転生先は四葉でした   作:わすぽん

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授業参観といえば、私は小学生の時に盛大に事故った記憶があるので・・・なんか、あんまりいい思い出はないです。人って見栄を張っちゃう生き物なんだということがありありと感じられる記憶です。


第4話 四葉家の参観日 ~モーセをさらに2人添えて~

新入部員勧誘週間二日目。原作では、特に言及のない部分ではあるが、俺の存在がなにか影響を与えたえのかもしれない、というか影響しかないだろう。

 

だって、真夜様と深夜様が二人そろって「「真也が学校で何をしているのか見てみたいわ」」とか言い出すんだもん。

 

なんだよそれ、授業参加かよ。で、もって今現在校長室に俺と真夜様と深夜様の三人と校長と教頭の二人による対談?が発生中。

 

「それで、授業の見学を行いたいと?」

 

「ええ、真也は中学校にもまともに通っておりませんし、親として気になるのは普通のことではなくて?」

 

「たしかに、親としてはそうかもしれんが、普通はせんだろう。仮に、校内を見学したいとしてもだ、事前に連絡するなりするものだろう。いきなり来て見学させろとは、いささか常識的ではないと思うがね」

 

まったくもってその通り。もっと言ってやれ~

 

「では、こういうのはどうでしょう。私たち2人で特別授業なるものを行うというのは?これでも、私は十師族、四葉家当主ですし、深夜は世界で唯一の精神構造干渉の使い手ですし学べることも多いと思いますが」

 

「それでもだ、魔法科高校のカリキュラムは・・・」

 

「で、あれば課外授業ということでどうでしょう」

 

「ど、どうでしょう百山先生。あ、あまりことを大きくしすぎるのもあれですし・・・このあたりで手を打つというのは・・・」

 

「しかしだな、八百坂先生。魔法科高校というのは基本的に外部との、特に十師族との接触というのは避けるべきでもあるのだ。だが、八百坂先生の指摘もごもっともだ。一応ではあるものの、当校の生徒にも利点がある。今回だけだが特例で認めよう」

 

いや、認めてくれなくてもいいんですよ。なんで、押し負けてんですか?

 

 

 

というわけで・・・

 

なぜか、真夜様と深夜様が校内見学中だよ。さすがに、世の情勢に疎い生徒でも十師族の当主とその姉の顔ぐらいはわかるのだろう、モーセが3人になったよ。普通に考えてみればアンタッチャブルとかなんとか呼ばれてるような人たちが校内を練り歩いているのだ。一般生徒からしたら恐怖でしかない。あ、俺もその一人だわ。ガハハ。

そのへんから、いろいろ話している声が聞こえるがどれも、なんというかうん・・・まあ四葉ってそんな感じだよね。

 

一応、校内の見学もとい参観がゆるされたわけではあるけども、さすがに授業の見学こと授業参観は認められなかった。まあ、そりゃそうだよな。アンタッチャブルに後ろから見られながらまともに授業を受けられる生徒がどれだけいるんだって話。(多分、親バカ全開の応援っぷりになるだけだと思うけど)

というより、現状一番の原作乖離はこの四葉深夜・真夜姉妹の親バカっぷりだと思うの。だってさ・・・

 

ちょっとしたことで「「やっぱり真也だもの。これくらいのことなんてちょちょいのちょいよ」」とか、何かうまくいかないことがあったら「「真也にだってできないことぐらいあるわよ。また、やってみればいいのよ」」とか、当たり前に言ってくるんだよ、この姉妹。まあ、自己肯定感爆上がりフィーバーなんだけどさ。

あんたら、四葉でしょ。実力至上主義じゃないの?できない奴は、どこかにないないされちゃうんじゃないの?って心配していた、6歳ごろの俺を返してほしい。そして、極めつけは「「やっぱり真也は世界で一番かわいいのよ!!」」って当たり前に言いだすんだから、こちとら前世含めりゃ齢30いくつそろそろ、かわいいからは脱却したいお年頃。

 

 

 

あ、そういえば達也と深雪に二人が一高に来てることを伝えてないや。グルチャでいっか。

 

「あ、そういえば、真夜様と深夜様が今、一高に来てるんだよね。授業参観ってやつ?一応かかわらないように気を付けてね。こっちからも気を付けておくから」

 

「「は?????」」

 

二人から、ほぼ同時に返信が返ってくる。

 

「おお、さすが、息ピッタリ」

 

「いや、それどころの話ではないんだが。真夜様に深夜様まで来るとはいったい何事だ」

 

「多分、いつもの親バカ発揮だと思う」

 

「親バカ発揮で一高に来るか、普通」

 

「来てしまうからから親バカなのではありませんか?お兄様」

「というより、一応私たちのお母さまでもあるのですが・・・」

 

「ああ、どうなんだろう。それもあるのかな?そういえば、初めて顔合わせをしたときに深雪から「お母さんをとったな、この泥棒猫が!!」って言われるのを期待してたんだがそういうのはなかったの?」

 

「真也。いつの時代のアニメの話をしているんだ?」

 

「わたくしもさすがに、分別のある頃でしたから初対面の方に向かって「この泥棒猫が!!」とはいったりしませんよ」

 

「まあ、いずれにしても二人が来ていることには変わりないし、生徒会室で接待?することになってるから、深雪のほうには適当に理由をつけて生徒会室に来ないようにしていてほしい。なんなら、こっちから理由をつけてもいい」

 

「お願いいたします」

 

 

 

一高にかかわらずすべての魔法科高校にいえることではあるが、生徒の自治能力というのが前世の高校などと比べても非常に高いというとがあげられる。これには様々な理由があるのだが、難しい話はどうでもいいので左斜め後ろ下方にでもめり込ませておいて、結論から言えば生徒会の仕事といえばたいていのの授業は受けなくてもあとから補講という形で処理してくれるし、もっと言えば十師族がらみとでもいえば、授業自体が免除されることもある。今回はどっちもだが。

 

 

 

 

「四葉真夜様、深夜様。お初にお目にかかります。当校の生徒会長を務めております、七草真由美と申します。以後お見知りおきを」

 

「同じく、当校の部活連を会頭を務めております。十文字克人と申します。以後お見知りおきを」

 

「同じく、当校の生徒会会計を務めております。四葉真也と申します。これからもよろしくお願いします」

 

「あなたは自己紹介しなくてもいいんじゃない?」

 

深夜様から冷静なツッコミが。

 

「十師族、四葉家当主四葉真夜ですわ。いつも、息子の真也がお世話になっております。それと七草さん、あなたのことは真由美さんと呼ばせていただきますが・・・わたくしの真也を盗もうとする泥棒猫さんはあなたかしら?」

 

「いやいやいや、初対面でいうことじゃないでしょ、母さん。」

 

ああ、かわいそうに。かいちょーの顔が引きつって・・・引きつって・・・ないね。うん。何言ってだこいつ?みたいな顔しとらぁ。

原作でもそうだけど、表情豊かな人だからなあ。四葉家の当主を相手にするとあっては、すごく神妙な(多分、内心は胃痛にでも襲われてた可能性はありそうだけど)表情をしていたのに、表情を取り繕う隙すらなく、もろに感情が表情に出ている。

 

さらには、あの十文字会頭まで、驚いたような顔をしている。こりゃまた、いいものが見れたかもしれない。さすがに、俺にはそっちの気はないが、原作でも驚いたような表情は少なかったはずだ。

 

「だって、あの七草の娘なのですよ。あの狸おやじの!」

 

「でってもへちまもありますか。いくら何でも初対面の相手にいうようなことではないし、それに狸おやじというのもやめなさい。いくらなんでも失礼極まりないんですから」

「深夜様もほうからも何とか言ってくださいよ」

 

「あら、私だって口には出さないだけで思っていることは同じなのよ?私も参加していいかしら?」

 

「Oops!!」

 

お~っと真也ここで藪蛇だ!!あとは、中立の十文字会頭のみ。さあ、真也どう出る!?

 

おっとここで真也に動きがありました。十文字会頭のほうを何も言わずに見る。

 

しかし、十文字会頭は何も言わずただこっちを見て、「お前も大変だな」と、いうような表情でこっちを見ている。

 

・・・ああ、味方ここにあらず。

 

 

 

 

なんか、あれから、いろいろあって、かいちょーと仲良くなった、真夜様と深夜様でした。ちゃんちゃん。

主に狸おやじへの愚痴で仲良くなったらしい。どんだけ恨まれてんの?あんの狸おやじ。連絡先を交換したとか言っていたから、その内容は恐らく狸おやじへの愚痴でいっぱいになっているはずだ。

 

新入部員勧誘週間の2日目だというのに、朝からすでに疲労困憊である。まあ、新入部員勧誘週間の中で最も大変なのは初日と最終日。だから、今日は俺は待機の人員だし?まあ、なんとでもなるっしょ。それよりも飯だな。

 

 

 

 

四葉の名がついている以上一人暮らしというわけにはいかず、使用人付きのマンションの一室をあてがわれている。マンションの一室といっても一棟丸ごと四葉専用だが。なので、お昼は使用人が作ってくれたものを食べることもあれば、食堂を使うこともある。セキュリティ面では少々危険性はでるものの、そもそも魔法科高校に出入りできる業者という時点で、ある程度は信用できる存在ではあるのだ。原作では、工作員が潜入してたこととかあったけど・・・

 

いずれにせよ、今日は珍しく食堂を使うことになっている。これも、真夜様と深夜様が行ってみたいというからなのだが、一応、普段食堂を使っていないのには訳があり・・・

 

「あら、先に並んでもよいのかしら?」

 

俺を含め四葉の面々を見た一般生徒はササっとっ道を開け、それはそれはいつもの3倍ぐらいの勢いで道が開けていくのだ。

どうやら今日のメニューは四葉真也の海割り ~モーセ(四葉)をさらに2人添えて~ のようだ。

 

「いつもこうなのかしら?」

 

「はい、深夜様。まあ、食堂に限らずですが」

 

ちなみに、一度深雪と食堂に来ることがあったのだが、深雪曰く「誰かに声をかけられることもありませんし、なにより優先的に食堂を使うことができて、なんといいますか、便利ですね」と言われた。さすがは雪の女王様やで。・・・ん?なにか寒気を感じる。

 

「では、私から先に使わせていただきますね。お母様と、深夜様はそのあとからお願いします」

 

今日の気分はハンバーグだったのでハンバーグを選ぶ。まあ、食堂といっても前世のようにおばちゃんがいるとかそういうことはなくすべてHAR(ハル)によるもので、さらに付け加えると事前に工場である程度調理されたものが納入され、それを厨房で最終仕上げをするといった程度のものだ。一般にもこんなのが売られているが、多少の違いがあるとすれば、それは多少いい素材を使っているかどうかぐらいの違いしかない。

 

ちなみにだが、2090年代では食糧問題はある程度解決しているとされている。それは技術的なものも含まれてはいるが、どちらかというと第三次世界大戦で人が死にまくったからで、必要な食料の量が減ったからだとも言われているが。なんせ、統計の取れている範囲では全世界人口は30億人程度でしかないのだ。前世地球よりも少なくなるとか第三次世界大戦マジで何したんだよ。

 

お母様と深夜様もメニューを選んで、出てきたトレーを受け取り、モーセをして空いた席に3人で座る。

 

「あら、意外とおいしいわね」

 

「そうね、高校生の食事ってもっと大雑把なものだと思っていたのだけれど、意外とそうでもないみたいね」

 

「まあ、魔法科高校って日本にある高校の中でもかなりの上澄みの部類ですから」

 

真夜様と深夜様にとってはこれでもまあまあらしい。個人的には十分おいしい部類ではあるのだが、まあ、十師族の中枢のものともなれば食事に使われる食材は高級食材が多くはなるわな。それに四葉の本邸では専属の料理人もいたりするぐらいだし。割と二人は飯にはうるさいほうなのかもしれない。

 

 

 

昼食の後もまた、生徒会室に戻ってくる。さすがにかいちょーと十文字会頭はずっといることはできなかったみたいなので、しばらくの間は3人になるみたいだ。この間に生徒会の仕事を済ましておくことにした。魔法科高校においては、生徒の自主性といったところにかなり重点を置いている。2090年代においては普通科高校というのはかなり少なく、各種専門科の高校が一般的であり、前世的な考え方で言えば大学に近いともいえる。第三次世界大戦の影響を日本ももろに受けており人口が減少しているからなのか、高校生であっても早期の成長が求められうようになってきている。実際、大学進学率は前世のそれよりも低下しており、一般的にはかなり偏差値の高い魔法科高校の卒業生ですら大学進学はそこまで多くなく卒業とともに就職することも珍しくない。

 

そのためか、生徒会役員には高校生とは思えないほどの権限と仕事が割り振られるようになっており、校内予算の分配や、設備の維持管理など、前世基準であれば教員や教育委員会が行うようなことまで、生徒会役員が行うようになっている。もちろん、生徒会会計である俺もその例にもれず、仕事が多数割り振られており、直近では年に2回行われる部活動への予算配分などを決める会議の資料作成や、実際に校内設備の維持管理費などの書類*1、その他各種備品の発注などがあり、まだ生徒会に入って数日しかたっていなくてもそれなりの仕事量があるため、ずっと接待をしているわけにもいかないのだ。

 

若干、放置気味になっている二人だが以外にも・・・いや、まったく以外でもないが本人たちは「真面目に仕事をしている、真也もかっこいいわ」とか言って親バカを発揮しているので、ほっといても大丈夫だと思われる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
実際には紙ではなく電子データ

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