうな。
崩壊する世界で慌てふためく皇帝と光の戦士の顔が目に浮かぶ....」
「ははっ!じゃあ、決まりだね。
決行はまた
もーっと酷くしちゃお!」
少年は"白いモンスギア"を取り出すとインジェクターを挿し込み戦っているレッドキングに向けて放った。
そして、物語が進みウルトラマンパワードが現れたタイミングでレットキングが姿を消した。
戦うべき相手がいなくなり困惑するパワードを余所に少年はインジェクターに入っている"レッドキング"を見つめる。
「その怪獣で何をするつもりだ"ウォルス?"」
エクセテスの問いにウォルスと呼ばれた少年は答える。
「えへへ....実は前の世界で面白い物を手に入れたからコイツに使おうと思ってね。
確か次の怪獣は"テレスドン"だよね?
"エセルテス"....ちょっと頼みたいことがあるんだ!
凄い混乱と恐怖が見れるから手伝って!」
「お前がそう言うのなら手伝おう。」
そう言うとウォルスとエセルテスはその場から姿を消すのだった。