ひとりちゃんは最高にかわいい   作:白ノ宮

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私は今、放送延期(艦これ)と放送再開(異世界おじさん)の報せを知って悲しみながら喜んでいます。




ep7 高校生になってから楽器をやり始める人は結構いる

いつも通りの朝、玄関ドアの覗き穴からひとりちゃんの格好を見る。

 

もしもギターを背負っていたとしたら、私も鍵ハモを持っていこうと思う。クラスも違うしひとりちゃんの邪魔にはならない筈だ。

 

少し待っているとひとりちゃんが現れる。

格好は...やっぱりギターを背負っていた。

 

少しそわそわしていていつもより多少テンションが高い様に見える。

それでは合流するとしよう。

 

「おはよう、ひとりちゃん。待たせてごめんね?」

 

「あっ、いえ、おはようございます...。ってそれ...」

 

私の背負っているものを指差して疑問を呈するひとりちゃん。困惑している顔もかわいいことで...。

 

「いやはや、ギターを長いこと頑張っているひとりちゃんのことを見たら触発されてね。丁度倉庫にあった鍵ハモでも始めてみようかなって事で、持ってきちゃった♪...ってあれ?ひとりちゃんもギター持ってきたんだね!」

 

「学校でバンド組んだりしたいなって思って......」

 

「そっかそっか♪じゃあ頑張らないとだね。影ながら応援してるよ〜」

 

「うんっ...」

 

□■□■□■

 

ひとりちゃんと別れて、自分のクラスに入る。席の側に鍵ハモを置いて、リュックから教科書を取り出して机に入れる。

 

「あっ!暗城さん、おは〜」

 

クラスメイト女子が私に気付いて挨拶をしてくれる。それにしても誰だったっけ...。

...あ、そうだ。東雲さんだ。

東雲 立海、パッション系の少女で黒髪ボブカット。クラスでのカーストは上の中。人気者のポジションで間違いない筈だ。

 

「おはようございます、東雲さん。今日もお元気そうでなによりです」

 

「あたしはいつでも元気だよ。んー?暗城さんって楽器やってたの?」

 

「いえ、昨日倉庫の整理をしていたら出てきたんです。折角なので趣味としてこの楽器を練習してみようかと思いまして♪」

 

「趣味として楽器か〜。何か弾ける様になったら聴かせてくれるっ?」

 

「えぇ、良いですよ」

 

「わーい!じゃあ楽しみにしてるねっ!」

 

そう、こんな感じに反応してくれる子はひとりちゃんのクラスにもいる筈だ。

 

...あれ?ひとりちゃんってクラスメイトとはいえ、話したことのない人から急に話しかけられても反応できたっけ?

 

可能性を信じてあげたいのだが吃りまくるか、声が出ないとかで友人ゲットとかにはならないビジョンしか見えてこない。

コミュ障さえ無ければなぁ...。

 

陰キャでも友達は作れる。しかし、そこにコミュ障が追加されると同じ陰キャの友達すら作るのに難易度が急上昇する。

 

私は人見知り程度なので最初だけ無理すれば後はどうとでもなるのだが、コミュ障は常に無理をしていないと...していてもどうにもならない場合もある。

 

あんまり落ち込まないといいなと思った。

 

──────

───

 

授業中、問題に載っている数式を見て、溜息を吐きながら答えを書き込む。

 

前世と比べて高いレベルの学校に入って、記憶に残っている高1で習う範囲や速度に差異が生じるのは仕方ないだろう。

とはいえ今世では油断せずにしっかり勉強を行なっていたお陰か、苦手教科は英語だけだ。

 

逆に言えば英語は頑張ってもダメな事がわかった。とはいえ赤点には及ばない程度だから何の問題も無いのだが...。

 

とはいえ今世の脳は英語の事を抜いて考えてもスペックは相当高いと思える。前世も中々当たりを引いていたが集中力に大きな問題を抱えていたが今回はそれもクリア。個人的には文句なしの性能といえる。

 

高校の定期テストはもうそろそろだろうが、普通にやれば平均点は超える筈だ。

 

勉強が嫌いな事に変わりはないがな。

 

■□■□■□

 

午後の授業も終えて帰り支度を整えてひとりちゃんのクラスに向かう。

 

やけに静かな教室に、失敗したショックで先に帰ってしまったんじゃないかという懸念が浮かび上がるが、ひとりちゃんは連絡もなしにそんな事をする人間ではない。

 

一旦深呼吸して教室の扉を開け放つ。

 

そこには、おそらく寝たふりで外界からの情報をシャットアウトしたひとりちゃんがポツンと存在していた。

 

(い つ も の)

 

うつ伏せのひとりちゃんの傍に寄ってしゃがみ込む。

 

「ぁ...れ...?この匂い...」

 

恐る恐るといった様子で顔を上げるひとりちゃん。すると私と目線がぶつかる。

 

「じゃーん!レンちゃんだよ〜♪」

 

ニコッと微笑みながら戯ける。

 

ひとりちゃんは俯いて立ち上がる。

あれ、もしかして地雷踏んだか?

 

「うぉっと!...よしよし」

 

そのまま私に抱きついてくる。勢いがあったからか尻餅をついてしまったがしっかり受け止めて頭を撫でる。

 

「作戦失敗しちゃった?」

 

「...うん」

 

「そっか。とりあえず今はこのままでいよっか」

 

「....うん...」

 

こういう時は、敢えて話しかけまくる事をするのは避ける。

静かな慰めというのも時には必要なのである。

 




さり気なくオリキャラを追加していくスタイル。優しい陽キャです。

あとこの作品のひとりちゃん、メンタル弱体化してるしコミュ障が悪化している様に感じる...。

次回からはレンちゃんに対しても流暢に会話できる様にしておくかもです。ほら、一緒のベッドで寝る仲なのに相方と会話する際に吃りまくるのって違和感しかない気がしませんか?

それはそれとして、UAが15000行きましたね。珍しく続いてる作品なのでこのまま突っ走って行きたいです。
完走目指すぞー、おー!

という事でまた次回お会いしましょう。
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