東方他力録   作:黒檻さん/詩歌

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どうも冷凍レンジです。

今回初めて三千文字以上書きました。なんとなく達成感。

では第十話、お楽しみ下さい。


暗闇の館〜Save the mind

柵の内側に入った友弥達。背後から何か声がするが、三人揃って無視をした。

 

「うわぁ、美鈴さん本気で落ち込んでるよ」

 

「仕方ない事よ。それより早くこの館に入りましょう」

 

あ、遂に美鈴さんのポーズがorzになった。見てて飽きない人だなあ。

ってあれ?魔理沙がどんどんバックしていってるぞ?

 

「魔理沙どうしたのさ?」

 

「友弥!扉の前からどくんだぜ!」

 

魔理沙がスペルカードをブーストにして扉に突っ込んでいった。

勇気あるね、参考にさせてもらおっと。

 

「邪魔するぜ!」

 

魔理沙が扉を倒して館の中に突っ込んでいった。

 

「扉を倒し、館に侵入するその姿が格好いい!でも多分扉は直さないんだろうな。ドンマイ!館に住んでる人達!」

 

あ、霊夢が呆れてるね。でも少しウズウズしてるみたい。まるで好物を前にした犬のよう…ではないね。うん、絶対違う。

 

「だからその真っ黒な笑みを僕に向けるのはやめてね、霊夢」

 

「ちっ…」

 

あ、舌打ちしやがった。でも自分に非があるから怒らないでおこう。

 

「おーい霊夢達!先に行ってるぜー」

 

魔理沙の声が通路の奥から聞こえた。いつの間にそんな遠くまで移動したのさ。

 

「霊夢、追いかけよっか」

 

「そうね、少し急ぎましょう」

 

 

〜少年少女移動中〜

 

 

友弥達が移動し始めて三分、恐らく魔理沙が入っていったであろう扉の前に来た。

 

「さーて、突撃だー!」

 

バンッ!

 

「…あれ?唯の空き部屋じゃん」

 

「おーい、どこ行くんだぜ?」

 

あちゃあ、一つ前だった。てか魔理沙律儀に待ってくれてたんだね。

 

「って大きい扉だね!?」

 

「だろう?私はこの中に何かがあると思うんだぜ!」

 

そりゃあ何かはあるでしょうに、と言いかけたがやめといた。折角の気分を台無しにしちゃ駄目だもんね。

 

「さあ、魔理沙、友弥、入るわよ」

 

「「了解(だぜ)」」

 

霊夢が扉をゆっくり開けるとそこには大量の本が並んでいた。どうやらここは図書館のようだ。

本を目にした魔理沙は、本棚のほうへズンズン進んで行く。

 

「あ、魔理沙!どこ行くの?」

 

「ちょっと本を盗ん…借りにいくぜ!」

 

今魔理沙盗むって言いかけたよね?別に関係無いからいいけどさ。

とりあえず霊夢と一緒に魔理沙を追いかけよう。

 

「それにしてもこの本の量は異常だよ。絶対全部読んでないよね」

 

少し愚痴をこぼしながらも友弥と霊夢は、魔理沙に追いついた。

魔理沙はひたすら本を袋に詰めている。

 

「ああっ!?袋が破けたぜ!」

 

袋の底がバリッと破れた。

残念、魔理沙の冒険はここで終わってしまった。

友弥は意気消沈している魔理沙を片目で見ながら、本棚を眺めていた。すると何かが視界の隅で動くのを発見した。

 

「誰かいるのかな?」

 

友弥が歩いてその方向へ進むと、大量の本を持った司書らしき人と目が合った。

 

「パ、パチュリー様!侵入者です!」

 

その司書らしき人がパチュリーという人に助けを求めてるのを見る限り、パチュリーとはその人の上司的な人なのだろう。

友弥が助けを求めている人を追跡していくと、少しだけ広い空間にでた。

そこには机が置かれていて、その机は大量の本で埋め尽くされている。

 

「うわあ、まるで本で作られたヒマラヤ山脈みたい。てかここにそのパチュリーって人は居るのかな?」

 

友弥はしばらく待っていたが一向に現れる気配が無い。

そこで友弥は思いきって叫んでみた。

 

「おーい!パチュリーって人はどこですかー!!」

 

声が図書館に響き渡る。

すると先程まで見ていた本の山から声がした。

 

「ここよ。うるさいから大きな声を出すのはやめなさい」

 

友弥は少し驚いたものの、何とか質問する事ができた。

 

「あの、この館に異変の首謀者がいるんですが、どこにいるか教えてくれません?」

 

「つっ……レミィの場所へは行かせないし教えない。どうしても行きたいのなら私を倒してからにしなさい」

 

「その言葉、後悔したらダメだぜ?」

 

突如友弥の後ろから声が聞こえ、振り向いてみるとそこにはとても清々しい笑顔の魔理沙が立っていた。

 

「ふふふ……思いっきり八つ当たりしてやるぜ」

 

今にもパチュリーに攻撃しそうな魔理沙を少しの間抑え、友弥がルールを確認していく。

 

「僕達は早く異変を解決してみたいから、残機は二つ、スペルカードは三枚までだよ。それじゃあスタート!」

 

友弥の合図で魔理沙はレーザーを、パチュリーはレーザーと全方位に弾幕をばら撒いた。

 

「くそっ、全く当たらないぜ」

 

「しつこい盗人ね、早く当たりなさい」

 

お互い埒があかないと判断したのか、そこから一気にスペルカード同士の対決になった。

 

ーー魔符『ミルキーウェイ』

 

ーー日符『ロイヤルフレア』

 

魔理沙は全方位に星形の弾幕を放つ。

それに対してパチュリーも全方位に大量の弾幕をばら撒く。

 

「うわ、中が見えないよ。密度濃いなぁ」

 

外から中の様子は見えない。ならば中にいる人がどこに弾幕があるのかを視認するのは難しいはずだ。

 

暫くすると、大量の弾幕が一気に消えた。

パチュリーが肩を押さえているという事は、恐らくパチュリーが肩に被弾してしまったからだろう。

 

「決して……決してレミィの場所へは行かせないわ!火水木金土符『賢者の石』!」

 

パチュリーは五つの魔法陣を展開し、雨の如く大量の弾幕をばら撒き始めた。

しかしそれを相殺するように魔理沙もスペルカードを発動した。

 

「これで決めるぜ!」

 

ーー恋符『ノンディレクショナルレーザー』

 

魔理沙は何本ものレーザーと、紐の様に連なる星型弾幕、そしてトドメと言わんばかりの小さい弾幕を放ち始めた。

 

「うわ、壁みたいになってるよ。さっきのより断然こっちが密度濃いね」

 

このレベルになってくると、集中力が無い人は一瞬で負けてしまうだろう。

だがしかし、二人は魔法使いなのが理由かはわからないが、驚異的な集中力を持っていた。

 

そして先程と同じ様に弾幕が一気に消える。どちらかが被弾したのだろう。

 

友弥が目を凝らして見てみると、どうやら被弾したのは魔理沙のようだ。

しかしパチュリーは体力が無いのか、手を膝に付けて息を荒げていた。

それを見逃す魔理沙では無い。

 

「相手に隙を見せちゃダメだぜ!」

 

ーー恋符『マスタースパーク』

 

不意をつかれたパチュリーは、そのまま巨大なレーザーに当たってしまう。

 

「むきゅ〜」バタッ

 

「パ、パチュリー様!しっかりして下さい!!」

 

どうやらパチュリーは少し気を失ってしまったようだ。

 

「へへっ、八つ当たり完了だぜ」

 

魔理沙がそう言うと同時にやっと霊夢が到着した。

 

「……どういう状況よ、これは」

 

「こいつを倒したら首謀者の場所に行っても良いらしいから、八つ当たりしてやった。それだけだぜ」

 

ため息を吐く霊夢。

スッキリした表情の魔理沙。

この状況を予測していたのか、納得した顔の友弥。

 

「はぁ、それじゃあ首謀者の場所に行くわよ」

 

どうやら霊夢はこの状況を理解するのが面倒ならしく、さっさと図書館から出ていってしまった。

それに続いて友弥は図書館から出ようとするが、魔理沙は図書館から動かない。

 

「魔理沙どうしたの?」

 

「私はこの図書館で本を読むことにするぜ。見たこと無い魔道書が沢山あるんだ」

 

魔理沙がそう言うので友弥は周りの本棚を見回してみたが、友弥には到底読めなさそうな本ばかりだった。

 

「まあいいか、じゃあね魔理沙」

 

「また後でな!」

 

二人の会話が終わると、魔理沙は図書館の床に座って本を読み始めてしまった。

 

「さて、霊夢の後を追いかけようかな」

 

そう言い、友弥も図書館から出ていってしまった。

 

ちなみにこの後すぐパチュリーが起きたらしいが、魔理沙が堂々と本を読む姿を見て戦意を喪失したらしく、パチュリー自身も本を読み始めたそうな。

 

「本当にこれで良いんですか?」と、小悪魔がパチュリーに質問したらしいが、無視されたらしい。

ドンマイ、小悪魔。

 

 

 

Stage Clear!

 




どうでしたでしょうか?
楽し「楽しんで読んでくれたら幸いです!」……友弥ぁ。

友「ん?どーしたのさ作者」

……まあいいか、誤字脱字、指摘等があればご報告下さい。
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