それを見て床の上で転がりまくってたのは内緒の話。
それではどうぞ、お楽しみ下さい。
レミリアとの戦闘(一方的な攻撃)を終えた友弥達。現在、館の中でお茶会をしていた。
「で、レミリア。本題に入るけど良い?」
「本題の内容は何かしら?」
「この紅い霧みたいなのを止めてくれないかな?」
「別に良いわよ。負けたのは私だしね」
レミリアはそう言うと同時に紅い霧を止めた。
しかし、この館には窓が少なく、友弥達は外の様子を見る事が出来なかった。
「……しっかり止めた?この館窓が少ないから外がわからないんだけど」
「止めたわよ。あと、この館にはしっかりとした名前があるから館と呼ぶのをやめなさい」
「あ、やっぱり名前あったんだ。どんな名前なの?」
「紅魔館よ。名前の通り紅いでしょう?」
「うん、目が痛くなりそうな程に真っ赤だね」
友弥達が他愛のない話をしていると、何やら地下の方から爆発音が聴こえた。
「えっ?何事!?」
「まさか……フランが地下から……?」
しかしフランと言われても友弥と霊夢にはわからない。
「フラン?どちら様で?」
「私の妹よ。まさかこんなタイミングで出てくるなんてね……」
レミリアが渋い顔をしていると、急に咲夜がレミリア達の目の前に現れた。
「お嬢様!妹様が地下から出てきました!」
しかし咲夜の声は最後まで友弥達には聞こえなかった。
なぜなら、扉が粉々に破壊され、宝石のような物が付いた翼の金髪の少女が部屋に入って来たからだ。
友弥と霊夢は恐らくこの人がフランなのだろうと悟った。
「あれ?お姉様、その人達はニンゲンだよね?ーーコワシテモイイヨネ?」
フランが狂気的な笑みを浮かべると同時に強烈な殺気が流れ出し、霊夢、レミリア、咲夜は戦闘態勢に入る。
しかし友弥は戦闘態勢にはならずに、手を振り上げた。
「くらえ!紫さん直伝境界弄り!」
友弥は掛け声と同時に手を振り下ろし、フランの精神の境界を弄った。
「アハハハ!……ってあれ?お姉様達そんな恐い顔してどうしたの?」
レミリアと咲夜が驚愕の表情をする。
「友弥……貴方何をしたの?」
「何って言われても、フランの境界を弄っただけだよ?」
そう言うと友弥はフランに近寄り、手を差し出した。
「こんにちはフランちゃん、僕は友弥。よろしくね」
すると先程の狂気的な笑みでは無く、とても無邪気な笑みで友弥の手を握った。
「待って友弥!フランの能力は……って破壊されてない?」
「うん!友弥よろしくね!ところでさっきお姉様達と何してたの?」
「弾幕ごっこだよ。とても楽しいよー?」
するとフランは目を輝かせ
「弾幕ごっこやってみたい!!」
と言った。勿論友弥はそれを承諾する。
「ところでフランちゃんは弾幕ごっこのルールは知ってる?」
まあ知っているだろうが友弥は保険的な意味でフランに質問してみた。
すると返って来た答えは予想外のものだった。
「ルール?知らないよ?」
この時友弥は質問しておいて良かったと安堵していた。
「よーし、じゃあまずルール説明からね?」
〜少年説明中〜
「これで大体のルールはわかったかな?」
「うん!早く勝負しよ!」
「それじゃあ私が審判をするわね。スペルカードは四枚、残機は二枚までよ」
ここまで全く口を開かなかった霊夢がようやく口を開けた。審判に名乗り出ただけだが。
「それじゃあ、始め!」
霊夢の合図でフランは自分を中心とした青い弾幕を緩急つけて放ってきた。
しかし友弥はそれをいとも簡単に見分け、的確に避けていく。
「うーん、やっぱり当たらないねー。そうだ!これで当たっちゃえ!」
ーー禁弾『スターボウブレイク』
フランはスペルカードを発動した。
まるで虹のような弾幕が友弥に降り注ぐ。
「これは危ないね、僕もスペルカードを使おっと」
ーー『夢想封印 爆』
友弥もスペルカードを発動した。降り注ぐ虹色の弾幕を全て消し去り、強力なホーミング性能でフランに当てようとする。
「キャッ!友弥危ないよー」
フランには簡単に避けられてしまった。しかし友弥のスペルカードはここで終わりではない。
「くらえっ!」
フランを追いかけていた弾幕が爆発した。爆発する事を知らなかったフランは当然被弾してしまう。
「痛たた……よーし!とっておきを出しちゃうぞー!!」
ーー禁忌『レーヴァテイン』
フランはスペルカードを発動と同時に手に燃えている剣を持った。
「それー!」
フランが剣を振るうと、剣の軌跡から多くの弾幕が出てくる。
勿論剣でも攻撃をしている。
「なら僕もとっておき……とは言ってもまだ全力じゃないけど、見せてあげるよ。しっかり見極めてね?」
ーー賭符『Heal or pain』
友弥は少し透明になり、二つの大きな霊力球を出した。
「これは耐久スペル!?どうして友弥が……」
霊夢が驚いている間にも友弥は説明を続ける。
「どちらかが回復する球で、どちらかが爆発する球だよ。爆発する方を選んだら被弾扱いになるから注意してね」
見た目は同じ。大きさ、形までもが同じ霊力球を見極めろというスペルカードだ。
当然フランに見極める事は出来ない。もしフランじゃなくても不可能だろう。
「えー、なら選ばない!」
友弥にとって最高の答えが返って来た。
なぜなら、このスペルカードは時間経過により大量の弾幕がフランに押し寄せるからだ。
そして一定時間が経過した。
フランに大量の弾幕が押し寄せる。
「うわわ、避けれない!」
見事にフランに命中した。
「あーあ、一回も友弥に当てれなかったなー」
悔しがるフランの頭に友弥は手を置いた。
「でも楽しいでしょ?」
するとフランは満面の笑みで、
「楽しかったよ!!」
と答えた。友弥もその答えを聞けて嬉しそうだ。
「また遊ぼうね!友弥!」
「うん、また遊ぼうね。さて霊夢、魔理沙を連れて帰ろうか」
「ええ、そうね」
霊夢と友弥はフラン、レミリア、咲夜のいる部屋からゆっくりと出て行くのであった。
〜少年少女移動中〜
友弥達は再び図書館に着いた。
中に入ると先程と全く同じ体勢で魔理沙が本を読んでいた。
「おーい魔理沙、帰るわよ」
しかし、霊夢がどれだけ呼んでも返事が返ってこなかった。
「しかたない。能力を使うか」
友弥がそう言うと、魔理沙は本を残して消えてしまった。
「ちょっ、友弥!魔理沙は一体どこに行ったの!?」
「今頃神社に居ると思う。時間を止めてスキマで転送しただけだよ」
「あ、そうなのね。なら早く帰りましょう」
友弥と霊夢が紅魔館の外に出ると、そこには美鈴が仁王立ちしていた。
「ふふふ……ようやく出てきましたか」
しかしそんな美鈴を友弥達は完璧に無視した。
「さ、帰ろうか霊夢」
「ええ、帰りましょう」
「そんなぁ……」
この後、紅魔館の門の前では一日中泣いている門番が目撃されたという。
Stage Clear!
ついにフランの能力も手に入れて、本格的にチートになってきました。
果たして友弥に勝てる人物はいるのか?
ついでに今回初めて登場したスペルカードの紹介です。
賭符「Heal or pain」※耐久スペル
二つの大きな霊力球を出す。クリア条件は相手が片方を選び、触れること。もしくは制限時間避け続ける。片方は力が回復される弾だが、もう片方は爆発する弾。時間が経つと二つの弾が強力なホーミング性能とスピードを持ち、更に周囲から無数の弾幕が襲いかかってくる。
※時間経過で霊力球の回復効果が失われる。
こんな感じですね。それではまた次話で会いましょう。