ひとりちゃんは最高にかわいい   作:白ノ宮

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あの黄色い原作キャラが出てきます。
念を押して置きますが、キャラ解像度は低いのでキャラ崩壊注意です。

11/29 01:32追記:誤字報告ありがとうございます!
早急に反映させていただきました!


ep8 ひとりちゃん、すごい頑張る①

静かな安心感というものをひとりちゃんに供給していると、ひとりちゃんは自分から抱きつきを解除した。

 

「落ち着いた?」

 

「うん、ありがとう」

 

「どういたしまして♪」

 

────

──

 

場所は変わって公園のブランコに二人並んで座っている。

 

特に会話は無い...というか隣のひとりちゃんを見る限りスマホの画面を見て何かを考え込んでいる様だ。

 

ここからだと画面はよく見えないため、考え事も察しがつかない。

 

ベンチに一人だけで腰掛けているスーツの男性も何か悩みでも抱えているのだろうか。

 

ひとりちゃんがスマホから目を離して男性の存在に気付くと表情が同情的なものとなった。

 

相当失礼な事を考えてるに違いない。

 

そこに妻と娘と思わしき存在が現れて男性と一緒に歩いて行った。家族仲が良いのは素晴らしい事である。あとどれくらいその仲の良さが続くかは不明だが。

 

...おっと、こういう考え方は良くないな。反省しておこう。

 

家族団欒のキラキラを直視したひとりちゃんは脱力して、今にも液体化しそうである。

 

私が言うのもなんだが、ひとりちゃんって人間なのか怪しい時がある。両親が人間なのでひとりちゃんもおそらく人間の筈だ。それでも確信に至らないというのは不思議なものだな。

 

脱力しているひとりちゃんを横目に立ち上がろうとグッと足に力を入れた。

 

「あーっ!!!ギター!!!!」

 

急な少女の甲高い大声に驚き、バランスを崩しかける私とひとりちゃん。

 

何があったのかと前を向いてみれば、金髪の少女がこちら...いや、正確にはひとりちゃんの方を見て走り寄ってきた。

 

少女から得られる情報はあくまで容姿的なモノしか無いが不審者では無さそうだ。初対面でいきなり叫ぶ人間は果たして不審者じゃ無いのだろうかという疑問は捨て置く。

 

「それってギターだよね、弾けるのっ!?」

 

あくまでも目線は合わせながら前のめりに問いかける金髪少女。ここまで積極的なタイプはあまりいないだろうな。

 

「....ぁっ........ぅ....」

 

私や家族以外の会話が久しぶり過ぎるのか、緊張のし過ぎで声が出ていない。

それでは呻き声である。顔の青白さと合わさってゾンビと勘違いされてもおかしくないまである。

 

「あれ?...おーい!」

 

このままではシカトになってしまうので私が時間でも稼ごうか。多分すぐに声は出るようになるだろうし。

 

「あのー、本人が緊張で固まってしまっているので少々お待ちいただいてもよろしいでしょうか?」

 

「あー、うん。えっと...あなたは?」

 

「私は暗城レンと申します。彼女と同じ秀華高校一年です」

 

「さっきは急に大声出しちゃってごめんね?私は下北沢高校二年の伊地知虹夏っていうんだ、よろしくね!」

 

「はい、よろしくお願いますね」

 

「それにしても暗城ちゃんって一年生だったんだ。落ち着いた雰囲気を纏っているから私とタメか、三年生かと思ったよ」

 

「私っ!後藤ひとりですっ!!」

 

「うわっ!」

 

会話のリズム関係なしに声のボリューム調整間違えて急にブッ込んできたひとりちゃん。

 

伊地知さんも驚いて一歩引いてしまっている。しかし、復活してよかった。

 

「えーと...、あっそうそう!後藤ちゃんってギター弾けるのっ?」

 

「あ......そこそこかとぉ」ニチャア

 

「もしかして伊地知さんは何か音楽活動をなされているのでしょうか?」

 

「うん!あたし、バンド組んでて今日ライブなんだけど急にボーカル&ギターの子が蒸発しちゃってね?だから後藤ちゃんにサポートギターをお願いしたいなぁって」

 

「そういう事でしたか。...ひとりちゃん、どうします?」

 

「えっと...その...」

 

ひとりちゃんは判断に迷っている様子。

伊地知さんのバンドのサポートギターをやればそういった界隈に知り合いが出来てあわよくばボッチ状態からの脱出が伺えるかもしれない。ここで巡ってきたチャンスを失うのは如何なものか。

 

しかし、その反面。もしも大きな失敗をしてしまってひとりちゃんの心に大きな傷を作ってしまい、再起不能に陥ってしまったらと思うと軽く後押しが出来ない。

 

これはひとりちゃんが選ぶべき選択肢で私が出しゃばるべきではないだろう。

 

「が...」

 

「んっ?」

 

「頑張ってみます...!」

 

「そっか!ありがとう後藤ちゃん!じゃあ早速行こう、ついてきてっ!」

 

そう言っておきながらしっかりひとりの手を取ってライブ会場へと向かい出す伊地知さん。

 

ん?ひとりちゃんの顔面蒼白がだんだん色濃くなっているような...。

あ、これは私も行かないと途中で倒れそうなパターンかな?

 

振り返って自分の荷物と鍵ハモを持ち上げていると後方で伊地知さんの焦った声でひとりちゃんに呼びかけ始めた。

 

今回の事でわかった事がある。

ひとりちゃんは度を超えたストレスを受けている状態で私から離れると気絶してしまうという事。

 

私は充電スポットか何かなのだろうか?

ワイヤレスで電気を飛ばす機能はついてないはずなんだけどなぁ...。




書いてる途中に眠気が急に襲ってくるあの現象はなんなんでしょうね。

話は変わりますが、ボイスロイド実況動画で毎回の様に視聴者のお腹を破壊する台本を書く投稿者って本当に凄いですよね。尊敬します。

とはいえ、私の場合はそれより先に習得すべき技術が山の様にあるんですけどね。

今回のシーンでも、キャラの動きや背景の描写をより明確に出来れば分量も増えますし、もう少し分かりやすい文章が作成できると思うんですよ。

脳死で書いてる時の悪い癖だなぁ...。
だが、まずは完結させるのが先だ。

という事で、また次回お会いしましょう。
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