先日、脱水症になりました。(どうでもいい)
皆様もしっかり水分補給して下さいね。
それではお楽しみ下さい。
悪魔殲滅戦から一晩経過し、ようやく疲れがとれた友弥。
早朝、彼が起床した直後に目の前に不気味なスキマが開き、中から紫が現れた。
「おはよう、友弥」
「ん〜?あ、紫さんか。おはようございます」
お互いに挨拶を交わした後、紫はスキマから友弥の見たことがある物を取り出した。
「これは……花火?どうしてこれを持ってきたの?」
「どうしてって、花火の使い道は一つしかないでしょう?」
友弥は当たり前の事を聞いてしまって少し赤面した。
「それもそうだね。じゃあ今夜花火大会でもするの?」
「ええ、沢山用意してあるわよ」
紫がそう言うと、スキマから大量の花火が落ちてきた。ほとんどが線香花火だ。
「……これ一晩で使い切れないよね?」
そんな友弥の心配を気にする事無く紫は話をする。
「私と友弥を含めて六人で遊ぶから大丈夫よ。それにしても友弥……」
紫の真剣な表情に友弥は少し緊張する。
「何?どうしたの紫さん?」
「……貴方寝起きだと女の子みたいに見えるわね、それも結構可愛らしいわよ」
その瞬間、部屋に変な空気が流れた。
紫は友弥をジロジロ見て、友弥は少し機嫌が悪そうな顔をした。
ほんのり友弥の頬が赤いのは気のせいにしておこう。
「紫さん……怒りますよ?」
「あら、別に怒らせるつもりは無いわよ?それに鏡を見てからその台詞は言えるのかしらね」
紫が大きめの手鏡を友弥に渡した。
友弥が落ち込んでいるのは気のせいではないだろう。
「もういいですよ……」
ついに友弥が諦めた。今日から紫に女の子に間違えられても反論は無理だろう。
「まあ、貴方なら服装と口調は男だから大丈夫だと思うわよ」
紫のフォローで少しだけ立ち直った友弥。しかしまだ不機嫌だ。
「ま、まあそういう事で、また今晩会いましょう。さようなら友弥」
紫がこの空気に耐えられなくなり、スキマを使って逃走した。
「あっ、紫さん!……逃げたね。それにしても少し傷つくなぁ」
友弥は不機嫌ながらも朝食を作りに行くのであった。
〜少年料理中〜
友弥がご飯を作り終えたと同時に霊夢が起きた。
「あ、おはよう霊夢」
「おはよう。いつもご飯作ってくれてありがとうね」
「(いつもって言う程作ってないけどなぁ)はい、召し上がれ」
友弥が机に朝食を並べ、霊夢と二人で手を合わせて食べ始める。
「「いただきます」」
ちなみに今日の朝食は米、味噌汁、焼魚、漬物とシンプルなものだった。
霊夢が朝食を食べながら友弥の後ろをチラチラ見ている。当然友弥は疑問に思う。
「どうしたの?」
友弥が聞くと、霊夢は友弥の後ろにある大量の袋を指差して
「あの大量の袋は何なのよ?」
と聞いた。どうやら霊夢は花火を知らないようだ。
「ああ、これは花火といって、文字通り火の花を咲かせる為の道具だよ」
友弥の返答で納得したらしく、霊夢は再びご飯を食べ始めた。
「納得するの早いなぁ」
霊夢の脳内回路がちょっとだけ気になった友弥であった。
〜少年少女食事中〜
三十分後、二人は無事に朝食を食べ終えた。
「ごちそう様でした」
「お粗末様です。霊夢、今日は何か予定はあるの?」
「夜に紫が何かをするらしいわ」
しっかり霊夢にも一部の情報は伝えたようだ。本当に一部だが。
「よっし、なら少し用意でもしておこうかな」
「何の用意よ?」
霊夢は疑問に思ったが、友弥は答えなかった。
「秘密。見られても大丈夫だけど、何の用意かはわからないと思うよ」
「ふーん。ま、頑張りなさい」
霊夢はお茶を用意した。どうやらのんびり様子を観察することにしたらしい。
「さて、まずはロウソクかな?」
友弥が用意を始めた。
まずは神社の中からロウソクを取り出して、火が着くかを確認する。
「よし、まだ使える。あとは水バケツだね」
友弥は神社内を探してみたが、バケツは無かった。
「うーん……バケツじゃなくても良いから水を汲める物は……」
「そこの桶を使えばいいじゃない」
霊夢が大きな桶を指差した。
「でも木製だから燃え……ま、いいや。使わせてもらうね」
水を汲める物が桶以外に無いから、友弥は諦めたようだ。
〜そして午後十時〜(時間が飛びすぎ?気にしない)
時は満ちた。
三日月の下で三人の人間と三人の妖怪が花火を片手に立っている。
人間側は霊夢、魔理沙、友弥。
妖怪側は紫、九尾の狐の女性、二尾の猫の女の子だ。
「それじゃあ、始めよっか」
皆がロウソクの火で一斉に花火に火を着ける。
ほとんどの人が線香花火で遊んでいるが、魔理沙は違った。
「魔理沙、何してるの?」
「ん?友弥か。今花火を地面に突き刺してるぜ」
突き刺すという表現に疑問を持ったらしく、友弥が覗くと
「ね、ねえ、なんでロケット花火を地面に並行に突き刺してるの?」
魔理沙が必死に大量のロケット花火を地面に突き刺していた。
「へぇ、これはロケット花火っていうのか。楽しそうだから刺しているんだぜ」
魔理沙はロケット花火の意味を知らない。
友弥は止めようとしたが、遅かった。
「点火だぜ!」
一斉に全てのロケット花火に点火した。
次々とロケット花火が地面すれすれを飛んでいく。それも霊夢の方向にだ。
「ちょっ、魔理沙!何するのよ!」
だが霊夢は全てのロケット花火を避けた。弾幕ごっこで弾を避けていたおかげだろう。
「わりーな霊夢。まさか飛ぶとは思わなかったんだぜ」
霊夢に傷が無い事を確認した友弥が安心していると、九尾の狐の女性と、二尾の猫の女の子が友弥に近づいてきた。
「まったくだな。初めまして、私の名は八雲藍。君の事は紫様から聞いている」
「は、はじめまして!私の名前は橙です!」
少し緊張している橙を見て、友弥は軽く笑いながらも自己紹介をした。
「初めまして、僕の名前は烏川友弥。よろしくね」
とりあえず三人は自己紹介を終わらせる。
そして友弥が気になった事を質問してみた。
「紫さんとどんな関係なの?家族?」
「家族……というより主従関係のほうが正しいな。私は紫様の式をしている」
「私は藍さまの式をしています!」
友弥は『式』という聞きなれない言葉に引っかかったものの、きっと咲夜とレミリアの関係のようなものだろうと一人で納得していた。
三人が話をしていると、紫がやって来た。
「あらあら、楽しそうじゃない。……って友弥、貴方また強くなってるわね」
「当たり前です。成長期の『男子』ですから」
「(……根に持ってるわねぇ)」
友弥は『男子』の単語を強調して紫に話した。
「まあいいわ。藍、橙、帰るわよ」
紫は藍と橙を連れて帰ってしまった。
そこで友弥は一つの疑問を抱く。
「あれ?霊夢と魔理沙はどうしたんだろ……」
友弥が気になってそちらを見ると、激しい弾幕ごっこをしている霊夢と魔理沙がいた。
「待て!あれは不可抗力だぜ!ロケット花火が何かを知らなかったからだぜ!」
「うるさい!おとなしく当たりなさい!」
どうやら先程のロケット花火が原因のようだ。まあ、当たり前だろう。
「魔理沙、ご愁傷様です」
友弥はそんな霊夢達を無視してさっさと寝てしまったとさ。
ちなみに、この戦闘は魔理沙の逃走で決着がつかなかったとか。でっていう。
楽しんで頂けましたでしょうか?
少し投稿ペースが落ちているので、なんとか改善していきます。
それでは次話でお会いしましょう。