東方他力録   作:黒檻さん/詩歌

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どうも初めまして冷凍レンジです。
初投稿なので文章力が乏しいですが、それでも良いという方はどうぞ。


幻想郷へいらっしゃい
理不尽な幻想入り


とある日の夕方、部活帰りだった僕は何事も無く家に着き、何事も無く夕食を食べて、何事も無く寝るという生活を送っていた……

 

次の日も、その次の日もそんな生活が続くと思っていた……が、

現実はそう簡単にはいかなかった。

なぜなら、今自分の目の前にこのご時世ではちょっと場違いな服を着ている女の人が浮いているからだ。

 

「最近疲れてるのかな…?変な人が見えるよ」

 

「あら、残念だけどこれは現実よ?」

 

現実だって。ならば質問してみよう。

 

「貴女は誰ですか?……って居なくなってる!?」

 

もしかして……瞬間移動!?

……まあいいや。どうせ幻覚でしょ。

 

そう考え、少し安心している間に僕の家に着いた。

 

「ただいまー、……って僕一人だけどn「お帰りなさい。お邪魔してるわよ」えっ!?」

 

さっき見た人が座ってた。しかもしっかりとご飯食べてるじゃん。

 

「あの…ここは僕の家なんですが」

 

「そんなことより、今日は貴方に重要な話があるの」

 

頬に米粒つけながらそう言うと、その女性は空間の間に手を入れて…えっ?

待って、おかしいから。

しかもそこから無数の目が僕を見てくる。吐き気しそー。

 

「色々言いたい事もありますが、その重要な話とは?」

 

「あら、ツッコミは無いの?」

 

「キリが無いので遠慮しておきます。で、話とは?」

 

「せっかちねぇ…まあいいわ、単刀直入に言うと幻想郷へのご案内よ」

 

「幻想郷…どこかは知りませんが何故ですか?」

 

 

 

「ーー貴方は力を持っている。それが理由よ」

 

 

……うわーお、なんて理不尽且つ意味不明な発言なんだろ。

 

 

「あまり理由になってない……まあいいや、最後の質問ね。その幻想郷で僕の安全は保証される?」

 

「それは保証出来ないわ。頑張りなさい」

 

「え?それなら僕行かな「お一人様ご案内〜」……えっ?」

 

急に足元の感覚が無くなり下を見ると、穴と沢山の目が僕を待ち構えていた。

……あ、詰んだ。

 

「なんでぇぇぇぇ!!?」

 

そのまま自由落下。等速直線運動。なんて心底どうでもいい事を考えつつ、現実逃避を試みる。

だけど、現実はそんなに甘くはない訳で……

 

「たぁぁすぅぅけぇぇてぇぇ!!」

 

「良い旅を〜♪……あ、名前聞き忘れたわね。後で聞いておきましょうか」

 

そう言って女性は、彼を追いかけるように穴の中へ消えていった。

 

 

 

 

「ねぇ!?止めてよこれ!落ちてるよ!?」

 

「大丈夫よ。もうそろそろ着くかしら……衝撃は多少強いけど我慢してね?」

 

「衝撃ってなんのー」

 

僕がそう言いきる前に急に視界が明るくなり、更に硬い地面に激突。後頭部に強い衝撃が走り、僕の意識は暗闇へと沈んでいっ……

 

「ーーまだだっ!まだ終わらんよ!」

 

気力で意識を引き戻して、辺りを見回すとそこには立派な神社がたっていた。

 

「神社かぁ……」

 

丁度良い、ここで安全のお祈りでもしていこう

しかし、手持ちには千円札7枚とその他小銭しかなかった

 

「仕方ない、これでいいや」

 

 

チャリーン

 

 

千円札1枚と少しの小銭を入れてお祈りしてみた。

すると神社から何者かが走る音が……

 

「お賽銭!?幾らぐらい入れたの!?」

 

賽銭の音に反応したのか、神社内から白と紅の巫女服の少女が飛び出て聞いてきたので「千円とちょっとだよ」と答えると

 

「入りなさい。お茶くらいなら出すわよ?」

 

実に現金な巫女だね。警戒しようよ。

 

「あ、じゃあお構い無く失礼します」

 

「ところであんたの名前は?」

 

僕は自己紹介をしようとしたんだけど……

 

「僕の名前は……あれ、なんだっけ?」

 

「……記憶が無いの?」

 

「そうみたい。思い出したら教えるよ。ところで君は?」

 

残念ながらこの位の事では驚かなくなってしまった僕。うむぅ、悲しくなってきた。

 

「博麗霊夢よ。霊夢でいいわ」

 

「わかった。よろしくね霊夢」

 

この巫女は霊夢という名前らしい。

そして二人でのんびりお茶を啜っていると…

 

「あら、美味しそうなお茶じゃない。私も貰っていいかしら?」

 

「げっ、なんで紫がここに来るのよ」

 

変な空間からさっき見た謎の女性が現れた。

どうやらこの女性は紫という名前だったらしい。

 

「あの……紫さん、でしたっけ?どうしてここに?」

 

「貴方記憶を失ってるでしょう?治してあげるわ」

 

そう言うと紫さんは手を僕の頭に置いてきた。

ってかさ、何で記憶が無くなったことを知ってんのさ。

 

「どうやって記憶を治「はい、終わったわよ」早くない?しかもちゃんと治ってる……」

 

紫さんは超能力でも使えるのかな?

……いや、そんなヤワなものじゃないね。

 

「よかったわね。で、名前も思い出したかしら?」

 

「思い出したよ、だから少し自己紹介させてもらうね。僕の名前は烏川友弥(からすがわともや)。呼び方は何でも良いよ。よろしくね霊夢、紫さん」

 

僕が手を差し出すと

「よろしくね」「こちらこそよろしくお願いするわ」と言い、霊夢、紫の順番で握手をした。

その瞬間、僕の脳内に何かの文字が流れこんできた。

 

「空を飛ぶ程度の能力と、境界を操る程度の能力?なにこれ……」

 

「あら、私と霊夢の能力じゃない。なんで知っているのかしら?」

 

「頭の中に映し出されるように文字が浮かんできたんだ」

 

「!……少し外へ行きましょう」

 

「喧嘩は嫌だよ!?」

 

「大丈夫、喧嘩じゃないわ」

 

どこにこんな力があるのかはわからないが、物凄い力で僕を引っ張っていく。

助けを求めて霊夢を見ると何故かこっちを向いて苦笑いした後にまたお茶を啜りだした。

 

「ちょっと霊夢!?助けてくれないかなぁ!?」

 

「頑張ってね。私は何も見てないし聴いてないわ」

 

と言い、飲み干した湯呑みを台所へ片付けに行ってしまった。

現実は非情なり。

 

「痛っ!」

 

外に出た瞬間に僕は投げられた。物凄く腰が痛い。

 

「突然だけど貴方は空を飛べるかしら?」

 

「飛べないに決まってるじゃん。投げられた挙句空を飛べって言われたら流石に怒るよ?」

 

「勝手に怒ってなさい。基本的に飛び方はこうよ」

 

うわお理不尽。まぁ、逆らったらお察しな雰囲気だから大人しくするけどね。

 

 

〜少女説明中〜

 

 

「わかった。試してみるよ」

 

そして教えられたように飛ぼうとしてみた…が、

 

「翼とか生えてこないよ?」

 

「足元見てみなさい。しっかり飛べているわ」

 

空は翼で飛ぶものだと思ってたから、これは非常に嬉しいね。人間は空を飛べるんだ!

 

「わー、凄い!」

 

友弥が空を縦横無尽に飛んで喜んでいるのを見て紫は、

 

「(やっぱりね…ならこれも出来るのかしら?)友弥、降りてきなさい」

 

「なにー?」

 

「これが出来るかやってみなさい」

 

そう言うと紫さんは空間に奇妙な穴をあけた。

さっきも開いた、奇妙な空間。

 

「うわっ、こんなん出来ても嬉しくないよ……」

 

「いいから試しなさい」

 

「はーい……」

 

すると友弥は渋々練習を始めた。

その一分後……

 

「出来た!けど紫さんとは違うね。モノクロだよ」

 

「あら、おめでとう。随分早かったじゃない。(やっぱり……まさか友弥の能力は……)ちょっといいかしら。貴方は自分の能力とかはわかるかしら?」

 

「わかんない。ちょっと待っててね」

 

そう言い、友弥は頭を抱え唸りながら何かを考えるような仕草をし始めた。

すると、脳内にまた文字が現れた。

 

「他人の能力を使う程度の能力だってさ。これってある意味他力本願だよね」

 

「よかったわね、それが貴方の能力よ。見た感じ握手をすると発動するみたいね」

 

「ふーん……強そうだけど弱そうな能力だね」

 

正直使い勝手が悪そうな能力だ。

 

「幻想郷ではかなり強い部類に入るわね。貴方が私の能力を使いこなしたらその辺の妖怪達なら勝てるわよ」

 

「妖怪達?此処には妖怪がいるの?」

 

「沢山いるわよ。貴方の目の前にもね」

 

「目の前って…もしかして紫さんは妖怪なの?」

 

「ええ、私はスキマ妖怪。ちなみにこの幻想郷の管理人でもあるわ」

 

「へぇー、じゃあ紫さんの能力を使える僕はスキマ人間になるのかな?」

 

「ふふっ、そうかもしれないわね。さあ、中へ戻りましょうか」

 

そう言うと紫は、神社内へ行くための扉を塞いだ。

 

「あの……通れませんよ?」

 

「これも練習よ。さっき開いたスキマで中に入ってみなさい」

 

「どうやって…あ、繋がった。というわけでお邪魔しまーす」

「随分とアッサリ開いたじゃない……」

 

 

そう言い、紫はスキマを開き中へと入っていった。

ーー心底残念そうな表情で、だ。




いかがでしたでしょうか?
これからは二週間に1話は絶対書けたらなと思います。(書くとは言っていない

指摘、誤字はご報告ください。きっと喜びます。主に僕が。
批判はご遠慮ください。きっと泣きます。主(ry
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