俺の待ってた非日常と違う   作:陣陽

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※『この戦いの向こうに、答えはあるのか』なパーツで構成してみる『上喜撰』

 

 

 

HEAD:GAN02-NSS-H

CORE:CR-HOGIRE

ARM:HIRBERT-G7A

LEG:GAN01-SS-L

FCS:FS-JUDITH

GENE:03-AALIYAH/G

BOOSTER:LATONA

OB:S01-V3

 

 

 

うん、使いづらいな。


Tabane:死ねよ Ibara:えっ? Tabane:Houkiちゃんをおかしくしたお前は死ね

「山田先生、あたしたちは大丈夫だから織斑先生のお手伝いに行ってあげてください」

 

 

 

「そーだよまーやん。どう考えてもあっちのほうが重要だって」

 

 

 

「で、ですけど…」

 

 

 

「山田先生、クラスの皆なら私達できっちり見ててあげる。『ジョブ&ホビー』に行って、織斑先生をサポートしてあげて…あとコレ、エナジードリンクとカロリーブロック。小腹が空いているだろうからチャージしてあげて」

 

 

 

 

 

 

 

「は、はい!榊先生!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とりあえず皆自室で待機よ、寝ようがゲームしようがイイけど…わかってるわね?」

 

 

 

「はーい…やっぱり山田先生って、織斑君を…」

 

 

 

「野暮天は、馬に蹴られるわよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(え!?そうなの!?そりゃあたしかにそうなれば織斑先生は義姉さんだけどさ!?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…-っし、大気圏突破完了。集合予定時刻まで残り30分ってところか…いや、ホントすごいな、この体が浮く感覚」

 

 

 

「こんな非常事態に何馬鹿なこと言ってるのよアホ茨」

 

 

 

「鈴の言う通りだよ、茨。どれだけ剣呑な事態か理解してよ」

 

 

 

 

 

 

 

『エアヘッド』メインパイロット席。プカプカと体が浮く感覚につい言葉が漏れでてしまい、視線の端の独立モニターの鈴とデュノアさんに思いっきり冷たい言葉を吐かれ俺は首を縮めていた…いや、不謹慎とは思うよ俺だって。でもさあ、宇宙に出られたんだぜ?もしIS纏ってなかったらコーラでも浮かべて飲みたかった所だよ。

 

 

 

 

 

 

 

「安心しろ鈴。姉さんは私のためにあのISを持ってきたはずだ。FCSの不具合はあったにせよ性能は競技用のISとそう違いはないはずだ」

 

 

 

 

 

 

 

俺の後ろの副操縦席のシノさんからの気落ちした声に、俺の気持ちもさらにダダ下がってしまう…『エアヘッド』の操縦席は操縦桿や特別な計器があるわけではない。下底に時計の文字盤のように『パシフィスト』をはめ込み、上底に円状に配置されたスペースに一夏達はそれぞれ格納されており、そこはリラクゼーションマシンのようになっている。リンクされた俺とシノさんの機体がそれぞれ演算を担当しており、そこはちょうど中央の部分だ。横に輪切りにしたリンゴの種の部分が一夏たち、中心に俺とシノさんが居ると思えばわかり易いだろうか?俺とシノさんが『エアヘッド』の操縦を任されてはいるものの、『ペガサス』の時と同じ操縦感覚でいけるのはありがたい…パールさんやパイルさん曰く、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「篠ノ之さんはあくまで補助とおもっていただければ結構です」

 

 

 

「本来はアンカー・スチーム単独での運用が可能なのですが…」

 

 

 

「まあトレイニーの能力不足は今に始まったことじゃあないしねないしね!ハブにされなくて良かったじゃあないかサムライガール!」

 

 

 

 

 

 

 

…まあ、シノさんにとってみれば実の姉のしでかしたことでハブにされるのは死んでも死に切れないだろうし、実際問題あっちに残しておくのは色々と憚られる。ホント、間が持たない…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なあ、箒、セシリア、シャル、ラウラ。3年前の3月、何が起こったのか知りたいだろ?…なにがあったか教えてやる」

 

 

 

「!!?」

 

 

 

「そうね。あたしやアホ茨に聞くより一夏自身が言うほうがいいわね、これは」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、そうだよな鈴。おまえはいいヤツだ。自分だけの情報で優位に立とう、そんな浅はかな考えを持つ女でないのだ、鈴は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「織斑先生、内緒話するんで少し通信を切ります…あ、緊急事態が起きたら別ですよ、躊躇無く連絡して下さい」

 

 

 

「わかった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…まあ、面白くない話だしな、だれにとっても。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「千冬姉がドイツに行った時、俺は留守番で日本に居た…千冬姉から釘は刺されてはいたけど、とてもじゃないけど行く気はしなかったんだ」

 

 

 

「…千冬さんの活躍を間近で見られる絶好の機会じゃないか」

 

 

 

 

 

 

 

つい出てしまった自分の言葉に顔を顰めてしまう。そうだ、私にとっての姉さんと同じだ…

 

 

 

 

 

 

 

「俺が行っても足手まといにしかならない。いや、ずっと前からだ。俺は『ブリュンヒルデ』にとっての足手まといでしかなかった…分かってたんだよ。小学校も、塾も、家にいたお手伝いさん達だって俺を守るために尽くしていたって…なのに、俺は…俺は…」

 

 

 

 

 

 

 

各国代表の家族は厳重に守られていた…王家や宗教の教祖の家族レベルと言えば分かりやすいだろうか…胸の悪くなる話だが、あえて家族が整形をした上で姓を変え、表向き天涯孤独となった女性もいたそうだ。どれだけ姉さんは、人の運命を歪めれば気が済むのだろう。だから、そんな自嘲はしないでくれ一夏。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ちょっと話を引き継ぐぜ、一夏。あの日、うちの市は小学校の卒業式だった。俺も弾も卒業式が終わってさあ帰ろうかって時に、急に広域放送が入ったんだ。『水瀬小学校で爆発事故が起きた』って…そこが、一夏の通ってた小学校だったんだ」

 

 

 

 

 

 

 

茨は、『アンカー・スチーム』のバイザーヘッドは表情を写しだそうとしない。だからこそ口調でその深刻さが痛いほど伝わってくる。

 

 

 

 

 

 

 

「うちの市、中央の給食センターで小学校と中学校の給食を作って各校に運ぶんだけど、その時の回収のトラックに不審者が紛れ込んでて、給食室に爆弾を仕掛けたんじゃないかってテレビじゃ言ってた。卒業式だから給食室は無人、登校してきた生徒や教員は卒業式のために体育館に詰めてたし、爆発音や振動はでかかったけど給食室を少し焦がした程度で被害も全然なかったんだ…体育館から校庭に避難した時一人の児童が見つからなかった、そして2日後、その児童はキズ一つ無い状態で見つかった…ドイツ、ベルリンで」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すまなかった一夏!私は、私は…」

 

 

 

「いいんだよラウラ。もし同じことが起きたら、俺だってそいつを非難する。だから、気にしてない」

 

 

 

 

 

 

 

顔を蒼白にし謝罪を口にするラウラを嗜める一夏をよそに、私は茨の話した内容に言いようの無い違和感を感じていた。何か、引っかかる。

 

 

 

 

 

 

 

「…並みの犯罪組織では、その様な鮮やか過ぎる手口、出来ないわ。ううん、CIAやNSAみたいな国レベルの諜報組織だって…」

 

 

 

「ああ。一夏がベルリンで攫われて、ベルリンで見つかったんならまだわかる。日本で見つかったのならわかる…日本で攫われて、ドイツでキズ一つ無い状態で見つかる、どれだけの手段を講じればそんな真似が出来るんだ。そもそもだ、週刊誌が書き散らしてたようにスポーツブックの結果を荒らすためにやったなんてザレゴトは誰も信じない。そもそもブリュンヒルデのカード(試合)には、相手の勝ちのベットが無かった。相手が何分持つか、とかフィニッシュに零落白夜を使うか?とか試合内容で賭けるんだ。決勝戦は全て掛け金は戻された…一夏を人質にしても誰も得しないんだよ、試合を荒らしても」

 

 

 

 

 

 

 

簪さんの問いに答えを返した茨は、押し黙る…そして一夏は茨から引き継ぐように言葉を続ける。

 

 

 

 

 

 

 

「俺が覚えているのは、卒業式の日、どでかい爆発音と振動が起きて『校庭に避難しろ』って指示を受けて…玄関で男の声で『織斑君』って呼ばれてつい足を止めたんだ。そしたら気が遠くなって…気が付いたらベルリン郊外の廃病院だった。ISスーツ姿の千冬姉に抱きかかえられてた…ずっと謝ってた、千冬姉は…誰に言われるまでもない、俺は千冬姉の栄光を汚したんだって。俺には…」

 

 

 

 

 

 

 

「なあ、一夏。千冬さんにとっては一夏が、家族が大事だったんだ。栄光や、利益なんかじゃない…肉親が一番大事だったんだ。それは、とても素晴らしいことだと思う」

 

 

 

 

 

「まったくだ、シノさん。それにさ、他の地域の連中ならともかくうちの町の人は誰も責めない。だって…!!?」

 

 

 

突如鳴り響く警告音、そして『Caution!!!』の文字列。間髪いれず千冬さんから…織斑先生から通信が入った。

 

 

 

『緊急事態だ。ファング・クエイク、シルバリオ・ゴスペル、モスクワの深い霧(グストゥーイ・トゥマン・モスクヴェ)が『赤椿』と戦闘を開始した。合流次第援護に回れ』

 

 

 

「了解しました!合流予定時刻、後10分後!それにしても舐めすぎだろイーリさん!?いくら競技用とはいえ…」

 

 

 

 

 

『…仕掛けたのは更識楯無だ』

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーおー、コッチが分かってるだろうに赤椿は『ピックマンのモデル』に夢中みたいだ。3対1でも楽勝アッピルとはね」

 

 

 

水平線を隔てた影、通信衛星から送られてきた画像を一目見るなり顔を顰めるイーリス・コーリング。その様を見て問いかけてきた更識楯無にナターシャ・ファイルスは言葉を返し…それは失敗であったと痛感する。

 

 

 

 

 

「…それだけの自信があるのでしょう、敵には…どうしましたロシア代表」

 

「ピックマンのモデルって、何…」

 

「オチだけをいいましょうか。グチャグチャに死体を損壊した後、食べてるんです…ど、どうしたんですか!?まだ彼らが来るには…」

 

 

 

「船壊して、船員皆殺しにして…これ以上好きにはさせないわ!先に行くわ、アンタたちは黙ってみてなさい!」

 

「そういうワケにもイカネーだろ…ナタル、マックには謝っといてくれ」

 

 

 

 

 

「それよりも先にブリュンヒルデでしょう、イーリ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…しかし、それだけ警戒しなければいけない相手なのでしょうか、『赤椿』」

 

 

 

『ジョブ&ホビー』管制室。一心不乱にデータを取り続けている各国開発チーム、及びAOA社員達を眺めながら1年1組副担任、山田真耶は言葉を零し…担任である織斑千冬は言葉を返していた。

 

 

 

「あいつがこの世に出した『白騎士』、10年経ったが未だに凌駕する機体は存在しない。比肩する機体は『黄金の愛』(ゴールデン・ラブ)、『白金の平和』(プラチナム・ピース)ぐらいだろう…何!?交戦!?早まった真似を…『緊急事態だ。ファング・クエイク、シルバリオ・ゴスペル、モスクワの深い霧(グストゥーイ・トゥマン・モスクヴェ)が『赤椿』と戦闘を開始した。合流次第援護に回れ』」

 

 

 

「了解しました!合流予定時刻、後10分後!それにしても舐めすぎだろイーリさん!?いくら競技用とはいえ…」

 

 

 

 

 

『…仕掛けたのは更識楯無だ』

 

 

 

 

 

管制室モニターに交戦(エンゲージ)の表記が映り、各種情報が無秩序にモニターに写されていく。ヘッドセットを着け、すぐさま『エアヘッド』に搭乗している生徒達に指示を出すと、織斑千冬は拳を握り締めながら言葉を続けていた。

 

 

 

「猿取は、コーリングに最初に指導を受けた。筋もいい…だが、一つだけあいつの中から零れ落ちている要素がある…試合ならいいんだ、だが、指揮官として私が指定した以上、それだけは忘れてはいけないものだ」

 

 

 

「…何が、茨に欠けてるというんですか、ブリュンヒルデ」

 

 

 

作業の手を動かしつつも、真直ぐな瞳で千冬を見据えるAOAスタッフ…ピクシー。彼女の瞳を見据えつつ、さらりと千冬は切り返した。

 

 

 

 

 

「他人を見捨てられない。誰かを犠牲にしても生き延びる、そういうことが出来ない…コーリングもな」

 

 

 

 

 

 

『喧嘩を仕掛けたのは失敗でしたねプリンセス。いくら未成年とはいえ短絡的かとっ…ッツ!!』

 

『あんなスプラッタな光景、見せたらショック死するわよ!アイツのノミの心臓ぶりは知ってるでしょ!!』

 

 

 

 

 

『純情』(チステ・セルツァ)でオブジェ…密漁船の乗組員の遺体ごと『赤椿』を吹き飛ばし、そのまま攻撃に移った『グストゥーイ・トゥマン・モスクヴェ』(モスクワの深い霧)、『ファング・クェイク』、『シルバリオ・ゴスペル』(銀の福音)。他者の目から、素人目で見ればどんな敵であろうとワンサイドゲームで瞬殺出来るであろうと考えるのは無理も無かった。

 

 

 

『同感だ…おいおい、『ディナー・ベル』ほぼ全弾喰らってもピンピンしてる。あんな代物本気で天災様は妹に押し付ける気だったのかよ。『狂気の沙汰ほど面白い』なんて言うが…正気だからこそ物事は楽しいんですっての!!』

 

 

 

だが、蓋を開ければ追い詰められているのは彼女たち3人だった…いや、殆どの攻撃は命中し、絶対防御を100回は発動させてもおかしくないだけの猛攻を繰り出していた…なのに、止まらない、止められない。攻撃は稚拙で、楽に避けられるはずなのに、相討ち上等の攻撃は少しづつ、だが確実に彼女達の皮膜装甲(スキン・バリアー)を削っていた。今も『シルバリオ・ゴスペル』の第3世代装備『シルバー・ベル』の円状飽和攻撃仕様『ディナー・ベル』のエネルギー弾が四方八方から『赤椿』を串刺しにし…一切動きを止めることなく『赤椿』の剣閃は『グストゥーイ・トゥマン・モスクヴェ』を掠めていく。歯嚙みした『ファング・クェイク』はその拳を固めるとイグニッション・ブースト(瞬時加速)で瞬時に間合いを詰め、

 

 

 

 

 

『消えろぉぉぉぉぉ!!!!!』

 

 

 

 

 

テンプルを正確に打ち抜いた剛拳は、ただの拳ではなかった。ぐしゃりと機体はひしゃげ、無数の罅割れが機体を走る…白金の平和(プラチナム・ピース)のセカンドシフトの技術を応用して作られた重力子共鳴装置(グラビティ・シンセサイザー)であった。

 

 

 

『…何よ、あれ…どうやれば、勝てるのよ、止まるのよ…!?』

 

 

 

…だが、時が逆戻るように機体は復旧し、鉄面皮を変えないまま『赤椿』は『ファング・クエイク』と切り結んでいく。絶望の表情を浮かべた更識楯無は達観した笑顔に変えると、光の翼の形状…『コーリング・ベル』へと形状を変えた『シルバリオ・ゴスペル』へと視線を向け、ポツリと呟いた。

 

 

 

『ごめんなさいね…簪ちゃんを宜しく』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『EMP反応!!?そして何だよこの爆発は!!何だよ、何が起きてるんだよ!?』

 

 

 

『…ルノボ…更識…急げ…』

 

 

 

コア・ネットワークですら途切れ途切れになる電波障害…何が起きているんだよ、ホント!?楽勝じゃないのかよ!??後1分もしないうちに着くぞ、どうして待てないんだよ!?

 

 

 

『おそらくアレは、チェルノボグ(黒の神)…モスクワの深い霧の第3世代型装備だ。純粋核融合反応を自身を構成するナノマシンの水流で起こす、自爆技だ…』

 

 

 

…どうやら状況は俺が考えていたよりもはるかに悪い…ああ、大気圏突破の時に浮かれなきゃよかった…いや、まずは何をするか、だ!

 

 

 

『簪さん、緊急補給カートリッジ3機分渡す。『不動岩山』を展開したら会長を回収して空母に向かってくれ。デュノアさんは俺と一緒にアタッカーの盾、鈴とボーデヴィッヒさんは援護射撃、セシリアさんは一夏のカバー…一夏、何も考えるな。『零落白夜』で叩っ斬れ。シノさんは『エアヘッド』の制御を頼む』

 

 

 

『『『『『『了解!!』』』』』』

 

 

 

 

 

《大気圏突入シークェンス、終了。到達予定時刻、10秒前》

 

 

 

…ああ、なんと言う思い上りだったのだろう。『エアヘッド』からみんなと一緒に飛び出した俺はそれを痛感していた。

 

 

 

『おし、到着っ…!!?』

 

 

 

…いや、当たり前だ。目障りな盾を真っ先に壊す、それが当たり前だ。そして、『パシフィスト』はまだ、『エアヘッド』の船底にへばりついたままだ。そして、なんって気の聞かない男なんだろう、俺は。さっさと逃げろ、とか。すみませんでした、とかいうことすら出来なかった。

 

 

 

『悪ぃ、皆』

 

 

 

真っ赤に燃える地獄絵図の中、ボロボロになった会長を抱えながら飛び退る簪さん、ジタジタする黒豹女を抱えながら撤退するナタルさんを尻目に『赤椿』の閃光のような刺突を胸に受けながら、

 

 

 

 

 

『うちの猫に餌あげる時、スティックのカリカリ2種類混ぜてやってくr』

 

 

 

俺の口から吐き出せたのは、そんなタワゴトでしかなかった。

 

 

 

 

 

※まだ続きます。




きょぞう ぐうぞう ぐんぞう しんぞう

 

 

 

「球形、鳥型、四ツ足型、人魚型…IS黎明期、人型以外のISを作ろうとした国が結構いたんだよトレイニー。偶像崇拝を忌避する宗教、結構あるだろ?まあそれはタテマエで、女性が崇拝の対象にしたくなかった連中が一杯いたんだけど…実際問題指一本すら動かせなかった。何故だか分かるかい?」

 

「ISは本質的には鎧だから。下半身が魚だったり四ツ足だったりする人類が居るならともかくそんなのはいないだろ」

 

「まあその国には大損害与えちゃったけどボク達AOAとしちゃあいいオトクイ様だったよだったよ!じゃあどうして羽根は必要だとおもう?」

 

「人には羽根が無いから、飛ぶためには必要…あれ?矛盾してないか?ああそっか、天使か!天使をイメージしてるのか!」

 

「ご名答トレイニー。天使ってのは人を導く、人にマウントを取れる立場でもあるわけだ。だからさ…世の男達はこぞって嫉妬した。だから君もベビーフェイスも世の男の希望の星なんだよトレイニー!一杯ピチピチギャルが居るんだし、1りや2りはボテ腹に…」

 

「だからそういうのはやめてくれよ!俺はそういうの嫌いなんだよ!大体そういうのって遺伝するのかよ!?ジーちゃんもお父さんもIS動かせないはずだぜ!」

 

 

 

 

 

「ほんと、楽しそうですね支社長…どうしました、簪さん?」

 

「いえ…外ではアークライト博士はそんなにつまらなさそうなんですかピクシーさん?」

 

「ええ。斯界にあっては生き馬の目を抜くような世界です」
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