次回からは二千字以上で投稿したいです。
そしてアニメの人気の割には...?って感じで正直驚いてる。
カーテンの隙間から差し込む陽の光。
起床してすぐに窓を開けて小鳥の囀りをBGMにそよ風に吹かれる可憐な美少女...それが私、暗城レンです。
とまぁ軽い冗談は置いといて、私には幼馴染が存在する。
後藤ひとりちゃん、ピンク髪でコミュ障を拗らせたかわいい女の子だ。
奇行も目立つし、普通なら関わりたくない人種の人間なのだがひとりちゃんは何故かそれがかわいいと思えてしまうのだ。
おそらく私の中身がおっさんだからだろう。
正直言って、女の子に転生した事を自覚した時は絶望の淵に立たされたのだが案外こういう生活も悪くないんじゃないかと思えた。
前世の世界であればひとりちゃんみたいな人間とは関わりたくは無かったのだが、この世界ではどうだろう。闇を纏ってるようなひとりちゃんでさえ、光り輝いているように見えるのだ。
成長していくうちにコミュ障具合は改善とは真逆の方向に向かっているが、本人はそれで良さそうなので私も気にしない方針でいる。
ここまで聞けばひとりちゃんは何の取り柄もない女の子だと思うだろう。
しかし、ひとりちゃんは素晴らしい特技を持っている。
極めて高いギター演奏技術だ。
元々は中学時代にバンドを組みたい一心で青春をギター練習に捧げてきたみたいだが、結局組めずじまいという非常に残念な結果に終わってしまった。
しかし、動画投稿サイトではチャンネル登録が万を超えるという快挙を成し遂げている。純粋な演奏技術だけでそこまで人を集めることができる彼女は最高な才能の持ち主と言える。
そんなひとりちゃんと同じ高校に進学して今日から高校生生活が始まる。
中学時代のしがらみをなくして高校デビューを飾りたいと言った彼女は県外の高校を志望したので私もそれに倣って同じところに進んだ。
片道2時間かかるという前世での通学時間を遥かにオーバーする圧倒的な遠さに一瞬気が遠くなったが、ひとりちゃんのそばにいれるという事実でチャラにできる。
私は素早く身支度を終えて、学生鞄を持って玄関に向かう。
靴を履いて誰もいない廊下に向けて
「行ってきます」
と告げて外に出る。
となりの後藤家の前に移動して高揚感に身を任せてルンルン気分でぴょこぴょこしていると後藤家の扉が開いてトボトボと私の幼馴染が出てきた。
「おはよっ!ひとりちゃん♪」
「おっ....おはっ...おはよ...レンちゃん」
相変わらず目が合わないが今日もひとりちゃんはかわいい。
「今日も元気そうで何よりだ♪さぁ、行こっか?」
「あっ....うん...」
さりげなくひとりちゃんと手を繋いで駅に向かって歩く。
転生したら高校生になって毎日通学デートをすることになるなんて夢にも思わなかっただろう。
実にこの生活は素晴らしい、そう思った。
暗城 レン
灰色の髪をツーサイドアップにしている。
後藤と同い年。
楽器はグランドピアノを8時間触った程度の経験しかない所謂トーシロ。
おっさんがTS転生した結果。