こんな小説を読んで下さる方、誠に感謝致します。
ちなみに今回、黒い虫が現れます。
それではどうぞお楽しみ下さい。
伝説のGが神社にログインしました
夜が明けて朝日が眩しくなってきた頃に、神社内でレミリアの悲鳴が響き渡った。
「何事!?」
既に起きていた友弥がレミリアの寝ていた部屋に駆けつけるとそこには
「こ、こいつは……」
『漆黒の堕天使』や『伝説のG』の異名を持つ黒い虫がカサカサと動き回る姿があった。
「お嬢様!!」
瞬時に咲夜は時を止めてレミリアを紅魔館へと戻す。勿論フランや美鈴、小悪魔と黒焦げのパチュリーもだ。
「友弥、後は任せたわよ。私はお嬢様のメンタルケアをするわ」
「了解、全力で排除する」
友弥は伝説のGもとい悪魔の真下にスキマを展開する。
しかし足元が無くなるのを察知した悪魔は羽を羽ばたかせ、別の場所へと移動した。
「くそっ、ならこれで!」
そう言い友弥は昨日の夜に作った対物質被害無効化スペルカードを発動する。
ーー殲符『クレイジースパーク』
友弥は昨日の倍程の大きさでレーザーを放つ。しかし悪魔は驚異的なスピードでそれを避けた。
「なっ!?」
これには友弥も驚きを隠せない。
しかし友弥は即座に思考を切り替え、現在使用可能な能力で対処しようと考えた。
空を飛ぶ程度の能力は意味が無い。
魔法を使う程度の能力は魔力を持っていないから使用不可。
境界を操る程度(スキマ)は避けられた。
気を使う程度の能力は身体強化なので意味が無い。
ありとあらゆる物を破壊する程度の能力は加減が出来ないから却下。
ならば残るは冷気を操る程度の能力と時を操る程度の能力しか残っていないという考えになった。
「よし、試してみるか」
まずは時を止めてみた。
「おお、しっかり止まってるね。でも触りたくないなぁ……」
そこで冷気を操ってみる事にした。
悪魔は恐ろしい速度で凍っていく。
「よし!しっかり凍ったね。後はどうやって外に運ぼうかな?」
その時友弥はスキマの存在をすっかり忘れていたのだ。
「マジでどうしよっかなぁ……」
しばらくの間友弥は凍りついた悪魔を前にして唸り続けるのだった。
〜一時間後〜
「そうだ!スキマを使えばいいんだ!」
ようやくスキマの存在に気がついた友弥。
しかし早く悪魔を外に出そうとするあまりに焦って、移動先を間違えてしまった。
「しまった……どこに移動させちゃったかな?」
移動先がわからない以上、もはやどうする事も出来なくなった。
「ま、とりあえず朝食を作ろっと」
とりあえず朝食を作る事にした友弥は、早速台所へ向かった。
しっかりと凍りついた悪魔がどこにいるのかを探しながらだ。
レミリアがいた部屋から台所までの廊下には悪魔はいなかった。
「なんだかなぁ……安心したけどまだ安心出来ないっていうか……」
なんだかんだ言って朝食を無事に作り終えた友弥。
恐らく皆が寝ているであろう部屋の前に書き置きと朝食を置いて、ゆっくりと居間へ向かっていった。
「あ……ここにいたのか」
居間の机の上に凍りついた悪魔が乗っていた。しかも少し溶け始めている。
「早めに外に出しちゃおっと」
素早くスキマを展開し、今回はしっかり移動先を決めて悪魔を移動させる。勿論移動先は外だ。
「ふぅ、僕もそろそろ朝食を食べようかな」
友弥が朝食を食べようとした時、再びそいつは居間に現れた。
「……二匹目?いや、後ろにもう一匹いるね」
早く朝食を食べたい友弥は流れ作業で悪魔二匹を凍らせ、速座に外へと移動させた。
「やっと食べれるね。いただきまーす」
〜少年食事中〜
「ごちそう様でした。にしても霊夢達遅いなぁ、起こしに行こっと」
食事を終了した友弥は、霊夢達を起こしに行った。
「ここかな?っと、ここは物置みたいだね」
友弥は間違えて物置を開けてしまった。
すると奥の方に何か黒い物体が大量に動き回る姿が見えた。
「あれってまさか……」
ここで霊夢が起きてきた。
「おはよう。そんなに顔を青くしてどうしたのよ?」
不思議そうな顔をする霊夢の質問に友弥は、物置の奥を指差す事で答えた。
「あれってまさか……」
見事に友弥と台詞が同じだったが、二人は気にする事が出来ない。
「霊夢」
「友弥」
二人は顔を見合わせ、頷いた。
「「殲滅戦開始(ね)」」
二人はダンボールが似合う蛇を遥かに凌駕するスピードで倉庫の中の悪魔を殲滅していく。
二分後には、全ての悪魔が神社の外に出されていた。
「ふう、これで全部だね」
「なんでこんなに増殖してたのよ……」
二人は疲れた様子で倉庫から出ていった。
ちなみにこの後、友弥は紅魔館でも同じ作業をしていたらしい。
倉庫よりも遥かに大きい紅魔館を咲夜と一緒に時を止めて動き回ったとメイド長は語る。
実際の経過した時間は数秒。しかし本人達の体感時間は丸一日に及ぶらしく、この日神社では石像のように眠る友弥が目撃されたとか。
実にどうでもいい。
楽しんで頂けましたでしょうか?
皆様も奴には気を付けてくださいね。