ひとりちゃんは最高にかわいい   作:白ノ宮

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燃え尽きかけましたね、そのせいで今回はとても短いです。

リアルが忙しくなると燃え尽きる可能性が高くなることがわかりました。


ep10 人間は幽霊よりも恐ろしい

扉を潜った先は未知の空間だった。

ライブハウスに来た経験は前世を含めて全くない。

 

自分で進む気があまりないひとりちゃんを転ばない程度に押して進めて伊地知さんの後に続いていく。

 

ライブハウス内は薄暗さ(照明がしっかりついているが雰囲気的なもの)があり、適度な圧迫感が聞き手や演奏者に何か良い効果をもたらしそうだ。

 

「私の家...♪」

 

「あたしの家なんだけどなぁっ!?」

 

先程から纏っていた緊張感は幾分か緩和されて肩に入った力も少しだけ抜けていた。

 

薄暗くて閉鎖的なところが好きなのは置いておいて、他人の家で自分の家宣言をするのはひとりちゃんしかできないだろうな。

あんまりしないで欲しいけど。

 

「えっと...あの人が照明さんで、そっちの人がPAさんね」

 

照明さんやPAさんなどのスタッフさん達は実にロックな格好をしているね。睨まれたら後退りしてしまうかも。

これひとりちゃん大丈夫かな?

 

「ピィッ....!!」

 

「あらら」

 

小さい声で悲鳴をあげて涙が零れ落ちている。

違うよ、ひとりちゃん。照明さんやPAさん達はお化けじゃないよ。

その反応は夜道で出てきたのっぺらぼうとかテケテケとかに遭遇した時の反応だからね、決して人に対してして良い反応じゃないからね。

 

「お、帰ってきた」

 

すると新たな人物の登場だ。この少女は誰かね?

 

「あっ、リョウ〜!」

 

伊地知さんがそう反応した。知り合い...いや、もっと近い間柄の様な気がする。もしかしてバンドのメンバーだろうか?

 

髪色は...青寄りの黒だろうか...?男女両方に人気の出そうな中性的な容姿をしていて、気怠げな雰囲気を醸し出している。

 

伊地知さんがこちらに振り返る。

 

「紹介するね、こっちにいるのが私のバンドメンバーであり、幼馴染の山田リョウ!」

 

「ども、山田です」

 

「.....」

 

「こんにちは。暗城と、私の前で気絶しているこの子は後藤っていいます」

 

「気絶?」

 

「えぇ、ちょっと負荷が一気にかかったみたいなので強制終了してしまったみたいです」

 

「へぇ、なんか面白いね」

 

「そうなんですかね...?」

 

山田さん、人が気絶しているのをみて面白いと面と向かって言うのはどうなんだい?もしかして変人なのか?

 

「もしかしてこの二人がバンドメンバーに...?」

 

「いえ、気絶している後藤さんが参加で、私は付き添いですね」

 

「楽器持ってるのに...?」

 

「なんで楽器って一目でわかったんですかね...?」

 

「さぁ?」

 

「えぇ...」(困惑)

 

本当に何を考えているんだろうか?もしかして私は今天才と会話しているのではなかろうか?凡人と天才では会話が合わないってどっかで聞いた覚えがある。

 

「暗城ちゃん、リョウはね〜変人って言ってあげれば喜ぶよ〜♪」

 

「えへへ」

 

おぉう。本気で喜んでる...。

 

「私、これまでの人生の中でここまでレベルの高い変人を見るのは初めてです」

 

「...そんなに褒めても何も出ないよ」

 

「褒めたつもりはないんですがね...」

 

本当すごいなこの人。

 

「はっ!?」

 

ひとりちゃんが少し大きめの声を上げて復活した。

 

再起動時に起動音としてメロディが鳴るのって旧世代のパソコンみたいだな。

 

声に出すとおそらく山田さんに反応されてしまいそうだから心のうちに止めておこう。

 




少しずつキャラの言動を変化させてます。

ではまた次回お会いしましょう。
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