転生したのだからチートになって支配者ライフを送りたい   作:アルトリア・ブラック(Main)

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アルテミス
【レベル】100
【性別】女性
【種族】堕天使
【カルマ値】悪
【役職】信仰系魔法詠唱者

【容姿】
緑色かかった金髪のロングへアの後ろ髪を三つ編みで纏めた(クラウンブレイド)女性の姿をしており、巨大な鎌と麦の意匠があしらわれた光背を装着している。

【詳細】
貧困層に生まれたものの、無我夢中に働き、ユグドラシルに金を注ぎ込んだ。
ゲーム中に爆睡してログインしてるのに音沙汰ない事がザラにあり、その度にウルベルトが様子を見に行っていた。



第1話『異世界へ行く』

ー2138年ー

 

デストピアとなった近未来にて、ゲーム『ユグドラシル』が異世界に転移する物語を皆様は知っているだろうか

 

一度は夢見た異世界転移

 

嫌な世界から俺強えが出来る最高の世界。

 

そんな世界に私は憧れ、何度も願った。

 

『アルテミスさん、課金するのも大概ですけど、ゲーム中に爆睡するならちゃんと寝てください!』

 

ピコンとアイコンと共に声が聞こえてくる。

 

話しかけて来たのはウルベルトさんで、私がよく爆睡するたびに直接家に来る程仲良しな相手だ。

 

『コレしか楽しみがなくてさ、無理にでもゲームの世界に逃げたくてさ』

 

そう言うとウルベルトはため息をつき『今後、私は行けないんですから』

 

そう言って来る言葉にアルテミスは悲しげなアイコンを出すが、本体は笑っていた。

 

現実世界での出来事などどうでも良かった。

 

こんな苦しくて狂った世界になんていたくない、この世界が『オーバーロード』だと確信を持てたのは今から数年前だ

 

スモッグに覆われた世界、富裕層の老人たちを守る為に体を酷使して死んだ母、そして、わずかばかりのお金で小学校に通わせてくれた父親

 

そして、『ユグドラシル』という体験型ゲーム

 

それをみた瞬間、前世の知識が一気に蘇りオーバーロードの世界に行く為いろんな手段を講じた

 

まず、ナザリックへの加入のために異形種を選び、必死でレベル上げ

 

そして、彼らの一人であるウルベルトさんとリアルで出会ったのが幸運でそこから流れるようにナザリックに加入出来た。

 

そこからはギルメン達に『過労死女神』とあだ名が付くほど給料全額を突っ込み、なんならゲーム中に過労で眠ると言う無茶な事もした。

 

今日を持ってウルベルトさんはゲームを引退し、友人関係だった自分に挨拶に来たのだ。

 

『それじゃあ、達者で』

 

『お元気で』

 

そう言ってログアウトしたウルベルトを見送り、ナザリック内に転移する。

 

コツコツとヒールを鳴らしながら第七階層を歩いていると、黙ったまま立っているデミウルゴスの設定一覧を見る。

 

『結構手をかけたのに、めちゃくちゃ長い設定ね』

 

そう言いながら嗤い、コンソールを閉じる。

 

今日はまだモモンガはログインしておらず、アルテミスは自由にナザリックを歩いていた。

 

自室に転移すると自分が作ったNPCを眺めながら、コピペした文書を読んでいた。

 

『最終日まで後数ヶ月…意外に長い…それまでになんとか最強を目指さないと』

 

本をぱたんと閉じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

〜最終日〜

 

 

「じゃあまた、睡魔がヤバイので、またユグドラシルⅡとか出たら一緒にやりましょう」

 

「…はい、ヘロヘロさん、お疲れ様でした」

 

ログアウトしたヘロヘロを見送るモモンガとアルテミス

 

「…アルテミスさん、今日は朝からずっといたんですね」

 

モモンガからの言葉に笑顔のアイコンを浮かべ

 

「最終日ぐらい仕事バックれて来たわ」

 

「え?バックれた?相当やばいんじゃないですか?」

 

「朝から電話鳴りっぱなしでしたけど、携帯折ってでもここにいたかったんです」

 

「…ゲーム最終日以前に人生終わりそうですけど…」

 

モモンガからのツッコミに微笑む

 

しかし、満更でもないのかモモンガは何処か嬉しそうだった。

 

「じゃあ、最後ぐらい玉座の間に行って終わりましょうか」

 

「賛成です」

 

そう言って二人は立ち上がる

 

「…にしても、アルテミスさんって本当にビジュアルにこだわりますよね…ペロロンチーノさんがそのアバターに惚れ込むのもなんか納得します」

 

「ふふふ、ありがとうございます。ビジュアルに大体ーーー万くらいかけましたから」

 

「……(聞かなきゃ良かった…)凄い胃が痛くなりましたよ」

 

笑顔のアイコンを連打するアルテミスにため息をつく

 

「えっと…確か、彼らは…」

 

「プレアデスの面々ですね」

 

「最後くらい彼らに仕事させますか」

 

頷くアルテミスと並んで歩くモモンガ

 

玉座の間に着くと一つの玉座が設置されていた。

 

「アルテミスさんも座りますか?」

 

「いえ、私は隣に立ってます」

 

モモンガが玉座に座る

 

「様になりますね」

 

微笑みアイコンを浮かべるアルテミスにモモンガは照れてるアイコンを出す

 

「えっと…このNPCは…」

 

「アルベドですね、ワールドアイテム持ってる」

 

「…タブラさん」

 

居なくなったギルメンを思い出し、モモンガは無言になる。

 

すると、アルテミスが設定画面を開き、読み始める。

 

「物語読んでる並に長いですよ、モモンガさん」

 

見て見てと見せる

 

「確かに長い…ちなみに『ビッチである』、まぁ酷いですね」

 

読んでいると、アルテミスがモモンガの手を掴み『モモンガを愛している』と書く

 

「わっちょっ」

 

画面を閉じて微笑みアイコンを出すアルテミスにモモンガはハァとため息を出す

 

「…もうすぐ最後ですね」

 

「そうですね」

 

「楽しかったなぁ、ユグドラシル…」

 

「………」

 

モモンガは天井の旗を見ながら呟く

 

アルテミスは時計を確認し、覚悟を決める。

 

「最後ですね」

 

「そうみたいですね」

 

「ユグドラシルⅡでも出たらまたやりましょう、アルテミスさん」

 

「……」

 

カウントダウンが始まり『0』になるが…

 

 

 

 

「ん………?サーバーダウンが延期になった?」

 

モモンガは一人混乱する中、隣にいたアルテミスが手足を動かしてるのを見てそちらを向く

 

「あ、アルテミスさん、表情が…」

 

「あら、本当だ、動いてるわね」

 

何処から出したのか鏡を見て言う

 

動揺していると聞き覚えのない声が聞こえて来る。

 

「どうされましたか?モモンガ様、アルテミス様」

 

「!」

 

声をかけて来たのは先ほどまで直立不動だったアルベドであり、その表情はアルテミスのように動いていた。

 

「GMコールが効かないようだ…」

 

「…申し訳ありません。私にはGMコールというのはよくわからず…」

 

悩んでいるアルベドとモモンガを見てアルテミスは背筋を伸ばし

 

「セバス、プレアデスを連れて至急周辺の探索へ、アルベドは闘技場に守護者達を集めるように」

 

テキパキと指示を出すアルテミスにはっ!と頷くプレアデス面々とアルベド

 

呆気に取られるモモンガ

 

居なくなった後、アルテミスがふぅと息を吐く

 

「…凄いですね、アルテミスさん。テキパキと…」

 

「まぁ、いつまでも見つめられているのは恥ずかしかったので、それよりモモンガさん。ゲームからログアウト出来なくなった理由の一つがなんとなく分かったんですが」

 

「え?なんですか?」

 

「異世界というのに飛ばされた可能性が高いと思います」

 

「異世界…ですか」

 

信じられないと言ったそぶりを見せるモモンガにアルテミスは微笑み

 

「とりあえず闘技場に行ってから話しましょう」

 

そう言って階段を一歩降りる

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