ひとりちゃんは最高にかわいい   作:白ノ宮

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TS要素って要る...?
最初っから女主人公って事にしといた方が良かったかもしれない。書いてて思ったんだけどおっさん成分ほぼ死んでるし、もうママじゃん。


ep2 TS主人公がママ属性持ちとかホント謎

電車内

 

朝5時半頃の電車に乗る。

いくら都内に向かう線でもこの時間帯は流石に空いているようで、端っこの席(優先席じゃないヨ)に隣同士で座った。

 

側からみるとルンルン気分の少女と朝から暗い少女といった真反対の人種が隣り合っている構図だが、私には分かる。

 

暗いオーラが出ていてもその中に、新生活への期待が微かに混じっていることを。

 

人も少なく、イヤホンをしている人しかいないのを確認してからひとりちゃんに抱きつく。

 

「わわわ....ど、どどしたのっ...」

 

急に抱きついてきた私に対して戸惑っているひとりちゃん、ほんとにかわいいっ。

 

「ん〜、ひとりちゃんかわいいなって思ってつい抱きついちゃった♪」

 

「そそそそそっかかかか...」

 

「もう、照れちゃうひとりちゃんもかわいいっ!」

 

こうしているとひとりちゃんの暗いオーラが吹き飛んで、顔を赤らめた女の子になる。こうなると更に可愛くなっちゃうんだよね。

 

とはいえ、中身おっさんがこんなことを言ってるんだって急に我に帰るとなんとも言えない気持ちになるんだけど...。

 

その後無言で抱きついていたらいつのまにかひとりちゃんが眠ってしまっていたので乗り換えの駅までずっと抱きついていた。

周りの目なんか気にせずにひとりちゃん成分を補給し続けていた。

 

過充電気味な私と一眠りして若干スッキリしたひとりちゃんは何事も無く学校に着いた。初日ということもあって早めに家を出たのだが迷うことなく来れてよかったと思う。

 

校舎内の掲示板の前でクラス一覧の名簿の中から自分の名前を探していると、隣にいるひとりちゃんが横からスッとひっついてくる。

 

君はアサシンか何かなのかな?近付いてくる時の気配がなさ過ぎて少し驚いてしまったのは秘密の話だ。

 

甘えたいのかなと思ってひとりちゃんの方を向くと、いつも以上に青い顔で少し心配になってくる。

 

脂汗をかいている様には見えないのでパニック的な意味を持った青い顔なんだろう。もはや血、通ってますか?と伺いたいぐらい青いので他の人からすれば救急車呼ぶ?ってレベルだと思う。

 

すぐに俯いてしまったので他の人に見られることがなかったのが幸いだったね。

 

とはいえこのまま腕に引っ付かせているのは何か違うなと、一瞬引っぺがして壁際に引っ張ってそこで正面から抱きしめる。頭を撫でるという行為も追加で行うのが大事なポイントです。

 

コレをしたらひとりちゃんのパニックは沈静化できる。やっぱり人肌って大事だよ。

私自身ももう一人の私にこんなことされたら落ち着くを通り越してオギャりたくなっちゃうよ。

 

ひとりちゃんを撫でながら再び目線を掲示板に向けると案の定、ひとりちゃんとは別のクラスだという現実を叩きつけられる。

 

「クラスは別になっちゃったけどそれ以外は一緒だからっ、ねっ?」

 

これで頷いてくれるかどうか...。

 

「むむむむむりりりりり.....」

 

だよね、知ってた。

 

「.....でも、がががんばって...みる...」

 

その言葉を耳にした瞬間、私の目頭から涙が少し溢れる。そしてギュムっと抱く力を強める。ひとりちゃんの顔がなにか赤い気がするが、そんな事は些細な問題だ。

 

「うんっ!頑張ろうねっ!ひとりちゃんっ!!」

 

私達はクラスに向かうため別れて行動をする。

 

□■□■□■

 

あれから入学式を無事終えて自分のクラスへ舞い戻る。そこからロングホームルームとして色々交流の場が設けられたのだが、私は小学校や中学校の時と違って消極的な姿勢を貫いた。そのおかげか見事孤高キャラとして成立したんじゃなかろうか。

 

...まぁそれは冗談だ。深い交流をするつもりはないが世間話をする程度の知り合いは数人作っておいた。

 

私は元来、人見知りなのだが社会人になってからは『これもビジネスのうちの一つ』という大義名分の下に交流を広めていった節があり、小中そして高では『友達作りも勉強の一環』と自分を無理やり納得させて動いている。

 

今回の場合はひとりちゃんとの時間をなるべく多く作りたいという事で、知り合い程度に抑えておいたという訳だ。

 

■□■□■□

 

自分のクラスのホームルームが終わって解散になったのでひとりちゃんのいるクラスを覗いてみると、後ろの席の方で沈んでいるピンク頭が視界に入る。

 

外界の情報をシャットアウトして要塞と化しているひとりちゃん、痛々しいけどかわいいっ!

 

このまま10分ほど見ていたい気持ちを抑えて少し声を張って呼ぶ。

 

「ひとりちゃん!かーえろっ♪」

 

私のクソでか美声にクラスに残っている人の視線が集まり、ひとりちゃんは私の声に驚いたのかガタッと大きな音を鳴らして私の集めた視線をそのまま自分の身に浴びる事になってしまった。

 

次第に興味を失っていき消えていく視線、ひとりちゃんが立ち上がり荷物を持って小走りで私に突進してくる。

 

足を肩幅に開いて受け止めて先ほどと同じように撫でる。本日2回目ぇ〜。

 

それにしても下向きで小走りに走ってよく人にぶつからないなと思う。

邪魔にならないように廊下の端っこに移動してからなでなでを再開して、「よく頑張ったね」「偉い偉い」とASMRのようにひとりちゃんの耳元で囁き続けた。

 

我ながら歪な友達関係だと思うがこういうのもありなんじゃないか?

両者の需要と供給が一致し合っているのでWIN-WINなわけだからこんな幸せな関係って他にないと思うの。




【悲報】作者さん、百合がどういった概念か明確に理解していなかった

1.唯一無二の作者
それでも止まるわけにはいかないから毎日投稿とは言わないけど連載頑張ります...!

2.名無しの読み手
おう、無理せず毎時毎分毎秒投稿してくれや

3.名無しの読み手
期待せず待ってるわ

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作者の脳内は今こんな感じだったりする。
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